インフラ整備しPBL(問題解決型学習)を促進、一気に全学の無線エリア化を達成!

国立大学法人 三重大学 総合情報処理センター 様

国立大学法人 三重大学様ではe-learningを利用したPBL(Problem Based Learning=問題解決型学習)を実践するためのインフラ整備として、講義室やパブリックスペースなど約200カ所を無線エリア化しました。
無線アクセスポイント「WAPS-HP-AM54G54」を116台導入し、2006年3月末から順次稼働させています。
ネットワーク活用の利便性を無線LANで格段にアップし、PBLの実践を強力にバックアップします。

Point

三重大学では、かなり早い時期から無線LAN を部分導入していた

全学導入に至ったのは「e-learning 用インフラ」を整えるため

無線アクセスポイント導入台数は、WAPS-HP-AM54G54を116台

無線エリアは、講義室とパブリックスペースをほぼ100%カバー

無線アクセスポイント選定の決め手は、ベストバランス

セキュリティは、あえてWEP にとどめ、通信路の暗号化をオプション提供

設置後のトラブルは、ほとんど皆無

導入商品

無線LANアクセスポイント
ビジネス向けHighPower
スマートモデル(ブリッジタイプ)

無線LANの部分導入は、「2001年と早期導入していました」

これまでのIT導入のスタンスはいかがでしたか?

国立大学法人 三重大学は11b規格の黎明期の2001年からパブリックスペースの一部で無線LANを活用するなどIT導入には積極的な校風があります。
その中心的役割を担っているのが“三重大学総合情報処理センター ”で、学内のネットワーク管理や情報基礎教育用の施設を提供しています。
ただし、総合情報処理センターがすべてを管理するのではなく、各学部の研究室では、それぞれ独自にネットワークを活用しています。無線LANなども随分以前から独自に導入しているようですが、それとは異なり総合情報処理センターが導入した無線LAN(学内での呼称は『モバイルLAN』)は全学的なインフラという位置づけです。

全学導入のきっかけは、「e-learning用インフラ整備」

一気に全学に『モバイルLAN』を導入したきっかけは何でしたか?

以前から無線LANエリアの拡大はずっと検討していました。無線LANの利便性は十分に分かっていましたから。
今回の導入のきっかけは「e-learningに対応するため」でした。特に、e-learningを利用したPBLが開始されるため、使いやすいネットワークインフラは必須です。学生がノートPCを持ち込んで学習するためには、どこでもネットワークを使える、という環境を整えることが大事と考えました。
その際に、徐々に無線LANエリアを拡大していくよりも、一気に全学をカバーしてしまった方が利便性が高いことは間違いありません。
e-learningの講義への使用状況をにらみながら、順次拡大するという方法もありますが、それでは使い勝手が悪くなり、逆にe-learning自体が敬遠されてしまうかもしれません。

とにかく先に敷設してしまおう、ということですね。

ええ、“卵が先か、鶏が先か”という議論がありますが、まずは、モバイルLANでネットワークのインフラを整えてしまい、それから活用率を高めていくことにしました。
予算が確保できたということもありますが、必要とする機能を搭載した無線アクセスポイントが購入しやすい価格になってきて、ちょうど良いタイミングでした。

無線アクセスポイント導入台数は、「WAPS-HP-AM54G54を116台」

『モバイルLAN』の用途と規模はどのぐらいですか?

学内のキャンパスLANに、今回新たに学生の持ち込みパソコン等を収容するために『モバイルLAN』を新設しました。講義室や会議室、パブリックスペースなど、学内の誰もが活用する場所を広く無線エリアとしてカバーしています。
そのために、WAPS-HP-AM54G54を116台導入し、2006年3月末から順次稼働を始めました。テスト導入していた無線アクセスポイントと合わせて、合計120台が稼働しています。

エリアは、「講義室とパブリックスペースを100%カバー!」

具体的に、『モバイルLAN』でカバーしたエリアはどのぐらいですか?

講義室のカバー率はほぼ100%と言えます。具体的には、125カ所の講義室、それに準じた使い方をする25カ所の研究室、20カ所のパブリックスペース、30カ所の会議室と、全部で200カ所をカバーしています。
およそ、1つのアクセスポイントで3カ所の講義室をカバーしており、そういう面で言えば、導入したアクセスポイントはとてもハイパワーですね。

ハイパワーのメリットを十分に感じてらっしゃいますね。設置の際、工夫されたことはありますか?

エリアのカバー効率を上げるためにアンテナの方向を変えて、水平エリアを広くカバーしたり、垂直エリアをカバーしたりと工夫しました。電波干渉も抑えられて、効率的な配置ができました。
無線アクセスポイントの設置場所は、自分たちで実際に電波の強弱を計って決定しました。

選定の決め手は、「法人向け商品としてのバランスのよさがべスト」

バッファローの無線アクセスポイントを選定した理由は何でしょう?

他社の定評のある企業向け無線アクセスポイントも検討しましたが、高価格すぎました。高機能なのは分かりますが、それにしても高すぎます。
例えば、民生用の無線アクセスポイントの場合、1~2万円ぐらいからありますよね。研究室等では、独自に無線LANを活用しているところが多くありますが、普通はそうした民生用のものを使っています。それでも十分実用的です。
それと比べて、企業向けの高機能・高価格なものを選ぶ理由がどれほどあるのか?と考えた時、必要とする機能を明確にして価格とバランスを取った方が良いと考えました。
予算が同じなら安く抑えられれば導入数を増やしてカバーエリアを広くできますし、関連した他のサービスに予算を振り分けることもできますから。

なるほど。設置台数とカバーエリアという面では、価格は大事なポイントですね。

それと機能的な面では、民生用に比べて、ある程度の付加機能はぜひ欲しいところです。例えば、PoEです。配線の手間が大きく減りますからPoE対応は必須と考えます。
また、マルチSSIDによるVLANと、有線HUB部分がインテリジェントスイッチであるという2点も大変にありがたい機能です。学会やイベント等で本学に来られる方に利用していただけるようゲスト用LANも同時に作成しましたが、これらはマルチSSIDで運用しています。
これらを考えると、“高機能・高価格な企業向け”よりも安価で、“民生用よりも高機能で信頼性が高い”ものがベストバランスとなります。
バッファローさんのAirStationProは、まさにベストバランスな無線アクセスポイントでした。

価格だけでなく、必要な機能はちゃんと付いていると。

そうですね、それとアフターサービスも重要なポイントです。価格重視の民生用商品はアフターサービスの面で不安があります。例えば、ファームウェアに問題があってもアップデートしない、など、長期間使い続けることを考えると、単に導入コストの安さだけを優先するのは危険です。
その点、バッファローさんは、アフターサービスにも手を抜いていない印象を持っています。実際、ファームウェアの不具合などを報告すると真摯な対応をしていただきました。
さらにAirStationProの場合、3年保証も付いています。導入してすぐに壊れてしまっては困りますので、3年保証を付けるだけの覚悟を持って作ってるのだと分かりました。

セキュリティは、「あえてWEPを採用。通信路の暗号化は、別途オプション提供」

無線LANのセキュリティ対策はどのように実施していますか?

『モバイルLAN』のセキュリティは、WEPによる暗号化が基本です。しかし、WEPだけでは不安という方には、別途オプションでPPTP、IPSec(暗号通信を行うための仕組みのこと)も使えるようになっています。また、無線接続後、ネットワークを利用開始するには認証が必要です。
WEPは脆弱性が指摘されますが、PDAや携帯ゲーム機などノートPCではない機器による接続も考慮しました。
それらはノートPCほどの性能がないので、あまり高度な暗号化を使うとパフォーマンスが落ちたり、接続できなかったり、という問題が発生してしまいます。
学生の実情を考えると、ノートPCよりもそれらを使う機会が多いだろう、と考えて、まずは『モバイルLAN』を活用してもらうことを最優先しています。

設置後の無線LANトラブルは、「ほとんど皆無」

実際に運営を開始してからのトラブル等はいかがでしょうか?

設置が完了した後は、特に深刻な問題はありません。普通、IT系のシステムなどは、設置後しばらくはトラブルが頻発するのが普通ですが。
たまに「無線がつながらない」という苦情が来ますが、逆に言えば活用されている証拠、と思っています。問題なく使えている間は、何も言ってこないのが普通ですからね。
それも、よくよく調べてみたら『モバイルLAN』のエリアではなかった、という笑い話もありますが。

『モバイルLAN』の運用にあればいいなと思ったのは、「リンク・インティグリティ機能」

導入されたAirStationProに関するご意見・ご要望などはございますか?

搭載されている機能には概ね満足していますが、上位モデルにのみ搭載されている「リンク・インティグリティ機能」の必要性を感じています。
現在は、ネットワーク途中のHUBが不具合を起こしたりすると、ユーザーは「無線アクセスポイントにはつながるけど、なぜかネットワークに入れない」という状況に陥ってしまいます。自己解決を図ろうとするユーザーは、「無線はつながってるから、自分のパソコンに問題があるのか?」と考えて、無駄な作業をしてしまう可能性があります。
「リンク・インティグリティ機能」があれば、なんらかの障害が発生すると、ローミング設定した他の無線アクセスポイントに自動で切り替えて通信を確保してくれます。
『モバイルLAN』の運用を始めてから、実は欲しかった機能であったと改めて感じました。
いずれにしろ『モバイルLAN』の使いやすさをさらに向上し、周知を徹底することで活用率を上げることが当面の課題と言えます。


取材にご協力頂きありがとうございました。AirStationProは、“高機能を求めすぎない、バランスの良さ”がポイントです。その特徴を上手に活用し、一気に全学の無線エリア化を実現していただきました。今後ますます利便性を上げることで、三重大学様にとって、欠かせないインフラとして定着するのも間違いないことでしょう。


※商品の利用方法に関してはサポートセンターにお問合せください。

その他の導入事例