バッファローが提案する賢いVMware導入術

株式会社バッファロー(自社事例2)

株式会社バッファロー 管理部 情報技術グループリーダー 八田益充

仮想化導入におけるメモリーのコストとストレージの問題を自社商品で解決! サーバーからクライアントまで仮想化し効率的なITシステムを実現!

物理サーバーに複数の仮想サーバーを動作させることで、サーバーの設置スペースの削減や管理負荷の軽減、グリーンITなどを実現する「サーバー仮想化」は、昨今ITに関わるユーザーであれば誰しも関心を持つソリューションといえるだろう。
しかし、サーバー仮想化を成功させるには、いくつもの検討事項がある。たとえば、物理サーバーが故障した場合の影響力の大きさを考えると、より高い信頼性の確保は必須だ。
また、貧弱なスペックのサーバーではパフォーマンスは低下するが、かといって潤沢なリソースを搭載したサーバーはコスト的に高くついてしまう。では、こうしたサーバー仮想化の課題をいかに解決すればよいのか? バッファロー社内の仮想化導入の事例を見てみよう。

Point

クライアントからサーバーまでVMware全面導入

純正メモリーだとコスト的に合わない! そこで…

既存のLANを活かせるTeraStation ISを採用

導入商品

ECC対応 DDR2 FB-DIMM

ECC対応 DDR2 SDRAM-DIMM

iSCSI対応HDD

クライアントからサーバーまでVMware全面導入

バッファローでは、1990年代に導入したWindows95やNTサーバーのリプレイスにおいて、仮想化ソフトウェアの代名詞「VMware」を全面的に活用している。2003年にはWindowsXPなどを搭載する最新のPC上でWindows95の環境をエミュレーションする「VMwareWorkstation」を導入し、Windows95でしか動かない基幹系のシステムを従来と同じように利用できるようにした。最近では、サーバー側でもVMwareESXサーバーの導入を進め、使用率の低い物理サーバーの仮想化を実現。さらに野心的なのは、クライアントPCの仮想化まで進めた点だ。同社のシステム構築を手がける管理部 情報技術グループリーダーの八田益充氏は「情報漏えい対策やエコロジーといった課題を考えると、古いPCにシンクライアント用のOSを載せ、サーバーにデータやアプリケーション等を集約する形が最適だと考えました」と話している。

純正メモリーだとコスト的に合わない! そこで…

今回、仮想化とシンクライアントの導入で一番課題になったのは、実はブレードサーバーに搭載するメモリーのコスト。仮想化を導入する場合、仮想サーバーを複数搭載する物理サーバーにはとにかく大容量のメモリーが必須となる。だが、実際は「導入したブレードサーバーは4GB×8枚、1ブレードあたり最大32GBのメモリーが搭載できるので、9台のブレードで72枚のメモリーを購入することにしました。ですが、純正のメモリーは2枚セットで数十万円するので、実は総額で数千万円かかるのです。これではとてもコスト効果が見合いません」(八田氏)という問題があったのだ。
こうして悩んでいた八田氏が自社のカタログを読んでいたところ、偶然デスクトップ・ワークステーション用メモリーが目に入った。DDR2FB-DIMM規格のメモリーは、導入するサーバーにも規格的に合うはずと考えた八田氏は、開発部の同僚に相談して、さっそく自社メモリーをサーバーに搭載したところ、問題なく動作。「ご存じの通り、弊社はメモリー規格(JEDEC)の策定にも参加し、基板を自社開発できる高い技術力を持つメモリーメーカーです。ですから、品質に関しては心配していませんでした」と八田氏は語っている。
この結果、バッファローは純正メモリーを導入するのに比べて、約1/5~1/6までコストを落とすことができたとのこと。そして、その分で複数サーバーを冗長化するクラスタ化に対応するVMware Infrastructure 3 Enterpriseを導入することが可能になったのだ。

既存のLANを活かせるTeraStation ISを採用

仮想化導入におけるもう1つの悩みは、高いパフォーマンスの大容量ストレージをいかに調達するかという問題だった。そこで登場したのが、iSCSI対応ストレージ「TeraStationIS」。「仮想マシンのイメージデータやクライアントPCのバックアップを、バックアップサーバー経由でTeraStationISに格納するようにしました」(八田氏)。これにより、既存のLANを活かしながら、高速なデータ保護が可能になった。容量が不足したら、TeraStationISをネットワークに増設すればよいので、拡張性も十分だ。 このようにバッファローは仮想化導入に際しても、自社のメモリーやストレージをうまく活用。ともすれば、高額で使いにくいシステムになりかねない仮想化だが、こうした賢い導入ノウハウにより、仮想化導入を成功させている。

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