IEEE 802.11nとはどのような規格ですか

公開日:

更新日:

ID: 11971

Q

IEEE 802.11nとはどのような規格ですか

A

IEEE 802.11nは、Wi-Fi(無線LAN)の規格のひとつで、従来の規格に比較して、次のような特長があります。

1.高速である
理論転送速度は 300Mbps(2008年6月時点)であり、これまでの規格より高速です。

2.安定性が高い
複数のアンテナを用いて通信を行う MIMO(Multiple Input Multiple Output)技術を採用しており、安定した通信が可能です。

3.カバーエリアが広い
安定性の向上のみならず、カバーエリア自体も広がります。アクセスポイントから離れても、通信速度(帯域)は比較的高いレートの状態が保たれます。

一般的に用いられているWi-Fiの規格一覧表

規格名 理論転送速度 使用電波帯域
IEEE 802.11n(ドラフト2.0) 300Mbps 2.4GHz/5GHz
IEEE 802.11g 54Mbps 2.4GHz
IEEE 802.11a 54Mbps 5GHz
IEEE 802.11b 11/22Mbps 2.4GHz

現行商品の802.11n対応商品で、TKIP及びWEP暗号化を使用して倍速設定を行った場合、倍速動作を行いません。また、802.11n(TKIP及びWEP)で強制的に接続しようとしてくる機器は接続ができません。この時、速度を下げて(従来の54Mbps等)接続してくる機器は繋がります。

802.11n対応商品での制限事項
正式な802.11nではTKIP及びWEP暗号化は非サポートとなります。
これらの暗号化を使用する場合、ドライバーのバージョンアップにより、既存のドライバーよりもスループットが得られなくなってしまうこともございます。互換性を重視する為の対応となりますので、ご理解をいただきますようお願いいたします。