グループ内5つの施設のWi-Fi環境を整備し、ネットワークをリモートで一元管理。冗長性の高いRAID 6でNASを構築し、安全にバックアップが可能に

医療法人社団一穂会 西山病院グループ様

静岡県西部地域の高齢者医療の一端を担う、医療法人社団一穂会 西山病院グループ。「西山病院」をはじめ、「西山ナーシング」、「西山ウェルケア」、「ハイジの家」、「西山の杜」の5つの施設を擁し、入院からショートステイ、通所リハビリテーション、入居、入所・通所介護といった高齢者医療を総合的に手掛けています。同グループでは、2018年末に院内のLAN環境を整備しカルテを電子化。2020年4月からはWi-Fi環境の整備を行い、Wi-Fiを施設利用者だけでなく業務にも活用、併せて法人向けNASを導入し安全にバックアップが取れる環境を構築しました。

取材協力

株式会社コム・エンジニアリング

導入先プロフィール(2022年1月現在)

法人名

医療法人社団一穂会 西山病院グループ

所在地

〒432-8001
静岡県浜松市西区西山町500番地

お客様インタビュー

医療法人社団一穂会 西山病院グループ
法人本部 経営企画部
理事 部長
松下 知弘 氏

電子カルテの導入やWi-Fiの環境整備を行い、施設利用者のWi-Fi利用だけでなく医療機器・バックオフィス機器の活用も積極的に

概要

グループ内5施設のWi-Fi環境を整備

法人向けNASで安全にバックアップ

快適につながるWi-Fi環境の整備を実現

医療法人社団一穂会 西山病院グループは、グループ内5施設に快適なWi-Fi環境を整備するため、法人向け無線LANアクセスポイントを導入。さらに各施設のネットワークを、本部(西山病院)からリモートで一元管理ができるようになりました。

法人向けNASを導入し、RAID 6で構築

ICT化の推進に伴い、データバックアップ用に法人向けNASも併せて導入。データの安全性を重視し、冗長性の高い「RAID 6」で構築しました。統計データ、院内財務データ、職員データなどの業務用データを、常時1週間分バックアップを行っています。

目標・課題

カルテ管理の利便性を向上させたい

Wi-Fi利用の要望が増加

それまでの紙カルテから、電子カルテの導入を計画

2018年末より、カルテ管理の利便性向上のため電子カルテを導入。場所や時間を問わず入力・参照できることや、病院全体で情報共有できることが目標でした。このとき電子カルテ等の情報保護の観点から、院内LANとその後に導入するインターネットLANを物理的に分ける計画を立てました。

Wi-Fi利用の要望が増加

2020年4月からWi-Fiの導入を計画。スマートフォンやタブレット、パソコンの普及や高性能化に伴い、Wi-Fiを利用したいとの要望が増えていました。施設利用者や家族に対する付加価値サービスの提供、また職員の福利厚生といった観点からWi-Fi環境の整備が決定しました。

解決策

法人向けWi-Fi機器を適所に配置

安全性を重視し法人向けNASを導入

各施設にWi-Fiを導入し、リモートにより一括管理

グループ内5施設で、法人向け無線LANアクセスポイント「WAPS-1266」を導入し、Wi-Fi環境を整備しました。建物の構造上、電波がつながりにくい場所もありましたが、導入サポートを行った株式会社コム・エンジニアリングの電波調査の結果をもとにして、適所に機器を配置することで快適につながるWi-Fi環境を構築。また、各施設の機器管理は本部(西山病院)からリモート管理サービス「キキNavi」によりリモート管理。ネットワークの一元管理を実現しました。

法人向けNASを、冗長性の高いRAID 6で構築

バックアップでは情報の安全性を重視し、法人向けNAS「WSH5620DN48S9」を導入し、冗長性の高い「RAID 6」で構築。RAID 6は、複数台のHDDのうち2台までの故障から復旧が可能なモードです。同グループでは、統計データ、院内財務データ、職員データなど、1週間分のバックアップを行っています。

効果

Wi-Fiは施設利用者だけでなく業務にも活用

強固なバックアップが可能に

Wi-Fiが整備され、グループ全体のICT化が推進

整備されたWi-Fiは施設利用者や家族による利用のほか、オンライン面会や会議、ナースコール、心電計、エコー、SpO2測定器などにも活用。法人向けNASの導入でバックアップも安心です。今後もICT機器の導入を進める予定で、AIを活用した最先端のリハビリ施設の建設も予定しています。

ICT活用でさらなるDX推進を

天井に設置された、法人向け無線LANアクセスポイント「WAPS-1266」

医療法人社団一穂会 西山病院グループ 法人本部 経営企画部 理事 部長松下 知弘氏は「今後はさらにグループ全体でDXを推進し、効率的に看護、介護を行える環境を整える予定です。」と話してくれました。

電子カルテ等のデータの保守性の観点から、各施設内で院内ネットワークとフリーネットワーク(インターネット)を物理的に分けて構築。各施設で院内ネットワークとフリーネットワーク用それぞれに「WAPS-1266」を設置しており、台数は5施設合わせて215台。西山病院の管理用パソコンからキキNaviを利用して各施設の機器をリモート管理。


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