Chapter 01
創業の精神
創業の精神
創業者、牧 誠は、早稲田大学理工学部大学院で半導体の研究後、秋葉原のオーディオメーカに就職、昭和50年故郷の名古屋でメルコを創業しました。当初作った高級オーディオアンプは、自ら製品をライトバンに積んで全国を巡業販売。そこでお客さまの求める音と自分の求める音との違いに気づき、ユーザの求める音を実現することにエンジニアとしての使命を感じました。そしてさまざまなユーザの評価や要望をヒントに、総重量100キロにおよぶ超高級糸ドライブプレーヤーを開発、大ヒット商品となりました。「ユーザニーズの具現化」を実践した第1号製品です。
Chapter 02
認められはじめた、技術革新力
認められはじめた、技術革新力
「パソコン、もっと使いやすく」を体現するため、より短期間で高性能な基板開発を実現すをめざし、CADシステムを導入しました。短期間で高品質な開発が実現できるようになり、フラッシュメモリーカードのプリント基板設計で複雑な基板でありながらノイズ対策も施しつつ、短期間で開発されたことが評価され「PCB Technology Award」のアナログ部門最優秀賞を受賞することができました。これによりバッファローは世界にも認められるメーカとなってゆきます。
Chapter 03
デザインは機能に倣う
デザインは機能に倣う
デザイン部門が独立した部門となり、デザインにも重点を置いた開発を意識するようになりました。その起点となった、WLA-L11は設置の自由度と、ステータスランプの確認のしやすさも考慮してデザインいたしました。時を同じくしてAirStationがグッドデザイン賞を受賞したことで、コストも見据え、見た目の形状だけではなく、ユーザビリティや機能性なども兼ね備えることを意識したのもこの頃からです。このあとバッファローのプロダクトは海外のデザイン賞も受賞するようになり現在に至ります。
Chapter 04
デジタルライフの普及を牽引
デジタルライフの普及を牽引
多様なデジタル情報の視聴形態を広く普及させるため、当社を含むPC周辺機器関連3社が「一般社団法人デジタルライフ推進協会(DLPA:Digital Life Promotion Association)」を設立。
日本におけるデジタル機器の普及や利用促進を目的として、2010年に当時のアイ・オー・データ機器、デジオン、メルコホールディングス(現バッファロー)により設立され、消費者がデジタル技術や製品をより活用できるようにするための各種情報提供や製品間の互換性の確保、デジタルライフの推進に関する活動を行っています。
快適性に応えるポータブル製品
快適性に応えるポータブル製品
ノートパソコンの進化は、それまでの据え置き利用を過去のものとし、場所に縛られない自由なPC活用を可能としました。PC周辺機器も足並みを揃え、より持ち運びしやすく小型化・軽量化が進行。中には携帯時の破損防止のため耐衝撃性を極めた「MILスペック(米国軍事規格MIL-STD-810G 516.6 procedure IVに準拠)」ポータブルHDDも生み出されています。多種多様なモバイル向け商品開発は、後のスマートフォン・タブレット端末向け周辺機器の開発にも活かされています。
Chapter 05
多くの人へデジタルの喜びを届ける
多くの人へデジタルの喜びを届ける
「教育DX支援プロジェクト」は、安心で快適な学生生活を過ごしてもらうことをミッションに掲げ、DXが進む教育現場の中で、未来をつくる学生たちが安心して学業に専念できるように支援しています。コロナ禍を端緒としてオンライン授業が急速に普及し、在宅やさまざまな場所で受講する学生が増加。バッファローは変化した学習環境に身を置くことになる新大学生の学業や研究の後押しとして、なにかできることはないかという考えから生まれました。
安心のデジタルライフを支える
安心のデジタルライフを支える
バッファローが大切にしてきた商品開発のキーワードの一つが「コモディティ化」。「一般商品化」意味する言葉ですが、我々のPC周辺機器においては、専門知識が無くとも、どなたでも利用いただけることを目指す指針となっています。そこで重要なのが「わかりやすい操作画面と取扱説明書」や「サポート体制の充実」です。お客様にご購入いただいた商品をきちんとご利用いただけるよう、日々努めています。さらに近年では、機器トラブルによるデータ消失を防ぐ「バッファロー正規データ復旧サービス」や業務用ネットワーク機器の管理を行う無料のクラウドサービス「キキNavi」へと活動の幅を広げ、お客様へより一層の「安心」をお届けしています。
誰にとっても「使いやすい」を追求
誰にとっても「使いやすい」を追求
マニュアルの制作技術と品質を向上し、安全でわかりやすい製品の使い方をユーザーに提供することを目指して、開催されている「ジャパンマニュアルアワード(主催:一般財団法人テクニカルコミュニケーター協会)」。バッファローは2019年優秀賞を皮切りに、2021年「マニュアル オブ ザ イヤー」を含む6年連続受賞(2024年現在)の栄誉に輝きました。変わらぬ価値として、「使いやすさ」「安心」「便利さ」を提供する姿勢を評価いただきました。その制作ノウハウはすべてのバッファロー製品に活かされ、これまでもこれからも使いやすさを支えます。
2025
2025
2025
Value Chain Engineering
2025
Value Chain Engineering
Introduction
終わることのない
価値の連鎖を、未来へ
創立50周年を迎え、私たちはコアコンピテンスである「エンジニアリング・サイクル」を新たな形へと変革いたします。これまで、ITハードウェアに関わるエンジニアリング活動を継続深化させてきました。現在、情報技術は形ある製品にとどまらず、サービスやソリューションという無形の価値も求められています。世の中の要望に応えるべく、バッファローは「エンジニアリング・サイクル」自体をより広く提供することで、付加価値創出を加速し、お客様やパートナーのビジネスの成功と社会の発展に貢献してまいります。
1975
1973年10月
第1次オイルショック
1978年10月
第2次オイルショック
Chapter 01
挑戦のはじまり
創業当初、オーディオ市場に飛び込み、革新的な製品を生み出してきた原点。自宅の四畳半でメルコ(現:バッファロー)を創業。「Maki Engineering Laboratory Company」の頭文字をとった社名を掲げ、技術志向のエンジニアリングの会社でありたいという高い志を込めて立ち上げました。試行錯誤の中で培われた技術力と挑戦する精神が、現在の基盤を築きました。
1975.05
名古屋市天白区に音響機器製品専業メーカー「メルコ」を創業、アンプ専門のメーカーとして設計製造を開始
創業の精神
創業者の牧 誠は、昭和50年に名古屋でメルコを創業。お客様の求める音を実現するというエンジニアの使命を持って開発した超高級糸ドライブプレーヤーが大ヒット商品となりました。これが原点「ユーザーニーズの具現化」です。
RECORD PLAYER
糸ドライブプレーヤー
(1978)
ユーザーニーズの具現化から生まれ、メルコオーディオ製品最大のヒット作となった糸ドライブプレーヤー。
AUDIO AMP
管球式イコライザー・プリアンプ
(1975)
管球式イコライザー・プリアンプは、真空管で温かみのある音質を実現し、音の調整や増幅に優れる音響機器。
PROM WRITER
PROM ライター
(1981)
オーディオメーカーのメルコがPC業界に参入するきっかけとなった、プログラムを書き換える機器。自社の業務用に開発した機材から生まれた。
PRINTER BUFFER
プリンタバッファ
(1982)
プリント時の待ち時間からPCを開放するという、当時多くのユーザーが困っていた課題を解決。
MEMORY
パソコン用増設RAMボード
(1986)
PCの処理能力の向上を実現。進歩の著しいPC業界において、高額なPCを陳腐化させずに使いたいユーザーの希望を叶えた。
1987
パソコン、もっと使いやすく
ITの浸透に伴い、産業界はパソコン中心の構造へ移行し、多くの企業で「一人1台体制」が進んだ
1982年10月
NECがPC-9800シリーズの初代機であるPC-9801を発売
1991年
バブル経済崩壊
1995年 11月
マイクロソフトがWindows95日本語版発売
Chapter 02
技術革新への進化
技術の進化は絶え間なく続き、社会や産業の在り方を大きく変えてきました。過去数十年で、情報技術の発展により、私たちの生活は劇的に変化しました。人工知能やロボティクスの進歩は、労働の在り方を再定義し、自動化が新たな可能性を生み出しています。さらに、通信技術の革新によって、人と人との距離が縮まり、ビジネスや教育の形も変わりつつあります。持続可能な社会を実現するためには、環境負荷の少ないエネルギー技術の開発も欠かせません。技術革新は単なる利便性の向上にとどまらず、私たちの未来をより豊かにするための鍵となるのです。
1991.03
アジアにおける部品調達、生産拠点として台湾台北市に台湾連絡事務所を設置
1995.01
株式会社メルコが名古屋証券取引所市場第二部に株式を上場
1995.08
株式会社メルコが東京証券取引所市場第二部に株式を上場
1996.09
株式会社メルコが東京証券取引所及び名古屋証券取引所市場第一部に株式を上場
認められはじめた、技術革新力
「パソコン、もっと使いやすく」を体現するため、CADの導入で開発を高速化・高品質化。「PCB Technology Award」最優秀賞を受賞し、バッファローが世界に認められるメーカーとなるきっかけとなります。
Wi-Fi for office
法人向けWi-Fi“AIRCONNECT”
(1999)
高価で特定用途向けであった無線LANを一般のオフィスでも活用いただけるように、いちはやく低価格化を実現。
EMS
日本初、EMSボード
(1988)
米国では標準のメモリ拡張方式となっていたEMS規格の優位性を啓蒙し、普及を促進。
LAN
ピア・ツー・ピア方式LANボード
(1992)
簡単・手軽に始められるピア・ツー・ピアLANを業界に先駆けて提案。オフィスネットワークという新しい市場を創造。
HDD
ハードディスク
(1994)
総合周辺機器メーカーとして安心してお使いいただける互換性に優れたシステムアップハードディスクを提案。
2000
インターネット、もっと使いやすく
一般家庭にパソコンが普及しインターネットが爆発的に広まり、デジタル化・ネットワーク化した社会へ
2000年
ITバブル崩壊
2001年
電気通信事業者がADSL事業を開始
2003年12月
地上デジタルテレビ放送が東京、大阪、名古屋でスタート
2008年7月
アップルiPhoneを日本で発売
2008年9月
リーマン·ショック
Chapter 03
社会のニーズを
具現化
社会は常に変化し、多様なニーズが生まれ続けています。それらを的確に捉え、形にすることが、企業や組織に求められる重要な役割です。技術の進歩やライフスタイルの変化に伴い、人々が求める価値も進化しています。例えば、環境への配慮を重視した製品や、デジタル技術を活用した新たなサービスは、その具体例といえるでしょう。ニーズを具現化するには、市場の動向を的確に分析し、創造的なアプローチを取り入れることが不可欠です。単なるモノづくりではなく、社会課題を解決し、人々の生活をより良くする視点が求められています。
2003.10
株式会社メルコが株式会社バッファローに商号変更
デザインは機能に倣う
デザイン部門が独立し、見た目・ユーザービリティ・機能性を両立する開発へ。その姿勢が実を結び、AirStationのグッドデザイン賞受賞、さらに海外での評価へと繋がっていきます。
Wi-Fi for home
家庭向けWi-Fi“AirStation”
(2000)
家庭でも導入できる価格と簡単さを両立。設定ソフトウェアを開発し、専門的な知識を持たないお客様自身での運用を可能に。
BUS POWER HDD
世界初、バスパワー駆動ポータブルハードディスク
(2002)
電源コンセントにつないで使うHDDが常識の時代に、電源のない屋外でのノートパソコン利用に追従できるバスパワー駆動を実現。
NAS for home
家庭向けNAS “LinkStation”
(2002)
「ネットワークにつなぐハードディスク」として登場。家族でデータを共有できる、ホームサーバー環境を容易に実現。
NAS for office
法人向けNAS “TeraStation”
(2004)
大切なデータを保護するRAID1/RAID5に対応。ネットワーク共有でオフィスのデータを安全に一括管理。
2009
デジタルライフ、もっと快適に
モバイルの普及、ITの浸透が 個人に深化し、個人に紐づいたデータ利活用が可能な社会へ
2011年
「iPad」が日本で発売を開始
Chapter 04
暮らしへの浸透
新しい技術やサービスが真に価値を持つのは、それが人々の暮らしに自然に溶け込み、日常の一部となったときです。スマートフォンやキャッシュレス決済など、かつて革新的だった技術も、今では当たり前の存在となりました。暮らしに浸透するためには、使いやすさや利便性だけでなく、直感的に受け入れられるデザインや体験が求められます。また、持続可能な社会を実現するためには、環境に配慮した技術やライフスタイルの変化も必要です。新しい価値が暮らしに根付き、人々の生活を豊かにすることこそが、真の進化といえるでしょう。
快適なデジタルライフを提供する
BUFFALOの顧客志向
ユーザーニーズに応え、デジタルライフの普及と快適性の向上を追求してきました。BUFFALOは関連会社と共に推進協会を設立し、生活を豊かにする技術を牽引。さらに、ウルトラスリムHDDや超急速充電バッテリーなど革新的な製品で、ユーザーの利便性を支えてきました。
Hi-Res
ハイレゾリューションオーディオ「DELA」
(2014)
メルコからバッファローへ、そしてバッファローの豊富な実績をもって再び「オーディオ」というルーツに回帰。
DIGITAL PHOTO 
ALBUM
おもいでばこ
(2011)
デジタルカメラの普及で生じた、写真や映像をパソコンなしで簡単に保存、みんなで楽しむというユーザーニーズを具現化。
2016
つなぐ技術で、あなたに喜びを
IoT・AIが進化しITの浸透があらゆるモノに深化し、実世界とサイバー空間との相互連関によるデータ駆動型社会へ
2020年4月
新型コロナウイルスの世界的流行で国内でも緊急事態宣言が発令
Chapter 05
デジタルを
もっと自由に
デジタル技術は私たちの生活を大きく変え、仕事やコミュニケーション、創造のあり方を広げてきました。しかし、テクノロジーはもっと自由であるべきです。誰もが直感的に使え、自分らしい表現や働き方を実現できる環境こそが求められています。複雑な操作に縛られることなく、シンプルかつ柔軟に活用できるデジタル体験が、新たな可能性を生み出します。個人の創造力やビジネスの成長を後押しするために、デジタルはもっと開かれ、誰もが自由に使いこなせるものへと進化していくべきなのです。
2018.05
牧寛之が株式会社バッファロー代表取締役社長に就任
2022.03
DXが進む大学教育現場に対して、毎年4月に入学する新入生へUSB Power Delivery対応のパソコン用充電器の寄贈を行う「教育DX支援プロジェクト」を開始
技術をつなぎ、
誰もが安心できるデジタル環境を目指す
「つなぐ技術で、あなたに喜びを」の想いのもと、社会貢献やサポート体制の強化に取り組んでいます。教育DX支援、データ復旧・管理サービス、誰にでも使いやすい製品設計など、多くの人が安心してデジタルを活用できる環境を提供しています。
Wi-Fi for office
法人向けWi-Fiアクセスポイント“AirStation Pro”
(2022)
業務を止めない安定稼働、余裕の多台数同時接続など数々の特長を持ち、全国各地のビジネスの現場を支えています。
DATA RECOVERY
バッファロー正規データ復旧サービス
(2017)
トラブルで読み出せなくなったデータを救出するバッファロー正規データ復旧サービスは一律固定料金、診断・見積り無料で安心。
MESH Wi-Fi
メッシュWi-Fi対応ルーター“AirStation connect”
(2018)
大きな一戸建ての隅々までWi-Fiを届かせるのが「メッシュWi-Fi」。複数の中継器でのリレーが通信を繋ぎます。
REMOTE MANAGEMENT
リモート管理サービス “キキNavi”
(2019)
インターネットを経由して遠隔地に設置した機器と管理者をつなぐ、バッファローのリモート管理サービスです。
VPN
法人向けVPNルーター
(2022)
中小企業をサイバー攻撃の脅威から守る法人向けルーター。「UTM」としても利用できる有償オプションに対応。
Wi-Fi for office
法人向けWi-Fiアクセスポイント “AirStation Pro”
(2023)
小規模店舗/事業所であっても業務用Wi-Fiを利用したいニーズに応えました。主張しないコンパクトさも魅力。
SSD
ポータブルSSD
(2023)
小さくても高速・大容量なフラッシュメモリ搭載ストレージ。挿しっぱなし志向のお客様の支持を受け人気を博しています。
Wi-Fi 7
Wi-Fi 7対応ルーター “AirStation”
(2024)
様々な高速化技術の粋を凝らした第7世代のWi-Fi。従来の有線LANをも凌駕するスピードを発揮。
「日経BPガバメントテクノロジー 2024年秋号 自治体ITシステム満足度調査 2024-2025」のストレージ部門において1位を獲得。
NAS for SOHO
SOHO向けNAS “TeraStation”
(2024)
上位モデルで培った信頼性をSOHOでも導入しやすいエントリーモデルへ。家庭向けNASからのステップアップにも好適。
GIGA SWITCH
レイヤー2 Gigaスマートスイッチ
(2025)
人体の神経網のように企業の情報伝達を担うのが有線ネットワーク。豊富なラインナップのL2スイッチで様々なニーズに対応。