2016年入社
理工学研究科 卒
ネットワーク開発部 (SW開発)
大学ではプログラミングを学んだ。将来はモノづくりに携わりたいと考え、就職活動が始まるとメーカーにエントリーする。その中で出会ったバッファローの選考に進む中で組み込み系ソフトウェアの開発に興味を持ち、入社を決意。
ネットワーク開発部はWi-Fiルーターやハブ※などのネットワーク機器の企画・開発を担当する部署だ。所属する課では主に国内向けの上位機種の開発を担っており、家電量販店などに並ぶ一般消費者向けのWi-Fiルーターなどに組み込むファームウェアを開発する。
「開発中のWi-Fiルーターに、USB接続で設定情報を自動バックアップできる機能を追加したい」
あるプロジェクトでリーダーからこう告げられた。スケジュールを見返すと、新たな作業が入れば余裕はほとんど無い。一つでも躓くと終わるというリスクの高い挑戦だった。
当時の私は、企業向けFW開発を担当していた。大規模オフィス向けのWi-Fiルーターをモデルチェンジするプロジェクトで、緊急時を視野に入れたバックアップ機能は予め組み込んでいた。しかし営業担当からのさらなる情報で、機能を自動バックアップへ向上させたいというお客様の要望が浮上したのだ。私たちの使命はユーザーの利便性向上。機能の追加を見送るという選択肢は、誰の頭にも無かったと思う。
世界中が注目する新型スマートフォンの発表会。私は不安と期待が入り混じる気持ちで見守っていた。気がかりなのは通信規格だ。果たして、自分たちが開発したWi-Fiルーターに対応可能な世代の通信規格に収まるのか。
通信規格とは、通信技術の発展に合わせてアメリカのWi-Fi Allianceという団体が決定する電波の規格だ。そのときの最新世代はWi-Fi6(IEEE802.11ax)と言われていた。規格が発表されてから、世界中の無線通信機器メーカーが一斉に新世代の製品開発を進めるのだ。過去の事例を見ると、スマートフォンが最新の通信規格に対応するまで約二年。Wi-Fiルーターの開発はそのスピードを上回らなければならない。
スマートフォンの進化にWi-Fiルーターの対応が後れれば、ユーザーが次世代の高速通信を体験できない。Wi-Fiルーターの開発技術者が後れを取ることは許されない。積み上げてきたユーザーからの信頼を裏切ることはできないからだ。
私は家電量販店を訪れたとき、バッファロー製品が一番目立つ場所に並べられているか必ずチェックする。売り場の一番目立つ場所に並ぶのはバッファローへの信頼の証であり、技術者が技術の進化に対応し続けてきた結果だからだ。一般的なユーザーがWi-Fiルーターのメーカー名について特別に意識することは少ないかも知れない。それでも、誰もが快適なインターネット体験を得られるように、開発に手を抜くことはない。
8:55
出社/出社報告業務の準備をし、本日の予定を確認します。
9:00
朝礼係内で本日の予定を報告/共有します。
テレワークの場合は社内チャットツールで報告/共有しています。
9:05
ファームウェア開発(シールドルーム/暗室検証)シールドルーム/電波暗室にて、不具合の再現確認/デバックログの取得/無線パケットキャプチャログの取得を実施します。
11:00
取引先週次電話会議週に1回行われる取引先との電話会議に参加します。
12:00
昼休憩・昼食名古屋本社周辺のお店やコンビニで昼食をとっています。
13:00
ファームウェア開発(シールドルーム/暗室検証)午前の検証と電話会議で得た情報を基に解析、追加検証、再検証、修正を加えたファームウェアの修正確認を実施します。
17:00
係週次ミーティング週に1回行われる係内ミーティングに参加し、担当業務の進捗を報告します。
17:45
終礼係内で本日の業務進捗を報告/共有します。
19:00
退社1時間程度で本日の検証結果の整理/まとめを行い、メールで日報を係メンバーに送付し、退社します。