難関突破のカギは、
一人の力の限界を知ること。

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2013年入社

情報理工学部 卒
データストレージ開発部 (SW開発)

子どもの頃は図画工作など表現分野が得意で、理系というより感覚派を自認する。大学では情報理工学部のメディアアート専攻。就職活動で将来を模索するうちに、世の中を豊かにする製品を産み出すエンジニアを志望するようになる。そこでエントリーしたのがバッファローだった。

部署・仕事紹介

データストレージ開発部では主に、個人・法人向けのUSB-SSD、USB-HDD、USBメモリ※製品の開発にあたっている。近年、家庭用ではテレビ番組の録画、あるいはパソコンやゲーム機の容量アップなどに必要とされており、法人向けにおいてもデータバックアップや暗号ポータブルSSD、HDDなど多様なシーンにマッチする製品が求められている。その中で所属する係では、USB-SSD、USB-HDD、USBメモリに搭載するソフトウェアの開発を主業務としている。

  • それぞれ、データを保存する記憶装置。
  • SSD|ソリッドステートドライブの略。
  • HDD|ハードディスクドライブの略。
  • USB|PCに周辺機器を接続するための規格の一つ。

入社五年目、
新サービス『みまもり合図』開発の
プロジェクトリーダーに抜擢。

SSD、HDDは消耗品であり、いつか寿命が来るのは当然のことだ。しかし誰もSSD、HDDの寿命を考えない。気づくのは、装置の異音にビクッとしたり、PCに認識されなくて冷や汗が流れ出す瞬間だ。SSD、HDDが発明されてから、どれくらいの人がデータを諦めてきたのか。SSD、HDDの寿命を事前察知することは多くの人の悲願だとも言える。
そんな中、バッファローが外付けHDDの故障予測サービスの開発に着手した。半年後のリリースを目指しプロジェクトリーダーに抜擢されたのは、当時入社五年目の私だった。

解決の糸口は、
バッファローが歩んできた
歴史の中にあった。

実はSSD、HDDにはS.M.A.R.T.情報と言われる、稼働時間・温度・振動が加わったことなどの記録がある。これを利用すれば故障予測ができると、誰かが思いついてもいいはずだ。
開発担当になると難易度の高さが判明した。例えば、稼働時間と劣化を結びつけるデータが無い。S.M.A.R.T.情報に数値の記録はあれど、数値変化と劣化の因果関係を検証したデータを見つけられなかった。
一人で悩んでいてもヒントは見つからないと、私は社内の技術者に片っ端から相談を持ちかけた。出来るだけ多くの頭脳を借りようと思ったのだ。
ヒントは社内に眠っていた。1994年から続く開発体制のなかで大量のS.M.A.R.T.情報が蓄積されていたのだ。このデータを一つひとつ検証すれば、S.M.A.R.T.情報とHDD劣化の因果関係を明らかにできる。目の前の宝の山に気づいたとき、開発は一気に加速した。

分からないと
正直に言う技術者だから、
多くの力を結集できた。

プロジェクトリーダーが担うのは技術面だけではない。例えばサービスのネーミングだ。しかしチーム内で100を超える候補を集めても、これだ!というアイデアに出会えない。私はここでも外へと声を発信した。その結果、事務職の女性が出してくれた。『みまもり合図』というネーミングに決定した。
リリース後、ユーザーからのお礼のメッセージが次々と届いたときは嬉しかった。会社にも評価され社長賞を受賞した。何よりも嬉しいのは、多くの仲間の力を結集できたことだ。壁を乗り越えるたびに、同僚から仲間へと関係が深化したんじゃないかと、思い返すたびに胸に込み上げてくるものがある。

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