いかに丁寧に情報を伝えるか。
私はそこにこだわりたい。

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2013年入社

電気電子工学部 卒
ストレージプロダクト&サービス事業部
(SW開発) ※当時

高校生の頃からパソコンが好きで、次第に、製品の中に組み込まれた回路やプログラムに関心を持つようになる。その一方で一人旅という趣味もあり、現地の人に美味しいお店を訪ねては食べ歩く。仕事で求められるコミュニケーション能力は、この一人旅の経験で磨かれた。

部署・仕事紹介

ストレージプロダクト&サービス事業部(現NAS開発部・データストレージ開発部)は、HDD※やNAS※などの製品企画・開発を行う部署だ。その中で所属する課では、NAS製品の他、NASに搭載するアプリケーションの開発を担当する。担当は、NAS製品に付随するキキNaviという法人向けシステムの開発だ。

  • HDD|データを保存する記憶媒体。ハードディスクドライブの略。
  • NAS|ネットワークに接続して使用するストレージ。社内ネットワークなどに接続し、社員共用のファイルサーバやバックアップストレージといった用途に使用される。ネットワークアタッチトストレージの略。

独り立ちの日は、突然に。

キキNaviのプロジェクトチームに参加すると知ったとき、私の胸には期待感が溢れた。キキNaviとは、法人ユーザーに納入したNASの稼働状況をクラウドで管理するシステムだ。これにより担当の販売店が現地に行かずともNASの状態を把握することができ、法人ユーザーにも管理担当の販売店にもメリットを生み出す優れたシステムだ。社内でも新しい試みで、ベテランの凄腕メンバーが少数精鋭で取り組んでいるだけに貴重な経験を積めると考えた。
しかも、今後は私が主担当としてこのプロジェクトを引き継ぐという。先輩たちのレクチャーを受け、期待よりプレッシャーが増していくことを感じながら新たなチャレンジに乗り出した。

手間と時間をかけることで、
全体の効率は逆に上がる。

これまでに経験したプロジェクトと決定的に違うのは、仕事量が圧倒的に増えたことだ。成功のカギは効率向上にある。社内での仕事の進め方に、改善点は無いか探した。例えばプログラマーへの要求仕様書だ。以前から、仕様の検討不足が多く、追加依頼が多く発生していた。
そこで一度で共通認識を持つために、要求仕様書を詳細に書き込むよう工夫した。言葉で伝わらない内容は絵で示した。仕様書が行き来する回数を削減し、打ち合わせ回数を減らした。紙面だけで情報が伝わるようにこだわった。すると以前とは明らかに仕様書をやり取りする回数が減り、私の仕事効率は徐々に右肩上がりになった。

クオリティを保てるなら、
前任者のやり方にこだわらない。

成功体験を積んだ私は、目についた課題点に次から次へと改善を加えた。上司への提案さえ通れば、前任者のルールをどんどん変えられる。手間をかけるほど効率が向上していき、この調子なら新たに創出した時間を使って、新プロジェクトに取り組むことだってできるかも知れない。
開発も終盤に差し掛かり、キキNaviがある程度完成に近づいた頃のことだ。営業担当に同行し販売店へとキキNaviの提案に向かった。相手の反応は好感触。隣には安堵の表情を浮かべる営業担当の姿があった。この契約が受注に至るまでに、どれだけの苦労があったか話を聞くことがある。それを聞くと、身が引き締まる思いで、私は新たな改善に取り掛かろうと決意を新たにした。私の修正対応の速さや、製品の完成度の高さがプロジェクトの成否を握る要因にもなるはずだ。

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