地道な積み重ねが、
ゴールへの一番の近道。

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2012年入社

工学部 卒
ネットワーク開発部 (HW開発)

大学では、プログラミングを数学的なアプローチで検証するゼミに所属。学びを進めるうちに、人が実際に手に取る製品をつくりたいという思いが湧き上がってきた。大学での研究内容を応用すれば、組み込みソフトウェアの開発という仕事に活かせるのではとバッファローのソフトウェア開発を志望。

部署・仕事紹介

ネットワーク開発部は、Wi-Fiルーター、ハブ※などのネットワーク製品の企画・開発を行っている。所属する課では法人向けの製品を担当することが多く、主担当は各製品の基板設計と開発におけるプロジェクトリーダーだ。

  • ハブ…何台ものパソコンを同時に繋ぐための分配器。

考え得る素材の検討を繰り返す。
地道な努力が画期的な製品を生む。

入社三年目、プロジェクトリーダーとして任されたのは、『50度の気温にも耐えられる耐環境性能無線LANアクセスポイント』の開発プロジェクト。バッファローとして初の試みで、私にも未知の領域だった。
無線機器を室内以外の過酷な環境に置くと、どんな故障リスクがあるか?品質保証のために、どんな評価テストが必要か?まずは社内の技術者に質問して回り情報を集めた。
外装は重要だ。気候変動や気温変化に耐えなければならない。耐腐食が大きなポイントだった。複数の課題を念頭に置きながら、候補の素材を一つずつ検討する。例えば金属にした際のメリット・デメリットは何か、コストはどれだけかかるか。素材ごとに比較し、想定スケジュールを組む工程を繰り返した。

難関を乗りこえたときの
喜びを味わいたくて

強敵は、外装のわずかな隙間から入り込む塵であり、筺体の接着部分から染み込む雨だった。外界の影響を可能な限り遮断する筺体が要る。特に耐腐食という仕様の評価に最も時間をかけた。同時に、建築物の壁に馴染むデザインでなければならない。設計段階に入りサンプルが出来上がってからも、綿密な評価テストを繰り返した。
最終的に、初期モデルの出荷を迎えたのはプロジェクト開始から一年以上が経った頃だった。移り変わりの激しい市場において、異例ともいえる開発期間の長さだと言える。苦労が多いほど出荷の際の喜びは何にも変えられない。

小学校のグラウンドで大人三人、
タブレットを片手にうろつく。

後継機の開発では、使用が想定されている小学校のグラウンドに似た条件の場所を探し、サンプルを設置してテストを行なった。マーケティング、営業、私の三人がタブレットを持ち、グラウンド中を歩いて通信の品質を検証する。障害物があると通信速度はどうなるか、直線距離で何メートルの電波が飛んでいるか。丸一日、電波状況の確認作業を行った。
プロジェクトリーダーは、最後まで諦めずに走りきる責任を追っている。開発の工程では地道な確認作業が山ほどあり、泥くさい役回りだとも思う。それでも完走できたのは、一人きりではなく、チームのスタッフや社内の多くの人間と協力しながら開発にあたれたことが大きい。加えて私は、ゴールに到達した際にだけ味わえる、特別な達成感が好きだ。次のプロジェクトも頑張ろうと思えるのは、同じ体験を何度も味わいたいからなのかも知れない。

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