皆さんに知ってもらいたい
バッファローの特長について
バッファローと⾔えば、Wi-Fiルーターや外付けハードディスクをつくっている会社という印象が強いかもしれません。それらの製品の進化の裏側には、グループ全体で大切にしてきた4つの企業理念があります。ここでは、私たちの企業理念に沿ってバッファローの特長をご説明します。
バッファローの創業は1975年。当初はアンプなどを設計・製造するオーディオメーカーでした。しかし、社会にパーソナルコンピュータが普及し始めた1985年に発売した「プリンタバッファ※」が大ヒットを記録し、パソコン周辺機器市場へ本格参入します。以降、世の中のIT化と呼応し、ネットワーク機器、スマホ・タブレット向け周辺機器など次々と新しい製品開発に挑み、事業領域を広げてきました。時代の変化を感じ取り、前例にとらわれず変化を恐れないことが、私たちのDNAです。
※プリンタバッファ…PCからプリンタへ送られるデータを一時的に蓄えるメモリ装置。
今後、モノがネットワークにつながっていくIoT社会へ変化します。スマートハウスと言われる未来の住宅では、スマートスピーカーを介した音声指示だけで、ロボット掃除機・スマート照明・スマートロックといった家庭内のあらゆる機器がコントロール可能になります。それらをつなぐWi-Fiなどのネットワーク機器の進化(安定性・セキュリティの向上など)は、今後のIoT社会に欠かせない技術のひとつと言えます。
まだ無線LANが一般的では無かった時代にいち早く家庭用の無線LANを商品化し「家の限られた場所でしかインターネットに接続できない」という困りごとを解決しました。そして今後も、お客様の困りごとはどんどん変わっています。
例えばテレワークなどの働き方が主体になると「インターネット接続が安定しない」など、ネットワークに関する困りごとが表⾯化します。高品質で安定したネット環境を提供するネットワーク機器はもちろん、ヘッドセットやWEBカメラといった周辺機器の需要も高まります。
サテライトオフィスなど、一極集中のオフィスから分散型のオフィスへと「働く場所」そのものが変化すれば、ネットワークをつなぐためのインフラ製品においても、より高品質・高耐久性で簡単に使える製品が求められるようになるかもしれません。
こうした「困りごと」の解決に寄与するため、必要であれば変化を選択し、社会に必要とされる製品とサービスを今後も展開していきます。
個人向け市場において、家庭用Wi-Fi6ルーターとして世界初の認定を受けた「AirStation」を発売。またテレワークに必要なヘッドセットやWEBカメラ、Wi-Fi関連商品の需要増を受け、前期比11%増。
創業者の牧誠はオーディオメーカーであった黎明期、自らアンプを担いで営業に駆け回る中で、「“自分がこれがよい”と思っていたものと“お客さんがこれがよい”というものが違うことを思い知らされた」と語っています。同時に、失敗をもとに商品を改善した結果、お客様に「これが欲しかった!!」と喜んでいただいた経験が自らの原体験であると、私たちに残しています。
まず何よりも「お客様が喜ぶこと」を考え続ける。これが私たちの最も基本的な原理です。例えば、バッファローの無線LANはご年配の⽅などITに詳しくない⼈でも簡単に利用できる製品です。あらゆる方々にお使いいただけるようユーザーの視点で企画された製品が、私たちが目指す「顧客志向」の表れです。
かつて、最初にルーター(インターネットに接続する装置)にハブ(分配器)を取り付けたのがバッファローでした。以前はお客様がルーターとハブを別々に購入してつなげていたのです。最初からひとつの商品にしてしまえば、お客様が2つの商品をつなぐ手間を無くすことができます。機能を足したように見えて、実は手間を無くすという引き算の発想をしたのです。
この考え方はあらゆる製品に共通しています。電源につなぐ手間を無くした電源レスのポータブルハードディスク、パソコンを使わずに画像の保存やテレビ画面への表示が可能な「おもいでばこ」という商品。お客様の手間を無くす引き算の発想で開発した商品を世に送り出し、お客様の生活や仕事シーンの利便性を向上させ、喜びを増やしていくことが私たちの目標です。
私たちが毎年、電機機器業界において複数の製品で受賞を果たしているのも、そうした努力の現れのひとつです。
私たちが目指す徹底した顧客志向は、何よりも製品が物語っています。いかに早く適正な価格で作り市場に投入できるか。複雑そうに見える機能を簡単に使えるようにできるか。ここに紹介するのは、開発者の課題解決にかけた創意工夫を紹介するプロジェクトストーリーです。ぜひ、ご覧ください。
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ここまでご紹介してきた活動を支えているのは、一人ひとりの現場の社員の力であり、チームワークです。製品企画を担うマーケティング、開発を担当する技術者、お客様の課題を解決する営業をはじめ、たくさんの社員の力で新たな価値を持つ製品を世の中に送り出しています。1+1を3にも4にもできる、一致団結して課題に挑む力が私たちの源です。
バッファローを含むメルコグループは、IT事業を展開するバッファローをはじめ⾷品事業や⾦融事業などさまざまな企業の集合体です。そこには「森の経営」という思想があります。一つひとつの事業を木に例え、⼀本の⽊を⼤きくするのではなく、多くの種類の⽊を育てることで豊かな森(=メルコグループ全体)として繁栄することを⽬指しています。
変化をすること、変わらぬものを引き継いでいくこと、2つの活動を永続し
千年続く企業へと歩みを続けています。