サイバー攻撃から機器を守る新たなセキュリティー登場。「ネット脅威ブロッカー」

「無線LANルーターがネットの脅威からお客さまを守る」新発想から生まれた強固なセキュリティー・サービス。

※機能の詳細は、商品ページをご確認ください。

ー無線LANにセキュリティーソフトを搭載するというまったく新しいコンセプトの「ネット脅威ブロッカー」。まずはその機能を教えてください。

稲田:「ネット脅威ブロッカー」は、大きく「ベーシック」と「プレミアム」の2つの機能群で構成されています。まず「ベーシック」に備わる代表的な機能が「情報漏洩ブロック」。ウイルス感染や不正な接続が疑われる機器によるインターネット通信を遮断する機能です。ブロックする通信は「ネット脅威ブロッカー」が自動的に判別します。さらに状況によってはユーザーがすべてのインターネット通信をブロックすることも可能となっています。この機能によって、例えば見守りカメラや画像データといったプライベートなデータの漏洩を防止することが可能となります。また、今回バッファロー独自の機能として、脆弱なIoT機器が危険なポートをインターネットに開放しないかを判定し、ユーザーへ警告、もしくはブロックする「危険UPnPブロック」(特許出願済み)も備えており、情報流出を未然に防ぎます。

─「ベーシック」といいつつも大変高度なセキュリティーを備えていますね。

稲田:さらにフィッシング詐欺や、ウイルスを含むサイトへのアクセスをブロックする「悪質サイトブロック」も備えているほか、端末ごとにネット利用時間を制限する「キッズタイマー」でお子さまのネットの使い過ぎを防止することができます。

─方で、「プレミアム」にはどのような機能が含まれているのでしょうか。

稲田:暴力的、性的といったお子様へ悪影響を与える可能性のあるサイトへのアクセスをブロックする「コンテンツフィルターPlus」機能のほか、「利用時間統計」ではユーザー別のWebアクセス情報が統計として確認でき、その内容をもとにフィルタリングを設定することができます。また、新しい機器の接続やブロックしたサイトへのアクセス申請といった各種の情報をスマホで受け取ることのできる「プッシュ通知」や、外出先から設定の変更が行える「リモートアクセス」など、ネットの脅威から家族を守るさまざまな機能群が備わっています。

─「ネット脅威ブロッカー プレミアム」の名称にふさわしい機能ですね。開発に至った経緯を教えていただけますか?

山岸:IoT機器やスマート家電が世の中に浸透し始めてきたことがなによりのきっかけですね。パソコンやスマホ、タブレットだけでなく、テレビ、炊飯器、冷蔵庫、防犯カメラ…。最近ではさまざまな機器がネットワークにつながっています。機器自体がファームウェアを更新してネットの脅威に対するセキュリティーをアップデートしていくものもありますが、必ずしもそうした機能をすべての機器が備えているわけではありません。そんな中で、外部ネットワークの出入り口となる無線LANルーターにセキュリティー機能を持たせることで、家庭内のあらゆる機器のセキュリティーを確保しようというアイデアから「ネット脅威ブロッカー」の開発は始まりました。

─時代の先端を行く機能だけに、開発にはハードルが多かったのではないでしょうか。

浅田:「ネット脅威ブロッカー」の利用者は必ずしもネットワークやセキュリティーについて知識の豊富な方ばかりではありません。詳しくなくても使い方が理解できるよう、ユーザー・インターフェースの構築には細心の注意を払いましたね。プッシュ通知の「お知らせ」や「アラート」からセキュリティーページへすぐにアクセスできるようにするなど、設計にはとことんこだわり抜きました。

稲田:「危険UPnPブロック」で危険とみなす通信の判定基準ですが、横浜国立大学大学院の吉岡 克成准教授の協力のもと、NICT(情報通信研究機構)の「WarpDrive」プロジェクトにおける研究成果をベースに開発しました。外部機関で行われた最先端の研究成果を、いち早く商品開発に取り入れたというわけです。

山岸:さらにカスペルスキー社のデータベースを使ったセキュリティー・モジュールにはデジオンのネットワーク機器向けセキュリティー・サービス「DiXiM Security Powered by Kaspersky」を採用しています。こうした外部機関との連携があるからこそ、「ネット脅威ブロッカー」は高い信頼性を持ったセキュリティー機能を担保することができているんです。

─今回「ネット脅威ブロッカー プレミアム」が搭載されるのは、親機と子機が連携することで電波を建物のすみずみまで届けるメッシュネットワーク・ブランド「AirStation connect」の「WTR-M2133HS(トライバンドモデル親機単体)」、「WTR-M2133HS/E2S(トライバンドモデルスターターキット)」と「WRM-D2133HS(デュアルバンドモデル親機単体)です。今後さらに対応商品は増えていくのでしょうか。

稲田:はい。「WTR-M2133HS」を皮切りに、今後「ネット脅威ブロッカー」を他のルーターにも搭載することを予定しています。IoT時代を迎え、ネットワークにつながる機器類がますます増加していくことは想像に難くありません。そうした時代に対応した強固なセキュリティーをワンストップで提供していくこと。これはバッファローとしての責任であると考えています。

「ネット脅威ブロッカー」搭載商品紹介

PC、スマホやタブレットはもちろん、あらゆるスマート家電をネットの脅威から守る。

PC、スマホやタブレットだけでなくテレビや冷蔵庫をはじめさまざまな家電がネットとつながるIoT時代。サイバー攻撃や情報の流出から機器を守るセキュリティー・サービスが登場しました。