nasne®サービス終了? いやいや、バッファローnasne®はバッチリ継続。録画のお引っ越しもできるんです!

「nasne®が使えなくなるって本当ですか?」

ある日友人からこんな事を聞かれて「えっ、そうなの?」と焦った古来よりの「nasne®」ユーザー小暮です。

nasne®って、手元の端末から気軽にテレビが見られて、すっかり生活やエンタメの一部となっている機器なので、それは本当に困る!……な話。きっと僕以外にもゲーム機やスマホ・タブレットなどでテレビ視聴を楽しんでいる民も多いと思うんですよね。

でも、安心してください。情報を精査したところ、世の中のnasne®が一律に使えなくなるのではありません。nasne®体験を引き続き楽しめる方法もちゃんと用意されていたのです。

デジタルガジェットが大好物なテクニカルライターであり、nasne®歴も10年を超えたヘビーユーザーである僕、小暮ひさのりが、nasne®を今後も10年20年と楽しみ尽くすための方法を紹介しますね!

nasne®
  • 地上デジタル/BS/110度CS放送番組に対応
  • テレビ番組の生放送や録画の視聴が自在
  • 内蔵HDD2TB搭載
  • Windowsパソコン/iPhone/iPad/Androidスマホ/タブレット対応

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nasne®サービス終了の真偽を探ったところ…

1.なぜnasne®にサービス終了の話が? → SIEから発表があった

そもそもなぜ「nasne®が使えなくなる」みたいな話が出たの?

……というと、株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、SIE)よりの発表を受けて。SIE製のnasne®は2024年7月25日(木)でアフターサービスの受付が終了。2027年7月末以降は一部機能のサービス終了もアナウンスされています。

2.どの機器がサービス終了対象? → SIE製のnasne®

ここで要注目なのが「SIE製のnasne®」というところ。

実は、世の中のnasne®って「SIE」と「バッファロー」という2つのメーカーから出ているのです。

nasne®はもともとSIEが開発・販売していたネットワークレコーダーですが、2019年で終売へ。その後、バッファローがnasne®を継承し、バッファロー製nasne®として再誕させたというドラマチックな経緯があります。

今回影響がある範囲は、元祖と言えるSIE製nasne®となります。つまり、後発のバッファロー製nasne®は今後も使えるんです。

3.なんの機能が使えなくなる? → 主にスマホ用アプリ「torne® mobile」での視聴は不可へ

では「サービス終了によって、いったい何ができなくなるのか?」を確認していきましょう。ここがある意味メインとなる気になるポイントかと思います。以下の表をどうぞ。

注目すべきは、利用者の多いスマホやタブレット用の「torne® mobile」アプリへの影響かなと。

仕事中、家事の間、お風呂中。さらには移動中だとしても、手元の端末からテレビを楽しめるという、僕の生活に欠かせない機能で、テレビのロケーションフリー化とも言えるnasne®のアツいところ。

現状はSIE製nasne®もバッファロー製nasne®もどちらでも「torne® mobile」から利用できますが、2027年7月末からSIE製nasne®は自宅内・外出先ともに利用不可。TV番組の視聴や録画ビデオの再生ができなくなります。さらに言えば、ペアリングもできなくなります。

PCやPlayStation®4では一部宅内視聴機能などは引き続き使えますけど、「torne® mobile」アプリでどこでもテレビ化(本当に便利なんです……)ができなくなるのは要注意ですね。

その他、この機器だとどうなるの? はSIEの発表もチェックしてみてください。

4.バッファロー製nasne®にはほぼ影響がない

こうして、nasne®に使えなくなる機能があることは確か。でも、急に使えなくなるという話でもありません。

アフターサービスこそ終了していますが、2027年7月末と予告された一部機能終了まであと3年、猶予は十分に残されています。さらに言えばこれはあくまでも、終売済みのSIE製nasne®の話。

現行のバッファロー製nasne®ユーザーへの影響はほぼなく、引き続き使えますのでひとまずご安心を。今後もnasne®が持つメリットや、便利な体験は変わりません。

バッファロー製nasne®への買い替え、実はメリットが多い

では一部サービスの終了までに僕らがやっておくべきことは?というと、バッファロー製nasne®を準備しておくことですね。

かくいう僕も、12年前のSIE製nasne®と、最新のバッファロー製nasne®の両方を持っているのですが、十年の歳月はnasne®自体も大きく進化させました。後発な分バッファロー製nasne®の方が優れていることも多くて、快適なんですよこれがまた。

まず、ストレージの容量が大幅にパワーアップしています。具体的には……

・SIE製nasne®(CUHJ-15004): 内蔵HDD 1TB/外付けHDD 最大2TB(ポータブルHDD非対応)

・バッファロー製nasne®(NS-N100): 内蔵HDD 2TB/外付けHDD 最大8TB(ポータブルHDD対応)

とバッファロー製nasne®は最大10TBという巨大な録画タンクを生成できるんです。

ポータブルHDDへも対応したので、外部電源不要でカジュアルに拡張できるのもメリットですね。最大録画件数もSIE製が3,000件なのに対して、バッファロー製はアップデートで6,000件へ対応。つまり、大容量でじゃぶじゃぶ録れます、残せます。

安定面もアップデートされています。

バッファロー製nasne®は背面に放熱スリットが設けられ、内部は冷却用の静音ファンも内蔵、精密機器の天敵となる熱へも対処済みです。また、バッファローのストレージではおなじみの故障予測サービス「みまもり合図」へも対応しているので、徐々に劣化して起こる故障を事前に予測することもできるんですよね。

利用シーンで実感できる明確な進化が、iOS/iPadOSでの画質向上です。

「torne® mobile」アプリで視聴した時の画質は、SIE製nasne®が480pのSD画質なのに対して、バッファロー製nasne®は720pのHD画質に向上。バッファロー製nasne®の方が高画質に映像を楽しめるんです!

これは個人的にもかなり嬉しいアップデートでしたね。また、心なしかバッファロー製nasne®の方が、通信も安定していて、番組切り替え時のレスポンスも速めな印象でした。快適度、かなり違いますよ。

nasne®
  • 地上デジタル/BS/110度CS放送番組に対応
  • テレビ番組の生放送や録画の視聴が自在
  • 内蔵HDD2TB搭載
  • Windowsパソコン/iPhone/iPad/Androidスマホ/タブレット対応

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大事な録画資産(=思い出)は引き継げるんです!

「でも、時が来たら今まで録り溜めた映像は見られなく……」

と嘆くのもちょっと待って。スマホの乗り換えといっしょで、nasne®も乗り換えできるんです!

大事な思い出(録画映像)を、新しいnasne®へとコピーできる「お引越しダビング」の機能を使えば、nasne®間で思い出コピーも簡単。

機能としては本当にシンプルなもので、SIE製やバッファロー製のnasne®から、バッファロー製nasne®へと、録画番組を丸ごとダビング(コピー)するという機能。

僕も存在は知っていたのですが、これを機に事前準備として12年録り溜めたSIE製nasne®から、最新のバッファロー製nasne®へと「お引越しダビング」してみました。

これがまた、よくできていたんですよ。

2台の機器間でのデジタル放送コピーなので複雑なのかな? なんて思っていたのですが、実際はめちゃくちゃ簡単。

新旧2台のnasne®が使えるようになっていれば、スマホの「torne® mobile」アプリから、nasne®の設定画面(nasne® HOME)を開いて手順を進めていくだけ。外付けHDDに保存されている録画もまるっと新しいnasne®にダビングしてくれます。

ダビングにかかる時間は長めですけど(僕の場合は8日間ほど)、処理は全部nasne®間でやってくれるので、スマホは占有されませんし、ダビング中でも録画もできるのはいいですね(一部機能は制限されます)。

やってみてわかったこととしては、日本のデジタル放送に関しては著作権保護の「ダビング10」または「コピーワンス(1回だけ録画可能)」のコピー制限が適用される点。
nasne®に限った話ではないのですが、録画されたデジタル放送をダビングする場合、ダビング元の映像の書き出し可能な回数がひとつ減り、ダビング先の映像の書き出し可能回数は1となるのでここは注意かなぁと。

あとは、移行先nasne®の容量!

僕のSIE製nasne®は合計2.1TBほどあったので、バッファロー製nasne®には2TBのポータブルHDDを接続。内蔵HDDと合わせて4TBに拡張しておきました。

これでも事前に見ないであろう録画を探して消してみたのですけどね。でも、これがまたなかなか時間泥棒でして……。

毎日録画されていた朝の幼児番組を見つけて、「上の子が2〜3歳の頃かなぁ」と、当時の子どもの様子を思い出してみたり。しばらく期間が空いた後に同じ番組が並んでいて「今度は下の子の時か(笑)」と、やはり思い出に耽ってみたり。

そうかと思えば、深夜アニメを掘り起こして、「●話の展開と作画が神過ぎたよなぁ!」「最終話に主題歌が流れるアニメは名作」と見返しが始まって、ぜんぜん整理が終わらないの。どれも大事だし。

あぁ、nasne®の録画に人生あり……。

nasne®は終わらず。録画資産はこれからも楽しめます!

思い返せばSIE版nasne®って2012年発売。すでに登場から12年が経過したモデルなのです。

僕も初代のSIE版nasne®を使っていますが、よくぞここまで踏ん張った! たくさんの思い出(番組)を録り溜めてくれた! と感謝したいくらい。

そうは言えど、ここで終了ってわけじゃなくて、SIE製nasne®も2027年7月末までは録画はもちろん、スマホやタブレットらの視聴も利用できますからね。

そのあいだにバッファロー版nasne®を用意しておけば、大事な録画資産(=思い出)も引き継げるし、nasne®2台でWチューナー環境も実現可能に! 録画しながら別の番組を観る裏番組録画や、2番組同時録画も楽しめるので、nasne®の使い勝手もさらに上がりますよ。

僕もnasne®2台体制、手放せなくなるくらい大活躍しています。早めのオカワリnasne®、おすすめです。


nasne®
  • 地上デジタル/BS/110度CS放送番組に対応
  • テレビ番組の生放送や録画の視聴が自在
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  • “nasne(ナスネ)”、”torne(トルネ)”、”PlayStation”は株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメントの登録商標です。
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