ナスネ先輩
nasne®︎でテレビライフをハックする活用術を無限に知っている、nasne®︎活用の第一人者。ちょっと押しの強いキャラクターで親しまれ、かずひろが会社の新人研修でお世話になった先輩でもある。
かずひろ
ゲームも動画もエンタメと名の付くものが大好きな自他ともに認めるエンタメ大好き。推し活でもナスネ先輩にはお世話になっている。
みゆき
リビングのテレビ前はワタシの定位置、ドラマもバラエティーもとにかくテレビが大好き、スポーツイベントは友達を呼んで盛り上がりたい、流行りに敏感。
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プロローグ
ナスネ先輩!
nasne®ってけっこう前からあるって聞いたんですけど、いったいどれぐらい前からあるんですか?
2012年に発売されたのが最初だな。
もう10年以上も前じゃないすか!オレが学生の頃からあったんだ。
2012年って東京スカイツリーが開業した頃かな?
そうだな。
前年の2011年7月には地上波テレビのアナログ停波があって、家電業界では地デジ対応にガラッとチェンジしたんだ。
あー、地デジ切り替えの頃ですか、思い出しました!
デカい液晶テレビが家に来たのがうれしくて、PlayStation® 3でめっちゃ遊んでたなあ。
そうそう、nasne®はもともとPS3の周辺機器として当時の株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント※から登場したんだ。
まさかPS5の時代になってもnasne®を使い続けているとはな。
それどころか現在ではスマホからも使えるようになっているわけで、時代の流れが変わってもなお第一線で活躍するnasne®のなんと素晴らしいことよ。
(※現:株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント、以下SIE)
なかなか簡単じゃないっすよね。
初登場から今に至るまで、どうしてnasne®が愛用されてきたのか、気になってきました!
よし、わかった。
それでは、nasne®が愛されてきた歴史を紹介しよう。
話題騒然!nasne®がツイッタートレンド1位になった日
実は、nasne®もずっと順風満帆だったわけではない。むしろ、ドン底を経験したと言っていいだろう。
「nasne®販売終了」
2019年6月、SIEからアナウンスされたのだ。
この時、SNSや巨大掲示板サイトなどのインターネット界隈では、悲嘆に暮れるnasne®ユーザーの声が溢れていた。
何を隠そう、嘆き悲しんでいたユーザーの一人がこのオレなんだ。
そんなに悲しまなくても、他にもレコーダーがあるじゃないすか。
インターネットの掲示板でも、乗り換え先について議論されていたが、nasne®に親しんできたユーザーがこぞって乗り換えするほどの動きにはなっていなかったように思う。
オレ自身も、nasne®が使えるうちは今の運用を続けよう、という消極的継続を選んで、他のレコーダーに乗り換えなかったし、同様のユーザーが他にも結構いたんじゃないだろうか。
ここまでの話聞く限りでは、ゆるやかに廃れていく道を辿っていたようですけど、それなのに、今でも新品のnasne®を買える状況なのはどうしてなんですか?
ここからが本題。
ユーザーにとって、まさに青天の霹靂と言っていい事件が起きるんだ。
時は流れ、運命の2020年10月7日。
「nasne®をバッファローが継承。2021年春、発売決定」のプレスリリースが発表された。
そして、昼頃。トレンドワードの順位に変化が。
なんと、上位に「nasne」の5文字が躍り出たのである。「バッファローのnasne®継承」の報を受け、ツイッター民が反応したのだ。
nasne®ユーザーにとって久々の明るい話題だっただけでなく、”販売終了からメーカー移籍しての復活劇”という世にも珍奇なシチュエーションは、バズりにバズりまくった結果、トレンド1位を獲得するまでに。突然の朗報に全国のnasne®ファンの熱い想いが溢れた。
予想外の形でnasne®は復活したんですね!
トレンド1位ってすごい!!
みんな、待ち望んでたんすね。
ああ、オレもうれしかった。
あの日のことをいまだ鮮明に覚えているよ。
フツーじゃないから愛された!? nasne®には〇〇がない
意外にもnasne®のファンが多そうだということはわかりましたけど、結局のところ、nasne®のどこがそんなにウケてるんすかね。
レコーダー業界の常識に染まっていない、これに尽きるな。
nasne®には一般的なレコーダーにあって当たり前のものがついてないだろ?
えーっと、あれあれ。
「リモコン」と「テレビとつなぐ端子」がついてないっすね!
そのとおり。リモコンも、映像を出力するHDMI端子も、nasne®にはないな。まさに、ここがnasne®を語るうえで重要な特徴なんだ。
リモコンがないから不便、なんてことはなく、むしろ、リモコン操作そのものを時代遅れにした感すらある。
映像を出力するHDMI端子がないのも問題ない。様々なデバイスでテレビ視聴できるのは、新しいテレビライフの楽しみ方だな。
それにしても、リモコンすらもないなんて、かなり「クセつよ」製品なのに、どうやったら企画会議が通るのよ。
不便さがないから、リモコンがないことに違和感なかったけど、言われてみればたしかにそうだなあ。
ああ、どこかのエンジニアが
「リモコンなんて飾りです。偉い人にはそれがわからんのですよ。」
とか言ってるのを幻視しちゃったよ。
2015年3月、SIE公式のスマホ用テレビアプリ「torne® mobile」の登場。これがnasne®人気を不動のものとした。
スマホの台頭という稀代のビッグウェーブに乗ったというだけではなく、録画運用の“いつでも・どこでも化”という質的転換を決定づけた。
肌身離さず持っているスマホがリモコンにも、テレビにもなる。
自宅でも外出先でも、思い立ったらその場で録画予約。場所に縛られないリアルタイムの番組視聴・録画済み番組の再生だってできる。しかも、自分のnasne®なら、チャンネル権や空き容量のやりくりで家族に気を遣う必要もなし。
気が付かぬ間にnasne®ユーザーは、時間・空間・しがらみから解き放たれ、読んで字の如く、”自由”を獲得していたのだ。
後にnasne®を追うように、一般的なレコーダーもスマホ対応を謳うようになったものの、アプリの質や対応デバイスの広さにおいてnasne®に匹敵するものを見つけるのは難しい。
汎用性の高さ。
nasne®が人気を博した理由の一つに、これも挙げられるだろう。
SIE製nasne®はPS3のオプションとして登場した出自にも関わらず、これでもか!と汎用性を追求したように見える。
2012年のnasne®発売から少し経ち、幾度かの機能アップデートを重ねた頃。
実機に親しんだユーザーがnasne®のレコーダーとして異例の機能に気付き始め、新しい使い方・遊び方を自ら開拓することに興味を持ち始める。SNSやネットの巨大掲示板でも活発な情報交換が行われていた。
ある人はホームサーバーの構築に惹かれ、またある人はnasne®内の画像/映像/音楽をメディアプレーヤー系ソフトから再生し、その発展形としてネットワーク越しにテレビ番組の再生を可能にする、著作権保護への対応に感激したりしていた。
うちのテレビのメディアプレーヤー機能で試してみたら、ホームネットワーク上にあるnasne®の録画済み番組の再生できましたよ。さすがの汎用設計!
nasne®側の汎用性が高いとはいえ、世に存在するテレビがnasne®利用を前提に設計されているわけではない。
公式に対応している視聴アプリ以外は、使えたらラッキーぐらいに思っておこう。
家族円満!今ある録画機器にnasne®を追加したらみんなにっこり
家族共有のレコーダーを買い替えとなると家族会議になるけど、nasne®ではそんな大ごとにならず、さらっと買えました!
みんなの共有物のテレビにつなぐ必要がないから家族の不満もなく、干渉されない自分専用レコーダーが実現できるんですね。
「テレビにつながない」っていうnasne®の特徴が、こんな形で活きるのね!
家族もテレビを観れる、自分も観たい番組を周りに気を遣わずに楽しめる。
nasne®を使ってWin-Win、ってわけだ。
家族で1台のレコーダーを共有している場合、録画したい番組の時間帯が被った時の調整や、録画した番組を視聴する時間の調整が面倒なことも。
空き容量が足りないときに、勝手に消去した・消去された番組をめぐる兄弟喧嘩を経験した人もいるはず。
nasne®を導入すれば、テレビをもとにした揉め事もなくなり、家族円満に。
また、意外に多いのがnasne®の複数台持ち。
torne® mobileは最大4台までnasne®を管理可能。nasne®の台数と同じ数の番組を同時に録画できるので、ユーザーそれぞれに合わせて、柔軟に運用台数を増やしてテレビライフを充実させることができる。
単に機能が汎用的でユニークであるだけでなく、運用の柔軟性を実現していることも、nasne®にファンが多いことの一因かもしれないな。
ちなみに、先輩の家では何台のnasne®があるんですか?
今は合計3台だな。
アプリ上から新旧nasne®をワンストップで管理できるから、効率よくて煩わしさがないぞ。
もし、一般的なレコーダーが3台あっても、テレビ側で外部入力切り替えしなくてはならなくて、かなり面倒だ。レコーダーの台数分のリモコンが何本もテーブルに山盛りに置かれていた、”スマート”とは真逆の状況もすっきり解消できたしな。
なるほど。
ここまで聞くと、長年愛着を持ってるユーザーが「nasne®しか勝たん」と言うのもわかる気がしますね!
エピローグ
正直言ってnasne®のこと、スマホやゲーム機でテレビが観られるようにしてくれる便利アイテムくらいにしか思ってなかったです。
でも、話を聞いて愛されてきた理由がわかったし、奥深さを感じました。
「クセつよ」だから愛される製品ってあるけど、nasne®がまさにそれっすよ!
そのとおりだな。
クセゆえに扱いづらい印象を持たれちゃうかもしれないが、nasne®の場合は、そのクセがあるからこそ、テレビ視聴に新たなスタイルをもたらしてくれているんだ。
「テレビ離れ」なんて言葉があるけど、今でもおもしろいコンテンツがテレビにもたくさんあるのに、もったいないっすよね!
スマホの登場とSNSが流行ってきた流れを考えると仕方ない気もするけど…
だからこそ、番組の内容でSNSが盛り上がったりもするし、今ならではのテレビの楽しみ方もある。
これまでにも教えてきたが、nasne®ならスマホでのテレビ視聴だったり、パソコンでテレビの画面とSNSのウィンドウを並べてリアルタイムで楽しめたりするわけだしな。十人十色のスタイルに合わせて、テレビライフを向上してくれるのがnasne®なんだ。
テレビ番組をそれとして意識しないで、スマホで動画を観るかのように手軽に視聴するのを実現してくれるのが最高っすね。
紆余曲折ありつつ、今もなおnasne®がみんなのテレビライフを支える活躍をしている理由、nasne®の愛される魅力、しっかり伝わってきましたよ!ナスネ先輩!
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