「iPhoneでテレビ番組を視聴できればいいのに」と、ふと思った経験は誰もがあるはずです。
家庭内で別々の番組を同じタイミングで視聴したい時や、寝室や浴槽・台所などでテレビ番組を視聴したい時など、お手元のiPhoneが小さなテレビモニターになれば便利ですよね。
この記事で紹介する3つの方法のいずれかによって、iPhoneでテレビを見れるようになります。地上デジタル放送のリアルタイム視聴はもちろん、BS/110度CS放送番組の視聴・録画が可能です。
<iPhoneでテレビ番組を視聴する方法>
- iPhoneをレコーダーに接続する
- TV局が提供する見逃し配信のサービスで視聴する
- 外付けのフルセグ、ワンセグチューナーで視聴する
ここからはiPhoneでテレビを見る3つの方法について、それぞれの特徴をわかりやすくご紹介していきます。日常の様々なシーンでテレビ番組を視聴したい方は、ぜひ最後まで閲覧ください。
ブルーレイ/DVDレコーダーまたはネットワークレコーダー | テレビ番組見逃し配信サービス | ワンセグ/フルセグ対応スマホまたは外付けチューナー | |
---|---|---|---|
地デジ放送番組の視聴 | 可能 | 放送局ごとにサービスが異なる (サービスの対応番組のみ可能) | 可能 |
BS/110度CS放送番組の視聴 | 対応モデルなら可能 | 上に同じ | 不可能 |
自宅の番組視聴 | 可能 | 見逃し配信のみ可能 | 可能 |
外出先の番組視聴 | 対応モデルなら可能だが、モバイル回線の通信量を消費 (事前ダウンロードは可能) ※1 | 見逃し配信のみ可能 モバイル回線の通信量を消費 | 可能 |
外出先利用エリア | モバイル回線/Wi-Fi受信エリア | ワンセグ/フルセグ受信エリア | |
テレビ受信機のサイズ | 大きい (リビングなどに設置) | 設置不要 | 小さい (スマホと一緒に携帯) |
番組予約・録画 | レコーダのリモコン またはスマホから可能 | 不要 ただし視聴期間に制約がある | スマホから可能 |
番組を端末にダウンロード | 可能 | 一部サービス可能 | 録画で代替可能 |
利用料金 | レコーダーの場合、初期コスト高め アプリ内課金が必要な場合あり | 多くが無料だが 課金サービス もあり | リーズナブル |
こんな人におすすめ | 最新の放送番組を自由に見たい方 番組を録りためて一気見したい方 | 見逃したテレビ番組をピンポイントで見たい方 | 予算を抑えたい方 手軽に導入したい方 |
- 放送局によっては、外出先からリアルタイム視聴できない場合があります。詳細はA-PABのホームページ「デジタル放送のリモート視聴について」をご参照ください。
iPhoneでテレビを観る方法は大きく3種類
iPhoneでテレビ番組を視聴する方法は、大きく分けて3種類あります。それぞれの特徴は次の表に記載の通りです。
1, 外出先での視聴が可能なレコーダーを使ってiPhoneでテレビを視聴する
一つ目の方法は、家庭内に設置するレコーダーを使ってiPhoneからテレビ番組を視聴することです。
レコーダーはテレビ番組を録画するための商品だという印象がありますが、一部の商品はスマートフォンでテレビ番組を視聴できる機能も搭載されています。
例えばネットワークレコーダーのnasne®なら、宅内・外出先でiPhoneからテレビ番組を視聴・録画することはもちろん、端末内に番組をダウンロードすることも可能です。
- テレビアプリ torne® mobile の有料プラグイン「視聴再生機能」「書き出し機能」が必要
iPhoneでテレビ番組を楽しむには申し分ない性能を持ち合わせているレコーダーですが、ワンセグチューナーと比べて商品価格が高めです。とはいえ、テレビ番組をフルに楽しみたい方にはおすすめできる選択肢です。
商品例:nasne®|リアルタイム視聴・録画予約をこなせるネットワークレコーダー
商品名 | nasne® |
---|---|
メーカー | 株式会社バッファロー |
保存容量 | 内蔵HDD 2TB |
地デジ/BS/110度CS放送番組の視聴 | 可能 ※テレビアプリ torne® mobile の有料プラグイン「視聴再生機能」が必要 |
外出先からの番組視聴 | 上に同じ |
番組予約・録画 | 可能 |
番組を端末にダウンロード | 可能 ※テレビアプリ torne® mobile の有料プラグイン「書き出し機能」が必要 |
- 地上デジタルやBS/110度CSデジタル放送を受信するために、アンテナの設置やCATV放送局との契約などが必要な場合があります。
- 有線ネットワークによるブロードバンドインターネット接続が必要です。インターネットの利用には料金が課せられる場合があります。
nasne®は地上デジタルとBS/110度CSデジタルチューナーを搭載し、テレビ番組のライブ視聴や録画視聴が宅内・外出先から楽しめるネットワークレコーダーです。
リビングや書斎、寝室などさまざまなシーンでテレビを楽しむことができ、もちろん外出先からでも放送中の番組や録画番組の視聴が可能です。
iPhoneからテレビ番組を視聴する際は、ソニー・インタラクティブエンタテインメント製テレビアプリ「torne® mobile」という専用のアプリを利用します。
使用端末:iPhone XR
端末のOS:iOS 15.1
torne® mobileのバージョン:1.36
2, 見逃し配信サービスから過去の番組を視聴する
iPhoneでテレビ番組を視聴する三つ目の方法は、見逃し配信サービスを利用することです。フジテレビ、日テレ、NHK、TBS、テレ朝などのテレビ局が見逃し配信サービスを提供しており、それぞれが提携しているテレビ番組をiPhoneから視聴できます。
2022/1/12執筆時点 各社HPの情報に基づいて作成
サービス名称 | 主なコンテンツ | 見逃し配信期限の有無 | 無料配信 | 定期購読(有料) | 番組単品購入やレンタル | 運営会社 |
---|---|---|---|---|---|---|
TVer | 複数のテレビ局の番組 | 〇 | 〇 | – | – | 株式会社TVer |
Paravi | 複数のテレビ局の番組 | 明記なし | △ 無料トライアルあり | 〇 | – | 株式会社プレミアム・プラットフォーム・ジャパン |
FODプレミアム | フジテレビ作品 | 〇 | △ 無料トライアルあり | 〇 | 〇 | 株式会社フジテレビジョン |
NHKオンデマンド | NHK放送番組 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 日本放送協会(NHK) |
日テレ無料(TADA) | 日本テレビ放送番組 | 〇 | 〇 | – | – | 日本テレビ放送網株式会社 |
TBS FREE | TBS放送番組 | 〇 | 〇 | – | – | 株式会社TBSテレビ |
見逃し配信サービスのメリットとしては、ほとんどのサービスが基本料金無料で利用できる点にあります。特別な機器を購入する必要がなく、期限内であれば会員登録なしで視聴できるサービスもある点が魅力です。
もちろん、サービスによって対象番組に限りがあることや、視聴機関に制限があることなどのデメリットも存在します。
3, 外付けのフルセグ・ワンセグチューナーを使ってiPhoneでテレビを視聴する
iPhoneでテレビ番組を視聴する二つ目の方法は、外付けのフルセグ・ワンセグチューナーを利用する方法です。
フルセグ・ワンセグチューナーを利用する場合は、iPhoneの端子に接続するタイプと、ワイヤレス接続型の2種類から選ぶことになります。
どちらのタイプでも放送局の電波をiPhoneで受信できるようになるため、モバイル回線の通信量を消費しません。また、比較的リーズナブルな価格で購入できる点にも魅力があります。
一方で、電波の入りにくい場所では映像が乱れてしまったり、利用する都度チューナー自体を持ち歩く必要があったりするデメリットもあります。
テレビのハードディスクに保存した番組はiPhoneに転送できる?
ここまでiPhoneでテレビ番組を視聴する方法についてご紹介しましたが、「テレビで録画した番組をiPhoneに転送すれば良いのでは?」と疑問に思った方がいるかもしれません。
ここからはハードディスクに保存した番組をiPhoneに転送し、録画視聴できるのか解説します。
1, テレビで録画した番組は基本的に別の機器へ転送ができない
実は、テレビやレコーダーからHDDに録画した番組は、iPhoneやその他スマートフォンなど別の機器には転送できないようになっています。外付けHDDを使用している方なら似たような現象を経験したことがあるかもしれません。
これはコピープロテクトの関係で映像コンテンツ保護のために複製できないように設定されていることが原因です。
2, 番組持ち出しに対応しているレコーダーなら持ち出しも可能!
ただし、テレビ番組の持ち出しやダウンロード機能に対応しているレコーダーであれば、録画した放送をそのままiPhoneに書き出し・端末内で再生することができます。
先にご紹介したnasne®にも録画番組の書き出し機能が搭載されています。ただし、拡張機能をアプリ内で購入する必要があるためご留意ください。
Android版 | iOS版 | |
---|---|---|
torne® mobile | 0円 | 0円 |
視聴再生機能 | 500円(税込) | 650円(税込) |
書き出し機能 | 840円(税込) | 800円(税込) |
iPhoneの画面をテレビに出力するにはどうすればいい?
前章まではnasne®を活用したテレビを見る方法をお伝えしました。
ここからは、iPhoneの画面をテレビに映す方法をご紹介します。ミラーリング機能を活用すれば、例えばスマホゲームで遊んだり、iPhoneで撮影した家族写真を披露する場合にテレビの大画面で楽しむことができます。
iPhoneを大画面に出力して楽しむためには、有線接続・無線接続と、2つの方法があります。
1, 【有線】ミラーリング専用アダプタを利用してテレビに出力する
有線でiPhoneの画面をテレビに出力する場合は、Apple純正のミラーリング専用アダプタが必要です。商品例としては、Lightning – Digital AVアダプタが挙げられます。
これはiPhone用のLightning端子とHDMI端子がセットになっていて、それぞれを端末に接続することで画面出力が可能です。
2, 【無線】AppleTVを利用してテレビに出力する
無線でiPhoneの画面をテレビに出力する場合は、AirPlayに対応したテレビとミラーリング機能で接続するか、AppleTVを接続の中継端末として利用しましょう。
AppleTVはテレビのHDMI入力端子に接続でき、iPhoneとテレビを無線接続するための中継端末として活躍します。
iPhoneでテレビを視聴する方法まとめ
この記事ではiPhoneでテレビを視聴する方法について、3つの方法をご紹介しました。
<iPhoneでテレビ番組を視聴する方法>
- iPhoneをレコーダーに接続する
- TV局が提供する見逃し配信のサービスで視聴する
- 外付けのフルセグ、ワンセグチューナーで視聴する
3つのうちどの方法にも、メリットやデメリットがあります。それぞれの特徴をよく比較した上で、ご自身に最適な方法を採択すると良いでしょう。
ブルーレイ/DVDレコーダーまたはネットワークレコーダー | テレビ番組見逃し配信サービス | ワンセグ/フルセグ対応スマホまたは外付けチューナー | |
---|---|---|---|
地デジ放送番組の視聴 | 可能 | 放送局ごとにサービスが異なる (サービスの対応番組のみ可能) | 可能 |
BS/110度CS放送番組の視聴 | 対応モデルなら可能 | 上に同じ | 不可能 |
自宅の番組視聴 | 可能 | 見逃し配信のみ可能 | 可能 |
外出先の番組視聴 | 対応モデルなら可能だが、モバイル回線の通信量を消費 (事前ダウンロードは可能) ※1 | 見逃し配信のみ可能 モバイル回線の通信量を消費 | 可能 |
外出先利用エリア | モバイル回線/Wi-Fi受信エリア | ワンセグ/フルセグ受信エリア | |
テレビ受信機のサイズ | 大きい (リビングなどに設置) | 設置不要 | 小さい (スマホと一緒に携帯) |
番組予約・録画 | レコーダーのリモコンまたはスマホから可能 | 不要 ただし視聴期間に制約がある | スマホから可能 |
番組を端末にダウンロード | 可能 | 一部サービス可能 | 録画で代替可能 |
コスト | レコーダーの場合、初期コスト高め アプリ内課金が必要な場合あり | 多くが無料だが 課金サービスもあり | リーズナブル |
こんな人におすすめ | 最新の放送番組を自由に見たい方 番組を録りためて一気見したい方 | 見逃したテレビ番組をピンポイントで見たい方 | 予算を抑えたい方 手軽に導入したい方 |
スマホで地デジ/BS/110度CS放送を見るならnasne®がおすすめ。
- 「nasne(ナスネ)® 」、「torne(トルネ)®︎」は株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメントの登録商標です。
- 「Apple TV」、「iPad」「AirPlay」「Lightning」は米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。
- 「iPhone」はアイホン株式会社の商標です。
- 「Android」はGoogle LLCの商標です。
- 「Tver」は株式会社Tverの商標です。
- 「Paravi」は株式会社プレミアム・プラットフォーム・ジャパンの商標です。
- 「フジテレビ」「FOD」は株式会社フジテレビジョンの商標です。
- 「NHK」は日本放送協会の商標です。
- 「日テレ」は日本テレビホールディングス株式会社の商標です。
- 「TBS」「TBS FREE」は株式会社TBSホールディングスの商標です。
- 「テレ朝」は株式会社テレビ朝日の商標です。