子ども部屋など離れた部屋の端末がつながりにくかったり、ビデオ会議のときに音声が途切れたり、高画質のネット動画がコマ落ちするようなトラブルはありませんか? いつの間にかWi-Fiの負荷が大きくなっているファミリー向けにWi-Fiルーター「WSR6500BE6P」がお勧めです。Wi-Fi 7対応で、高速接続、数多くの端末が接続していても安定した通信を維持することができるのに、価格もお手ごろ。コスパに優れたファミリー向け商品です。
あなたのご家庭、いくつの端末がWi-Fiにつながっていますか?
いつの間にか、私たちの生活は、Wi-Fiに依存するようになっています。
Wi-Fiルーターのケーブルを引き抜いた場合を想像してみてください。
たちまちのうちに、家族から「Netflixが映らない!」「YouTubeが見られない!」「ゲームができない!」と非難轟々になるはずです。もちろん、あなたもビデオ会議に出られません。また、Wi-Fiがないとスマホの通信は全部、契約されている5G/4Gなどの携帯電話回線を使ってしまうので、翌月の通信費が大変なことになる危険もあります。つまり、快適なWi-Fi接続は、快適な生活の鍵なのです。

スマホだけでなく、パソコン、ゲーム機、スマート家電など、今や多くの機械がWi-Fi経由でインターネットにつながっています。勉強にもタブレットを使いますから、お子さんの部屋に快適な速度でつながることも大切です。また、在宅勤務の際に、安定してビデオ会議に出られないと、仕事にも差し障ります。
Wi-Fi 7対応で、多数の通信機器をつなげられるのに、高コスパの理由!
現在、特に意識されていないご家庭のWi-FiルーターはADSLや光回線の普及の時期的にWi-Fi 5以前の製品が多いと思います。しかし、その後もWi-Fiの規格は、Wi-Fi 6、Wi-Fi 6E、Wi-Fi 7と進化を続けています。Wi-Fi 5でさえ3つも前の規格なのです。
電波のことはなかなか公式仕様だけでは語れないものがあるので難しいですが、筆者の経験上の感覚で言うと、Wi-Fi 5でさえ快適につながる端末の数は5~10台。実効の通信速度は条件が良くても約500~700Mbpsぐらいです(条件を整えれば、もっと速度は出ます)。Wi-Fi 4以前の規格のWi-Fiルーターだと、実際に運用できる同時接続数はもっと少なくなる場合もあります。
古い規格のWi-Fi接続では、家中で家族が複数の端末を使う現在の環境では不十分であることがご理解いただけると思います。
今回ご紹介するWSR6500BE6Pは、高速通信可能で、かつ数多くの端末が同時接続しても安定した通信が可能な、Wi-Fi 7に対応しているのが最大の特徴です。
一般的に、Wi-Fi 7は最新規格のため、高価な製品が多いですが、WSR6500BE6Pは、2.4GHz帯と5GHz帯に特化した仕様にすることでコストを抑えています。特に、5GHz帯のアンテナ本数を4本に増やすことで、一般的に普及している5GHz帯の通信性能を向上しています。
6GHz帯も利用することができれば、干渉を避けた通信の選択肢を増やすことができますが、スマホやパソコンなどの端末側も対応している必要があり、現時点では対応している端末は高スペックな製品が中心です。
最新型の最上位端末を揃えている環境でなければWSR6500BE6Pの方がコスパと使い勝手に優れるといえるでしょう。
簡単に言えば、家族みんなで使うにはWSR6500BE6Pがお勧めということです。


一般家庭で性能を発揮しやすいWSR6500BE6Pとその活用方法
新機能の話をすると難しくなりがちなので、ここではご家庭で実際に通信速度を出すためのポイントを解説しながら、WSR6500BE6Pのメリットをご紹介しましょう。
まず、重要なのは、自宅に入ってくる通信回線の速さです。直接有線でパソコンを接続するとおおよその速度が測れます。10Gbpsの高速回線を引くこともできますが、ここまでいくとパソコンなどの端末やケーブルなども10Gbps対応のものを特別に購入しなければならないので、現実的ではないでしょう。現時点では1~2Gbpsの契約で十分だと思います。1~2Gbpsの契約ならWSR6500BE6Pがジャストフィットでしょう。

続いて大事なのは、Wi-Fiルーターを置く場所です。なるべく端末を使う場所の中心的な位置にあり、かつ高速な通信を必要とする部屋に置くべきです。たとえば、Netflixなどの映像を見るテレビがある場所や、パソコンでビデオ会議をする場所がそれに当たるでしょう。
家の構造も重要なポイントです。木造家屋だと電波はよく通りますが、鉄筋コンクリートだとかなり遮断されます。電波は金属や水に遮断されるので、壁の中の水道管やお風呂などの影響を強く受けます。3LDKのマンションなどでよくある南にリビング、北に他の部屋があり、間にキッチンやお風呂がある間取りだと、間の水周りが電波を遮断するのです。

高速通信が可能な5GHz帯は、実はこれらの障壁に弱いのです。だから、電波の通りやすい2.4GHz帯も選択できるWSR6500BE6Pであれば、5GHz帯の通信がうまくいかない場合に2.4GHz帯の通信を利用でき、速度低下の影響を回避しやすいです。
意外な盲点はLANケーブル。1Gbpsの通信を損なわないようにするためには、カテゴリー5e以上のケーブルが必要です。ネットワークの途中に、以前のまま使われているカテゴリー5以下のケーブルがあると、そこがボトルネックになる可能性があります。機材を更新するときには、以前から使われているままのケーブルの規格に注意しましょう。
家が広く、Wi-Fiが届きにくい場所があるならWi-Fi EasyMeshで
先に述べたような水周りに電波が遮られるような間取りや、2階建て、3階建てのお宅、子ども部屋が離れていたり、離れにも電波を届けたいというときに有効なのがWi-Fi EasyMeshです。
WSR6500BE6PはWi-Fi EasyMeshにも対応しており、複数のWSR6500BE6P(もしくは対応機種)を同じWi-Fiの名前でつなぎ合わせて広い範囲に電波を届けることができます。
子ども部屋にも十分な速度の電波を届けたいとか、ガレージや物置に設置した監視カメラもWi-Fiネットワークに入れたいというときに有効です。以前なら、いつもいる部屋に電波が届けば良かったでしょうけれど、今や離れやガレージでもWi-Fiを使いたいシチュエーションが増えたのではないでしょうか。

そんなときは、1台のWSR6500BE6Pを通常どおりインターネット回線につないで親機(コントローラ)とし、1台、もしくは複数台のWSR6500BE6Pもしくは対応機種を子機(エージェント)して設定します。そうすると、広い範囲で、同じWi-Fiネットワーク名で接続できる環境が構築できるのです。複数の子機(エージェント)を使っても常に最適なルートを通って通信が接続されるのが、中継機能(WB)接続と違うWi-Fi EasyMeshの利点です。WSR6500BE6P同士は2つの周波数帯を同時利用(MLOの2バンド同時モード)できるため、親機(コントローラ)・子機(エージェント)間で高速通信が可能です。

ほぼ、理論上最高速の1.1Gbpsをマーク
筆者の自宅(木造2階建て)で、実際にWSR6500BE6Pを使ってみました。

インターネット回線を引き込んでいる2階の仕事部屋のルーターにWSR6500BE6Pを接続します。我が家では仕事部屋の通信が一番速くなるように、2階にインターネット回線を引き込んでいます。従来のWi-Fi 5対応機種では、約500~700Mbpsほどでしたが、WSR6500BE6Pを使うと、なんと約1.1Gbpsの速度が出ました。我が家に来ている回線は1Gbpsの回線なので、ほぼ理論上最大の速度が出ています(1Gbpsを微妙に超えるのは何らかの誤差と思われます)。これ以上を求めるなら、インターネット回線の契約を、より高速なものにするしかありません。

2階だけにWSR6500BE6Pを配置していても1階のリビングで約750Mbpsは出たのですが(木造なので電波の通りがいいのでしょう)、1階のリビングにもWSR6500BE6Pを設置し、Wi-Fi EasyMeshで接続したところ、リビングでも約910Mbps出るようになりました。
リビングに置いているテレビで4K映像を楽しむ際にも、これだけの通信速度が出ていれば充分です。

ほかの部屋や、ベランダ、リビングの下にあるコンクリート作りのガレージでも十分な速度が出るようになり、スマートスピーカーで音楽が聴けるようになりました。
リーズナブルに広い高速通信環境を
バッファローには、より高性能なハイパフォーマンスモデルもありますが、お値段もそれなりにします。
WSR6500BE6Pはシンプルなデザインで、リビングにも似合うホワイトモデルがあるのも嬉しいポイントです。お値段も比較的リーズナブルなので、Wi-Fi EasyMeshを構築するために複数台買っても家計への影響は限定的です。
従来使っていたルーターがバッファロー製なら、スマート引っ越し機能が使えるので、「Wi-Fiルーターを入れ替えるのって、難しそう」と思っている人も心配はありません。また、ネット脅威ブロッカー2のライセンスが1年分付属しているので、有効にすると危険な通信を自動的にブロックしてくれるというのも嬉しいポイントです。
スマホも昨年(2024年)ぐらいからWi-Fi 7対応の製品が増えていますし、今後パソコンもWi-Fi 7対応が進んでいくでしょう。せっかく買った端末の性能を十分に引き出したいなら、Wi-FiルーターもWSR6500BE6Pを導入し、多くの端末がつながっていても、広い範囲で快適な高速通信を実現する環境を整えてみてはいかがでしょうか?
(村上タクタ)
Profile of 村上琢太(ムラカミ タクタ)
雑誌編集者・ライター。ThunderVolt編集長であり、その他のテック系メディアにも執筆する。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育……など趣味誌の編集者を経て、2010年からテック系のメディアを立ち上げる。2児の父。

Wi-Fi 7(11be)対応トライバンドWi-Fiルーター AirStation
WSR6500BE6Pシリーズ
