@Professional Users【第224回】映像・音楽・イベント制作会社代表 / プロデューサー 吉川 集

Wi-Fi 6E&10GbE対応で最新機器の高速性能を活かせる、ライブ配信に使えるWi-Fiルーター

第224回の@Professional Usersは株式会社OCTA CREATIONの代表でありプロデューサーの吉川 集(よしかわ しゅう)さん。10代からロックバンドのギタリスト、コンポーザーとし活動していましたがメジャーデビューのタイミングでバンドが解散、その苦い思いを逆のパワーで切り返し、これから大きくなろうとするアーティストたちのためのイベント制作や映像制作を手掛け応援する側にまわります。それらのクリエイティブが注目されるようになり、今では自身の会社「株式会社OCT CREATION」を立ち上げ、信頼するクリエイターチームのメンバーと共に多くのクライアントの映像制作、音楽制作、SNSでのプロモーションなどを手掛けています。2023年9月にLAVAがDJとして参加したファッションショーでの現場制作も吉川さんが手掛けていました。そんな吉川さんが最近バッファローの提供を受けてWi-Fi 6E(11ax)対応のWi-Fiルーター「WXR-11000XE12」を導入したとのこと。ロックアーティストから人気の映像制作プロデューサーになっていった経緯、そして最新のバッファローWi-Fiルーターがどうクリエイティブに役立っているのか。早速LAVAが吉川さんのご自宅があるたまプラーザを訪れお話を伺いました。

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Creator’s Profile

株式会社OCTA CREATION 代表

10代後半からロックバンドをはじめ、20代はインディーズバンドで幅広く活躍。24歳でメジャーデビューのタイミングでまさかのバンド解散。そこからイベンターとして数々のイベントやフェスなどを開催し1000人以上の動員ができるようになる。
そこからイベントの思い出を残してあげたいと趣味で仲間と映像制作をはじめる。イベント動画がYouTubeなどで100万再生したイベント動画などもありそこから趣味の延長が仕事に変化していく。
2020年頃から作曲活動を開始。クリエイターチームをつくり動画制作、楽曲提供、音響、配信、デザインなどの活動をはじめ、2022年12月に法人としてOCTA CREATIONを設立し、幅広く活動している。
クリエイティブを通して世界を平和にしていくことをビジョンに日々励んでいる。

吉川 集さん

Interview

メジャーデビュー寸前にバンドが解散。それをきっかけにバンドマンからプロデューサーに転身しプレイヤーから応援する側にまわりました。

——株式会社OCTA CREATIONの代表、吉川集さんです。吉川さんが会社を立ち上げプロデューサーになっていった経緯を教えてください。

母がプロのピアニスト、父がオーケストラの指揮者という環境で育ちました。母はそのままピアノの先生になり家ではクラシック、そしてビートルズがずっと流れていましたね。ここが自分の原点です。指揮者だったので父はロン毛でした(笑)。でも父は僕の同級生のお父さんたちとは違い家にいる時間が多く友達からは変な家庭だと思われていましたね。学習院でも音楽を教えていた父が以前皇太子様が卒業する時になにかを渡す映像がなんとNHKで流れ、「お前の父ちゃん凄い!」と学校で話題となり一気に僕のイメージも上がりました(笑)。

——かなりレアなエピソード(笑)。しかしお父さん、すごい人ですね。お会いしたいです。

そこから僕の父はすごいと思うようになって自分も音楽をやろうと決めギターの練習を始めたんです。そして志望の高校に入学できたらギターを買ってくれると母が言ってくれたので猛勉強してエレキギターをゲットしました(笑)。

——なるほど。ずっとバンドマンだったんですよね?

はい、かなり普通な感じですが最初はBOØWYのコピーバンドから始めてオリジナルを中心としたJ-ROCK系のバンドでメジャーデビュー目指して活動していました。今はもうないんですが新横浜に「BELLS」というライブハウスがあって、そこで僕らは定期的にライブをやっていたんですがそこのオーナーが渋谷にあるライブ会場のOn Airグループの偉い人でもあって、彼は全国のライブハウスとも繋がっていたんです。「お前らなかなかいいから日本全国のライブハウス回ってこい」と彼から指令が出まして。

——指令(笑)。

そこからバン1台で日本全国ツアーに出るようになったんです。20歳から5年間はそのツアーを続けて多い時には年間で200本のライブをしていましたね。でもそんな活動が身を結びOn Airでのライブは1000人を動員できるようになりました。

——かっこいい。そこからメジャーデビューの話になったんですね。

はい、「さあ行くぞ!」と盛り上がっていたんですがその絶頂のタイミングでまさかのボーカリストが家族の問題で脱退。そしてバンド解散です。

——あちゃー。

レーベルや事務所とも契約を済ませていたので結構大変でしたね。でもそこから僕はバンドを続けようと思わなかったんです。完全に燃え尽きたんでしょうね。でも今さらサラリーマンとかもできないしどうしようかと思っていました。でも僕はプレイしている時もこんな場所でやってみたい、こんな風に宣伝したらいいんじじゃないかというようなプロデューサー的な発想を持っていたんです。なのでこれからはイベントのプロデューサー側、いわゆる裏方にまわって若いバンドマンたちを応援しようと思ったんです。

——吉川さんらしいいい話ですね。そこからどうイベントは発展していったんですか?

最初は居酒屋から始めました。

——え、どういうこと?

まずは居酒屋に友達を集め、そこからまたその友達たちが友達を集め、だんだんそれがイベント化していくんです。あとはスーパー銭湯にみんなで行ってお風呂入って宴会場でビール飲む。それもイベント的な発想でやるんです。それがだんだんバーベキュー、キャンプ場へと場所を変えていき、そのシーンシーンで動画を撮影してイベントの最後にみんなに今日1日のイベント風景を感動的に流すんです。それを見た参加者はみんな喜ぶんですよ。泣いている人もいたり。そこからこういうスタイルはいけると思い、そこからメインで考えていた音楽イベントのプロデュースをするようになっていきます。そしてあるイベントを僕がプロデュースをして沖縄でやったんですが、その動画を撮影してアップしたらYouTubeで100万回再生されたんです。有名アーティストが出ていたわけではなかったんですが参加している人々の楽しそうな映像がヒットして話題になったんです。これが10年前。第一次YouTubeブームの時ですね。それがきっかけでうちも作って欲しい、私も作って欲しいと依頼がどんどん入るようになったんです。

吉川さんの活動:映像制作
ここからは吉川さんのクリエイティブをご本人から紹介していただきます。
「これはある動画作成で声優さんとのレコーディングでスタジオ入りした際の写真です。」

——なにが受けるかって本当にわからないですよね。でも愛の詰まったイベント映像だったんでしょう。そこから会社にしたんですか?

いや、その頃コロナになったタイミングで突如僕の先輩が15年ぶりに連絡してきてアイドルやロックバンドの作曲をして欲しいと頼まれたんです。ずっと同じクリエイティブのチームでやってきたものをどうやら新しいものに変えたかったらしく僕に依頼をしてきました。そこから作曲の仕事を開始したんですが、時代はコロナなのでライブ配信イベントの音響・制作の依頼が殺到したんです。これは全部ひとりじゃ無理だと思い、もともと一緒にやっていたクリエイターチームで会社にしようと思い2022年に株式会社OCTA CREATIONを設立しました。

——OCTA CREATIONで手掛けている仕事の内容を教えてください。

動画撮影、編集、配信、作曲、トラックメイキング、あとはSNSでのインフルエンス、プロモーション、そしてイベントのディレクションやプロデュースです。今はやはり動画の依頼が多いですね。クライアントは企業、芸能関係、音楽関係、あとは飲食店から頼まれるPR動画の撮影も多いです。

——なにかひとつ依頼されたものを選んで、それがどんな感じで進行してクリエイトしているかを教えてください。

例えば前回スキー場から来た依頼は、若者をもっとスキー場に呼びたいんだけどテレビで宣伝してもあまり影響がないのでインスタ、YouTube、TikTokを使った映像プロモーションを頼みたいというものでした。まずは現場の臨場感をわかりやすく伝えようと思い、撮影のメインはドローンでの撮影にしました。スキーヤーやスノーボーダーが颯爽と滑っているところを後ろからラジコンみたいにドローンを操作してとにかくかっこいい映像を作りました。結果、反応はとても良かったですね。やはり相談ごとが多いです。どうすれば人気が出るのか?どうすれば集客できるのか?

吉川さんの活動:イベントプロデュースその1
「『フェスキャンプ』というイベントを主宰した時の写真です。」
吉川さんの活動:イベントプロデュースその2
「赤坂BLITZでイベントをプロデュースして
自身のバンドも出演した時の写真です。
1000人を動員しました。」

——うんうん、知りたい(笑)。

この相談に関してはやはりまずは動画の制作を薦めます。あとはインフルエンサーをうまく使ってSNSでのプロモーションをメインにやっていくのがいいと思います。やはり今はそういう時代ですね。

——音楽のトラックメイキングの依頼はどういうものがありますか?

プロでやっているミュージシャンからが多いです。ここにひとつなにか音を足したい、アレンジを加えたい、ストリングスを加えたい、リズムをより強調したいなどです。音を加えていく作業が多いですね。なので僕らは音と映像を駆使してよりクライアントを盛り上げる、よりクリエイティブ全般を盛り上げていく会社、チームをこれからも目指しています。そうすることで世界がより美しくなっていけばいいと思っています。

吉川さんの活動:イベントプロデュースその3
「あるイベントを行った時の最後の挨拶をしている写真です。」

インターネット、通信が速くなるのは、体の中の血流が良くなるようなもので、クリエイティブにおいても様々なことが活性化されていきます。

——企業や店舗、アーティストや芸能人も含めてこれから彼らが最も必要な要素を持っているのが吉川さんのクリエイティブチームだからさらに忙しくなっていきそうですね。活躍を楽しみにしています。ではクリエイティブの機材の話をしましょう。当然パソコンは仕事で使っていますよね?

はい、メインはMacBook Proで映像、音楽、デザイン関係、仕事のほぼすべてをパソコンを使って作業をしています。

——今回バッファローの提供で導入したWi-Fiルーター「WXR-11000XE12」について教えてください。

実は今まで使っていたオフィスを解約して現在新しいオフィスを探しているんです。なので今は自宅を完全にオフィスとして使っていますのでまずはWi-Fi環境を充実させようと思いバッファローのWi-Fiルーター、WXR-11000XE12を導入してみました。基本僕らがやっていることは、完成した動画を書き出しながら違うパソコンで新しい動画をチェックしたり作ったり。そして同時にそのパソコンで音楽制作もしなければなりません。当然すべてを同時に行うとパソコンに負担がかかりトラブルも起きます。なので今は動画用、音楽用とパソコンを分けて作業をしているんですが、2台のパソコンで作業をすると今までのWi-Fiルーターだと遅く、ひどい時には電源が落ちて過去にデータが消えてしまったこともあるんです。そういったこともあってもう少しパワフルなWi-Fiルーターが欲しいと思い今回バッファローのWXR-11000XE12を選びました。

Wi-Fiのスピードが劇的にアップした最新型Wi-Fiルーター
以前のルーターと比べてつながるスピードの速さや電波の安定度合いが確実に向上したとのこと。

吉川さん愛用のWi-Fiルーターの詳細はこちら。

WXR-11000XE12

——使ってみてどうですか?

確実にスピード感が違います。電波の行き渡り感が違います。アップロード、ダウンロードと切り替えていく速度がまるで以前とは変わりました。今までの家庭用ルーターだとアンテナマークのところが常にふたつしか埋まらなかったんですが、今は全部埋まっています。今後はこれを新オフィスに持っていきますが、これだとパソコン10台分の作業はいけると思いました。そして今までの2.4GHz・5GHzに加えてWi-Fi 6Eの6GHzの周波数帯が使えるようになりました。僕は今Wi-Fi 6E対応のiPhone15 Proを使っていますが、転送が相当快適になりました。僕らはデータ量の重い映像を多くのスタッフとやり取りしますので、ここが快適になるとかなり楽になるし時間の短縮につながります。

使える周波数帯が増えて快適な通信。

「Wi-Fi 6E」とは

また家のパソコン2台と同時に動画などのチェックや調べものをiPhoneでしていてもすべてのマシンで遅れが出たり動かなくなったりということはありません。やはり今の僕のクリエイティブの内容を考えるとこういったルーターがないと送れるデータに制限が出てしまいます。今ではサクサクとデータが送れるようになっていますね。最近ではiPhoneでのデータのやりとりも多いですしね。作業環境はかなりスムーズになっています。

このルーターの機能で「Wi-Fi EasyMesh」というのがあって、「Wi-Fi EasyMesh」対応のWi-Fiルーターや中継機を買い足せば、速くつながる経路を自動で探してくれて簡単にメッシュWi-Fiを構築できるので、これを使えばさらに中継機を増やしてより多くの機器に対応できるようになります。

家中を複数のWi-Fi機器で簡単にカバー。

「Wi-Fi EasyMesh」とは

これまで使っていたWi-Fiルーターは入り口の段階でなにか電波が詰まったような感じがあってダウンロードをするのもNetflixを観るのも最初の立ち上がりが遅いことが多かったんですが、このルーターに変えたら最初からいきなり電波がやってくる感じがします。使えばわかりますよ。そして仕事がらいろんな実験をしてみようというのもあり、あえてこのルーターを自宅の玄関入った端に設置してみました。そして僕の作業部屋は自宅の一番奥にあります。広さは約100平米、畳で言うと60畳分ぐらいですかね。マンションです。その間にはドアがふたつあって、それを閉めて作業をすることも多いです。音も出しますし。それでも今のところなんの問題もなく、止まることもなく使えています。アンテナマークも常にフルです。完全に電波が飛んできている感じがありますね。おそらくその理由として「トリプルバンドダイポールアンテナ」という4つの特徴的なアンテナがついていて、電波が欲しい特定の方向にアンテナを向けて飛ばすことができます。アンテナの配置を自分の好みで変えられるんです。なので玄関からそのアンテナを全て僕の作業部屋に向けて使用しています。まさに狙い撃ちです。

高速Wi-Fi環境を簡単カスタマイズ。

「トリプルバンドダイボールアンテナ」とは

こんなWi-Fiルーターは今までなかったでしょうね。すごいです。なので最初は実験だと思ってルーターを端に設置しましたが今でもその環境で使用しています。それに新オフィスではもしそこが2階建だとしてもアンテナを下に向けることで上下でこのルーター1台でいけそうです。上は映像のオフィスにして下は音楽のクリエイティブとフロアを分けて作業ができる可能性も広がります。イベント会場でもWi-Fiルーターと作業する場所が離れていることが多いので今は有線で作業をしていますが、ケーブルの長いものを常に用意しなくてはいけないので、離れた場所でもWi-Fiで確実につながるのなら本当はそういった会場でも無線でやりたいですよね。でもこのルーターの登場でその可能性も出てきたと思います。インターネット、通信での高速化は体の血流がよくなることと一緒で、流れがよくなるとすべてのクリエイティブにおいても様々なことが活性化されていきます。あとLANにも10Gbps対応ポートがついているので10GbE対応パソコンの通信性能も活かせます。さまざまな機器を使う現場には最高のルーターだと言えますね。

——ありがとうございます。僕がファッションショーでのDJの時に現場のディレクションをやっていたのが吉川さんとOCTA CREATIONのチームでした。映像も音も本当にかっこよかったんです。これから手掛ける現場も、これからの吉川さんのクリエイティブもこのルーターでより最高なものになることを願っています。今日はどうもありがとうございました。

自宅で作業中の吉川さん
インタビューでも話してくれたように
この仕事場からWi-Fiルーターが置かれている場所まで
かなりの距離があり、
ドアも2枚ぐらい閉めているようですが
なんの問題もなく、止まることなく
完全に電波が飛んで来ている中で
サクサクと仕事ができているそうです。
良かった!
近い将来何か一緒にやりましょう
吉川さんとは僕がDJをしたファッションショーで知り合い、
僕のビルボードでのライブにも彼は来てくれました。
時代が必要としてるクリエイティブや
プロモーションに長けているだけでなく、
勉強熱心でありなにかを取り入れようとする
姿勢は僕も見習うべきところがあります。
人間性も素直でナイスガイ。
近い将来必ず何か一緒にやるタイミングが来そうです。
楽しみ!

Creator’s Favorite Foods

吉川 集の好きな料理“この一品!”「奈緒里のローストビーフ」

吉川さん曰く、「僕の奥さんの奈緒里のローストビーフは酸味の効いたソースも自家製で、肉なのにあっさりしていて何枚でも食べれちゃうので大好きです」

Interviewer

LAVA

作曲家、DJ、サウンドプロデューサー

90年後半からロンドンでDJのキャリアをスタート。その後3枚のオリジナルアルバムを世界中でリリースさせる。1枚目の“Aile Alegria”はドイツのフロアチャートで4位を記録。2019年6月には待望の新作“Som do Verde”を自身のレーベル“Mundo Novo”よりリリースさせる。音楽をまるでインテリアのように展開するそのサウンドスタイルで、選曲家としても不動の地位を築き上げ、各方面からのオファーは絶えない。今後も音楽を通して世界中へのコミュニケーション、リレーションを積極的に行っていく。

今回登場した商品

WXR-11000XE12

本商品は、高速規格「Wi-Fi 6E」に対応したトライバンドWi-Fiルーターです。INTERNETポートおよびLANポート1は10GbEに対応。メインプロセッサーに64ビット2.6GHzクアッドコアの高性能CPUを採用し、3つの帯域に各4ストリームずつ、計12ストリーム(4+4+4)を備え、6GHz帯は最大4803Mbps(理論値)、5GHz最大4803Mbps(理論値)、2.4GHz最大1147Mbps(理論値)の高速通信が可能です。また、各帯域のパフォーマンスを最大化する独自の外付けアンテナ「トリプルバンドダイポールアンテナ」を搭載。設置環境に応じてアンテナをカスタマイズし通信環境の最適化を実現します。そして「Wi-Fi EasyMesh」に対応したWi-Fiルーター・Wi-Fi中継機と本商品とを自由に組み合わせてメッシュネットワークを簡単に構築可能。対応機器同士がつながり家じゅうすみずみまで快適なWi-Fi環境を構築することが可能となります※。

※接続するWi-Fiルーター・Wi-Fi中継機も「Wi-Fi EasyMesh」に対応している必要があります。

WXR-11000XE12商品ページ

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