今まで取り扱った商品写真を全て整理・保存しテレビやスマホで活用、そしてSNSと連携して様々なプロモーションが展開できる「おもいでばこ」は私の宝箱です
第226回の@Professional Usersは東京、広尾にあるヴィンテージ・セレクトショップ「Kio」の経営者でありバイヤーの山本記生さん。元々古着やアクセサリーが大好きな山本さんは海外ハイブランドの販売員を経て当時では珍しかったヴィンテージショップの経営を代官山から始めます。その後、銀座の一等地での店舗経営で多くのファンに愛されるお店へと成長させ、現在は広尾に移りヴィンテージファッションの草分け的存在のお店としてさらなる人気を博し、今年で店舗は20年目を迎えます。そんな山本さんが最近バッファローからの提供でデジタルフォトアルバム「おもいでばこ」PD-2000を店舗で使用してくれました。ヴィンテージファッションの世界、そして「Kio」の店内でどう「おもいでばこ」が活躍しているか。早速LAVAが広尾の「Kio」を訪れお話を伺いました。
プロクリエイターが選んだ商品(バッファロー提供)
撮りためた写真や動画を整理・保存し、テレビやスマホで楽しむことができる、便利なデジタルフォトアルバムです。
Creator’s Profile
*1975年生まれ
*1998年 共立女子大学 国際文化学部卒業
*1998年 外資系アパレル会社に就職 販売員として勤務
*2004年 代官山にヴィンテージ・セレクトショップをオープン
ヴィンテージバイヤー・店舗経営
*2007年 日比谷に移店
*2011年 広尾に移店
Interview
お客様がお求めになるものを取り揃えるだけでなく私好みのディープなものも取り揃えています。それもひっくるめて「Kio」ブランドだと思っています。
——山本さんがヴィンテージショップ「Kio」を始めていくまでの経緯を教えてください。
母が趣味で手芸をやっていたので私も子供の時から見様見真似で編み物や刺繍、フェルトの人形作りなんかをやっていました。なんとなくその頃から自分は将来お店をやるのかな、なんて思っていたんです。
——幼少時代はなかなか面白い国で育っていますね?
そうなんです。親が転勤族でして生まれですぐイランに、4歳で一度日本に戻って11歳から14歳まではインドネシアで暮らしました。それらの国で育ったことで民族衣装の素晴らしさに気づけたんです。特にインドネシアでは親たちが洋服のデザインをします。流行っている洋服を着るのではなく、自分で着たい洋服を作るという習慣がインドネシアにはありました。その流れでわたしも洋服やジュエリーを作らせてもらえたんです。
——それは向こうにいないと経験できない大きなエピソードですね。インドネシアの後は日本ですか?
はい、本当はファッションや作ることに興味があったので服飾の専門学校へ行きたかったのですが親が言うままに進学校へと。そしてそのまま大学へと進みました。でもその後の就職はどうしようとなってその時初めて「わたしは親が言う会社には行かない!」と伝えたんです。
——親のリアクションはどうでしたか?
はあ?という感じで(笑)。でも親にはわたしの服飾への想いが伝わったらしく、ある有名海外ファッションブランドに就職しました。販売員としてまず日本橋の高島屋で勤務した後、帝国ホテル内のショップや様々なデパートでの勤務が続きました。そして最後の勤務先が新宿の伊勢丹だったんですが、そこでわたしはアシスタントマネージャーになっていましたがその時ふと思ったんです。「このまま販売員を続けていいのか?」先が見えたんですね。その後マネージャーになって定年。これはつまらない。人生として面白くない。その時に幼い頃「わたしきっとはお店をやるんだろうな」って思ってたことを思い出しました。そして28歳の時にそのブランドから退職しました。
——そこからすぐにお店を始められたんですか?
はい。まず始める前に大学で女性の文化について勉強したことを思い出したんです。大学は行っていた学部が国際文化学部で、アメリカ文化を専攻していました。様々な時代の女性にフォーカスした勉強をしていたんです。ウーマンリブ(女性解放運動)について勉強した時に特に興味を持ったのがその時代の女性のファッション。これが運命だったんですかね。そこから女性のファッションの歴史の勉強も始めました。その記憶からわたしが手掛けるのは洋服、それもヴィンテージショップがいいんじゃないかと。その頃は古着屋は多かったですがヴィンテージショップと言えるものはそんなになかったんです。
——どういったものをヴィンテージというかテーマのようなものはあったんですか?
まずは自分の好きなスタイルのもの、そして好きなブランド。あとはもう買うことができないもの。そして歴史の風合い、その良さを持った服やアクセサリー。単純にそれらを集めお店に並べたかったです。他にはないヴィンテージ専門の洋服屋さんとして買い付けも自身でしながら経営をしていこうと決めました。
——洋服やアクセサリーの買い付けっていきなりできるものなんですか?
当然最初は見様見真似です。販売価格を頭で想像してから仕入れ値を出します。でも正直なにもわかっていない状態で始めてしまいましたが(笑)。
——その最初に始めたのが代官山のお店ですね。
そうです。わたしでもやれそうな小さな物件を見つけてスタートしましたがご想像通りまったくお客さんは来ません。「これは生きていけないぞ」と1年間はまずは歯をくいしばりやってみました。そして2年目にパソコンを買いました。プロモーションということを全然やってこなかったのでちょうど時代的にブログが流行っていたのでコツコツと始めてみたんです。洋服の写真を撮ってそれについて書きました。買い付けのエピソードや食べ物やさん、旅行の話なんかも取り入れながら日々書いたんです。そこから「ブログ見ました」、「ブログいつも見てます」といったお客さんが徐々に増えていったんです。3年間はそんな感じで進み、その後帝国ホテルの向かいにビルを持っている方と知り合い、そこで期間限定で1階の路面店でやってみないかととんでもないオファーが舞い込みまして。向かいの帝国ホテルの1階にはシャネルが。その前にシャネルのヴィンテージを売るわたしのお店。
——すごいぞー!
ほんとすごかったです。4年間やりましたがお客さんはかなり増えましたね。そこでの契約も終わり次の物件探しを開始しましたが広尾もいいかなと思っていてぶらぶらしていたら今の「Kio」の場所を見つけました。ここはオープンしたのが12年前なので今思うとこのお店が一番続いているんですね。
——ここの通りはロンドンの香りがする僕も大好きなエリア。なので「Kio」のこの佇まいも街にフィットしていて大好きです。「Kio」を経営していて買い付けから販売するまでの流れを簡単に教えてください。
お店のコンセプトが「どこにでも置いているものを置いても意味がない」なので、自分がワクワクするものを置きたいというのがまずあります。それを続ければお客様が欲しいものを見つけた時に出会いに感謝してくれるはずです。なのでお客さまと同じ気持ちで買い付けます。商品は様々な国、場所で買い付けます。でも日本で仕入れられるものがやはりコンディションはいいですね。基本は古物のせり(オークション)で毎日買い付けをします。洋服、時計、ジュエリー、家具、様々な古物が何万点とありますが自分がこれだ!と思うものは1点あるかないか。コロナ以降はネットでの買い付けがメインになってきましたね。いわゆるリモートオークション。でもネットの方がより多くの商品を短時間で探すことができるのでいいんです。時代にも合ってますしね。
不思議なものでいい商品を見つけたら「これはすぐに売れる」と分かります。そしてアップしたとたんに売れます。長年の勘ですね。商品は買い付けたら写真撮影をしてSNSにアップしてすぐに販売をします。すぐに売れてしまうような人気ブランドのものもありますが、実はわたしの「ディープな好み」のものも販売しています。ディープなものは売れるまでに時間がかかりますが、それを買ってくれる人と出会えるのが嬉しいんですよね。「Kio」はもちろんお客様の好みに触れていく商品を常に探していますが、同時にディープな商品の取り扱いも大事にしています。何万人のうちのひとりのことも考えています。それをひっくるめて「Kioブランド」と言えると思っています。それにそのディープなものもあることで今まで楽しく経営が続けていられるんでしょうね。
——ディープなもの、あとで全部見せてください(笑)。でも僕はそのディープな商品も時代と合っていると思いますし、なによりこの品揃えも素晴らしいです。他者を振り切って営業している店や人に触れると力ももらえますしね。ちなみにこないだ僕の奥さんもKioで洋服買っていました。これからのディープアイテムも含めた「Kio」のヴィンテージ感を楽しみにしています。
「おもいでばこ」でショーウィンドウでおすすめ商品を紹介したり、店内にないアイテムもすぐに写真でお見せできて便利。お客様の呼び込みやコミュニケーションを深めるのにバッチリです。
——バッファローからの提供でKioの店内でデジタルフォトアルバム「おもいでばこ」を使ってみたそうですがいかがですか?
はい、とっても気に入っています。まず仕事上パソコンを使うことが多くあります。商品探し、写真整理、ブログの更新、ホームページの制作などがそうですが特に写真整理に関しては写真自体の量も多く容量も使いますし、どうしたらいいかなとずっと思っていました。正直パソコンもそんなに得意なほうではありません。それで提供してもらったこの「おもいでばこ」なんですが、テレビで見るのとスマホで見るのとでは見え方が違うのでわたしはテレビで「おもいでばこ」を使ってみました。
山本さん愛用のおもいでばこの詳細はこちら。
PD-2000シリーズ
よくお客様から過去のブログに上げている洋服の問い合わせが来るんです。今までだとそのブログまでさかのぼって探さないといけないので大変でした。メールでの問い合わせだと時間をかけて探せますが電話での問い合わせだと相手をお待たせできないのでどうしようかと思っていたんです。それを解決してくれたのが「おもいでばこ」のカレンダー表示機能です。この機能はとても気に入っています。カレンダー表示機能を使うと撮った日にちを読み取ってくれてカレンダーに自動で写真を取り込んでくれるんです。これにはびっくり。なので写真にいちいち日付を入れて取り込まないでも写真さえ入れればそれがカレンダーのところに自動でアップデートされていきます。その時に真っ先に思ったのがもう電話で過去のブログの問い合わせが来ても慌てることなくすぐに洋服の情報をお客様にお伝えできるなって。まずはこれが使ってみて最初にいいなと思った機能です。
写真は自動で整理されます。
カレンダー表示やタイムライン表示
そして今一番気に入ってるのがスライドショーの機能。お店のショーウィンドウにテレビを置いてそこに「おもいでばこ」も設置してスライドショーの機能で外の人にも店内のお薦め商品を見てもらっています。
まだこれを設置して間もないのですが結構みなさんショーウィンドウを気にして見てくれています。お客様が言うにはうちは結構入りづらいお店だと。なので「おもいでばこ」とこのモニターで中の商品をまず見せてウェルカム状態を生み出せるようになりました。さらにLAVAさんの心地よいBGMが入っていてこれも店内に流すことができるのですごく雰囲気がよくなって気に入っています。音楽がいいと自然とお客様との会話もはずむんです。店舗の方達、特に飲食店にも「おもいでばこ」はいいと思います。料理の写真をスライドショーで外に見せてお客様を呼び込むことに使えますよ。今はみなさんは知らないお店にはなかなか行かないですよね。行く前に必ず前情報をネットで見てから行きます。わたしもそうですし。なのでこういった店内のメニューや情報が店舗に入る前にわかるのは現代的でもあり、ニーズに応えてる感があっていいなって思います。
テレビやスマホで楽しめます。
豊富なスライドショーの演出
今までは自分のスマホからスマホにある写真をインスタにダウンロードしてアップして宣伝に使っていましたが、「おもいでばこ」にすでにスマホの写真を取り込んであるので、そこからSNSにアップしていけます。これでスマホの方に写真をためなくていいしスマホが軽くなっていけて便利なんです。正直スマホに入っている数多くの写真をどうしようかと思っていたんです。実はわたしはすごくいい商品で売れてしまったものの写真は捨てたくなくてずっととっておきたいんです。大事な商品の写真はすべてとっておきたい。ある時にホームページ制作会社から「ホームページでソールドアウトになってしまった商品の写真を自動的に消去できる機能も兼ね備えた我が社のホームページソフトを使ってみませんか」と問い合わせがあったんですが「あえてわたしはその写真は残してるんです!」と丁重にお断りしました(笑)。それぐらいわたしは過去の写真を大事にしているので、この「おもいでばこ」はわたしにとっては「宝箱」と言える商品です。
今はSNSの時代です。ほとんどのお客様がわたしのSNSを見てから来店します。それぐらい大事な入り口の部分になっているのがSNSです。ただ遠方のお客様はここまでは来られないので、ネットでの写真の情報はまた違った意味でとても大事なものになっていきます。まして遠方のお客様は自身の体のサイズ感も知り尽くしていて、ネットでのショッピングがとても上手なんです。なのでそういったお客様のためにもさらにSNSでの情報をレベルアップしていきたいという思いが強くあり、より「おもいでばこ」の機能を勉強して活かしていきたいと思っています。
ネットと連携し世界が広がります。
Googleフォトとつながる
あとはスマホやタブレットでも取り込んだ写真が見られるので、来店したお客様にここにはない商品をスマホやタブレットでお見せできます。ここにないものはすべて倉庫にあるので、それらの全商品の一覧をこの「おもいでばこ」に取り込んで簡単にお見せして紹介できるのはいいですね。同時に新しい商品やこんな洋服も入れてみたいというのを事前に顧客のみなさんに紹介できることにも使えます。それとわたしが感動したのがスマホに入れた「おもいでばこ」のアプリから「写真を送る」という機能を使って送りたい写真すべてにチェックマークを入れ、次に進んで「送信」を押すとすぐに「おもいでばこ」に写真をまとめて送信できるんです。
スマホから取り込めます。
おもいでばこアプリ
ちなみに送っていることを忘れて同じ写真を送ると「もうすでにあります」と教えてくれます。これは小さなお子さんでも使える素晴らしい機能ですよね。要はこれはスマホの写真や動画を大きな画面のテレビなどで見たい時にすぐに送れる機能なんですよね。送って即見ることができる。簡単だし機材に詳しくないわたしにもすぐにできて感動しました。使い方が簡単って本当にいいことです。正直面倒くさいとわたしは使わないんです。それとこの「おもいでばこ」本体自体も可愛くて、お店のウィンドウに置いてあっても違和感なくいい味出してくれています。今後のKioのプロモーションやお客様のために使っていきたい「宝箱」です。大切にします。
——どうもありがとうございます。たしかにこのショーウィンドウに置いてあるの、とってもいいですね。以前写真スタジオでもこの「おもいでばこ」が活躍しているとのことでインタビューをしましたが、洋服屋さんにもいいんですね。僕も「おもいでばこ」には音楽で携わっているのでさらなる機種の未来が見えてよかったです。今後のKioのプロモーションや営業に大いに役立ててくださいね。今日はどうもありがとうございました。
Creator’s Favorite Foods
山本 記生の好きな料理“この一品!”「「スペシャルMOMOランチ」」
山本さん曰く、「去年Kioの横にオープンしたネパール料理とナチュールワインのお店、“MOMO Stand Tokyo”。ランチタイムはネパールの定食のダルバート(豆汁と米)をいただけます。そこに週替わりのカレーやサラダもついて、デザートには広尾では知らない人はいないMERCIのプリンがついてきます。これで1200円と超お得!そしてなんと店舗BGMのプロデュースは奇跡的な偶然でLAVAさんなのです。行くしかないですね。」
Interviewer
LAVA
作曲家、DJ、サウンドプロデューサー
90年後半からロンドンでDJのキャリアをスタート。その後3枚のオリジナルアルバムを世界中でリリースさせる。1枚目の“Aile Alegria”はドイツのフロアチャートで4位を記録。2019年6月には待望の新作“Som do Verde”を自身のレーベル“Mundo Novo”よりリリースさせる。音楽をまるでインテリアのように展開するそのサウンドスタイルで、選曲家としても不動の地位を築き上げ、各方面からのオファーは絶えない。今後も音楽を通して世界中へのコミュニケーション、リレーションを積極的に行っていく。
今回登場した商品
デジタルフォトアルバム「おもいでばこ」PD-2000シリーズ
「おもいでばこ」はスマホ・デジカメ等の写真・動画を取り込んで、瞬時に自動整理、リビングのテレビやお手元のスマホ等で身近な人と自由に楽しむ時間を提供するデジタルフォト・アルバムです。スマホで気軽に写真を撮れる現代において、写真や動画は溜まっていくばかり。めんどうな写真整理はもう悩まずに「おもいでばこ」におまかせください。本シリーズは最大4TBモデルまでラインナップ。管理可能なコンテンツは、100万コンテンツまで拡張し、もっと残せて、もっと快適にたくさんの思い出を残していただけます。また、Windows用・Mac用アプリの活用で、これまでパソコンに保存していた写真ライブラリーの移行や、パソコンから「おもいでばこ」に保存した写真の表示・再生、データの出し入れを簡単に行えます。