ハードディスクにも寿命はやってくる!兆候が見えた時にやるべきことは?
2019.09.05
普段から使っているハードディスク(HDD)で「何か調子が悪いなぁ?」と思ったことはありませんか?
ハードディスクは精密機器であり消耗品でもあるので、使い続けることによって寿命は縮んでいきます。ただ、突然に思えるハードディスクの故障も実は予兆のような物はあります。
この記事ではハードディスクの故障前に起きやすい予兆をまとめました。
ハードディスクの寿命を知らせるさまざまな予兆
ハードディスクは恒久的なデータの保存場所ではありません。ハードディスクは非常に精密な機器で、お使いの環境や使用状況によって数年で寿命となることがあります。
故障の予兆にはハードディスクからギギギやガガガといった変な音がするなどの物理的要因の予兆もあれば、ハードディスク本体には問題ないが、「保存されているデータの破損」や「プログラムの問題」によって見られる予兆もあります。
特にハードディスクから異音がするケースは多くみられます。以下の記事に異音のサンプルなどもまとめていますので一度ご覧ください。
この他にも故障の予兆はさまざまなものがあります。例えば以下に挙げた症状に思い当たる節はありませんか。
・データの読み書きがいつもより遅い、動作が重い
・エラーでファイルが開けない
・ファイルやフォルダ名、中身が文字化けしている
・ハードディスクのフォーマットを促すエラーが表示される
これらの症状が見られる場合、ハードディスクの寿命が近づいている可能性があります。寿命となると、ハードディスクにデータを書き込むことはもちろん、ハードディスク内のデータを読み取ることができなくなります。そうなる前に、予めハードディスク内のデータは定期的にバックアップをとることをおすすめします。
ハードディスクに不調をきたしはじめたら
HDDは精密機器なため、衝撃や水濡れに弱いのは言うまでもありません。
さらに、動作中にケーブルを抜いたり、電源を強制的に落としたりといった行為もHDDの寿命を縮めます。また、データを磁気で記録しているため、高温多湿の環境下で使っているとデータ紛失の原因になり得ます。
先に挙げたような現象が起きているという場合は、可能な限りバックアップを取っておくとよいでしょう。最近ではクラウドサービスもありますが、物理的にほかのHDDやNAS、SSDなどにデータを移しておくとより確実です。
ただし、異音がするなど物理的な障害が発生している場合は症状をより悪化させる場合がありますので注意が必要です。
このような場合にはデータ復旧サービスのご利用を検討ください。
故障予測サービス「みまもり合図」について
弊社ではハードディスクの異常を検知したらすぐにお知らせをする「みまもり合図」をご用意しています。外付けハードディスクやSSDの自己診断機能を利用し、お客さまのハードディスクの健康状態を定期的に把握することで何らかの異常を検知したらお知らせいたします。
ハードディスクの買い替えのタイミングがわかったり、大切なデータの故障リスクを下げることができるサービスですのでぜひご利用ください。
新品購入の際から、手厚い保証のあるメーカー商品を選ぼう
新品購入のHDDには、一定期間のメーカー保証がついています。保証内容については商品に添付されている保証書に詳しい規定が書かれていますが、一般的には商品の機能性に対する保証です。ここで注意したいのは、HDD内のデータについては保証されていないということです。
バッファロー商品であれば、保証期間内であり、かつ軽度の論理障害によるデータの消失の場合、機器の交換やデータ復旧サービスが無償で利用していただけます。
※無償サービスの対象外となる場合があります。詳細についてはこちらをご覧ください。
HDDを購入する際に、もし壊れた時のことを考慮して、手厚い補償がついているメーカーを選ぶというのも一つのポイントといえるでしょう。
とはいえ、重度の論理障害や物理障害は、基本的にどのメーカーでも有償なことがほとんどです。日頃から熱がこもりやすい場所など無茶な環境で使わないことや、長時間にわたって必要以上に電源を落とさず、PCを使い続けるなど、HDDに負担のかかる使い方をしないことが、長持ちさせる秘訣といえます。また、万が一に備えてHDD内のデータの定期的なバックアップをおすすめします。
もしHDDが劣化して故障の予兆がみられたときは、買い替えの検討をはじめるというのが良いのではないでしょうか。