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iPhone 6のWi-Fi選びには、11ac+ビームフォーミング

iPhone 6をお持ちの方には、自信を持っておすすめできるテクノロジーです。

── 早速ですが、「ビームフォーミング」とはどんな技術ですか?

家中を動き回るスマートフォン(以下スマホ)を目がけて電波を送信する技術です。その名の通りWi-Fiビームがスマホを狙い撃ちするようなイメージです。

── そんなことができるんですね。「ビームフォーミング」の仕組みを教えて下さい。

親機に複数のアンテナがある場合、それぞれのアンテナから出た電波は、壁や家具などへの反射によって、お互いに干渉し合いながら進んでいきます。それぞれの電波の波形がうまく重なり合えば電波強度は高まりますが、波形が合わなければ逆に電波が弱くなってしまうこともあります。「ビームフォーミング」は、複数のアンテナが出す電波の波形を合わせることで、複数の電波が受信機側で最大に合成されるよう、電波を出力する技術です。

── どんな方法で波形を合わせるんですか?

子機に電波が届くと、その情報が親機にフィードバックされます。親機はその情報を分析して、電波同士の波形が揃うようにそれぞれのアンテナの電波を流すタイミング(位相)を調整します。親機と子機が通信している間、フィードバックと調整を延々と繰り返しながら、最適な状態で複数の電波が届くようにするんです。一カ所に固定されているデスクトップPCとは違って家中を動き回るスマホにこそ、この繰り返しが効いてきます。

── iPhone 6を使っているのですが、この場合どのくらいの効果が得られますか?

気になりますよね。ちょうど先日測ってきました。名古屋市にある鉄筋3階建ての家屋での測定では、3階の測定地点で最大で約77%のスピードアップを記録しています。測定には、WZR-1750DHP2(ビームフォーミング・オンの筐体とオフの筐体、合計2台)とiPhone 6 Plusを用いています。iPhoneもiPhone 6シリーズからビームフォーミングと11acについに対応し、2階の測定地点では約187Mbpsというスピードを記録しています。これだけのスピードがあればアプリのダウンロードや最近流行りのフルHD動画の観賞もストレスなく行えます。iPhone 6シリーズをお持ちの方には、自信を持っておすすめできるテクノロジーです。

── スマホでもそんなスピードが出るんですね。

そうですね。ただ気をつけていただきたいポイントがあります。スマホ側もビームフォーミング対応でなければ効果が得られないことです。スマホのメーカーはビームフォーミングに対応していることを正式には謳っていないので、当社が独自にスマホの無線チップを分析したり、実測をしたりすることで、ビームフォーミングの効果が得られる端末を調査しております。今までは正直に言うと普及台数から見ると限られた端末でしか効果を得られていなかったのですが、今回高い人気を誇るiPhone 6シリーズでビームフォーミングの効果を得られたので、より多くのお客様に効果を実感いただけると思います。

── ビームフォーミングがあれば届かないところはなくなりますか?

スピードは出ないけれど、なんとか届いているという地点でもビームフォーミングは効果を発揮します。しかし、正直に言うと、届かないところには届きません。そんな時は、「中継機」を導入し、電波の到達範囲を広げるのがおすすめです。中継機ならば、ご自宅の中でそもそも電波が届いていない地点にも電波を届けられる可能性が高いです。まずはルーターを買ってみて、届かない場所があれば後から中継機を買い足すということも可能です。

── Wi-Fi環境を見直してみようと思いました。

そう言っていただけると嬉しいです。スマホタブレットが次々に進化するのと同じようにWi-Fiルーターも進化しています。iPhone 6シリーズの購入を機に、Wi-Fi環境を構築したい・見直したいというお客様には、ビームフォーミング機能を搭載したWi-Fiルーターがおすすめです。

iPhone 6のWi-Fi性能を最大限に引き出す機能ビームフォーミング

「iPhone 6を買ってみたけれど、思うようなスピードが出ない・通信が安定しない」といったWi-Fi環境の悩みを解消する機能。ビームフォーミング搭載ルーターは、Wi-FiビームであなたのiPhoneを狙い撃ちます。

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