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論理障害とは?適切な対処で問題を解決

2018.06.13

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論理障害とは?適切な対処で問題を解決

普段使っているPC(パソコン)や外付けHDDなどの機器が、突然のトラブルでデータが読み書きできなくなったり、操作ができなくなったりしたことはないでしょうか?再起動して何事もなく利用できればよいのですが、発生した障害が解消されない場合、大切なファイルを保存しているHDD(ハードディスク)に正常にアクセスできなくなるケースもあります。そのようなトラブルになっても大丈夫なよう、日ごろからバックアップをとっておきましょう。
しかし、故障は突然発生するもの。バックアップをしていなかった場合、ファイルやシステムの復元、データの復旧が必要となることがあります。

ここでは、データ障害の中でも「論理障害」と呼ばれる「物理障害」とは異なる故障についてご紹介します。「論理障害」について知っていただくことで、ファイルやシステムのトラブルでお困りの際に参考にしていただきたいと思います。

論理障害とは?物理障害との違いは何か

論理障害とは機器や部品が物理的に破損していないデータ障害

論理障害とは、ファイルシステムの破損、誤操作によるフォルダやファイルの削除、「ディスクがフォーマットされていない」などのメッセージが出る、OS(オペレーションシステム)が起動できないなど、「内部のデータにエラーや論理的故障が発生するデータ障害」を指します。一方で、物理障害は「機器自体もしくは部品が物理的に破損して起こるデータ障害」を指しており、論理障害と物理障害の違いは「物理的に機器や部品が破損しているかどうか」で決められます。

論理障害の場合、データ復旧ソフトなどを用いて復元できることもあります。また、他のHDD(ハードディスク)などにデータをバックアップしていれば、論理障害の発生したHDD(ハードディスク)のフォーマットやOS(オペレーションシステム)の再インストールをすることで、再度利用できる環境に作り直すことができます。

論理障害は操作ミスによって発生することが多い

論理障害は、システム・フォルダ・ファイルに対して何らかのデータ操作を行ったことがきっかけで発生する場合が多く、特定のフォルダやファイルを大量に移動・コピー・削除する場合の操作ミスなど、日常的に起こりやすいトラブルです。具体的には、以下のような行動が原因となり、障害が発生します。

・必要なフォルダやファイルを誤って削除してしまった
・ゴミ箱に必要なデータが入っていたのに、空にしてしまった
・新しいデータを古いデータで上書き保存してしまった
・外付けHDD(ハードディスク)や特定のディスクドライブを誤ってフォーマットしてしまった
・ファイル操作などの作業中に停電が起こってしまった
・シャットダウンせずに電源を切ってしまった
・Windows Update(ウィンドウズアップデート)が遅すぎて途中で電源を切ってしまった
・データにアクセスしている最中にケーブルが抜けてしまった

コンピューターウィルス感染などの外的要因も論理障害の原因

データ復旧に持ち込まれるケースでよく見られる「コンピューターウィルス感染」も、論理障害のひとつです。

コンピューターウィルスとは、電子メールやホームページ閲覧やウィルス感染したファイル操作などの経路から、PC(パソコン)やUSBメモリーなどに入り込んでさまざまな被害を引き起こす不正プログラムのことで、マルウェアとも呼ばれています。コンピューターウィルスに感染すると、PC(パソコン)を自分の意思とは関係なしに遠隔操作されて個人情報を盗まれたり、保存データが削除されたり破損されたりします。一度感染すると手の打ちようがない場合が多く、まずはそれ以上の感染拡大を防ぐために無線LANとの接続を切ったり、LANケーブルを抜いてネットワークから隔離した上で、有識者やデータ復旧会社に相談しましょう。

論理障害発生時によくある現象

OSや各種プログラムの異常動作が起こることが多い

機器を動作させるOS(オペレーティングシステム)を操作する途中で電源が切れたりした場合に、以下のような症状が発生します。

・PC(パソコン)が起動しない
・HDD(ハードディスク)は動いているのに、OS(オペレーティングシステム)が起動しない
・起動時のWindowsのロゴが表示されたまま停止する
・ブルースクリーンになってしまう
・勝手にCheck Disk(チェックディスク)が始まる
・「フォーマットされていません」「フォーマットする必要があります」というエラーメッセージが表示される
・今まで開けたフォルダやファイルが開けない
・フォルダやファイルのコピーや保存ができない
・あったはずのフォルダやファイルが消えている
・「アクセスできません」とエラーメッセージが表示される

論理障害に見えて実際は物理障害な場合も多い

論理障害だと思っていたら、実は物理障害だったという場合も多くあります。例えばPC(パソコン)を起動させるとセーフモードになり、最終的には再起動してしまうという場合。一見、OS(オペレーティングシステム)の異常にも思えますが、内部のディスクが物理障害を起こしてこのような現象が起こっている場合もあります。この場合、PC(パソコン)をそのまま使ったり、放置してしまったりすると、症状を悪化させてしまうこともあるので、異常を感じたら早めにデータ復旧会社に問い合わせましょう。

データの復元を自分で行うか、データ復旧会社に依頼するか

フォーマットや再インストールが簡単な問題解消方法だが保存データは失われる

機器や部品そのものが壊れてしまう物理障害と異なり、データが壊れる論理障害は、フォーマットや再インストールで、壊れる前の状態に戻すことが可能です。ただし、これらは簡単に言うと「初期状態に戻す作業」なので、保存されているデータは失われてしまいます。このことをしっかりと認識したうえで、慎重に行うようにしてください。

データの復元を自分で行うにはシステムやソフトウェアの知識が必須

自分でデータ復元を行うためのソフトウェアは数多く存在し、なかには無料のもの(フリーソフト)もあります。それらを使って自分で対処可能な場合もありますが、過信は禁物です。知識がない人が不用意にそれらのソフトウェアを使って症状をさらに悪化させてしまい、その後データ復旧会社に持ち込むというケースも多々あります。インターネットの情報を調べた程度で安易に対処するのは、非常に危険です。

状況を悪化させる可能性もあるのでまずはデータ復旧会社に相談

データ復旧会社に依頼したほうが良い理由として、「知識の豊富さ」「設備の充実」などが挙げられます。論理障害か物理障害か見分けるのが難しい場合でも正しく診断でき、データ復旧難易度の高い物理障害だった場合でも、必要なデータが復元できるか診断が可能です。

また、RAID構成のHDDやNASなどでは、さらに難易度が高く状況を悪化させやすいため、これらの問題はデータ復旧会社に任せることで、結果として被害と費用を最小限に抑えることができます。

論理障害は操作ミス直後であれば、高い確率でデータ復旧ができると言われています。大切なデータを失わないために、まずはデータ復旧会社にご相談ください。

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