ProductsDNA-ものづくりの系譜- ポータブルSSD「SSD-PSTU3Aシリーズ」

パソコン、ゲーム、テレビへスマート接続
バッファロー史上最小サイズのポータブルSSD

開発スタッフへのインタビューを通して、商品開発にまつわるエピソードやアイデアの秘密をご紹介する『Products DNA』。
今回は、バッファロー史上最小・最軽量のポータブルSSD「SSD-PSTU3Aシリーズ」の開発担当、斉藤、馬場に話を聞いた。
※バッファロー製外付けSSDの外形寸法と質量を比較(2023年7月時点)

発熱、転送速度、耐衝撃性…。
あらゆる課題をクリアしてたどり着いた、最小・最軽量SSD

――今回新たにポータブルSSD「SSD-PSTU3Aシリーズ」が発表となりました。まずはその特長について教えてください。

斉藤:最大の特長はやはり「SSD-PSTU3Aシリーズ」がポータブルSSDとしてバッファロー史上最小・最軽量の商品であるということですね。たとえばPCに接続して使っていただく場合、飛び出し部分はわずか約17mmという、極めてコンパクトなSSDとなっています。加えて、SSD自体の重さも約4.5gと軽量です。サイズ、重さともにノートパソコンに挿入したまま持ち運んでも気になりません。使っていただければ「最新の外部ストレージって、こんなに小さくなっているのか」と驚いてもらえるものと自負しています。

さらに、最小・最軽量なだけでなく「SSD-PSTU3Aシリーズ」はアメリカの軍事規格である「MIL-STD-810H 516.8 procedure IV」に準拠した耐衝撃性を誇ります。これだけ小さく軽いSSDですから、落としてしまうことも可能性としては十分考えられます。そうした場合にもデータが失われないよう、堅牢性にも配慮をしています。

馬場:「SSD-PSTU3Aシリーズ」はもともと転送速度が高速なSSDであることに加えて、USB 3.2(Gen 2)にも対応にしているので、読み込みであればおよそ600MB/s、書き込みにおいても約500MB/sと高速なデータ転送を実現しています。容量の大きな動画や画像ファイルを多くやり取りする際に快適であることに加えて、「SSD-PSTU3Aシリーズ」はSSDストレージのコピーを高速化するバッファロー独自のアプリケーション「CopyBooster」にも対応しています。

Windowsパソコンに「CopyBooster」をインストールしていれば、エクスプローラー上で普段どおり「SSD-PSTU3Aシリーズ」にデータをドラッグ&ドロップするだけで、たとえば5GB(1MB×5,000個)のデータであれば通常約42秒かかっていたファイルコピーを約15秒まで短縮※することができるようになります。

※測定環境は商品ページをご確認ください。

――約27秒も短縮できるというのはすごいですね。どのように時間短縮を実現しているのでしょうか。

馬場:OSでのコピー中の処理を効率化することで高速化を実現しています。これはヘビーユーザーだけを対象にしたものではなく、日常的にSSDを使用されている方であれば、どなたでも恩恵が受けられるものです。 開発にあたっては、コピーするデータのファイルサイズ、組み合わせる機器のバリエーションなど、考えられるあらゆるシーンで検証を行いました。限られたデータと機器の組み合わせでだけ機能するのでは意味がありませんからね。チェックしてはチューニングし直しての繰り返しを約2か月間行い、結果として「あらゆるお客さま」に喜んでいただけるアプリケーションに仕上がったと考えています。

――今回の「SSD-PSTU3Aシリーズ」、開発にあたって苦労した点はどのようなところでしょうか。

斉藤:「SSD-PSTU3Aシリーズ」の開発における最大のテーマは、バッファロー史上最小・最軽量のポータブルSSDであることに加えて、データの高速転送機能を共存させることでした。真っ先に課題となったのが発熱の問題です。小さな筐体では排熱に限界がありますが、発熱を抑えるために転送速度を下げすぎたのでは、お客さまの期待に応えることはできません。逆に転送速度を重視しすぎて手で持てないほど熱くなってしまっては日常的な使用に耐えません。熱シミュレーションを何回も重ね、最終的に導き出した答えが「熱をホスト機器側に逃がす」という発想の転換でした。というものの、「CopyBooster」と同様、限られた機器との組み合わせでだけ機能するのでは意味がありませんから、排熱がきちんとされて商品の温度が上がり過ぎていないか、いくつものペア検証を行っています。結果的にはどのペアでも過度な温度上昇を抑えつつ高速転送が実現できることが確認できています。

――最小・最軽量と高速転送、それに使いやすさを併存させたということですね。

斉藤:スペック上の性能を追い求めるだけでなく、スペックに現れない使いやすさを追求するのはバッファローのDNAそのもの。「SSD-PSTU3Aシリーズ」にもしっかりとそのDNAは受け継がれています。

【商品紹介】ポータブルSSD「SSD-PSTU3Aシリーズ」

小型&軽量と高速転送を両立
ファイルコピー高速化アプリ「CopyBooster」対応

SSDならではの高速データ転送を実現しながらも、接続時の飛び出し部分を約17mm、重さも4.5gにまで抑えた、バッファロー史上最小最軽量のSSD。ファイルコピー高速化アプリ「CopyBooster(コピーブースター)」にも対応し、大量のファイルも高速で転送することができます。

開発者紹介

データストレージ開発部 
馬場 大輔(写真:左)

仕事はもちろんプライベートでもアプリケーション制作を趣味とする根っからのソフトウェア・エンジニア。プログラミングの醍醐味は、試行錯誤を重ねてプログラムを完成に導くPDCAにあるという。

データストレージ開発部 
斉藤 勝男(写真:右)

休日の外出でも量販店でバッファロー商品をチェックし、手がけた商品が並んでいれば家族に胸を張る。親族の中でもITリテラシーが高く、PC関連の困りごとを一手に引き受ける「相談役」だ。

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