海で撮影することの多い僕には、耐衝撃性、防塵、防滴機能を備えたこのSSDは頼りになります
第219回目の@Professional Usersはフォトグラファーの吉岡晋さん。パソコンのスキルを活かして大手都市銀行のシンクタンクの仕事から情報セキュリティーコンサルタントの仕事までを手掛けますが、リーマンショックを機に大好きな海のある藤沢に移りプロのフォトグラファーを目指します。「水上のカメラマン」として波の写真、そしてライブやイベントの写真撮影、そこから俳優・写真家として活動する永瀬正敏さんのスチール撮影アシスタントにもなっていき徐々に経験と腕を上げていきます。その後アメリカのフォトマネージメント会社「GettyImages」と専属契約を結び、吉岡さんの撮影した多くの写真が世界中の広告、ウェブで使われていきます。最大の危機から一発逆転で世界デビューを果たしたポジティブなフォトグラファー、それが吉岡晋さんなのです。そんな吉岡さんがバッファローの提供を受けて外付けSSD「SSD-PHP4.0U3-BA」を使用とのこと。パソコンに関しては相当知識の高い吉岡さんがどうして今バッファローのSSDをクリエイティブに使っているのか?早速LAVAが吉岡さんのアトリエ兼ご自宅のある神奈川県、藤沢を訪れ写真の話、そしてSSDのお話を伺いました。
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Creator’s Profile
1966年横浜市生まれ神奈川県藤沢市在住
フリーランスフォトグラファー
Current Superb代表、Getty Images Contributor、CanonCPS会員
現在U.S.A.のフォトマネージメント会社「GettyImages」と専属契約を結び自らの企画で写真撮影・ビデオ撮影を行う傍ら、企業・個人からの依頼で学校撮影、音楽ライブ撮影、ポートレート撮影、記念日撮影、イベント撮影、建築写真撮影などを行っている。
また自分のライフワーク、写真展用の作品として水上写真の撮影を湘南エリアの海を中心に行っている。
経歴 1989年東海大学海洋学部海洋工学科卒業 1992年市場調査会社に入社(この会社で現在の基礎となるパソコンスキルを磨く) 2000年市場調査会社を退社し、フリーとなる大手都市銀行のシンクタンクの仕事をすることになり、その後情報セキュリティコンサルタントとして仕事をしていた。(情報技術者試験情報セキュリティアドミニストレーター試験に合格) リーマンショックを境にコンサルタントの仕事が激減。 2013年それまで趣味だった写真撮影を仕事とし、プロカメラマンとなる決意をする。屋号をCurrentSuperb(カレントシュパーブ)とし、ライブハウスでの撮影、イベント撮影などを始める。 2015年2.5次元舞台パンフレット用撮影、舞台撮影を始める。この年の秋から海で水上撮影を始める。 2016年同業者法人の契約カメラマンとして、WEB記事(企業インタビュー)、学校写真、大学卒業写真、商品撮影などの仕事を始める。 2017年初の個展を横浜で開催 2018年月刊のフリーペーパー雑誌の専属フォトグラファーとしてスチールを担当 2019年銀座で個展を開催。この年から俳優・写真家として活躍する永瀬正敏氏のスチール撮影アシスタントを担当。住宅の竣工写真なども始める。 2020年GettyImagesと契約しストックフォトの仕事を始める。
写真展 2017年10月個展「Aquatic」横浜Cantik-manis 2017年12月個展「Aquatic」六本木妙善寺ギャラリー 2018年2月個展「Aquatic」藤沢nokatable 2019年5月個展「Aquatic」銀座土屋ホーム銀座ショールーム 2021年5月個展「Aquatic」藤沢JAMMIN’ 2021年7月企画展 新宿京王プラザホテル 2022年7月個展「Aquatic」藤沢JAMMIN’ 2022年11月個展「オーガニックファーマー」 2023年12月個展「Aquatic」藤沢JAMMIN’(開催予定)
Interview
自分のスキルの棚卸しをした結果、デジタル、音楽、写真が残りました。そこで音楽のライブを撮影するカメラマンになろうと決意しました。
——紆余曲折あったと思いますが、吉岡さんがフォトグラファーになるまでの経緯を教えてください。
高校生ぐらいまではスポーツ少年。水が好きだったので水泳もしました。でも高校で全入生のクラブがあって僕は写真クラブを選んだんです。その時に親友がキヤノンの一眼レフのカメラを貸してくれたんです。それもあって今でも僕はキヤノンのカメラを使っているんですが。でもその時は写真家になるなんて全然思っていませんでした。大学卒業後はオートバイ用のレザーウェアの営業をしていたぐらいですから。
——バイクですか。ルックス的にはなんとなくわかりますが(笑)。その後アメリカに行くんですよね?
いや、行くっていうか20代後半ぐらいなんですが友達がアメリカのサンフランシスコで結婚したから遊びに来いってことで行ったんです。その時に初めてコンタックスT2というコンパクトカメラを買ったんです。ドイツのカールツァイスという有名なレンズがついてるやつです。そこでカメラで思い出を記録に残すことに目覚めたんですね。でもまだカメラを仕事にしようとは思っていません。ただその頃からデジタルのカメラが販売されます。デジタルは単純に撮ったものをすぐに見られます。そこから撮る頻度が増えていきましたね。僕はやはりデジタルのものが好きなんです。だからパソコンも好きなんです。
——ライブの写真もその頃から撮り始めたんですか?
はい、ちょうどキヤノンのデジタルカメラを購入した頃ですね。ミュージシャンの友人も多かったので彼らのライブ撮影を始めました。でもあくまでまだ趣味の段階で早く一眼レフのカメラが欲しいと思っていました。
——情報セキュリティーコンサルタントの仕事をずっとしてたんですよね?
ずっとではないんですが、最初は市場調査会社で働いていて、その後35歳から40歳まではITコンサルタントの仕事をフリーでしていたんです。セキュリティーのアドバイスを主にしていました。なのでパソコンのスキルに関してはその頃はかなり磨きがかかっていましたね。でも2010年のリーマンショックで手掛けていた仕事がすべて消滅。フリーでやっていたので完全にアウトでした。そこで気持ちを切り替えるためにずっと住みたかった神奈川県の藤沢に引っ越しました。海の近くに行きたかったんです。
——そこから第2の人生の幕開けですね。
そんなかっこいいものではないいんですが、ひとり暮らしを藤沢で始めてどういう仕事をこれからしようかと真剣に考えました。コンサルの仕事もひとつの案件自体が高額の収入になるのでそれをまた少しずつやっていこうかとも考えましたが正直好きな仕事ではないので、完全にその世界のものは断ち切り自分のスキルの棚卸しをした結果、デジタル、音楽、写真が残りました。そこで音楽のライブを撮影するカメラマンになろうと決意したんです。
——スキルの棚卸っていいですね。その後は?
実際のところライブ写真だけでは食べていけずその頃すでに47歳。また悩み出しますが鈴木雄大さんというシンガーソングライターのアルバムジャケットの撮影をしたことが後押しになり、大変な世界ではあるけど絶対カメラマンで生きていくと決めました。でももっと写真のスキルも上げないとと思いライブ以外にSNSのプロフィール用の写真をたくさん撮ってみるのがいいと思い手当たり次第に友人たちを相手に撮影をしました。そんな時にある本屋さんでクラーク・リトルの写真集「Waves Of North Shore」というハワイの波の写真集を発見したんです。「これだ!自分の住んでいる湘南で僕も波の写真を撮ろう!」と。でも調べたら海での撮影で必要なカメラを入れる防水ケースは一式30万円かかるんです。でも引き下がってる場合ではないので購入してそこからライフワークとして波の撮影を開始しました。面白いことにその撮影を始めたことで同じカメラマンから一目置かれるようになったんです。それもかなり活躍しているプロカメラマンたちから。
——機材のことを考えてもリスキーですしあまり波の撮影をしているカメラマンはこの国にはいませんよね。
そうなんです。なのでこれはどんどんアピールしようと思いSNSで発表していったら評価を得るようになりました。その頃から「水上のカメラマン」という肩書で活動をするようになったんです。ここから一本の柱ができたことで撮影に対してもカメラに対してもブレなくなりました。
——そこから一気にメジャーな転職エージェントの撮影や卒業アルバム用の写真撮影も始めていますね。永瀬正敏さんの撮影にも参加していますね。
友人から永瀬さんがあるアーティスト撮影のライティングや機材セッティングのできるアシスタントを探していると聞き僕が手をあげたんです。そこから年に数回は永瀬さんの撮影のサポートをしています。
——今回最も聞きたかったアメリカのフォトマネージメント会社「GettyImages」との仕事について教えください。
GettyImagesは例えばハリウッド俳優や政治家の写真がテレビで出ると大体下に“GettyImages”と出ます。それぐらい大きなフォトマネージメントの会社で僕は2020年にGettyImagesと専属契約ができたんです。
——どういった流れで仕事は進むんですか?
まずは課題があってその課題に従って場所、モデルを自分で選び企画を作り撮影をします。それを自分のポートフォリオに登録してその中から写真が使われると僕にロイヤリティーが入ります。いわゆる写真のロイヤリティービジネスです。
——それはユニークだしやりがいありますね。いきなり自身の作品が世界デビューできるわけですから。
はい、世界で勝負できる醍醐味は自分には合っていると思います。売れている写真の3分の2は海外。イギリス、フランス、アメリカの広告が主にメインで使ってくれています。使われる媒体も有名雑誌からウェブの記事と多種多様です。ウェブのコラムにもよく掲載されますね。大体がイメージカットとして使われています。GettyImagesはLGBTQや食の安全性をキーワードにビジュアルを発表しているので、そのつながりもあり僕の住む藤沢にあるオーガニック農場の撮影もしていて、自分の撮った写真で生産者と消費者をつなげる活動もしています。有機野菜を作る人たちは本当にいい顔をしているんです。その表情を撮ることは僕の喜びでもあります。
読み出し、書き出しが圧倒的に速い、このSSD。SSD内のデータを直接編集してもサクサク動くため、出張先での作業も多いカメラマンにとっては助かります。
——力強く愛のある活動ですね。こっちも元気をもらえます。GettyImagesの今後も楽しみにしていますね。ではパソコンの話をしましょう。吉岡さんはかなりのパソコンの知識をお持ちですがまずはメインで使用しているパソコンとソフトを教えてください。
ノートパソコンもメインのデスクトップもWindows 10です。デスクトップの方は自作のパソコンです。IT時代からWindowsで最初は3.1から使っていました。日本のコンサルの仕事をしていると一般企業はどの会社もWindows。なので必然的にWindowsパソコンになっていくんですよ。その流れもあって今でもWindowsを使っています。あと自作でパソコンを作るのが昔から好きです。色んなパーツを好きに組み合わせられるし、それも安く作ることができるので自作がいいです。Macは自分で作れないですからね。メインのソフトはPhotoshopとLight Room。Light Roomは写真を取り込んでからそのソフト内で順番に写真をチェックしていけます。現像する時はそれがメインのソフトです。レタッチや消していく作業はPhotoshopですね。動画はPremiere Proを使います。GettyImagesと仕事をする場合、動画だと最大20秒までと言われています。なのでPremiere Proは素材用の動画を編集するために使っています。
——最近バッファローの提供で外付けSSD「SSD-PHP4.0U3-BA」を導入したそうですが、まずはSSDの用途についてお聞かせください。
SSDは出張先の撮影での写真のバックアップがメインです。撮影にはノートパソコンも持参しますが、ノートが古いものなので容量が少ないんです。なので必然的にバックアップをとるための外付けハードディスクやSSDが必要になっていきます。使い方としては撮影を終えてホテルに戻り、カメラのメディアから写真や動画のデータをコピーしてバックアップデータとして保存します。その作業をやらないとカメラ側のメディアのエラーでデータが消滅する可能性があります。僕自身はまだそういったことはないのですが、周りのカメラマンからそういった話をよく聞いていて万が一のことが起きたら怖いので必ずバックアップをとるようにしています。
吉岡さん愛用のSSDの詳細はこちら。
SSD-PHPU3-BAシリーズ
——では導入した外付けSSDの「SSD-PHP4.0U3-BA」はどうですか?
読み出し、書き出しが圧倒的に速い!そこが最も驚きましたし気に入っています。どれだけ速いかを僕なりにテストをしてみました。まず「SSD-PHP4.0U3-BA」に250GBほどのデータの書き込みをしてそれをまたパソコンに読ませたところ、この「SSD-PHP4.0U3-BA」は25分ほどで完了しました。速い速いとは聞いていましたがこれだけ速ければ信頼できます。
——おー!
これは本当に凄いと思います。USBの規格がUSB 3.2(Gen 2)、これがおそらく最速の規格なのでデスクトップでテストしてその違いが出たのは驚きです。これは僕のように出張が多いカメラマンにはかなり助かります。今までのものだと下手をすると寝ている間中コピーに時間かかってしまうということにもなりかねません。そして以前は、SSD内のデータで直接作業するとSSDのアクセススピードが遅く作業がもたつくため、いったんパソコンの内蔵ディスクにデータをコピーしてから作業していました。でもこのSSDはアクセススピードが速いのでパソコンへのコピーは不要、SSDで直接編集作業ができます。出張先で編集しなければならない時に一度パソコンにコピーしてからだとめんどくさいですし時間の無駄です。これは内蔵ディスクを拡張した感じで使えます。あとはこのSSDのもうひとつの売りでもある耐衝撃。SSDはメモリ−なので落としても大丈夫なんですが特にこれは頑丈にできています。ハードディスクは回り続けていますし稼働部分があるので落とすとアウトです。これは落としても大丈夫プラス防塵のフタがついているんです。他のSSDにこのフタはおそらくないですね。この配慮は持ち運ぶことが多い人には嬉しいはずです。仕事先の人に大量のデータを送るために以前は他社の2TBのSSDを使っていました。でも出張先でコピーが長くて本当に困りました。僕は動画も撮影するので一気に容量は増えるんです。カメラ用のメディアは2TBで9万円します。でも動画も撮るのでそれぐらいないと駄目ですし、今や4Kでハイスピードでの撮影もあります。なので1回の撮影でデータ量がどんどんと増えていきます。そしてこのSSDは4TB。そう考えるともうSSDはこれぐらいないと駄目ですね。今までのSSDが一番大きなものでも2TBでした。なのでこの大容量は嬉しいです。それと僕がもうバッファロー製品に関しては昔からずっと使っているので大きな信頼というか老舗ブランドだけに安心感も持っています。プロのクリエイターになってからも継続して使っているのもその安心感があるからというのもありますね。あとType-CケーブルとType-CからType-Aへの変換ケーブルがついているのも嬉しいですね。僕のような少し古いパソコンでも使えます。他社にはこれはついていません。故障予測サービスの「みまもり合図」もいい機能です。こういったものって突然壊れて死んでしまうことがあります。でも故障を事前に知らせてくれればバックアップから復元させることもできるし、当然作業を止めることもできます。事故を予測してくれることはとてもいいことですし安心して使えます。メディアってある日突然壊れるので。
異常を検知したら即お知らせ。
故障予測サービス「みまもり合図」
それと言い忘れていましたがさっき少し触れた耐衝撃で防塵、防滴でもある部分はとても役立っているんです。僕は水上のカメラマンなので海での撮影がとても多いです。それを考えるとこれはもってこいのSSDなんですよ。あとカメラも一番の大敵は砂です。でも砂の舞う現場での撮影がメインの僕にはこの防塵、防滴は頼りになります。SSDだって砂は大敵ですがこのフタがついていることでかなり安心して持っていけます。導入して本当によかったと思っています。
屋外への持ち運びに安心。
耐衝撃・防塵・防滴仕様
——ありがとうございます。テストの結果も驚きですね。そうやって具体的なコピー時間がわかると本当にこのSSDは最速なんだとわかります。これからも海にも負けず、砂にも負けず、最高の波の写真をバッファローSSD持参で撮影してきてください。今日はどうもありがとうございました。
Creator’s Favorite Foods
吉岡 晋の好きな料理“この一品!” 「JAMMINのオムチーズカーマの合いがけカレー」
吉岡さん曰く、「藤沢駅前にあるレストラン&BARのJAMMIN。これはオムチーズカーマの合いがけカレー。キーマとクリーミーチキンのミックスです。ここの名物がキーマとクリーミーチキンカレー。これが両方載ってるんだから美味しくないわけがない。藤沢のソウルフード。今度の12月にはここで個展もします。」
Interviewer
LAVA
作曲家、DJ、サウンドプロデューサー
90年後半からロンドンでDJのキャリアをスタート。その後3枚のオリジナルアルバムを世界中でリリースさせる。1枚目の”Aile Alegria”はドイツのフロアチャートで4位を記録。2019年6月には待望の新作”Som do Verde”を自身のレーベル”Mundo Novo“よりリリースさせる。音楽をまるでインテリアのように展開するそのサウンドスタイルで、選曲家としても不動の地位を築き上げ、各方面からのオファーは絶えない。今後も音楽を通して世界中へのコミュニケーション、リレーションを積極的に行っていく。
今回登場した商品
SSD-PHPU3Aシリーズ
本商品はUSB 3.2(Gen.2)に対応し、約1,050MB/sのリード速度と約1,000MB/sのライト速度を実現し(※1)、またアクセス方法の最適化により大容量データの連続書き込み時には高速転送が可能なポータブルSSDです。Windows用高速ファイルコピーアプリ「CopyBooster(コピーブースター)」を利用することでデータ転送の最適化を図り、書き込み時間をさらに短縮することが可能。プロユースなど動画編集時の大容量データの移動や、スムーズなバックアップに効果的です。また端子部分にはキャップも付属し、外出時の持ち運びや屋外での利用の際にも大切なデータを守るため、「IP55」の防塵・防滴性能を持つほか、米軍納入品の選定に用いられる米国MIL規格「MIL-STD-810H 516.8 procedure IV」に準拠し、当社が独自に行った2.1mからの落下試験(※2)にも合格しており、高い耐衝撃性も実現しています。
※1.2022年10月、バッファロー調べ。あくまで特定のテスト環境で得られた結果であり、必ずしも全ての動作環境で同様の結果が得られることを保証するものではありません。詳細は商品ページをご確認ください。
※2.詳細は商品ページをご確認ください。