法人向けNAS商品 TeraStation TS5020シリーズおよびTS3030シリーズをお使いのお客様へ ファームウェア改版に伴う仕様変更のお知らせ
重要なお知らせ
平素は弊社商品をご愛用いただき誠にありがとうございます。
法人向けNAS商品 TeraStation TS5020シリーズ および TeraStation TS3030シリーズ について、セキュリティー強化のため2025年5月リリース予定のファームウェア Ver.3.00 にて重要な仕様変更を実施する予定のため、変更内容をお知らせいたします。
お客様にはご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご了承賜りますようお願い申し上げます。
-記-
対象商品
TeraStation TS5020シリーズ
TS5220DN, TS5220DF, TS5420DN, TS5420RN, TS5620DN, TS5820DN, TS51220RH
TeraStation TS3030シリーズ
TS3230DN, TS3430DN, TS3430RN
変更に伴う対応のご案内(サマリー)
Ver.3.00 以降にファームウェア更新するにはファームウェア更新が2回必要になります。
オンラインアップデート/キキNaviによるオンラインアップデートの場合:
現在お使いのバージョンからオンラインアップデートすると、直後に新しいファームウェアが再度検出されるので、 もう一度オンラインアップデートを実行してください。
アップデーターツール(TSUpdater)によるアップデートの場合:
最初に現在お使いのバージョンから Ver.2.98 にアップデートを行ってください。
Ver.2.98 にアップデート完了後に Ver.3.00 にもう一度ファームウェア更新してください。
Ver.2.98 を経由せずに Ver.3.00 にファームウェア更新した場合、ファームウェアアップデートに失敗するため、最初は Ver.2.98 へアップデートしてください。
ファームウェア変更点概要
詳細はこちらのページ でご確認ください。(下記表の番号をクリックすると詳細説明箇所へリンクします)
No | 変更概要 | 変更前 | 変更後 | アップデート時の影響 |
---|---|---|---|---|
1 | NAS初回起動時の管理者パスワード変更の必須化 | 初期設定ウィザードで管理者パスワード変更をスキップ可能 | 初期設定ウィザードで管理者パスワード変更を必須化 | なし |
2 | ユーザーアカウント、ファイル共有のパスワード設定基準の変更 | 最小パスワード長が不統一 | ・最小パスワード長を8文字に統一 ・出荷時パスワード「password」の再設定を禁止 |
なし |
3 | バックアップフォルダーのバックアップアクセスキーの設定必須化 | パスワードなしが設定可能 | パスワード設定を必須化 | なし |
4 | ファイル共有への匿名ログインのデフォルト値を「禁止」に変更 | 匿名ログインのデフォルト値「許可」 | 匿名ログインのデフォルト値「禁止」 | なし |
5 | ファイル共有、管理プロトコルの認証機能のデフォルト値を変更 | 一部設定のデフォルト値が「認証機能を使用しない」に設定 | 「認証機能を使用する」にデフォルト値を変更 | なし |
6 | 不正ログイン対策を搭載する機能を拡張 | 一部機能のみ不正ログイン対策に対応 | 各機能を不正ログイン対策に対応 | なし |
7 | USBデバイス接続制限機能を追加 | USBメモリー/外付けUSBドライブ/UPSデバイスを使用可能 | 許可されたUSBメモリー/外付けUSBドライブ/UPSデバイスのみ使用可能 | なし |
8 | システム領域の暗号化 | システム領域を非暗号ボリューム上に作成 | システム領域を暗号化ボリューム上に作成 | なし |
9 | ファームウェアの改ざん防止機能を追加 | デジタル署名されていないデータによるアップデート | デジタル署名されたデータによるアップデート | あり 復元USB再作成が必要 |
10 | 設定管理画面のアクセス方法をHTTPSに変更 | HTTP(TCP/80)で通信 | HTTPS(TCP/443)で通信 | なし |
11 | TeraStation間の暗号化通信の強化 | TLS1.2未満で通信する場合があった | TLS1.2以上を使用する(TLS1.2未満の通信を禁止) | なし |
12 | バックアップ/レプリケーションの暗号通信のデフォルト値変更 | バックアップタスク設定の暗号化通信のデフォルト値「使用しない」 | バックアップタスク設定の暗号化通信のデフォルト値「暗号通信を使用する」 | なし |
13 | ドライブのフォーマット設定のデフォルト値変更 | フォーマット設定のデフォルト値「非暗号ボリュームでフォーマットする」 | フォーマット設定のデフォルト値「暗号ボリュームでフォーマットする」 | なし |
14 | ドライブ廃棄・データ消去機能がSSDドライブに対応 | HDDのみデータ消去が可能 | HDDとSSDのデータ消去が可能 | なし |
15 | 自動アップデート設定の初期設定ウィザード追加 | 出荷時設定「アップデート通知のみ」 | ウィザード内で選択(初期選択は自動アップデートする) | なし |
Ver.3.00未満からアップデートするお客様へ
アップデート後もアップデート前の設定が維持されるようにファームウェアが更新されます。このため、設定変更なく継続利用が可能です。
本商品の設定初期化や再設定を行うタイミングから、新しいルールが適用されます。
ファームウェアデータに対するデジタル署名導入の影響で、Ver.3.00 未満で作成した復元USBメモリーは Ver.3.00 では使用できなくなるため、Ver.3.00 更新後に再作成をお願いします。
お問合せ窓口
本件に関するお問合せはこちらまでお願いいたします。
以上