大阪教育大学附属平野小学校がバッファローの 無線LANアクセスポイント「WAPM-1750D」を採用し 教育研究機関無線LAN「eduroam」を小学校で国内初導入

お知らせ

メルコホールディングス(東・名6676)グループの中核企業 株式会社バッファロー(本社:名古屋市、取締役社長:斉木邦明、以下バッファロー)は、国立大学法人 大阪教育大学(大阪府柏原市、学長:栗林澄夫、以下大阪教育大学)附属平野小学校(大阪市、学校長:峯明秀、以下附属平野小学校)の学内無線LANリニューアル計画に参画。無線LANアクセスポイントとして、バッファローが製造・販売する法人様向け無線LANアクセスポイント「WAPM-1750D」が採用されました。これにより、附属平野小学校の全教室で児童がひとり1台のスマートデバイスを使ったICT授業が実施可能になったことに加え、教育研究機関を対象とした国際無線LANローミング基盤「eduroam(エデュローム)」による無線LANネットワークが利用可能になりました。小学校の「eduroam」対応は、国内初の事例となります。※1

附属平野小学校は、明治33年(1900年)に開校した大阪府女子師範学校附属小学校を前身とし、117年の歴史を持つ国立の小学校です。在籍する児童の育成のみならず、全国の小学校教育向上のための研究機関として、教育課程や指導方法の開発を行ってきました。約20年前からパソコン・インターネットを活用した授業を開始。2012年に無線LANを導入。現在は、文部科学省研究開発学校の研究指定およびパナソニック教育財団実践研究助成・特別研究指定を受け、『子どもが主役になる次世代の学び ~BYOD社会※2に対応するスマートデバイスの効果的な教育的利用』をテーマに、ひとり1台のスマートデバイスを活用した授業の研究を進めています。

今回の無線LANリニューアルの目的は、クラス全員が一斉にスマートデバイスを使用しても、再生の遅延が生じることなく授業をスムーズに行える環境を整えることでした。また、同校では公開授業や教育実習を実施する機会が多いため、訪問する大学関係者・大学生が利用しやすいネットワーク環境を提供することも併せて検討されました。大阪教育大学 情報処理センターの尾崎拓郎助教の協力のもと、①ひとつの教室で40台のスマートデバイスを同時に接続した際に、遅延が生じることなく、安定した通信を持続できること、②教育研究機関を対象とした国際無線LANローミング基盤「eduroam(エデュローム)」が利用できること、③大阪教育大学の学内ネットワークが利用できること、④一般訪問者および災害時の被災者用にゲストポートを開放できること、⑤比較的低コストで導入できること、などを条件に機器の選定を行い、「WAPM-1750D」が採用されました。これにより、全教室のWi-Fiネットワークの強化に加えて、日本の小学校で初めて「eduroam」対応の無線LAN環境が構築されました。※1

「WAPM-1750D」導入後、2016年11月30日に同校で開催された授業研究発表会では、社会科・国語科・未来そうぞう科・体育科・理科の5教科でスマートデバイスを活用した授業が実施されました。理科の授業では、淀川のつけかえをテーマに、川の洪水について調べる野外実験を実施。淀川をイメージした流水モデルを作り、児童に洪水が起きそうな場所を予測させた上で実際に水を流し洪水が起きる様子をタブレットで撮影。教室に戻り、自分たちで撮影した動画を見直しグループワークや発表を行うなど、従来のWi-Fi環境では実施できなかった動画を活用した授業を実現。児童は水の浸食・運搬・堆積による土地の変化を理解し、問題意識を醸成することができました。

附属平野小学校では、2017年2月10日(金)・11日(土)にも授業研究発表会を実施します。授業研究発表会では、前回実施の5教科に加え、算数科・音楽科・図画工作科・家庭科・道徳・外国語活動の公開授業を実施予定。現在、参加申し込みを受け付けています。参加者は、ご自身のスマートデバイスで「eduroam」による無線LANネットワークや、訪問者用の無線LAN接続サービスをご利用いただけます。

授業研究発表会の詳細および参加申し込みについてはこちら をご覧ください。

※1. 2017年1月、バッファロー調べ
※2. BYOD(Bring Your Own Device)社会:一人ひとりが自分のICT機器を持ち込んで活用する社会のこと

全教室にWAPM-1750Dを設置

淀川のつけかえをテーマにした理科の野外実験

クラス全員が一斉にスマートデバイスを使用

低学年の授業では持ちやすいiPod touchを使用

「eduroam(エデュローム)」について

大学等教育研究機関の間でキャンパス無線LANの相互利用を実現する、国際無線LANローミング基盤。国内における運営者は国立情報学研究所(NII)。業界標準のIEEE802.1Xに基づいており、 安全で利便性の高い無線LAN環境を提供している。2017年1月現在の参加機関は、国内165機関(39都道府県)、世界約80か国(地域)。

詳しくはこちら をご覧ください。 

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