2022.09.14
テレビ録画用の外付けHDDが認識しない!?録画リストが表示されない時の対処法とは
近年はテレビ番組もネットで視聴する人が増えています。しかし、連続ドラマを録り溜めて時間がある時にじっくり見る、お気に入りの番組や好きなタレントの出演番組を永久保存しておくなど、録画機能を駆使してテレビを楽しんでいる視聴者はいまも数多くいます。
そんなテレビ録画派を悩ませるトラブルの一つが「録画リストが表示されない」という症状です。録画した番組を見ようとしても「機器に接続できません」などのエラーメッセージが出て、録画リストが表示されないことがあります。そんな時にはどうすればいいのでしょうか? 外付けHDD(テレビ録画用ハードディスク)が認識しない時に考えられる原因と対処法をご紹介します。
目次
1. 録画リストが表示されないのはなぜ?
録画機能を搭載しているテレビの多くは、録画した番組データを外付けHDD(録画用ハードディスク)に保存する仕組みになっています。録画した番組を見ようとしても「機器に接続できません」などのメッセージが出て録画リストが表示されない場合は、テレビが外付けHDDを正しく認識できていないと考えられます。
テレビが外付けHDDを認識できなくなる原因は様々ですが、録画した番組データは多くの場合、外付けHDDに残っています。これを表示して再生するためには、外付けHDDを認識しない原因を見つけて対処することが必要です。ただし原因によっては解決できないこともあります。以下を参考に原因を特定して、トラブル解決の参考にしてください。
2. 外付けHDDが認識されない原因
テレビが外付けHDD(録画用ハードディスク)を認識しない場合、主に以下のような原因が考えられます。
① 外付けHDDの電源が入っていない
外付けHDD(録画用ハードディスク)は、通常電源を入れたままにして使用しているため、その存在を忘れがちです。録画リストが表示されない時は、一度外付けHDD本体の電源ランプを確認してみてください。電源ランプが点灯していない場合は、外付けHDDの電源が入っていない可能性があります。
電源ランプが点灯してない場合は、本体の電源スイッチ、電源ケーブル、コンセント等を確認して、正しく電源が入るようにしましょう。電源タップを使用している場合は、電源タップのスイッチや雷ガード機能などによって電力供給が停止している可能性もありますので、チェックしてみましょう。
② ACアダプターの故障
外付けHDD(録画用ハードディスク)の電源スイッチ、電源ケーブル、コンセント等が正しく接続されているのに電源が入らず、電源ランプが点灯しない場合は、外付けHDDのACアダプターが故障している可能性があります。新しいACアダプターに交換してみてください。
※ACアダプターは商品ごとに仕様が異なるため、必ずお使いの外付けHDD専用のACアダプターをご使用ください。仕様が異なるACアダプターを使用すると、外付けHDDの故障原因になりますのでご注意ください。
③ USBケーブルの接続不良
外付けHDD(録画用ハードディスク)の電源ランプが点灯しているのにテレビが認識しない場合は、テレビと外付けHDDを接続しているUSBケーブルが接触不良を起こしている可能性があります。
テレビと外付けHDDの電源を切ってから、USBケーブルをいったん取り外してしっかりとさし直し、外付けHDD→テレビの順に電源を入れ、しばらく待ってから録画リストを表示してみましょう。USBケーブルの途中に亀裂や凹みなど断線の兆候が見られる場合は、新しいケーブルに換えましょう。
※USBケーブルは外付けHDDのメーカー推奨品をご使用ください。
④ テレビ本体の障害
電源やUSBケーブルが正しく接続されていて、外付けHDD(録画用ハードディスク)の電源ランプが点灯しているのにテレビが認識しない場合は、テレビ本体に何らかのエラーが発生している可能性があります。この場合はテレビの再起動(リセット)によって解決することがあります。
再起動の方法は、テレビ本体の電源ボタンを長押しする、テレビの電源ケーブルを抜くなど、メーカーや機種によって異なります。使用しているテレビの取扱説明書を読んで実行してください。
※テレビの初期化は工場出荷時の状態に戻す操作で、再起動(リセット)とは異なります。初期化すると番組のデータや外付けHDDの登録情報が消えてしまいますので、絶対に初期化はしないでください。
⑤ 外付けHDDの障害①「論理障害」
外付けHDD(録画用ハードディスク)は、テレビに接続するとそのテレビ用にフォーマットされ、フォーマットの情報はファイルシステムとして記録されます。このファイルシステムが何らかの理由で破損すると、テレビは外付けHDDを認識できなくなってしまいます。このような状態を「論理障害」といいます。
電源ランプが正常で、動作音も通常と変わらず、①〜④の原因にも該当しないのに外付けHDDが認識されない場合は、論理障害の可能性があります。論理障害が発生した外付けHDDはテレビが認識できませんが、録画した番組データは残っています。データを復旧できる可能性がありますので、一度当社データ復旧サービスにご相談ください。
※論理障害が発生した外付けHDDは、フォーマットし直すことでまた認識し使用できるようになります。ただし、録画してあった番組のデータはすべて消えてしまいますのでご注意ください。
⑥ 外付けHDDの障害②「物理障害」
外付けHDD(録画用ハードディスク)には寿命があります。他の家電製品と同じように、いつか必ず故障して使えなくなる時がきます。新品の外付けHDDでも、動作中に衝撃を与えたり、停電が起きたりすることで部品が故障して正常に動かなくなることがあります。このように物理的に故障してしまった状態を「物理障害」といいます。
外付けHDDから「カチカチ」「カタカタ」などの異音がする、動作する音が全く聞こえないなどの症状が見られる場合は、物理障害が発生している可能性があります。テレビが外付けHDDを認識しない場合、目立った症状が見られなくても、物理障害が原因である可能性があります。
物理障害が発生した外付けHDDを修理するのは非常に困難ですが、多くの場合、録画した番組データの一部または全部が内部に残っています。大事なテレビ番組が録画してある外付けHDDが認識しなくなった時は、一度当社データ復旧サービスにご相談ください。
⑦ 外付けHDDがテレビに対応していない
外付けHDD(録画用ハードディスク)は多くのメーカーから販売されていますが、どのテレビにも使用できるわけではありません。テレビ録画に適していなかったり、特定のテレビとの相性が悪く、接続しても認識しなかったりうまく録画できなかったりすることがあります。
すでに長く使用している外付けHDDが認識しなくなった場合は、相性問題である可能性は低いですが、新しい外付けHDDが認識しない場合は相性が原因かもしれません。テレビと外付けHDDのメーカーがそれぞれ対応情報を公開していますので、購入の際には自分のテレビに対応している商品を選びましょう。
⑧ テレビを交換した
通常、外付けHDD(録画用ハードディスク)は、テレビに接続する際にそのテレビ専用にフォーマットされます。そのため外付けHDDを別のテレビに接続しても認識されず、録画リストは表示されません。テレビの故障などで別のテレビに交換すると、前のテレビで録画したデータは見られなくなってしまいます。
テレビを新しくする時には、事前に録画してある番組をチェックして、見られなくなっても問題ないか確認しましょう。番組を残しておきたい場合は、レコーダーなどにダビングできるかどうかを確認して、可能であれば事前にダビングしておきましょう。
▶ 録画データを残すならブルーレイ?外付けHDD(録画用ハードディスク)?テレビ番組を永久保存するおすすめの方法とは
別のテレビでも使えるSeeQVault™対応外付けHDD
上記の問題を解消するために開発されたのが、「SeeQVault™」という技術です。SeeQVault対応の外付けHDDは、別のSeeQVault対応テレビにそのまま移設して、以前に録画した番組の再生や新しい番組の録画が可能です※。
※SeeQVaultは、以下の条件をすべて満たしている場合に機能します。
・録画に使用するテレビと外付けHDD、再生に使用するテレビが、すべてSeeQVaultに対応していること
・外付けHDDがSeeQVault方式でフォーマット(初期化)されていること
・録画に使用するテレビと再生に使用するテレビが同じメーカーの製品であること
詳しくはこちらをご参照ください。
※SeeQVaullt対応機器は、録画した番組を9回コピー/1回ムーブできる「ダビング10」に対応していません。1回ムーブのみ(コピーワンス)となりますのでご注意ください。
⑨ テレビを修理した
テレビをメーカー等で修理する際、修理の内容によっては、外付けHDDの登録情報が消去されてしまうことがあります。登録情報が消去されると、今まで使っていた外付けHDDは認識されず、以前に録画した番組を見ることはできなくなります。
テレビを修理する際は、外付けHDDの登録情報が消去されることがないかを必ず確認しましょう。番組を残しておきたい場合は、レコーダーなどにダビングできるかどうかを確認して、可能であれば事前にダビングしておきましょう。
▶ 録画データを残すならブルーレイ?外付けHDD(録画用ハードディスク)?テレビ番組を永久保存するおすすめの方法とは
3. やってはいけないこと
前述の通り、録画用ハードディスク(外付けHDD)に障害が発生しても、多くの場合録画した番組のデータは残っています。データを復旧したい場合は、すぐに使用をやめてテレビから取り外すことが重要です。
次のような対処をすると、せっかく残っていたデータが消去されてしまったり、ハードディスクの状態が悪化して復旧が困難になったりする可能性があるので気を付けましょう。
× 電源の入切を何度も繰り返す。
× USBケーブルの抜き挿しを何度も繰り返す。
× 叩いたり振ったり逆さまにしたりする。
× 電源を入れたまま放置する。
× パソコンに接続する。
× 初期化する。
4. 録画番組データを復旧する
バッファローデータ復旧サービスでは、再生できなくなった録画用外付けHDD(ハードディスク)やSSDのデータを取り出して、新しい記録メディアに復旧する「テレビ録画復旧サービス」を実施しています。復旧時にテレビやレコーダーとの紐付け情報も移行しますので、復旧メディア(復旧データを保存した記録メディア)を元のテレビ、レコーダーで今まで通りにお使いいただけます。
テレビ録画復旧サービスでは、納品時にスタッフがご自宅を訪問して、復旧メディアを元のテレビやレコーダーに接続し、再生できるかどうかを確認しますので、安心してご利用いただけます。
※無償復旧の場合は訪問・再生確認は行わず、郵送による納品となります。
録画番組のデータ復旧には専門の知識と技術が必要で、自力で復旧することは非常に困難です。またデータ復旧業者の中でも、テレビの録画番組復旧に対応している業者は非常に少ないのが現状です。
バッファローは、録画用外付けHDD(ハードディスク)、SSD等を製造販売しているメーカーであり、パソコン用HDD/SSDのデータ復旧の実績も豊富です。ご相談・診断・お見積りは無料。一律固定料金制で安心してご利用いただけます。保証期間内のバッファロー商品であれば、無料で復旧できる場合もあります。大事な録画番組が再生できなくなった時は、お気軽にバッファローデータ復旧サービスにご相談ください。
※外付けHDD(ハードディスク)/SSDの状態によっては、復旧できない場合があります。
※詳しくはテレビ録画復旧サービスの案内ページをご参照ください。