#139 アーティスト 玉川 宗則

線でつながなくてもいい!ベリーイージー!シンプルで飽きのこないHDD

第139回目の@Professional Usersはアーティストの玉川 宗則(たまがわ むねのり)さん。中学生時代にキースヘリングのポスターを見てアートを身近に感じるも、実際に絵を描き始めたのはそれからかなり先の30歳を過ぎてからと言います。しかし玉川さんの天才的才能に惚れ込むアートマニアはとても多く、実はLAVAもそのひとり。「和製バスキア」とも言える色彩感覚と描かれるキャラクターのパンチ力、そして独自のグラフィティー感が見事に融合されていて、近年ブームのインテリアアートの中にも十分溶けこめる要素を持っています。そんな玉川さんがバッファローのポータブルハードディスク ミニステーション エア HDW-PD1.0U3を制作でご使用とのこと。早速LAVAが東京、立川にある玉川さんのアトリエを訪れお話を伺いました。

プロクリエイターが選んだ商品

ミニステーション エア Wi-Fi接続ポータブルHDD

Creator's Profile

玉川 宗則(たまがわ むねのり)

2002年ころから、友人にほめられたことがきっかけで絵を描きはじめ、その後、吉祥寺の井の頭公園ではじめてポストカードを売り始める。当初はオイルパステルの作品を主体に制作する。所沢航空公園展(グループ展)てれどろ展(グループ展)などに参加しはじめ、その後汐留のストリートのイベントで「かげやまゆり」さんに出会い絵本"The Very Special Day"に絵で参加し、今年出版された。

主な展示

2008 4月

国立 ギャラリーバッカス 初個展

2011 5月

原宿デザインフェスタギャラリー 高橋まきこ・玉川宗則2人展

2011 7月

アートマニアカフェギャラリー YOKOHAMA個展

2013 4月

国分寺Sora個展

2014 9月

国分寺Sora個展

2015 1月

NANJO HOUSE個展

2015 7月

原宿 デザインフェスタギャラリー 高橋まきこ・玉川宗則2人展

2015 8月

汐留ストリートイベント出展

2015 11月

国分寺ギャラリーSora 近藤学・玉川宗則2人展

2016 3月

中目黒 CAMARADA個展

Interview

美術に興味があったわけでも美術教育を受けたわけでもありませんでした

——僕も大ファンであるアーティスト、ペインターの玉川宗則さんです。ではまず玉川さんが絵を始めたきっかけから教えてください。

僕はもともと美術に興味があったわけでもありませんし、美術の学校で教育を受けたこともありません。学生時代は簿記や情報処理プログラム等のビジネススクールに通っていたんです。

——それは驚き。全く想像がつかない(笑)。

ですよね(笑)。それで今から14年ほど前、ある理由で入院していたんですが、その時に時間があったので絵を描いていたんです。それを見た友人が「結構いいから描き溜めておけば?」と言ってくれました。今まで僕はなんの取り柄もない人間だと思っていたんですが、その友人は彫金師でもあり、そんな彼に褒めてもらえたことが単純に嬉しかったんですよね。そしてひたすら絵を描き始めました。偶然か必然か、それから今まで会ったこともないようなアート系の人たちとたくさん知り合えるようになったんです。そして自然と絵を描くことが続けられるようになっていきました。

——それは絶対に必然ですね。玉川さんが彼らを呼んでいます。

そういうものですかね。

——絶対そう。でも最初の頃はどういう作風だったんですか?

ポストカードの紙にクレヨンやオイルパステルで黙々と描き続けていました。始めは楽しかったんですが、それがいつの間にか自分を吐き出すような作業に感じてきてしまったんです。

ある日「君の作品はバスキアに似ている」と言われました

——吐き出す?

はい、それはある意味真剣に取り組み始めた頃から感じていました。溜まっていた今までの抑圧された気持ちが次から次へと出てきたんです。それをひたすら紙に映し出している感じです。だから最初は暗いものが多かったです。色使いも暗いもの、濁ったものが自然と出てきてしまうんです。オイルパステルでグチャってぬりつぶす感じで描いていました。でも人によってはそれを「キレイだ」と言ってくれることもあったので、人の印象というのは様々なんだなとも思いました。絵の具も見ないで描いていたこともありました。その偶然性に委ねるというか。それまでは自分の意識が入っていませんでした。そういったことは除外しているというか、自分の好みとは逆のことをやろうとしていたんです。でもそれをやっているうちにまた描くのがきつくなってきました。そんな時ある人物に「君の作品はバスキアに似ている」と言われたんです。どんな絵を描く人なんだろうと気になってバスキアの作品を見たんですが、その時に当時の自分を肯定できたんです。自分は間違っていなかったとバスキアの絵を見て真っ先に思えました。実は中学生の時にキースヘリングのポスターを見て「アートなら自分でもできるかな」と思ったことをつい最近思い出したんです。自分にとって大事なことは肯定感だと思えます。これでいいんだと思えるなにかです。そこから作風も変わっていきました。僕は美術学校に行ったこともないので当然デッサン力もないのですが、好きでここまできてしまったので、好きじゃないこと、逆の気持ちを作品にしないで、好きなことを描こうと決めました。

——最初に自身の絵を販売したのはいつ、どこですか?

井の頭公園です。今から10年前ですね。ポストカードをパソコンでスキャンして作りました。1枚50円で売ってみたんですが、初日は15枚売れました。

——750円の売り上げですね。

はい(笑)。初めて自分の絵が売れたことはこの上ない喜びでした。そこから販売拠点は井の頭公園になるんですが、まあその後はほとんどが売れませんでしたね。井の頭公園の中でもトップの売り上げの悪さ(笑)。よし!と思って原画も持っていきましたがまったく売れませんでしたね。その売れない時代は結構長く続いたんです。

様々な場所に作品を持っていくことで初めての個展が決まりました

——ターニングポイントになったのは?

井の頭公園の行き来ばかりじゃなくいろんなところに作品を持って行こうと思い、様々な場所に出かけていきました。そして初めての個展を開けることになったんです。彫刻家の吉武 道多さんが国立のボイラー小屋を改造したギャラリーバッカスという場所で、ポストカードを壁にガムテープでペタペタ貼り付けた展示をしました。それが最初ですね。そこから「そら」という国分寺にある飲み屋さんで展示をしました。これはもう数回やっています。その後横浜の「アートマニアギャラリー」でも個展をしました。そしてNANJO HOUSEという池尻大橋にあるギャラリーでも個展をしました。最近ではLAVAさんとも知り合うきっかけにもなった中目黒のCAMARADAにて個展をしていました。

——最近絵本を出しましたね?その作品“The Very Special Day”が完成するまでのプロセスを教えてください。

何年か前から汐留で行われている「ストリートアートフェス」に参加しているんですが、この絵本の文章を書いている「かげやまゆり」さんが僕のTシャツをそこで買ってくれたんです。そのかげやまさんがバンドをバックに詩を読むイベントがあり、それを僕も見に行ったりと徐々に彼女と交流を深めていったんです。ある時彼女が英語の文章をネットにあげたので読んでほしい。そしてその文章に僕の絵を加えて本にしたいと言ってきてくれたんです。それがかげやまゆりさんの絵本作品“The Very Special Day”です。企画が固まってから何度か彼女と打ち合わせをして、僕の友人でもあるFENGSHUI IWAZAKIにパソコンでの編集作業を頼み、この3人でチームを結成して完成させることができました。絵に関しては何枚かは既存の作品を使い、何枚かはストーリーに合わせ、ケーキが出てくるページにはケーキを描き、他もかげやまさんの文章に沿って描き上げました。彼女が出来上がりをとても喜んでくれたのが嬉しかったですね。

——僕が聞くのもなんですが、僕の自宅用に描いてくれた作品“Musica”についても聞かせてください。

コラボならあるんですが個人としてあの大きさの作品(2400×1100mm)をひとりで描き上げたのは初めてです。でもとても気にいっています。LAVAさんのリビングにもとてもフィットしてますし、完成度の高い作品に仕上げることができました。そしてこれはLAVAさんの自宅に通って描くという、これまた初めての経験の中で描かせていただきましたが、新たなるアートの流通アプローチも見えて、本当にやってよかったと思っています。

——僕の知り合いでインテリアブランド BoConceptのマーケティングマネージャーを手がける女性に“Musica”の写真を送ったら、BoConceptのFacebookページでも取り上げてもらえたんですよね。アートとしてのパンチもあるし、インテリアとしても申し分ないオシャレ感があります。僕も本当に気に入っているんです。

そう言ってもらえて嬉しいです。

——ではパソコンの話をしましょう。ペインターではありますがパソコンは使用すると思います。なにをメインで使っていますか?

パソコンはWindowsのノートパソコンを使用しています。以前はMacでしたが、コストや使用するソフトのことも考えてWindowsに切り替えました。

——では玉川さんご愛用のバッファローのポータブルハードディスク ミニステーション エア HDW-PD1.0U3についてお聞かせください。

そもそもパソコンはポストカードの作成や画像の処理、作品データのストック、あとは仕事のメールのやりとりで使用します。ハードディスクに関しては作品データのストックが主です。このミニステーション エアは容量が1TBあって、僕レベルの画像の大きさだと一体どれだけ入るんだ!というぐらい入ります。他に音楽や映像も入れられますしね。僕の画像に関してはほぼ全てがこの中に入っています。このハードディスクの最も優れた機能とも言えるWi-Fi機能で、スマホやタブレットでいつでもこの中に入っている僕の作品を見ることができます。そしてスマホとこの小さなポータブルハードディスクさえ持っていけば僕の作品を人に見てもらうこともできます。なんと身軽なプレゼンでしょう!僕はほぼ毎日リュックで出かけるんですが、このリュックに ミニステーション エアを入れてスイッチさえ入れておけば、電車の中でもカフェでも、どこでも取り出すことなくスマホで見ることができます。移動の最中に諸々チェックできるのがいいですよね。本当に優れものです。今までは線につないでいたものがつながなくていい。単純なことですが煩わしさもなくなり便利になりました。一度使うとこうこれなしではもうダメです。Bluetoothのスピーカーみたいなものですね。ベリーイージー!とても気に入っています。デザインもシンプルで飽きがこない。僕の絵とは真逆です(笑)。でもやはり僕の仕事柄、プレゼンや人に見せることがとても多いので、絵のファイルをいちいち持ち歩かなくて済むのが一番ですかね。このミニステーション エアとスマホさえあればいいんですから。もうそういう時代なんですね。素晴らしいです。

——ありがとうございます。僕は玉川さんの純粋なファンですから、今後も最高傑作を生み続け、このミニステーション エアにどんどんとストックしていってくだい。今後を楽しみにしています。さて、では最後に玉川さんのようなアーティストを目指す人たちにメッセージをお願いします。

すごくシンプルなことを言いますが、自分が止めるまでは続けられます。自分が止めなければ終わらないので、ただひたすら続けることだと思います。それと夢を見ていたいだけ見ていられるジャンルが絵描きです。自分も常に思っていますが、その夢を現実に変えていければと思っています。

——今日はどうもありがとうございました。

Interview Photos

インタビュー中にもあった、とにかくひたすら描き続けているポストカードの作品。1枚1枚じっくり見ましたが、どれにもキラリと光る才能が見えます。僕なんてこれ全部欲しいです。でこれは氷山の一角。まだまだあります。

玉川さんの作品の数々です。

インタビュー中で紹介した作品“Musica”です。

玉川さんご愛用のバッファローのポータブルハードディスク ミニステーション エア HDW-PD1.0U3です。「僕の仕事柄、プレゼンや人に見せることがとても多いので絵のファイルをいちいち持ち歩かなくて済むのが一番ですかね。このミニステーション エアとスマホさえあればいいんですから。もうそういう時代なんですね。素晴らしいです。」と大絶賛。お気に入りのリュックの横のポケットにちょうど入るサイズも大いに気に入っているそうです。

アトリエでパソコンを使って作業をする玉川さん。部屋中に玉川アートが飾られていて、その中にパソコンとハードディスク。これがまた玉川さんのオリジナリティーあるアートを生み出す一つの個性にもなっているんですね。

何度も言いますが僕は彼のファンであり、初めて中目黒のお店で玉川さんの作品を見たとき一発で「絶対リビングに飾るアートを彼に頼もう!」と決めたんです。それと天才的才能はもう誰もが認めるところですが、彼は作業も早く真面目。連絡のやり取りもとても早いんです。約束も絶対守る。そう言った真面目さとアーティスティックな部分が玉川 宗則ブランドなんです。みなさんもぜひ彼の作品をチェックしてくださいね。お気に入りの1枚が必ず見つかりますよ。

Creator's Favorite Foods

玉川 宗則の好きな料理“この一品!”「キャロットラペとクリームチーズのサンドイッチ」

玉川さん曰く、「国分寺にある昼間営業のみの”でみCafe”のランチメニュー、キャロットラペとクリームチーズのサンドイッチです。天然酵母のパンを使った体にも優しい美味しいサンドイッチです。売り切れ必至の大人気のドーナッツもオススメです!」

今回登場した商品

ミニステーション エア Wi-Fi接続ポータブルHDD

Wi-Fi(無線LAN)とUSB3.0で接続できるポータブルHDD。PCではWi-FiもしくはUSB3.0接続の外付けHDD、スマートフォン・タブレットではWi-Fi接続のHDDとしてお使いいただけます。 長編の動画データや音楽ライブラリーなど、スマートフォンの内蔵メモリーやSDカードには収まらない大容量のデータを持ち出して、どこでも楽しめます。Wi-Fi接続のポータブルHDDとしては世界で初めて※DTCP-IPに対応しています。
※DTCP-IP機能搭載を謳うWi-Fi接続ポータブルHDDとして。(2014/5 当社調べ)