#157 アニメーション作家 上甲 トモヨシ

莫大な量のデータを扱うため大容量の速いHDDがいつでも必要 バッファローの進化に期待してます

第157回目の@Professional Usersはアニメーション作家の上甲 トモヨシ(じょうこう ともよし)さん。大学、そして大学院時代に作ったアニメーション作品が多くの賞を受賞し、世界各国で上映されています。話題のアニメーション作家となった上甲さんは卒業後非常勤講師を経てすぐにフリーで活動を開始。今では多くのアニメーション制作を手掛けています。同時に日本アニメーション協会の理事としての活動も活発にされています。そんな上甲さんは学生時代からバッファロー製品を愛用。最近ではバッファローの外付けハードディスク、ドライブステーション HD-GDU3Dシリーズをクリエイティブの作業で使用してるとのこと。このインタビューでは初となるアニメーション作家がバッファローの機器をどう使用しているのか?早速LAVAが東小金井にある上甲さんの仕事場を訪れお話を伺いました。

プロクリエイターが選んだ商品

ドライブステーション ターボPC EX2対応 DRAMキャッシュ搭載 USB3.0用 外付けHDD

Creator's Profile

上甲 トモヨシ(じょうこう ともよし)

1984年5月愛媛県生まれ。

代表作:「雲の人雨の人」「BUILDINGS」「Lizard Planet」は世界各国で上映され受賞も多数。
現在はNHKやベネッセなど子供向け作品を多く制作している。
2児の父、育児とアニメーション制作の日々。

2003年4月

上京し、東京工芸大学芸術学部アニメーション学科一期生として入学。
在学中、アニメーション作家の古川タクに師事する。

2007年3月

東京工芸大学芸術学部アニメーション学科卒業。

2009年3月

東京工芸大学大学院芸術学研究科メディアアート専攻アニメーションメディア領域修了。
大学院修了後フリーランスのアニメーション作家として活動を開始する。

2009年4月

日本アニメーション協会会員

2009年4月~2014年3月

東京工芸大学にて非常勤講師を勤める。

2010年4月

アーティストの一瀬皓コとクリエイティブユニット『デコボーカル』を結成。

2013年6月~

日本アニメーション協会 理事に就任/2016年6月より監事を務める。

Interview

中学では体操や陸上に熱中。高校時代は漫画家目指して出版社に持ち込みをしました

——この@Professional Usersでは初となるクリエイティブ、アニメーション作家の上甲 トモヨシさんです。まずは上甲さんがアニメーションに興味を持っていった経緯を教えてください。

実は子供の頃にはアニメーションには全く興味がありませんでした。スポーツや体操が好きだったんです。

——体操?

はい。1996年のアトランタオリンピックの体操競技を観て感動しました。そこから日々バク転の練習(笑)。中学には体操部がなかったので陸上部に入りましたが、住んでいる町に体操クラブがあったのでそこにも通っていました。

——かなりの熱の入りようですね。

はい、オリンピックが本当に刺激になったんです。その後も体操や陸上を真剣にやっていたら棒高跳びにたどり着きました。中学生の時に地元愛媛県の大会で棒高跳びで優勝することができました。それもあって推薦でスポーツの盛んな高校に進みました。でもそこから成績が伸び悩み、棒高王国とも呼ばれる強敵の香川県にはどうしても勝てないことがわかり、そこでスポーツに対してギブアップ。

——まるでアニメーションとはかけ離れたスタートでしたね。

子供の時から趣味でよく漫画を描いてましたが、その頃から本気で描き始めます。ジャンプ系の少年漫画ですね。僕は元々勉強が苦手でした。でもなにかを表現したいとはずっと思っていました。それが運動と絵を描くことだったんです。でも運動は結果挫折しました。そこで絵を描き続けたいと思い、これはもう漫画しかないと高校時代に思ったんです。そして修学旅行で東京に行った時に抜け出して集英社に漫画を持ち込みました。

——おー、来ましたね。

その時に描いたのが棒高跳びの漫画(笑)。でも編集者の人には「棒高跳びはメジャーではない」と一蹴されます。でも絵は褒められたんです。悔しいのでしばらくしてまた持ち込みをしました。2度目の持ち込みは大学のオープンキャンパスに行くふりをしてその時に持ち込みました。

——いいねー!

世界が滅びる漫画を持っていったら今度は少年誌向きじゃないとあっさり言われてしまいます(笑)。でもまた絵は褒められたんです。特に線がうまいと言ってもらえました。漫画はインクを使ったつけペンというものを使用しますが、線だけでも実力が出ます。思い切った線の伸びがやっている人とやってない人では全然違います。それを褒めてもらうことができました。

大学でも漫画を描きたくて出来たばかりのアニメーション学科に入学しました

——なるほど、線ね。でもそのあきらめない姿勢がいいですね。その後に上京ですか?

はい。初めから東京には出たいと考えていました。でも特別デッサンの勉強もしていないから美大を受けるにも難しいんですね。それでどうしようと悩んでいる時に偶然東京工芸大学を見つけました。美大ですが何か惹かれるところを感じここならいけるかもと、推薦をもらいデザイン学科を受けました。でも落ちたんです。さらにどうしようと悩んでいると東京工芸大学にアニメーション学科が新設され、その試験が一ヶ月後にあることを知るんです。正直デザインよりアニメーションよりも大学に行ったら漫画を描きたかったので動機は不純ですが大学に入れるチャンスと思い受験しました。そして合格することができ2003年の4月から東京工芸大学のアニメーション学科に通い始めます。

——偶然のアニメーション学科の登場が今では必然だったようにも思えますね。

でもあの時代、大学内でもアニメーション学科に対してあまり印象が良くなくて周りからはアニメ好き、萌え、オタクのような、ネガティブな偏見を持つ人も多く、正直僕も持っていました。なので自分はその中で気持ちが一気にやさぐれました。漫画は描き続けましたがその反動で授業をさぼったりして遊びましたね(笑)。そしてある時世界のアニメーションを紹介してくれる授業があったんですが、そこで見た作品が衝撃的でした。良質な世界のアニメーションがかなりのインパクトを僕に与えたんです。アニメーションに対してやさぐれている自分に喝を入れられた瞬間でしたね。その時にアニメーションとはものすごい表現力だと思い知らされたんです。漫画への気持ちが冷めかけていた時期だったので、これだ!と確信できました。そこで同じような衝撃を過去に受けたことを思い出したんです。それは子供の時に観たアトランタオリンピックです。そこであることがわかったんです。僕は「動きの芸術」が好きなんだと。

——ここで運動とアニメーションがリンクしたんですね。素晴らしい。

アニメーションに興味がなかったのはあくまでもTVアニメしか知らなくて、漫画的でキャラクター、ストーリー、がメイン。動きが簡略化されリミテッドされた表現なので視覚で楽しめる要素を見いだせなかったのです。今でこそTVアニメでもいろいろな表現の作品もあり多様化され進化しています。世間的な捉え方も昔とは違ってきています。時代もありましたが、当時学生だった昔の自分には偏見ばかり気にして視野がとても狭かったです。
でも動きの芸術はアート性と表現力、そして個性とセンスが命。その存在を知り、偏見が崩れアニメーション=TVアニメじゃなくアニメーション=アニメーションという広い視野に変わりました。それから完全にアニメーションに魅了されはまっていきました。

——その授業で観たアニメーションの作品は誰のだったんですか?

“NFB”というカナダ国立映画庁のスタジオで制作された作品群に衝撃を受けました。NFBはカナダにありますが、国内だけでなく世界各国から優秀な個人アニメーション作家を招き作品を制作、配給をしています。実験アニメーションのパイオニアであるノーマン・マクラレンの作品から始まり、ライアン・ラーキン、スイスのジョルジュ・シュヴィツゲベルなどの作品に大変感銘を受けました。そこから僕は数多くの世界の良質なアニメーション作品を観て学びました。実は広島で世界4大アニメーションの一つとされる映画祭が2年に一度開催されています。学生のころから何度も通い観に行きました。そこには世界から集まった優秀な個人作家と何百本という作品が集まる為とても刺激的でクリエイティブです。まさに聖地みたいなところですね。いつか自分も映画祭で上映される作品を作りたいと思いました。

——学生時代に作り世界中で上映された作品、「雲の人雨の人」「BUILDINGS」「Lizard Planet」について聞かせてください。

「雲の人雨の人」は大学の卒業制作として発表したものです。それが様々なところで上映されて多くの賞もいただきました。アニメーションは作るだけではなく見てもらうことも大切だと知りました。卒業後はそのまま大学院に進学し、在学中に作ったのが「BUILDINGS」です。建物を擬人化させた作品です。この頃から無生物を動かすということがテーマになっていきます。日常の中にあるありふれた物の中にもストーリーがあると感じていたのでそれがテーマになっていったんです。大学院の修了作品として作ったのが「Lizard Planet」です。地球を擬人化させた作品です。大陸自体がトカゲの形をしていて、それが宇宙を漂う話です。全てyoutubeにアップされていますのでよかったらご覧ください。この3つの作品は様々なコンペや上映会に出品しました。そこで多くの作家やクリエイターに出会うことができ、仲間や友人、仕事関係も増えネットワークが広がっていきました。僕もひたすら仲間の上映会やイベントにも足を運び続けました。そこでの人脈が今に繋がっています。大学院修了後はそのまま東京工芸大学の非常勤講師として5年間勤めました。大学院修了後からは個人でのアニメーション制作の依頼も受けるようになります。

子供に見せられる、子供たちが豊かになる、みんなが幸せになれる、そんなアニメーションを作りたい

——上甲さんが手がけているアニメーション作品を教えてください。

最初にいただいた仕事はベネッセの教材用のアニメーションでした。それからNHKの番組内アニメーションやMVやPVなど様々な作品に携わります。2010年からはパートナーである一瀬皓コとクリエイティブユニット「デコボーカル」を結成し二人でも様々な作品を手掛けます。もう終了してしまいましたがNHK BSで放送されていた「デジタル・スタジアム(通称:デジスタ)」にも何度か出演させてもらい自分の作品もそこで放送され紹介していただきました。そのご縁で番組の制作会社さんとも仲良くさせていただき何度か仕事を依頼していただいたりしました。あとは「SMAP×SMAP」の番組内のジングルを作るという番組、「ベビスマ」にも出演し、そのジングルも制作しました。こういうことがきっかけで制作の依頼が増えていきました。

——行動は力ですね。では上甲さんが手がけたアニメーション作品をひとつピックアップしていただき、それが完成するまでのプロセスを教えてください。

はい。それでは2015年に制作をしたNHK「名曲アルバム+(プラス)」という番組の「ペニー・レーン」を紹介いたします。この「名曲アルバム」はクラシック音楽番組でバックの映像はずっときれいな実写の風景が流れるゆったりした番組です。しかしそれとは別に音楽と映像をシンクロさせることをテーマにしたのが「名曲アルバム+(プラス)」です。この作品はデコボーカルで制作をしたのですが、まず、その番組の企画や概要など含め作品の制作依頼が制作会社からきます。曲はすでに指定されていてビートルズの「ペニー・レーン」でした。譜面をアニメーションにできないかという相談もあったため、ライブペイントをよく行っている一瀬の技を駆使して映像自体を音楽とシンクロしたライブペインティング風にしようと演出を考えました。譜面に音符や絵をちょっとずつ描いてはそれをコマ撮りしていきました。ちょっと描いては止めて撮影、また描いて止め撮影、その繰り返しをコツコツ行い、撮影には4日間ほどかかりました。写真は5500枚になり音楽とシンクロするよう繋げていきました。そして映像的にも盛り上げるためにペニー・レーンのイメージに合わせたアニメーションの素材をいくつも作成して編集で重ね完成しました。個人的にもとても気に入っていて面白い作品になったと思います。

——聞いているだけで楽しそうなアニメーションですね。作るのは大変だと思いますが。上甲さんが今後作っていきたいアニメーションはありますか?

今小さな子供がいるんですが、子供に見せられる、子供たちが豊かになる、みんなが幸せになれる、そんなアニメーションを作りたいです。依頼される仕事だけではなく、個人としても、夫婦としても作品を作っていきたいですね。依頼された仕事の作品の中でも自分の個性やユニークな表現はしていき、自己の表現力をこれからも高めていきたいと思っています。

——上甲作品、これからも楽しみにしています。ではパソコンの話をしましょう。まずメインで使用しているパソコンとソフトを教えてださい。

パソコンはWindowsです。知り合いのエンジニアさんにパソコンからネットワーク環境まですべて組んでもらっています。大学内でパソコンの設備を担当していた人で、卒業後も仲良くさせていただいています。作業環境はすべてその人に任せています。使用しているソフトはAdobe系。メインはフォトショップとアフターエフェクツです。パソコンでの作業は好きですね。元々アニメーションの動画は紙に描きますが最近ではデジタルに移行して、ワコムの液晶ペンタブレット「Cintiq」で描くことが増えました。

——上甲さんご使用のバッファローの外付けハードディスク、ドライブステーション HD-GDU3Dシリーズについてお聞かせください。

自分たちのアニメーションクリエイティブでは膨大なデータ量を必要とします。それが万が一消えてしまうこともあるので、まずはデータのバックアップがなによりも大事です。そのために自分はバッファローを必要としています。実は学生時代からバッファロー製品を使っています。初めて買ったハードディスクもバッファローです。とにかく僕は心からバッファロー製品を信頼しています。現在僕が使っているバッファローのHD-GDU3D、これがまた優れものです。先ほど話した「名曲アルバム+(プラス)」でのアニメーションは5分の作品でしたが。その作品の為に使用したプロジェクトのデータ容量は120GB使用しています。一番大きなデータはどの作品にも言えますが納品するために書き出しをしたムービーデータがまた大きいんです。納品する際は高画質データで出すので、ひとつの非圧縮ムービーのデータでも5分で約50GBあります。昔は納品後にHDDの容量を節約するためムービーを軽いデータに圧縮して保存していましたが、今はこの使用しているHD-GDU3Dのような容量の大きなハードディスクが出てきてくれたので、その手間も掛けず大きなデータもそのまま保存しています。僕は写真を撮る機会もとても多く、カメラもNIKON D800というプロ仕様の大きなカメラを使っています。写真は素人ですが、資料集めだけでなく子供もいるためたくさん撮ります。なのでそれだけでも容量の大きなハードディスクが必要になります。写真だけで年間500GBぐらいは使っています。今ではハードディスク自体が大容量になって、昔は250GBを買っていた値段で今は3~4TBが買えます。ハードディスク自体を買い替えて、昔のハードディスクをひとつにまとめていけるようになっていったのはとてもありがたいです。とにかくこれまでの蓄積で莫大な量になったデータがあるため。データの移動スピードも速くなったことはとても大きいです。フリーランスで活動しているためやることも多く、締め切りもあるのでコピーやデータ移動がスピーディーでスムーズなのは助かります。デザインも昔からどんどんオシャレに変わっていっていますね。個人的にはシンプルなものが好きなので最近のものは特に気に入っています。何度も言いますが僕はバッファローのハードディスクをたくさん持っているので当然デザインの進化も感じています。我々の仕事は容量の大きなハードディスクがあればあるほど嬉しいんです。将来的には何百TBとかになっていくのでしょうからそれにも期待しています。これまでのデータもどんどん一つにとまとめていけるようになりますからね。考えただけでワクワクします。僕もアニメーション作家としてデータ容量とは一生付き合っていくと思うので、これからのハードディスクはどうなっていくのか?ということにとても興味があります。ものを作り続ける限り容量はひたすら増えていきます。そしてそれはすべて貴重な財産です。それを作っていくために大容量で速いハードディスクが次々に誕生していく、それに越したことはないですね。同じハードディスクを一生使うわけではなく乗り換えていくものなので、今後のハードディスクに大いに期待しています。バッファローさん、どうぞこれからもよろしくお願いします!

——こちらこそよろしくお願いします!さらに進化した上甲さんのアニメーション作品をさらに進化していくバッファローのハードディスクに保存していってください。では最後に上甲さんのようなアニメーション作家になりたい人たちにメッセージをお願いします。

自分たちが知っている世界観には限りがあります。なのでまずは世界中の表現や作品をたくさん見ることがなによりも大事だと思います。アニメーションは素晴らしい表現なので、どれだけ作品に愛情を込めているのかが作品を見れば伝わります。クリエイティブ自体は地味で過酷で忍耐が必要ですが、自分の表現を信じて、最後まで作品を作り上げ完成させてください。そしてたくさんの人に見てもらってください。

——今日はどうもありがとうございました。

Interview Photos

インタビューにあった大学の授業で衝撃を受けたスイスのアニメーション作家、ジョルジュ・シュヴィツゲベルの作品集。。僕も観ましたが本当に素晴らしく美しいアニメーションです。是非みなさんも観てください。上甲さんが「動きの芸術」と言ったのがよくわかります。

ここからは上甲さんの作品をご紹介。本人に説明していただきます。「2009年制作の「Lizard Planet!」です。大学院の修了作品として制作しました。水を抱きしめるトカゲは、海と大地のある地球です。地球は大きな生命であり、宇宙という広い世界のなかに存在するひとつの命です。この作品を見て「我々は宇宙に暮らす星という命の上で生きている」というメッセージを込め制作しました。

平成21年度(第13回)文化庁メディア芸術祭『審査委員会推薦作品』

第15回学生CGコンテスト『最優秀賞』
他多数受賞

「2013年制作の「星の王子さまミュージアム/ロマンティック・スターリー・ナイト」です。
箱根「星の王子さまミュージアム」冬のイベントで、プロジェクションマッピング『ロマンティック・スターリー・ナイト』の監督、演出、アニメーションを担当致しました。ミュージアムのサン=モーリス城の壁面に投影、星の王子さまの世界観をそのままにプロジェクションマッピングならではの演出と光と音の演出により幻想的な作品になりました。監督した作品は2013年~2015年の冬に投影されました。」

「2014年制作の「ハロウシンパシー」です。男女ツインボーカル3ピースバンド「シナリオアート」の楽曲「ハロウシンパシー」とデコボーカルのコラボとして制作したミュージックビデオです。一つの命が宇宙の中で生き方に気付く物語。

ソウル国際カートゥーン&アニメーション映画祭(SICAF2014)/Showcase部門ノミネート

第10回吉祥寺アニメーション映画祭/『スタジオディーン賞』受賞他

「2015年制作の「名曲アルバム+(プラス)/ペニー・レーン」です。NHK「名曲アルバム」関連の新番組「名曲アルバム+(プラス)」の映像をデコボーカルで制作しました。デコボーカルが担当した曲はビートルズの「ペニーレーン(演奏:東京フィルハーモニー交響楽団)」です。撮影方法は一瀬が描く音譜を上甲が手動でタイムラプス風にコマ撮りし、一部をピクシレーションしています。合計で約5300枚の写真となりました。それに加えて手描きで420枚の動画描きました。編集は上甲が担当、PC上にて撮影した5300枚の写真を音とリンクするように合わせて構成、さらに手描きの動画も重ねて見応えのある画面を作っていきました。 撮影もデジタル作業も常に5か月(当時)の子供に見守られながら完成しました。」

「2016年制作の「秋の虫」です。「こどもちゃれんじ/じゃんぷ」秋の教材として制作したうたアニメーション「秋の虫」の演出、アニメーションを担当しました。秋といえばよく聞こえてくる虫たちの美しい鳴き声、エンマコオロギ、スズムシ、カンタン、カネタタキ。アイドルとなった4匹がステージに立ち楽しく歌い踊り、虫たちを魅了する作品です。」

「2016年制作の「Moving Colors」です。12人のクリエイターが“色”をテーマに自由に表現したオリジナル作品オムニバスリレーアニメーション『Moving Colors』です。上甲が企画し総合監督としてクリエイターの呼びかけをし制作をいたしました。一つに繋がった色彩豊かなアニメーションとジャズのセッションを是非お楽しみください。

2016アジアデジタルアート大賞展『優秀賞』

北九州デジタルクリエイターコンテスト2016『大賞』他

上甲さんの仕事場にあったバッファロー製品の数々。これは氷山の一角でまだまだあるそうです。学生時代からハードディスクもバッファローを多数使用。嬉しいですね。

上甲さんが使用するワコム社の液晶ペンタブレット、「シンテック」です。デジタルに移行しても結局はひたすら描くんですけどね。

そして上甲さんが現在お使いのバッファローの外付けハードディスク、ドライブステーション HD-GDU3Dシリーズです。アニメーションのクリエイティブで生まれる莫大な量のデータも安心してこの中に保存していっているそうです。「ハードディスクの容量も大きくなって昔のハードディスクをどんどんひとつにまとめていけるようになっていったのはとてもありがたいです。とにかく僕には莫大な量の過去のデータがあるので。それにデータの移動スピードも速くなっています。自分たちはやることが多いし、締め切りもあるのでコピーやデータ移動がスピーディーでスムーズなのは助かります。」と大絶賛。「ものを作り続ける限り容量はひたすら増えていきます。そしてそれはすべて貴重な財産です。それを作っていくために大容量の速いハードディスクがどんどんと誕生していく、それに越したことはないですね。」上甲さんはバッファローと共に進化していくアニメーション作家なのです。

タブレットを使って作品を描いている上甲さん。作品によっては5000枚以上も描くそうです。すごい。それが消えたら大変です。バックアップはバッファローへ!

今回初めて上甲さんに会いましたが、こんなにもアーティスティックなアニメーション作家とは思いませんでした。彼はアニメーターではなく芸術家ですね。自身の作品に対する愛情、アニメーションに対する想い、そして子供も産まれたことでより芽生えた人類愛。このすべてがガソリンになり、栄養ある作品を作り続けているんです。これからも彼とは仲良くやっていけそうです(そう勝手に僕が思ってるだけですが)。

Creator's Favorite Foods

上甲 トモヨシの好きな料理 “この一品!”「ケーニッヒの和牛スジカレー」

上甲さん曰く、「東小金井駅近くのソーセージ専門店の2階にあるカフェレストラン、ケーニッヒ。自家製ソーセージが美味しい地元でも人気のお店。でも僕が最もお勧めなのが和牛スジカレー。もともとカレー&肉が大好き。なのでこれはかなり肉肉しいカレーだから大好きです。一度食べたら絶対虜になります。」

今回登場した商品

ドライブステーション ターボPC EX2対応 DRAMキャッシュ搭載 USB3.0用 外付けHDD

ハードウェア上に搭載した「DRAMキャッシュ機能」及びファイル転送を高速化するソフトウェア「ターボPC EX2」(Windows用)によって高速転送を実現したUSB3.0対応外付けハードディスクです。大容量1GBのDRAM(メモリー)をキャッシュ(データの一時保存場所)として搭載しており、パソコンとハードディスク間のデータ転送がスムーズで高速。またMacでも従来商品より高速でコピーができます。さらに暗号化によるセキュリティーソフトウェア、バックアップソフトウェアなど豊富な添付ソフトウェア(Windows用)もご利用いただけます。