#171 アーティスト 稲葉 怜

Macにつなぐのも設定も簡単 それに軽く小さくデザインもシンプル 女子向けのポータブルHDDです

第171回目の@Professional Usersはアーティストの稲葉 怜(いなば れい)さん。女子美を卒業後様々な仕事に就きながらも絵を描くことは止めず精力的に個展を続け、2年前にアーティストとして生きていくことを決意。着物の繊維で描く稲葉さんでしか表現できない繊維画は圧倒的な美しさを持ち、見るものに感動すら与えます。2019年にはジャカルタ、バンコクでの個展も決定しまさに乗りに乗ってる稲葉さん。そんな稲葉さんがバッファローのポータブルハードディスク、HD-PUS2.0U3-SVDを使用とのこと。早速LAVAが稲葉さんが個展を開催している東京、蔵前にある「鷰(エン)」を訪れお話を伺いました。

プロクリエイターが選んだ商品

HD-PUS2.0U3-SVD

Creator's Profile

稲葉 怜(いなば れい)

画家。東京生まれ、東京育ち 。
学生時代、日本の「着物の糸」で描く独自の手法、「繊維画」で高い評価を受ける。美術大学を卒業後も個展やグループ展の企画、店内壁画の仕事やライブペイントなど幅広く活動を続けている

Solo Exhibition

2019

2.3月 Tully's coffee銀座店 ポップアップ
7.8月 タイ・バンコク
9月 cafe de DIANAギャラリー東京・原宿

2018

EN 東京・蔵前
cafe de DIANAギャラリー 東京・原宿
CHEF &BUTCHER TOKYO 東京・西麻布
恵比寿フレンチ 「Elan.MIYAMOTO」東京・恵比寿
新宿BAR雨
cafe de DIANAギャラリー 東京・原宿

2017

plate TOKYO 東京・西麻布
CAMARDA 東京・中目黒

2016

ano ano galerie 東京・大塚

2010

阿佐ヶ谷アートスペース 元我堂 東京・阿佐ヶ谷

2009

高円寺ギャラリーほか4カ所巡回展 東京

2008

mahikamano gallery + hammock café 東京・吉祥寺

2006

『繊維画展』Prospect Monthly Gallery 東京・白金台

2005

「おんなじ想い違うカタチ」展 高円寺ぱちか村 東京・高円寺

AWARDS

2002

高崎芸術短期大学主催 第7回高校生国際コンクール優秀賞 受賞

Interview

好奇心のままに生きている感じ。ワクワクドキドキすることが大好きな子どもでした

——アーティストの稲葉 怜さんです。稲葉さんが絵に目覚め、アーティストになっていった経緯を教えてください。

子供の頃から観察をすることが好きな子でした。

——観察?

はい。私が幼稚園に通っていた頃、あまり友達とは話さないで園内で見つけた蟻の巣ずっと眺めているような子でした。一度「なぜ?」と思うと答えが見つかるまで観察を続けるんです。好奇心のままに生きている感じです。ワクワクドキドキすることだが大好きだったんでしょうね。でもそういった環境を与えてくれた両親にも感謝しています。

——なるほど。疑問好き。いいですね。学校は美術系に進んだんですか?

はい、中学から美大の付属に通いました。作ることが大好きな子でもあったので、あれ作りたい、これ描きたいの環境にずっといたかったんです。なので美術を自然と選んでいました。学校ではデッサン、水彩等のひと通りの基礎を勉強しました。高校に進学するときにデザインか絵画を選べたんですが、先生はわたしはデザインの能力があるからデザインに行った方がいいと勧めてくれたんですが、結局絵の道を選んだんです。

——それはどうして?

デザインは先が見えてしまったというか…絵画に無限の可能性を感じたからです。

——わかりますね。僕も先が見えるとしらけるタイプ。脱線大好き(笑)。ワクワクドキドキですね。学校での日々はどんな感じでしたか?

わたしには学校以外の友達もたくさんいてファッション、音楽、写真、いろんなジャンルの仲間がいました。そういった仲間から多くの刺激をもらい、遊びの中から多くを学んでいました。また創作活動には貪欲で1カ月間毎日100枚の絵を描く!など 勝手に課題を作って過ごしていました。

——それはすごいですね。

あとは図書館でアート雑誌を片っ端からとってきて気になるページに付箋を貼ってその全てをカラーコピーして持って帰るとか。自分の中で気になるものにはとことん向き合うというルールですね。その向き合うという行為がアートへのエネルギーになると考えていたんです。

——蟻の巣を観察し続ける子だもんね。間違いないですね。そしてそのまま女子美大に進んだんですね。

はい。大学は油絵科に進みました。そこでもわたしは科をまたいでアクティブに学園生活を楽しみました。日本画の顔料を作る機械が入ったと聞けば日本画クラスに遊びに行き、立体の先生が京都で講演をすると聞けば京都に遊びに行きました。その頃から版画のコースに進みました。そして和紙や着物の端切れの繊維の魅力にとりつかれるんです。

ある日、着物の端切れにあった糸の美しさに気づき、そこから繊維画の世界へはまっていきました

——その話を聞きたかったです。稲葉さんの繊維アートの話を聞かせてください。

はい。もともとわたしは色が大好きで着物の生地を集めていたんです。ある夜のことなんですが、着物から出た端切れの糸に突然愛着が湧いたんです。普通は捨てるものですが、捨てるどころかそれに魅かれていきました。その糸は細くとても美しかったんです。それをキャンバスに乗せてみました。これはいいと思い、学校の授業では版画は出さず、その端切れから出た糸を使った繊維画を提出して先生を困らせました(笑)。その後もいろんな糸を使って繊維画を作り出していきました。

——個性的で本当に美しい作品ですね。あまり見たこともないし。糸は細く繊細なんですが、不思議と力強さもあるんですよね。その頃からプロのアーティストとして生きていこうと決めてましたか?

いえ、まだアーティストになる夢は曖昧なものでした。作る環境は求めていても、それで生きて行く、作品をお金にしていく自信はありませんでした。大学を卒業後は図書館やギャラリーなどで働きながら創作活動をを続けていました。人に恵まれていた為、展示をしないかと声をかけてくれる人たちが多かったんです。そして仕事をしながら展示をして、どこかに旅をするような日々が続きました。でもどうしてもアーティスト活動だけに専念するために仕事を辞めました。

——働きながらもアクションを起こしたから、自分は絵だけでやれるという確信を持てたんですね。

そうなんですかね。でもきっかけのようなこともあって、わたしには人に見せる絵とそうでない絵があるんです。そうでないものは抽象的なものが多く、やはり人にはあまり見せてはこなかったんです。でもそれを理解してくれる人がいたり注文してくれる人がいたり、そういう人たちが増えていって、わたしは絵に対する新たなる自信が持てるようにもなったんです。そして自分が本当にやりたいこと、そしてやりたくないことも明確になっていきました。例えば苦手なパソコンにもチャレンジしようと思いパソコンの勉強もはじめたんです。おかげで今ではデザインのお仕事もやらせていただいています。

——現在稲葉さんが手がけているアーティスト活動の内容を教えてください。

メインは個展です。ギャラリーだけでなく、今開催している「鷰(エン)」のような飲食店やカフェでの展示も多いです。2月からはTully's coffee銀座店でポップアップをやらせていただきます。あとは店内の壁画、パーティーでのライブペインティング、パーティーでパフォーマンスしている人の衣装も作ります。あとはオーダーでバイクのヘルメットにペイントをする仕事、都内ホテルでの絵の提供。そして春に出ますがお水のパッケージデザインもします。最近ではフレンチレストランの壁画、保育園の壁画、CDジャケットのデザイン、本の挿絵。あとは中目黒にあるMDPギャラリーで企業とのコラボレーションアートを展示しています。最近ではHYという沖縄のアーティストとのコラボで、彼らの曲を1曲選んでその曲のイメージで絵を描くという展示に参加しました。わたしは”Smile”という曲を選び3点描きました。こうやって話すと結構働いていますね(笑)。いろいろアクティブにやっています。

今はアジア圏での展示会。中東や欧州の話も来ているのでますますワールドワイドに攻めていきたいです

——ではその中からひとつ選んで、稲葉さんのクリエイティブがどう始まり、どういったプロセスを経過し、最終的にどう作品が完成するかを教えてください。

ではオーダーでバイクのヘルメットに絵を描いた話をしますね。中目黒にある「カマラダ」というお店で展示をしていた時にわたしの”Piece Of Happiness"という小さな絵のシリーズを気に入ってくれた男性がいました。これはドンピシャの作品だと話しかけてきてくれたんですが、その方がバイク乗りの人だったんです。そして自分のヘルメットにブルーで鳥の羽の絵を描いて欲しいと頼まれたんです。自分の黒いマットのヘルメットに青い鳥の羽を描いて欲しいと。でもその人はとても面白い人で、描いて欲しい絵の絵コンテを送ってくれました。こういうイメージですと鳥が飛んでいる絵を描いてくれて、それにはストーリーもありました。彼に中では完全なるイメージが出来上がっていたんです。でも最終的にはわたしに任せてくれると言ってくれたんですが、わたしも納得のいく絵が描けず、描いてはそこにまた色を重ねたり、また描き直したりと相当時間をかけました。そしてそれを眺めることにも時間をかけました。そして最後はスプレーも使い完成させました。なんと半年間も時間をかけてしまったんです。そしてかなりドキドキしながら彼に見せたらとても気に入ってくれて、その完成したヘルメットの動画に音楽もつけてわたしに送ってくれたんです。わたしには初めて手がける仕事でしたし、作ったものが最終的に動画になって返ってきたのでかなり印象深い仕事となりました。でもお客さまが喜んでくれることがなにより嬉しいですね。

——今後の予定、そしてやりたい活動があれば教えてください。

今年の夏まではアジア圏での展示が続きます。ジャカルタ、バンコクと廻ります。あといまお話いただいているのがアブダビとヨーロッパでの個展。これは決めたい案件です。今年はよりワールドワイドに攻めていこうと思っています。国内では自由が丘の”jicon”というBARと駒場東大前の”STAN"というサンドイッチ屋さんでの展示と原宿cafe de DIANAギャラリーで3回目の個展が決まっています。今年は大きな繊維画を作っていて、、世界中の美術館に展示されるようになりたいですね!

——とても楽しみにしています。ではパソコンの話をしましょう。メインで使っているパソコンを教えてください。

MacBookAir です。1年前に購入しました。実はわたしは恥ずかしながらパソコン音痴です。今まで使っていたのはメールぐらい。入稿もiPhoneでしていたんです。でもそろそろパソコン導入しないとと思いつつ腰が重く。。でもようやく去年、自分へのバースデープレゼントでMacBookAirを買いました。今はまだ勉強不足ですが、不思議なもので買ったら買ったでデザインの仕事が入ってくるんです。スキルがついていってないんですがそうも言ってられないので頑張ります!

——ではそんな稲葉さんが導入したバッファローのポータブルハードディスク、HD-PUS2.0U3-SVDについて聞かせてください。

このパソコンに合わせてバッファローのポータブルハードディスク、HD-PUS2.0U3-SVDを導入しました。まずなんて言ったって最初の初期設定が超簡単です!わたしみたいな人にはバッチリです。繋げてなにかをポチポチするだけで設定完了!(笑)。バッファローさんはウィンドウズメインのハードディスクが多いと聞いていましたが、これはMacにも簡単に繋げられるし設定も本当に簡単です。それに軽いし小さいし、デザインもシンプルで大好きです。女子向けでもありますよね。そんなわたしなので最近は打ち合わせにパソコンは持っていかず、このポータブルハードディスクだけを持っていってるんです。現場のパソコンに繋げて見られますし、iPhoneみたいな大きさなので簡単に持っていけますよね。今までは資料をプリントアウトして持っていって、あ、プリントアウトした資料が足りない!なんてことがたくさんありました。でもこれを持っていけば現場でもプリントアウトできますし超便利です。あと「みまもり合図 for ポータブル」という機能が付いていて、故障しそうな時にそれをわたしに知らせてくれるんです。なんていい子でしょう。まさに機械音痴のわたしのためにあるようなハードディスクです。わたしたちはデータの保管や保存がとても大事です。すごい昔の作品はもう手元にないしデータもありません。でも自分の作品はすべて保管しておくべきですよね。やはりお客さんや仕事先の企業から過去の作品を見せて欲しいと言われます。そんな時見せられないのはプロとしてはダメですよね。なので今後はもっとパソコンにも強くなって、今は人に頼んでいるホームページもゆくゆくは自分でやれるようにしたいと思っているんです。とにかく今は全ての作品の整理と保管。この作業を便利でスマートなこのポータブルハードディスクとやっていきます。でもこのハードディスクを手にしてから「自分の作品に対して雑になってはいけない」という意識が芽生えたんです。わたしの襟さえも正してもくれるんです、このハードディスクは。

——ありがとうございます。お使いのMacともばっちり合ってますね。パソコンもハードディスクもどんどん使って、さらに世界に羽ばたいていってください。では最後に稲葉さんのようなアーティストを目指す人たちにメッセージをお願いします。

自分に嘘をつかずになんにでもチャンレンジしてください。ちょっとでも面白そうだなと思えたら迷うことなくチャレンジしてください。

——今日はどうもありがとうございました。

Interview Photos

今回インタビューが行われ稲葉さんが展示をしていた東京、蔵前にある「鷰(エン)」。1階、2階がカフェスペースで3階が個性的な家具や雑貨が並ぶマーケット。最近蔵前は東京のブルックリンと呼ばれるほどアーティスティックで雰囲気のいいお店やスペースが数多くあります。「鷰(エン)」は食事もスイーツも空間も絶品です。

ここからは稲葉さんの作品です。ますは2004年制作 の『音吐-onto』。美しい繊維画 です。

HYコラボ企画の『smile』。2018年制作です、 繊維画 F6 (409×318mm)

2018年制作の『Tiger』です。アクリル画 F12(606×500)

インタビューにもあったヘルメットに描いた青い鳥の羽根ですね。今にも羽ばたいていきそうです。

とあるリゾートホテルの天井画制作の風景。 2018年制作です。

稲葉さんのライブペインティング。息をのむほどに美しいです。

稲葉さん曰く、「今年の新作はもともと一番ダイレクトに、感覚的に出しやすいこの様なアブストラクト作品と、繊維画を制作予定です。」

パソコンが苦手な稲葉さんでも楽々簡単に使用出来ると絶賛のバッファローのポータブルハードディスク、HD-PUS2.0U3-SVDです。「バッファローさんはウィンドウズメインのハードディスクが多いと聞いていましたが、これはMacにも簡単に繋げられるし設定も本当に簡単です。それに軽いし小さいし、デザインもシンプルで大好きです。女子向けでもありますよね。」と大のお気に入りの様子。「みまもり合図 for ポータブル」の機能も自分のようなユーザーには最適と語ってくれました。

インタビューに合わせて着物で登場した稲葉さん。パソコンと着物がフィットしているかはさておき、なかなかの美しさです。こう見ると決してパソコンが苦手とは思えません。

僕が以前行ったセミナーで知り合った稲葉さん。その時にもらった名刺にインタビューにもあった繊維画が描かれていて、単純に「いいなこれ」と思ったんですよね。彼女は友達も多く、どんどん前に進むタイプ。これは僕が思うに(僕もそうなので)アーティストとしてはかなりのアドバンテージだと思います。世界中を作品持って巡業したいと言っていましたが、近い将来実現すると思いますよ。その際は是非僕もDJで連れてってください(笑)。

Creator's Favorite Foods

稲葉 怜の好きな料理“この一品!”「カフェ enのスパゲッティ・大人のナポリタン」

「enのカフェで大好きなまさに大人のパスタ!ピリ辛で最高。大好きな山椒が入っててシビれます!ここはパティシエの男の子が料理も作っていてスイーツも本当に美味しいんです。みなさまも是非!」

今回登場した商品

HD-PUS2.0U3-SVD

本製品はWindowsパソコンまたはMacへ付属のUSBケーブルを繋ぐだけですぐに使い始められます。厚さ8.6mmの薄型筐体は、ノートパソコンと一緒にカバンやポーチの中に入れてもかさばりません。表面にアルマイト加工で高級感を演出したアルミ筐体は傷に強く、外出先へ持ち出す機会の多いユーザーに最適です。またインターネット接続不要で内蔵されたハードディスクの故障予測を通知する機能「みまもり合図 for ポータブル」を搭載しており、持ち出し先でも本体側面のLEDで故障予測を通知。突然の故障によるデータ消失のリスクを軽減します※。

電子部品の不良など突然起こる故障を保証するものではありません。また、S.M.A.R.T.情報の精度等により、故障予測は100%保証するものではありません。