#181 イグサデザイナー、イグサプロデューサー 豊村 一徹

過去のイグサ柄画像は全部保存して、いつでも持ち運びたい。そんな時にはこの大容量ポータブルHDDが最適

第181回目の@Professional Usersはイグサデザイナー、イグサプロデューサーの豊村 一徹(とよむら いってつ)さん。長年働いてきたファッションの世界から一転、畳の素材である“イグサ”を衣、食、住、それぞれの視点から発信している国内唯一無二のイグサプロデューサーです。イグサの持つ魅力を日本、そして世界へと届けるために日々猛進している豊村さんもバッファローユーザーのひとり。最近はバッファローのポータブルハードディスク、HD-PGF4.0U3-GWHA(ホワイト、4TBモデル)をその個性あるクリエイティブに導入。早速LAVAが東京、目黒にある豊村さんのご自宅兼アトリエを訪れお話を伺いました。

プロクリエイターが選んだ商品

Creator's Profile

豊村 一徹

1971年生まれ / 熊本・八代市出身
地元貢献の思いが強く、特産物(国内シェア95%)である畳の素材 “いぐさ” を『衣』『食』『住』の3つのコンセプトからライフスタイル提案を行う会社を立ち上げ13年目に至る。1300年以上の伝統の継続とチャレンジをモットーに多様性のあるイグサのイノベーションを図っている。
〈FASHION〉経験値を生かしファッションとしてバッグや小物を企画製作・卸小売。
〈FOOD〉スーパーフードとしての「イグサ効能」に魅了され、パウダー状になったイグサの販売。並びに広報活動として異業種とコラボしてイタリアンや和食のフードイベントやBARイベントも行う。
〈LIFE〉イグサの特性を理解しているからこそ出来る、フローリングより価値ある非日常空間『アバンギャルドな和室』を提案。最近は家具企画提案・店舗や一般家庭のリノベーションなども行う。
また、以前は無類の洋服好きが高じインテリア業界からアパレル業界に。アクの強い強面な風貌と物腰の柔らかさからカリスマ性を発揮し、インポートセレクトショップでの店舗管理や人材教育に勤しむ。イギリス・フランス・イタリアと行きバイヤーとしても活躍。現在は販売員や店長教育に特化したコンサルタントとパーソナルスタイリストとしても活動している。

Interview

高校生の頃は自分の生まれた熊本県八代市の市長になって街を変えてやろうと考えてました

——当然このインタビューでは初となるイグサデザイナー、イグサプロデューサーの豊村 一徹さんです。かなり興味深いクリエイティブですがイグサプロデューサーになるまでの経緯を教えてください。

小学校時代はスポーツ少年。野球三昧でした。その時は大人になったらなにになりたいかなんてまったく考えていませんでした。父が地元では有名な教師でした。その朝から晩まで忙しく働いていた父の姿を幼いながらも眺めていたことを覚えています。

——地元は熊本県の八代市ですね。

はい、熊本第2の街です。でも熊本市とはどんどんと差が広がっていき、八代市は寂れていくばかりでした。中学時代はそんな寂しく誰にも自慢できない街に暮らしているのが嫌で、八代市のことを色々と調べ始めます。日本の地図帳を見てみると後半のページに日本全国の都市の人口が詳しく書いてあります。八代市は11万人。そして11万人以上住んでいる街をマーキングしてみました。八代市と同じぐらいの人口から20万人ぐらいの街は八代市とどう違うのかを徹底的に調べたんです。おかげで日本全国の11万人以上の街をすべて知ることができましたが(笑)。

——ものすごい執念ですね。

とにかく当時はどうやったら八代市の人口をもっと増やせるのかばかりを考えていたんです。人口が増えれば街に活気が出てみんなに自慢できる。そんなことばかり妄想していた中学時代でした。

——高校生時代は?

野球部で甲子園を目指していました。その時のエースはその後ジャイアンツに入団したぐらい強い学校でしたよ。

——地元愛はどうなったんですか?

それはさらに熱を帯びて「八代市長になって街を変えてやる!」とみんな豪語していました。実はこれと並行してファッションにも興味を持つようになったんです。母がとてもおしゃれな人だったのでその影響もあったと思います。おこずかいはすべて洋服にいき、地元のことは好きだったんですがその興味はファッションと女性に完全に傾きました(笑)。

——目指すところも市長ではなくなったんですね?

はい、地元の大学に進学してからはファッション熱がさらに加速していきます。大学時代に有名なファッション誌2誌で1位をとったんです(写真参照)。街で写真を撮られるいわゆる「ファッションウオッチング」のコーナーです。そのことで熊本では指を指されるような存在になってしまいました。

——いきなりですね。

そうなるとこっちもさらに気を抜けなくなり、同時にファッションへの自信も持ち、見られるという意識も高まりファッションへのマニアック度合いが一層増していきました。

——となると満を持して百貨店に就職ですね。

いや(笑)、実はそのまま大阪に出てアジアン雑貨の輸入商社に入りました。洋服業界に行くのがいいのかどうか迷ったんです。ファッションは好きすぎて仕事にしたら失敗すると思えてきたんです。ならば衣、食、住の住であるインテリアに進もうと決めました。その大阪の商社では2年働きましたが後半の1年は東京の支社に移りました。そこで上京です。24歳の時でした。

——でもそこまで好きだったファッション熱は抑えられたんですか?

いや、抑えられません(笑)。やはり日々ファッションの方が気になっていき結局25歳からアパレル業界に入りました。最初は「ヒットマン」という靴屋さん。その後VIA BUS STOPからヘッドハンティングされてモードの世界へ進出します。当時は「カリスマ店長」というブームが沸き起こった時代で、僕はそのカリスマ店長として雑誌に多く出るようになったんです。まるで芸能人のようにお客様に見られました。華やかなファッションの世界で仕事ができた時期ですね。バイヤーとしてもパリ、ロンドン、ミラノにもしょっちゅう行かせてもらいました。

——そんな豊村さんが好きなファッションデザイナーはいましたか?

アレキサンダー・マックイーンですね。見た目の派手さだけでなく上手にトラディショナルを組み込み、機能性とファッション性を独自にミックスさせた唯一無二のブランドです。そこから僕はトラディショナルなものに興味を持つようになりました。今までは見た目重視、デザインありきのモード系に興味がありましたが、マックイーンの影響でトラディショナルな側面に一気に興味が移りました。タイトなのに動きやすいものはなにか。そこからイタリアンクラシコにはまっていきます。イタリアンクラシコはイタリアの伝統的な手法で作る洋服で、分かりやすく言うとスーツですね。イギリスと違いセクシー感が半端ないです。手縫いのハンドメイドの部分が体の丸みにフィットしてくるその作り方がすごいんです。立体裁断なので動きやすくもあります。この作り方とモードとスポーツと機能性を組み合わせたら面白くなるんじゃないかとずっと考えるようになりました。

——そしてまた再就職ですね。

はい、VIA BUS STOPをやめてクラシコ系のスーツをメインに販売する会社に行きました。そこで職人による作り込み方の面白さを知っていきます。そこの会社が経営するお店は高級店なのでやはりお金持ちの顧客が多くいました。でもある時期からその顧客の方々が少しづつ洋服をお求めされるペースがセーブされていったんです。その理由を聞いてみたら最近は洋服よりも室内の家具やリノベーションにお金を使うようになっていったと多くの人が教えてくれたんです。自分だけの洋服から人を呼んだ時のおもてなしの世界に行くようになったんです。お金持ち層の意識が変わっていった時代です。今から15年ぐらい前ですね。この時期ぐらいからリノベーションという言葉が多用されるようになり、人を我が家に招くというような意識が生まれていきます。景気も悪くなっていったので自分を着飾るよりも部屋を良くして人を招くという方向に向かっていった時代なんですね。そして今の僕につながる発想が生まれるんです。

——ついに来ました。

八代はイグサ生産量日本一。そのイグサで衣・食・住を提案する仕事につこうと思いました

実は27歳ぐらいの時からずっとモヤモヤしていたんです。全然地元貢献してないじゃないかと。市長になろうとしていた男ですよ(笑)。そこで得意のリサーチを始めたら八代市は95%のイグサの国内生産をしていたんです。イグサ、イコール畳。今後リノベーションが流行するなら地元の誇りでもあるイグサを建材として使えるんではないかと。でもこれで果たして商売になるのかと不安にもなりました。その時僕は36歳。当時はアパレル界でも有名になっていてそれなりの地位も築きあげていました。そのすべてを捨ててイグサの道に行く勇気もありませんでした。誰かが背中を押してくれない限り商売になるという自信も持てませんでした。でも36歳まできた。モヤモヤは消えることがなくこれじゃいかんと決断し、ファッション業界をきっぱりとやめてイグサの道を進むこにしました。ファッション時代の顧客様もこの事業に投資してくれることも背中を押してくれる大きなきっかけにもなりました。そして今から12年前にイグサデザイナー、イグサプロデューサーとして独立、会社を立ち上げました。

——ではイグサデザイナー、イグサプロデューサーとして活動の内容を教えてください。

イグサを衣、食、住に分けてライフスタイルの提案をしています。まず食に関してはイグサを二度挽きして細かいパウダー状にしたものを販売しています。それはお茶にしたり青汁のようにジュースと割ったりできます。クッキー、パン、パスタ等にも食材として混ぜることもできますし、天ぷら粉の中にもそれをつける塩にも、基本イグサは緑黄色野菜なのでなんにでも混ぜられます。イタリアンや和食ともコラボレーションして、イグサをちゃんとしたコース料理でお出ししてそれをイベントとして展開もしています。「イグサを喰らう」という食イベントです。あとはイグサのお茶会を企画したり、京都の老舗の和菓子屋さんとコラボレーションも予定しています。「TATAMI bar」という期間限定のバーも運営していた際は、タタミ空間らしからぬ怪しく艶のある雰囲気から口コミで人気になり芸能人の方々も訪れていました。これらはイグサの良さを食として広める啓蒙活動ですね。

——イグサは栄養満点なんですよね。

そうです。イグサにはビタミン、カルシウム、マグネシウム、ミネラル等、40種類近くの栄養素が入っています。特に植物繊維はレタス、キャベツよりも相当多く入っているんです。熱にも強いので最強の野菜と言えます。同時に食中毒を予防する効果もあります。

——さすがイグサは日本の心です。では住に関しては?

「アバンギャルド和室」というのがあり、畳自体に様々なデザインや色を加えて展開しています。そのアバンギャルドな畳を使って洋室以上の価値を持った和室を提案しています。従来の和室の概念を超えて非日常の空間を味わえる空間を提供しています。個人宅はもちろん商業施設、レストラン、様々な場所で提案をしています。衣に関してはイグサを編み込んだモロッコカゴバッグだったりホーキンスとイグサのインソールを使ったビジネスシューズのコラボレーションを行ったり、あとはTシャツもあります。イグサをより広めるためのグッズとして展開しています。今後弊社でお求めいただいた商品の売り上げの一部は八代市が計画しているイグサのための募金として寄付する予定でいます。日本全国のみなさんで日本の伝統を守っていこうというプロジェクトを弊社で展開していきます。

——素晴らしいです。ようやく市長のような活動もスタートできましたしね。アバンギャルド和室、相当気になります。では豊村さんが手がけたクリエイティブでなにかひとつを選んで、それがスタートするところから完成するまでのプロセスを教えてください。

はい。ではイグサのコースターがあるのでその話をしますね。伊勢丹が企画する「ルパン三世展」に参加することになり、和のものでなにかを作ってくださいという依頼だったのでコースターとランチョンマットを作ることにしました。まず企画が伊勢丹さんから来ます。その中で決まったルパンシリースの絵柄の中からいくつか選んでなにかを作ってくださいというものでした。出来るものと出来ないものがあるのでイグサに刺繍の出来る絵を選びました。僕はルパンと次元大介、そして石川五ェ門、あとルパンが盗んだあとに置いていく「ごくろうさん」マーク、これらを選んで作り始めました。イグサ自体にはおうとつがあるので正直刺繍は綺麗に出来にくいです。でも弊社が絶大な信頼を置く刺繍屋さんはこれ以上ないというぐらい生産の上手な刺繍屋さんです。そこに早速依頼をしました。コースター自体の大きさや絵柄の大きさを決め、まずサンプルを作ります。現物を見て驚きました。あまりに完成度が高く、イグサコースターとして最高と言える作品になりました。普通畳になにかを刺繍することはしませんが、僕はファッション業界にいたので誰もやらないことにチャレンジしていきたいんです。その領域を常に意識しています。それと会社のポリシーとして「イグサをイノベーションしていく」というのがあるので、今回はワッペンを作る工程でイグサのコースターを作りました。この作品で会社のポリシーも果たせたと思います。蓋を開けたら初日に完売して追加生産が追いつかない嬉しい結果となりました。

——僕も欲しいです。豊村さんが今後イグサを使ってやりたいことはありますか?

自分では運営はしませんがまずは浅草でイグサカフェバーをやりたいです。イグサを丸ごと体験できるカフェバーです。広さによっては宿泊もできるような空間を作っても面白いと思います。外国人の方々にもそうですが、日本人の方にこそイグサがここまで進化しているということをアピールしたいのです。もうひとつはイグサの「モロッコ籠バッグ」のワークショップを手がけてる団体があるんですが、そこに協力を頂きこのワークショップを八代市で定着させたいと考えています。お年寄りの多い街なので、彼らが手先を使うことで少しでも元気になれればという思いがあります。そしてその八代市で作られたモロッコ籠バッグを買い取って、八代市の名物として世界に発信していきたいです。これが八代市の名物になれればいいなと思っています。そして現在、八代市のアーケード街がかなり荒んでいるので、そのシャッター街のところにイグサのショールームを作りたいという夢もあります。様々なクリエイターを呼んで何100メートルも続くショールームをみんなで作っていけたらなと。八代市自体をイグサのアートで包み、そしてショールーム化していき活性化させていけたらいいですね。

自分を信じて突き進む。そしてもちろん自分が楽しんで仕事をすることも大事です

——豊村さんは子供の時から夢がぶれていなくて素敵だと思います。応援しています。ではパソコンの話をしましょう。メインで使っているパソコンとソフトを教えてください。

パソコンはマイクロソフト社のSurfaceのノートパソコンです。使用しているOSはWindows10。ソフトはフォトショップ、パワーポイント、ワード、エクセル等です。パソコンを使用してする仕事は企画書の提案、施工のイメージ資料、デザイン用の資料、販売する際のツールです。パソコンは意外と毎日使用しています。取引先、職人との交渉等もあるのでしょっちゅうパソコンは使っていますね。

——今回導入したバッファローのポータブルハードディスク、HD-PGF4.0U3-GWHAについてお聞かせください。

僕の仕事は画像を扱うことがとても多いんです。まず自分がデザインした畳の部屋の画像や素材の写真。畳のデザインの色や柄がしっかり写った素材画像がないと新たな提案ができないので、まずはその画像がとても大事になってきます。僕の場合は衣、食、住と扱う案件も多いのでたくさんのイグサ関係の画像が必要になってきます。写真は自分で撮ることが多く、ケースバイケースではありますが大きなサイズで撮影することが多いですね。細かな柄の部分までちゃんと写しておきたいという理由もあります。なので容量の大きなイグサ関連の写真が数多くあるので、まずそれをストックするハードディスクはマストアイテムとなります。今回選んだバッファローのポータブルハードディスク、HD-PGF4.0U3-GWHAはまず4TBという大容量。ここに相当な数の写真が保存できます。選ぶ際の最優先はそこですね。そして僕は出張がとても多く明日もそうですが、熊本、福岡、イグサ関係の業者に行くことがしょっちゅうあります。なので持ち歩くことを考えプラスこの容量、そして以前から信頼のあるバッファロー製品ということでこれを選びました。デザインもシンプルでいいんですよね。実は以前パソコン内だけでデータをストックさせていてバックアップはとっていませんでした。日々作業している中アップデートにパソコン自体が耐えられなくなり電源が入らなくなってしまったんです。結果パソコンは壊れデータをすべて失うという大変痛い思いをしました。それ以来バックアップにはかなり慎重になり、パソコン内だけで保存するのも当然やめました。そして今まで色んなハードディスクを使ってきましたが昔から慣れ親しんでいるバッファローのハードディスクを多く使うようになっていきました。今では色んなものがバッファローです。僕には事例がとても多いのですが例えばイグサ業界は柄が流動的によく変わっていきます。あの柄ってどんなだっけ?どんな形だったっけ?色はどうだったっけ?過去のものを振り返ることがとても多いのです。仕事上相手にプレゼンする際にそういった柄を見せることが多くあります。ですがこのイグサ業界は定番と言える柄が少なく、半年、1年で柄がコロコロ変わります。せっかく売れていた柄なのにすぐに変わってしまうんです。なのでこちらサイドで売れていた柄のデータを残しておかないと世の中からその柄が消えてしまうんです。また作れなくなってしまいます。僕は人気のあったものも、どこにも流通していなかった人気のなかった柄もたくさんストックしておきたいので、過去の柄画像は大事にとってあります。僕にとってはお宝です。2年前に流行って終わってしまった柄も、今これだと思うものが流行してようとしてまいと、僕はアバンギャルド畳のプロデューサーですからそれを使いたくなります。色々とトライしながら他がやっていないことをやっていかないとダメだと思っているので、過去の柄のデータはすべてこのバッファローのハードディスクにストックしてあります。そして今後もこのデータをデザインの参考にしていくので、これからもこのハードディスクはとても大切に使用していきたいです。

——どうもありがとうございます。アバンギャルドなイグサ作品、これからも相当楽しみにしています。では最後に豊村さんのようなイグサデザイナー、イグサプロデューサーになりたい人たちにメッセージをお願いします。

自分を信じて突き進む。それに限ります。もちろん自分が楽しんで仕事することも大事です。そうすることで相手もこの人凄いんじゃないかと思うようになります。

——今日はどうもありがとうございました。

Interview Photos

出ました!インタビューにあった有名雑誌の「ファッションウオッチング」で見事1位に輝いた大学生時代20歳の豊村さん。さすがに若い!可愛い!!これでさらにエンジンがかかりファッションの世界へと歩んでいったんですね。でもちゃんとこの雑誌を大切に保管している今の豊村さんも可愛い(笑)。

大山地鶏のイグサ香り焼き

こちらはイグサロールケーキ。どの「食のイグサシリーズ」も食べてみたいものばかり!

こちらは二度挽きいぐさ紅茶。僕も飲ませてもらいましたが美味しかったですよ。確実に体にナイスな効果を生みそうです。

これがさらに気になっていた豊村さんが手がける「アバンギャルド和室」です。豊村さん曰く、「時代の流れから和室の人気がなくなり、雑誌を開けばモダンでお洒落な家具や内装の部屋が多い昨今ですが、一方でフローリングに目新しさを感じなくなってきている人々が増えてきているのも事実です。そこには外見的な投資から癒しや心のゆとりなど精神的な投資への日本人の心の変化や、海外からの評価から来る日本の文化や生活習慣や建築などに対しての再認識があると思われます。実際に京都では町屋文化を上手にアレンジした店舗や宿泊施設も多いように、最近では全国的に古民家カフェにみられるように和を前面に提案した内装が増えております。そのような流れの中で、弊社では1300年以上の極めて長い伝統と技術も持つ職人と農家さん達の知識を頂きながら、タタミ自体の素材に様々な織柄をデザインし、またアイデアをプラスし、塗装やリノベーション、空間コーディネートを行いながら新しい"アバンギャルドなタタミ空間"を提案しております。」

アバンギャルド和室(ベルーリア鎌倉様)

こちらも青山のBAR。

作業中の豊村さん。自宅兼アトリエにあるこの部屋も「アバンギャルド和室」に仕上げてありました。壁の色も落ち着いた青で床にはモダンな柄のイグサの敷物が敷いてありました。椅子もいい感じ。これぞコラボレーション!「アバンギャルド和室」、うん、イケてます。

豊村さんは僕のイベントやプロデュース店舗にもよく遊びに来てくれていますが、今回彼が手がけているイグサプロデュースについてちゃんと話が聞けてよかったです。とても勉強になりましたね。今、日本も健康志向の方々が増えているので、豊村さんのこのプロデュースワークはまさに時代にドンピシャです。そして彼が掲げる「郷土愛」も地球のことを想う「自然愛」も今だからこそ必要な行いだと僕は思います。美しい八代市が豊村さんの手腕で「イグサCITY」になる日を僕も夢見ています。完成したらイグサ満載のアーケード街にお祝いDJしに行きますよ!

ここからは豊村さんが手がけているイグサシリーズ。まずは「食」から。豊村さん曰く、「イグサは食物繊維の豊富さだけでなくビタミンやミネラルも豊富。現代人に不足しがちなカルシウムやマグネシウムといった栄養素も豊富です。」
※写真はカプレーゼ いぐさ風味。

いぐさジェラート

インタビューでも話してくれたイグサ粉です。「イグサを二度挽きして細かいパウダー状にしたものを販売しています。それはお茶にしたりなにかと割ったりできます。クッキー、パン、パスタ等にも食材として混ぜることもできますし、天ぷら粉の中にもそれをつける塩にも、基本イグサは緑黄色野菜なのでなんにでも混ぜられます。」と豊村さん。
※写真は二度挽きいぐさ粉

そしてこれも話してくれてかなり僕は気になっていたルパンシリーズのイグサコースターです。この刺繍はやはり圧巻です。初日に完売して追加生産が追いつかなくなったのもうなずけます。完成度高し!欲しい!!

アバンギャルド和室(横須賀市S様邸)

アバンギャルド和室(tatami bar/学芸大学)

こちらが豊村さんがアバンギャルド和室を手がけた青山のBARです。お洒落ですねえ。

豊村さんが現在使用中のバッファローのポータブルハードディスク、HD-PGF4.0U3-GWHA。「今回選んだバッファローのこのハードディスクはまず4TBという大容量。ここに相当な数の写真が保存できます。選ぶ際の最優先はそこですね。そして僕は出張がとても多く明日もそうですが、熊本、福岡、イグサ関係の業者に行くことがしょっちゅうあります。なので持ち歩くことを考えプラスこの容量、そして以前から信頼のあるバッファロー製品ということでこれを選びました。今後も過去のデータをデザインの参考にしていくので、これからもこのハードディスクはとても大切に使用していきたいです。」と愛用してくれています。嬉しいですね。

Creator's Favorite Foods

豊村 一徹の好きな料理“この一品!” 「SOLO NOIのマルタデッラピザ」

豊村さん曰く「"私たちだけの場所”という店名の近所にあるイタリアンレストラン。僕はここのピザが大好きです。これはチーズと生ハムを使ったマルタデッラというナポリ風ピザ。薄いクリスピーのスタイルが最高にいい味出しています。スタッフのみなさんも明るくていい人ばかり。ピザ好きの方は是非行ってみてください。」

今回登場した商品

HD-PGF-Aシリーズ

USB 3.1(Gen1)に対応した耐衝撃ポータブルHDD。本商品は万が一の落下から守るため「衝撃吸収フレーム」(板バネ)と「衝撃吸収ゴム」を組み合わせることで内蔵ドライブを外部衝撃から守る高い耐衝撃性能を実現します(※)。また、USBケーブルのグラつきを防いでコネクターへのストレスを軽減するコネクター保護設計(実用新案出願済)を採用。コネクター部分の故障リスクを減らします。またWindows 10専用のバックアップソフト「スマートツインズ」を添付。データのみならず、システム領域のバックアップにも対応しており、大切なデータもシステムもまとめて簡単にバックアップ・復元が可能です。

※すべての状況・環境で、HDD・データ・外装ケースが破損しないことを保証するものではありません。また、動作中のHDDの破損を防ぐものではありません。ドライブを故意に落下させたり、衝撃を加えないで下さい。