#185 代表取締役、クリエイティブディレクター 與那覇 航
速くてコンパクトなこのSSDに全ての必要なデータを携帯して移動。事務所ごと持ち歩いてる感じです
第185回目の@Professional Usersはクリエイティブディレクターであり、株式会社スタイルテック代表取締役の與那覇 航(よなは こう)さん。持ち前の行動力と独自のビジネススタイルでスポーツブランドのデザイン、ディレクションからスタートした與那覇さん。2016年に(株)スタイルテックを立ち上げ、現在は主にアプリやシステムなどの開発を行い、世界中を飛び回る多忙の日々を送っています。そんな與那覇さんが最近 バッファローの提供で人気のポータブルSSD「SSD-PGM960U3-G」(ゴールドモデル)をクリエイティブ&開発業務に導入したとのこと 。早速LAVAが東京、神宮前にある與那覇さんの会社を訪れお話を伺いました。
プロクリエイターが選んだ商品
(バッファロー提供)
Creator's Profile
沖縄県出身。外資系アパレル、商社勤務を経てデザイン事務所を設立。Jリーグチームやイタリア老舗スポーツブランドのディレクションなどを務める。
2016年にデジタル部門を分社化し、(株)スタイルテックを設立。
現在、受託のアプリ/システム開発、自社サービスなどを展開中。2020年夏に製薬工場に特化したスマートファクトリーシステムをローンチ予定。
Interview
自分の育った家庭の中にはビジネスとデザインが常にある感じでした
——與那覇さんがクリエイティブディレクター、そして株式会社スタイルテック代表取締役になっていった経緯を教えてください。
現在はシステム開発、アプリ開発を手がけていますが、もともとはデザイン事務所からスタートしています。父は一級建築士で図面が家にある家庭で過ごしました。祖父が建設会社の社長で、父はそこで働いていました。祖父は幅広い事業を行ってきた叩き上げの事業家といった感じでしたね。なので家庭の中にはビジネスとデザインが常にある感じです。
——なるほど。それはまた面白い環境ですね。出身は沖縄ですね。
はい。那覇市内の国際通り近くに家がありました。僕は中学校から私立の学校に通いましたが、なんとなく学校は自由なムードでした。商売をやっているところの子供が多かったです。今に繋がっているような話をするなら小学校から絵画教室に通っていまして、描いた絵が文部大臣賞をとりました。そのコンテストは「未来のなにかを表現しよう」というテーマを持ったもので、僕は伸び縮みする車を描いたというか、デザインしました。絵は決して上手かったとは言えませんが、独自のイメージやアイデアがこの頃から芽生えていた気がします。
——ビジネスとデザインが家にあり、本人にはイメージやアイデアが養われていく。理想的な発育ですね。
恵まれていたとは思いますが中学、高校一貫だったので受験もないから遊んでばかりいましたね。でも沖縄は、やはり狭いので高校時代には東京に出て行きたくなりました。当時は同級生の半分は、県外に進学してしまう感じでもありましたからね。
——結果、大学進学で上京ですか?
はい、亜細亜大学の経済学部、経済学科に入りました。正直に言うと、指定校推薦でそこしか受けませんでした。とにかく受験勉強をせずに、東京に行きたかったので。
——その時点でデザインに目覚めたようなエピソードがありました?
僕の高校時代はヒップホップが流行っていて僕もその洗礼を浴びたタイプです。ヒップホップが持つカウンターカルチャーが大好きでした。グラフィティにも惹かれましたね。東京でもクラブに頻繁に遊びに行って、そこで知り合った人たちからヒップホップイベントのフライヤーを作って欲しいと頼まれて、初めてデザインをしました。そして高校の親友がLAに行ったので、そこにもよく遊びに行きましたね。ある時LAで日系アメリカ人と知り合いました。彼は自身の手がけるストリートブランドを日本で展開しているので、何か手伝ってくれないかと言ってきました。
——さすがアメリカ。展開が早い(笑)。
まだ大学生でしたが、軽いノリで手伝いを始めてみました。蓋を開けたら海外から驚くほどのビッグネームのゲストたちが来てパーティーをするんですが、そのお手伝いを僕はしていました。2002年ぐらいから徐々に東京の裏原宿カルチャーシーンが盛り上がらなくなり、そのブランドも日本から撤退してしまったんです。その時にはっきりと感じとりました。流行に乗っているだけでは残っていけない。なのでもっとデザインを勉強しようと思い友人が通っていたLAのアートセンターという学校に僕も行こうと思い、お金を貯めるためにある広告代理店でアルバイトを始めました。
——アクティブですね。
その代理店にいた先輩デザイナーがとてもいい人で、その人の下でデザインの勉強をしたら1年半ぐらいでデザインソフトの使い方もマスターできたのでLAには行かず、アパレルブランドの生産を勉強しようと決めました。
——生産?
はい。先ほど話したLAのブランドが裏原宿の衰退で撤退してしまった時にもっと洋服のことを追求しないと駄目だなって思ったんです。そして国内の繊維メーカーに就職をしました。そこはギャルソンやバーバリーなどのハイブランドのカットソーを作っていました。10人ぐらいの会社だったので入ってすぐに色々とやらせてもらえました。生地を織って、裁断、縫製、プリントして納品。プロダクションの流れが勉強できました。その後、海外生産も学びたいと思いある総合商社に就職します。ここで韓国、中国のプロダクションの流れを勉強しました。そんな中僕個人に依頼が色々と入ってきました。26歳の時に思い切って、デザインからアパレルの生産までを手がける会社を設立しました。
国内ではニッチでも世界で考えれば多くの需要がある、そういうプロダクトを開発しています
——その時にJリーグ関係のクリエイティブにも携わっていますね?
僕の出身地である沖縄のサッカーチームがJリーグに参入するので、ブランディングも含めた、ユニフォーム、グッズの企画、デザイン、生産を依頼されました。そこから一気にスポーツ関係の依頼が増えたんです。「errea(エレア)」というイタリアのスポーツブランドが日本に進出した際、僕はディレクターとしてブランドに携わりました。当時は商談の付き添いやセールスの人と営業を一緒に廻ったりと様々なビジネスを経験して学びました。でもその時ぐらいから今に続いていくアパレル不況が始まっていました。その後、とあるブランドにWEBデザインを提供したことがきっかけで、デジタルの仕事が増えていきました。アパレルの衰退と共に紙の仕事、いわゆるアナログなデザインが減っていき、その代りにデジタルの仕事が増えていきました。
——與那覇さんの話を聞いているとその変わり身の速さに驚きますね。危機察知能力を働かせそこからのアクションが素早い。
でも実はデジタルの世界は流れが早く、WEB制作の相場も下がっていきこのままWEBのみだと駄目になると感じました。そこでアプリやシステムの開発に進まないといけないと思い、2017年から開発案件をスタートさせました。
——では現在與那覇さんが手がけている仕事内容を教えてください。
基本的に僕はデザイナーとしての突出した才能があるわけではないですし、有名なクリエイティブディレクターでもありません。ただひとつ言えるのは変化に対しての恐怖心がありません。色々と事業ドメインを変えてやってきましたが、現在は自社プロダクトに注力しています。僕らが狙う領域は、B2Bの中でもニッチなもの。また、グローバル展開出来るものです。ニッチな領域のものはユーザーが国内にはあまりいませんが、海外に目を向けてみれば多くのユーザーが存在します。ですので、医療業界のニッチ領域に向けたプロダクト開発を開始しました。僕は現在その統括責任者で、プロダクト全般をマネージメントしています。
デザインを始める人たちはデザインを使って何の問題解決をするかに注力してください
——今後與那覇さんがやってみたいことはありますか?
海外へ自社プロダクトのセールスと、海外(現地)でのサービス開発です。日本のマーケットは緩やかにシュリンクしていくと思うので、外に目を向けて活路を見出さなければならないと常に思っています。
——與那覇さんの世界に発信していく勢いを今後も期待しています。ではパソコンの話をしましょう。メインで使用しているパソコンとソフトを教えてください。
メインPCはMacBook Airで、ソフトは主にOfficeとAdobeを使用しています。僕の仕事は、企画の立案、打ち合わせ、予算決め、進捗管理、チェックなどで、PC仕事半分、アナログな仕事半分といった感じです。
——では現在バッファローの提供を受けて使用しているバッファローのポータブルSSD「SSD-PGM960U3-G」についてお聞かせください。
僕は大容量のデータを仕事上持ち歩くことが多いので、SSDのメモリーがとても重宝しています。僕はオフィスにいることが少なく、東京、富山、沖縄、ベトナム、カンボジアなどが、仕事で行き来する拠点になっています。そして各地で持ち歩いているデータを現地のスタッフと確認する必要があり、このバッファローのポータブルSSD「SSD-PGM960U3-G(ゴールドモデル)」がとても役立っています。以前はUSBメモリーを使っていて、とても小さいのはいいんですが容量が足りなかったので、このバッファローのSSDはこのサイズで960GBあるのでとても助かります。海外に行く際には本当に軽くて便利ですね。あと選んだ理由はストレスを感じないこの速さ。コピーも今までの中で最も速いです。データのバックアップもこのSSDに保存をしておけばパソコンが万が一壊れても大事なデータはすぐに受け継がれます。とにかくこのSSDに関しては、大容量なのにストレスなく携帯できる、ということに尽きますね、もう事務所ごと移動しているような感じです。
——いいですね、事務所ごと。まずはコンパクトであることは本当に大事ですよね。これからも海外にどんどん持っていって與那覇さんらしく活躍してください。では最後に與那覇さんのような会社を立ち上げクリエイティブディレクターになっていきたい人たちにメッセージをお願いします。
デザインやクリエイティブは、問題解決の為のツールの一つです。これからデザインを始める人たちは、デザインを使って何の社会課題や問題を解決したいかを考えて、学んだり、行動したりすると良いと思います。
——今日はどうもありがとうございました。
Interview Photos
Creator's Favorite Foods
與那覇 航の好きな料理“この一品!” 「ヨゴロウのチキンカレー(トマト)」
與那覇さん曰く、「ヨゴロウのチキンカレー(トマト)が大好きです。頭皮に汗をかくぐらいスパイスが効いていて、気分転換にちょうど良いランチ。会社の近くにあるので、スタッフと打ち合わせがてら行ったりもします。近所では有名で、コアタイムはかなり並びます。」
今回登場した商品
SSD-PGMU3シリーズ
USB 3.2(Gen 1)よりも高速な転送規格USB 3.2(Gen 2)に対応したポータブルSSD。Type-Cケーブルを使用したUSB 3.2(Gen 2)接続時では従来品(SSD-PGU3-Aシリーズ)と比べ約1.5倍高速な約530MB/s※のリード速度を実現します。また付属のUSB Type-C to A変換アダプターで多くのパソコンで使用可能。本体面積は95×50mmとほぼ名刺サイズで持ち運びに便利です。さらにコネクター保護設計(実用新案出願済)でコネクター部分の故障リスクを減らします。そしてWindows用バックアップソフト「スマートツインズ ブートエディション」に対応。データ領域に加えシステム領域のバックアップも可能で、大切なデータもシステムもまとめて簡単にバックアップ・復元ができます。
※2019年7月、バッファロー調べ。あくまで特定のテスト環境で得られた結果であり、必ずしも全ての動作環境で同様の結果が得られることを保証するものではありません。