#190 起業家、体験型店舗プロデューサー 淺井 佳

大勢の人が使用してもサクサクつながるWi-Fiルーター。お店の回転率もアップさせてくれました

第190回の@Professional Usersはアトリエブックアンドベッド株式会社代表取締役の淺井 佳(あさい けい)さん。大学院で建築を勉強後、家具、インテリアブランドのIDEEに入社します。その後お洒落物件を扱う代表的な不動産サイト、R-STOREを設立します。そして建築、インテリア、不動産、そのすべての知識を活かし「泊まれる本屋」をコンセプトにBOOK AND BED TOKYOを全国6箇所で運営する会社、アトリエブックアンドベッド株式会社を立ち上げます。その勢い止まらぬまま今年の8月に東京、高田馬場にカフェ・バー「STAND by bookandbedtokyo」をオープン。店内でのWi-Fi機能を向上させたいということで今回バッファローの無線LANルーター、WSR-5400AX6-MBを店舗に導入させます。人気のカフェでバッファローのルーターがどう活躍しているのか。早速LAVAが高田馬場のSTANDを訪れお話を伺いました。

プロクリエイターが選んだ商品

Wi-Fi(無線LAN)製品やサービスをご紹介。

Creator's Profile

淺井 佳

静岡県出身 東京都立大学大学院建築学専攻修了。
新卒でIDEE入社後、ディベロッパーを経て不動産サイトR-STOREを設立。
「泊まれる本屋」BOOK AND BED TOKYOを全国6箇所で運営するアトリエブックアンドベッド株式会社代表取締役(現任)。
2020年8月、高田馬場にカフェ・バー「STAND by bookandbedtokyo」をオープン。

Interview

建築、インテリア、不動産の世界で学び、こだわりのデザインで新たな業態を次々と開発

——アトリエブックアンドベッド株式会社代表取締役の淺井佳さんです。大学では建築を勉強していたんですよね?

はい、デザインと建築の歴史を大学院まで行って勉強をしました。実は僕の父は医者です。僕はと言えばハードロックバンドに明け暮れギターばかり弾いてたので医療の世界に行くというイメージはありませんでした。どちらかというとみんなで集まれる場、それはライブハウスだったり。そんなところから場所作りに興味を持って建築の方面に行ったんです。音楽もやっていたので防音の勉強もしたかったです。

——なるほど。大学院を卒業後IDEEに入社していますね。建築から家具に行ったのは?

在学中も建築よりもグラフィックやデザインが面白くなっていったんです。当時付き合っていたのが今の奥さんなんですが、彼女が自分の誕生日に親に絵を買ってもらったんです。マティスかな。彼女の家に行くとアートがたくさんあってそこから家具やインテリアに興味を持ち卒業後にIDEEに就職したんです。IDEEではデザインをやりたかったんですが営業職につきました。法人やレストラン等に特注の家具を売る仕事です。飲食のオーナーはインテリアやデザインにこだわりを持った人たちが多いのでそこでの仕事はいい経験になりました。同時に商売の勉強をとことんできましたね。

——飲食会社のグローバルダイニングの担当もしていたんですね。

はい、社長がかなりこだわりのある人なので相当鍛えられました。

——その後不動産に行きますね。

IDEEには5年勤務しまして以前から興味のあった不動産に行こうと考えました。僕は建築もデザインも不動産から始まると思っているんです。そこを知ることで様々なアプローチも変わると思ったんです。都内でも多くのデザイナーが活動できる物件がたくさんあり彼らにももっとチャンスがあると思いまずは不動産デベロッパーの会社に入社しました。土地を買ってビルを建てるような会社です。そこで3年間働き33歳の時に自分で不動産会社のR-STOREを立ち上げました。最初はひとりでスタートさせましたがあまりに食べられないので(笑)、他の会社で週5日働いて土日にR-STOREの仕事をしていました。最初は月で2〜3件の問合せしかなかったのが1年後に軌道に乗り始めて1ヶ月で問い合わせが1000件を超えました。

——実は僕の今住んでいるマンションはR-STOREで発見したんです。引っ越さなくても見ていて面白いサイトでした。実は淺井さんと僕は徒歩5分ぐらいのご近所さんでもあるんです。

ほんと奇遇です。まさかLAVAさんがうちのサイトで家を発見するとは。そのサイトは写真の撮り方や文章にもかなりこだわりました。プロのカメラマンにレクチャーしてもらったり。

——不動産の見え方を変えたサイトと言っても過言ではないと思います。その後ブックアンドベッドを立ち上げたのが2016年ですね。

はい、結果R-STOREは10年やりましたがその間にブックアンドベッドを作りました。ここはホテルを都内中心に作る会社で今では全国に6箇所あります。コンセプトは本を読みながら泊まれるホテル。作った理由としては出張に行っても楽しいホテルがこの国にはないと思ったからです。学生の時にヨーロッパで泊まった相部屋のホテルの方が楽しかった。そういうホテルも日本で受け入れられるんじゃないかと思い、そこにデザインのエッセンスも取り入れて作ってみました。基本的にホテルにいる時は退屈なので、ホテル内にたくさんの本を並べてみました。それをデザインのエッセンスにも加えたんです。旅と本、眠ることと本。そのマッチングがいいと思いました。

泊まれる本屋(1)

こちらが淺井さんの手掛けるホテル、BOOK AND BED TOKYO新宿店の館内の様子です。2000冊以上の本に囲まれて眠りにつくことができます。

泊まれる本屋(2)

そして同じくBOOK AND BED TOKYO新宿店の本の階段です。

——実は今までありそうでなかったホテルですよね。その流れから高田馬場にカフェ・バーのSTAND by bookandbedtokyoを作ったのが今年の8月ですね。

はい。JRからのお誘いで自分が考える飲食店をプレゼンしました。やはりバンドマン時代に思っていたみんなが集まれる場所を作りたかったんですよね。今までの僕の集大成と言える仕事だと思います。

——ホテルの中にも小さな飲食店があってそれがSNSでも相当話題になっていましたね。

そうなんです。それをきちんと店舗化したのがここです。STANDに来たらみんなが元気になってくれたらいいですね。スタッフとも仲良くなって、音楽も聴いて、仕事に行く前、帰る前にここに来ることがルーティーンになってくれたら嬉しいです。食事も美味しいので是非みなさんいらしてください。

新しいカフェ・バー(1)

今年の8月に高田馬場にオープンしたSTAND by bookandbedtokyoの店内です。ソファ席はゆっくりくつろぐことができます。とにかくお洒落でかっこいい!

新しいカフェ・バー(2)

こちらもSTAND by bookandbedtokyoの店内の様子。本の貸し借りは自由です。こりゃ長居してしまいそうです。

お客様50人が同時にWi-Fiを使う環境を、さらに快適にするための新Wi-Fiルーター

——そのSTANDで現在バッファローの無線LANルーター、WSR-5400AX6-MBを導入しました。理由を教えてください。

大体毎日15時ぐらいからなんですがビジネスマンや色んな営業の人たちが来店してパソコンを開いて仕事をしているんです。それも結構な数なんです。ここはレジもクラウドを使用して、それはiPadで操作しています。お客様へのオーダーはiPod touchを使っています。ウーバーイーツの専用端末もWi-Fiを使っています。そしてお客様50人が同時に全員お店のWi-Fiを使います。以前のものだと繋がりが遅くなったり止まってしまったりしたので、今回、バッファローのWi-Fiルーター、WSR-5400AX6-MBに変えてみました。

最新Wi-Fiルーター

STAND by bookandbedtokyoに導入したバッファローの無線LANルーター、WSR-5400AX6-MBです。

STAND by bookandbedtokyo様でお使いいただいている無線LANルーターの詳細はこちら

——変えてみてどうでしたか?

とてもいいですね。まず同時に多くの人がWi-Fiを使える機能の「OFDMA」が役立っています。来店したたくさんのお客様がWi-Fiを同時に使用でき、お店側もレジやオーダーに無理なくWi-Fiを使えています。それとレジではiPadを使い、オーダーを聞く際にはiPod touchを利用していますが、 「バンドステアリングLite機能」によって、レジの方は速度の速い5GHzでつながり、オーダーをとる方は遠くまで届く2.4GHzで快適につながっています。最適な周波数を選んで使えるのはお店にはとてもいい機能だと思います。

多くの機器をつないでも高速なWi-Fi環境

遠くまで届く2.4GHz帯と速度の速い5GHz帯を効率よく使える

そしてセットアップが思ったよりも簡単でした。「無線引越し機能」というのがあって、バッファロー同士の差し替えも他社ブランドからの差し替えも簡単にできます。なんとiPhoneのアプリでセットアップができるんです。一昔前はこういうセットアップはすごくめんどくさくて大変でした。できればやりたくない作業です。でもこのルーターは今回約20分で全セットアップは終了しました。ほぼ差し替えるだけです。今でもなんのトラブルも起きていません。ネット環境は日に日に大事になってきていて、お店の運営をやっていてもネットは本当に大切なものなんだと実感しています。最近ではネット経由でレジをチェックできるので売り上げ等もお店にいなくてもわかります。オフィスは青山にあるんですがオンタイムでレジの売り上げを見ることができます。それが今回Wi-Fiルーターを変えることで見られなくなってしまったらどうしようと心配していたんですが、なんの問題もなく今日も見られましたし、実は速度も速くなりましたね。サクサク感がすごいです。あとお店にはパソコンを開いてから8時間ぐらいいるお客様もいます。実はこの機器にはゲストWi-Fiが1〜2時間で切れる設定があるんです。長居するお客様もいるのでそういう人たちに自責の念を起こさせる効果もあります(笑)。窓側の人気のテーブルでずっと作業しているお客様もいて、そういうお客様も大事にしていかないといけないんですが、やはりそこでご飯を食べに来てくれるお客様も大事なんです。なのでこのルーターのお陰でお店の回転率も上がりました。お店にとってはとっても良いシステムでそこまで考えられているWi-Fiルーターはすごいと思います。

快適なWi-Fi環境で作業中の淺井さん

STAND内でお仕事中の淺井さん。淺井さん自身もここで仕事をすることが多いそうなので、バッファローのルーターになってから作業効率が良くなったと大満足。やはり安定したWi-Fi環境は大事ですね。

——実は僕もこれを家で使っているんですよ。

え!そうなんですね。僕もこれ、自宅に欲しいとずっと思っていたんです。子供が家でネットをテレビで観まくっているんですがつながりが悪くていつも止まるんです。それで家のもこれに変えたいなとずっと思ってたんですよ。

——僕もこれに変えてからは全く止まりませんし、テレビでのネット視聴もそうですがなにより音楽のダウンロードの速度が信じられないほど速くなってびっくりです。逆に今まではなんだったんだろうって。

僕も絶対自宅もこれに変えることに決めました。でもお店をやってみて改めて思いました。世の中、ひとり時間を楽しむ人が増えていて、ひとりでの楽しみ方を支えているのはやはりネット環境なんですよね。お店的には大勢で来て欲しいんですが、携帯やネット環境が充実してからはひとりのお客様が本当に増えました。みなさんWi-Fiを使って各々のお店での楽しみ方があるんです。ある時期から確実に変わってきましたね。今はもう完全にスマホありき。出社できない人も多いのでここで仕事している人も多いです。それこそオンラインでここからミーティングしている方も。そんな時に店舗のWi-Fiがサクサク動いてくれるのはみなさん本当に助かっているようです。変えて本当によかったです。

——STANDが大人気のお店になることを僕も願っています。今日はどうもありがとうございました。

Creator's Favorite Foods

淺井 佳の好きな料理“この一品!” STAND by bookandbedtokyoの「ブラックキーマカレーとヨーグルトとドリンクのセット」

淺井さん曰く、「STANDの人気フードメニューのブラックキーマカレーです。ランチには小さなサラダもついてお得です。お米は十六穀米を使用。ヘルシーかつお腹にも大満足の一品です。是非食べにいらしてください!」

Interviewer Profile

LAVA

作曲家、DJ、サウンドプロデューサー

90年後半からロンドンでDJのキャリアをスタート。その後3枚のオリジナルアルバムを世界中でリリースさせる。1枚目の”Aile Alegria”はドイツのフロアチャートで4位を記録。2019年6月には待望の新作”Som do Verde”を自身のレーベル”Mundo Novo“よりリリースさせる。
音楽をまるでインテリアのように展開するそのサウンドスタイルで、選曲家としても不動の地位を築き上げ、各方面からのオファーは絶えない。今後も音楽を通して世界中へのコミュニケーション、リレーションを積極的に行っていく。

今回登場した商品

WSR-5400AX6シリーズ

本商品は、通信速度の向上に加えて、帯域を分割し複数端末同時通信により高速化・低遅延を実現する「OFDMA」や、空間を多重化し複数端末と同時通信することで高速化する「MU-MIMO」など、複数台の機器を同時に安定的に利用できる技術が採用された最新規格「Wi-Fi 6(11ax)」に対応。Wi-Fi仕様は、5GHz帯では4ストリームで最大4803Mbps(理論値)、2.4GHz帯では2ストリームで最大573Mbps(理論値)。インテリアを参考に設計した筐体デザインでシャンパンゴールド・マットブラックの2色をラインナップ。余裕の性能でパソコン・スマホを最大活用できるプレミアムモデルとなっています。