#202 作曲家/作詞家/トラックメイカー/ディレクター/プロデューサー HIKO

付属の変換アダプターでクリエイターたちともデータのやりとりが簡単、チームの作業がはかどる高速SSD。

第202回の@Professional Usersは作曲家、作詞家、トラックメイカー、ディレクター、プロデューサーでもあり5人組ロックバンド「Made in Me.」のギター&ヴォーカルのHIKOが登場です。音楽を生み出すことはもちろんプロデューサーとしての才覚も持ち、今年に入ってからは68組のバンドが集結した音楽フェスを仕切り大成功させています。音楽とカルチャーの融合も早い段階から目指していて、「SANAGARA」というミュージシャンで形成されたデザインチームで音楽系グッズをデザインするアパレルブランドのメインディレクターも務めています。そんなHIKOが制作でバッファローのスティック型SSD、SSD-SCT1.0U3-BAを使用しているとのこと。20代のヤングクリエイターがどうバッファローの機器を使っているのか。早速LAVAがHIKOの制作現場を訪れ、お話を伺いました。

プロクリエイターが選んだ商品

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Creator's Profile

HIKO

1993年生まれ。
ロックバンド「Made in Me.」の全作詞作曲を手掛けるギターヴォーカルであり、アパレルブランド「SANAGARA」のメインディレクターやヒップホップクルー「NINJA PUBLIC」のフロントマンとして、様々な活動を行っている。
更にMade in Me.のライブと並行してSANAGARAでは定期的に仲間のアーティストを集め「SOULHUG-魂抱-」というオムニバスを定期リリースしており、それに伴った「Hug's Life」というイベントも主催している。
2021年には下北沢にて全7会場68組のアーティストが出演した「Re:Habils」サーキットフェスを開催。プレイガイドはソールドアウトをして大成功を遂げた。

Interview

自分たちでカルチャーを発信したいという思いでバンド活動だけでなくグッズの制作、製造、販売も始めました。

——HIKOが音楽の世界に入っていった経緯を教えてください。

小学校の時に好きだった女の子がピアノを習っていたんです。当然その子は譜面が読めるんですけど僕は読めない。読めたらその子とお話しできるかなと思って。それが音楽の世界へ入ったきっかけです。

——いいね。わかりやすい。

でも僕は隣町に引っ越すことになってしまい彼女ともさよならすることになりました。

——なにか好きだった音楽は当時あった?

小学生の時に完全にはまったのはORANGE RANGEです。それとふたつ上の兄の影響で吹奏楽部に入りました。そこではパーカッションを3年間やりました。吹奏楽部の男子部員たちとバンドも結成したので、その頃ぐらいが真剣に音楽をやり始めた時期ですね。バンドでは引き続きパーカッションを担当していましたがギター担当の友人が自信がないとのことで僕がギターになりそこでギターを覚えていった感じです。

——それも面白いね。高校でも音楽漬けですか?

そうですね。僕は軽音楽部に入ったんですがそこにいた友達たちと新たにバンドを作りました。そこではまたドラムに返り咲きです。勉強はあまりしてなかったですね。そのまま大学には行かずにフリーターをしながらバンド活動を続けていました。

——作曲は早いころから始めたの?

中学生の時に1万5千円のMTRを買って多重録音を覚えました。その経歴もあってこれからは真剣に音楽に取り組もうと思いDTM(デスクトップミュージック)をスタートしました。プロを目指す上で必要というのもありましたがバンド内で自分のやりたいこと、そして曲やアレンジを正確にメンバーに伝えるために始めたというのもあります。まず自分はマルチになっていかないとバンド内のプロデューサー的な立場にはなれないと考えたんです。ドラムのプログラミングもマスターしていって徐々にひとりで制作することを身につけていきました。

——バンド活動とは別にアパレルブランドもやっていますね?

はい、自分たちでカルチャーを発信したいという思いでバンド活動だけでなくグッズの制作、製造、販売も始めました。主に作っているのはTシャツ、ロンT、パーカー、スウェット、バンダナ、ポーチ、サコッシュ、ラグマットです。制作の全ての過程を自分たちのチームでやっています。その名前がSANAGARAでメンバーは全員ミュージシャンです。音楽だけの入り口ではなく、僕たちはやっている音楽に自信があるので違う切り口から自分たちの音楽を発信していくこともありだなと考えました。そうすることでまた違う層にも自分たちの音楽を知ってもらえるチャンスにもなります。このグッズも好評で最近では飲食店のスタッフTシャツやアイドルのグッズ制作、いろんなバンドのMV制作もSANAGARAクルーで手掛けています。

アパレルブランドでのクリエイティブ(1)

ここからはHIKOさんのクリエイティブを紹介します。まずはグッズ制作やMV制作を手がけるSANAGARAから。「SANAGARAのコーチジャケット。オリジナルの金属バッヂが付いている。シンプルな中でも拘りが活きたデザイン。」

アパレルブランドでのクリエイティブ(2)

「SANAGARAのロゴパーカー。派手、カオティックなデザインが主だったSANAGARAブランドのイメージに変化を与えるために、シンプルなデザインに落とし込んだ一枚。」

——アルバムもリリースしますね。

はい、宣伝するにはとてもいいタイミングですが11月に僕が所属する5人組のロックバンド Made in Me. のフルアルバムがリリースされます。様々な音楽が融合されたミクスチャーのバンドで、ギターとボーカルを担当してます。

ライブ中の様子

「自分がGt&VoをつとめるMade in Me.でのライブの一枚。撮影は映像クリエイターの『8子(はちこ)』。並外れた編集スピードと前衛的な作風がかけ合わさった個性派クリエイター。」

所属バンドのアーティスト写真

「Made in Me.のアーティスト写真。後ろ向きの斬新さを狙ったあまり、サブスクサービスのアーティストフォトの申請が通らなかったという。(涙)撮影はカメラマンの保田ンデライオン氏。ロゴデザインはMade in Me.のベーシストの優作氏。Made in Me.と深い関係である保田氏との念願の合作となった。」

——今一緒に彼らの「覚醒PLANET」という曲を聴いていますがなかなかかっこいい。音はクールだけど歌詞が等身大で分かりやすいし入ってきやすさもあります。女性のラッパーがフィーチャリングされているんだね。

はい、実はこのパートから作りました。TikTokでこの部分を切りとったら面白いんじゃないかなと。それと今はコロナなので地球のことをもっと考えることも必要だし、みんなで争わずに生きていきたいというメッセージも込めました。

1st Full Album『Re:habilis(リハビリス)』

「インタビューでも話した2021年11月17日に全国リリースされるMade in Me. の1st Full Album『Re:habilis(リハビリス)』。同じ時代に生きるアナタに聴いて頂きたい一枚。」CDジャケットのデザインは優作氏。

——今年(2021年)の9月26日に下北沢でHIKOがオーガナイズしたイベントが大成功したそうですね。

はい、おかげさまで全会場でソールドアウトして大成功しました。これは68組のバンドを集めて下北沢のライブハウス7会場で行うサーキットフェス形式のロックイベントでした。今年はコロナで人数制限もあったので来年はより規模を大きくやれればと思っています。元々僕は高校生の時から企画制作に興味があって、イベントプロデュースの仕事をしている時期もあったんです。人を集めてまとめオーガナイズすることにも向いていると思っています。今後も楽曲制作、ギタリストと歌手としてのパフォーマンス、イベントオーガナイズ、そしてSANAGARAグッズの制作、この4本柱のすべてに力を入れ、突き詰めて活動していきます。

毎回のレコーディングのプロジェクトファイルのコピーは本当に時間がかかります。でもこのSSDの高速性能のおかげでスタジオの使用料金もぐっと減りました。

——若くエネルギッシュで精力的、最高のワードを持っていますね。今後が楽しみです。ではパソコンの話をしましょう。制作で使っているパソコンとソフトを教えてください。それとパソコンを使って制作している活動内容も教えてください。

使用しているパソコンはMacBook Proで音楽ソフトがLogic Proです。パソコンを使って手掛けていることは作曲、アレンジ、トラックメイキング、動画編集、他のメンバーとのファイルのやりとり、あとはインターネットを使ってのアイデアの収集ですね。もちろん音楽もパソコンでたくさん聴きます。

——今回新たにバッファローのスティック型SSD、SSD-SCT1.0U3-BAを導入しましたね。

はい。僕はもともとポータブルのハードディスクをずっと使っていました。その理由としては持ち運びにも使いましたがほとんどが自宅での作業のバックアップ用として使用していました。バックアップをとるものはレコーディングをしたLogicのプロジェクトファイルが主です。楽曲の音声データ、音声ファイル、MIDIファイル、楽器を録音したデータ、その全てをレコーディング後のバックアップとしてハーディスクに保存をしていました。なのでハードディスクは活動の上で欠かせないものです。今まで使っていたものは容量が750GBのポータブルハードディスクでした。でもSSDが欲しかったんです。今のSSDは自分が持っているポータブルのハードディスクよりも小さい上に容量も大きい。なので使っていたポータブルのものよりもサイズが小さく大きい容量のSSDを探していたんです。そこで見つけたのがバッファローのスティック型SSD、SSD-SCT1.0U3-BAでした。

制作に欠かせないSSD-SCT1.0U3-BA

これがHIKOが制作で今や欠かせないというバッファローのスティック型SSD、SSD-SCT1.0U3-BAです。「かゆいところに手の届く機能や高速性能が素晴らしい」と大絶賛。現代的かつ自身のチームにもフィットしたSSDと話してくれました。

HIKOさんご愛用のスティック型SSDの詳細はこちら。

——使ってみてどうですか?

かなりいいです。フォーマットも簡単ですぐに使用可能でした。そしてこのType-Cの変換がついているのは最高です。今まではSDカードでのデータのやりとりもあったんですがアタッチメントがないと他のパソコンにはさせません。でも僕の周りはMacユーザーが多いのでこの変換機能は良心的で実は今までになかった機能でかゆいところに手が届く感が素晴らしいです。活動していてこういった周辺機器の機能は助かります。

——データのコピーに関してはどうですか?

自分はグーグルドライブを使っていますがエラーでアップロードができていないことが多々あります。でもSSDへのコピーだとまずはドラッグ&ドロップで完結してエラーが出ることもありません。アナログ的な作業ではありますが大事なデータのコピーにはそれが最も安心です。それと高速転送の機能でコピー時間が圧倒的に速くなりました。制作が一通り終わった後にレコーディングのプロジェクトファイルをコピーすることは本当に毎回時間がかかります。その最終的な作業が延びることでスタジオの使用料金も変わります。なのでこのSSDにしてからはコピーの作業が速く助かっています。驚くほどの変化です。高速転送という機能の力を知りました。

スタンダードモデルより約1.7倍速い。

パソコンを持ち歩くことは自分にとってはログインをする感覚に近いです。共通のアプリケーションが搭載されたパソコン同士であれば、あとはプロジェクトデータを持ち歩くだけでいいので、このSSDは僕にとってはパソコンを持ち歩くというよりも中身を持ち歩いているという感覚ですね。もちろんパソコン自体も持ち歩きますが今はデータそのものを持っていきその場所場所のパソコンに入れて作業をする方が増えています。それが僕らにとっても現代的なやり方だと言えます。自分の周りのクリエイター、ミュージシャンは現在コロナの影響もあって今まではスタジオで作業していましたが最近では自宅でほぼ完結させています。大部分を自宅で作って録音しています。ひとりでできることは自宅でやり自宅で作るんです。このコロナでバンドをやめて自宅でビートメイカーになった人もいます。それぐらい今は自宅ですべてを完結させるクリエイター、ミュージシャンが増えていますね。そうなると集まるのが誰かの家になるんです。プロジェクトが違うと僕らが集まるのは誰かの家だったりするので先ほども話した変換アダプターがたくさんついたこのSSDはまずそういった活動をするクリエイターには絶対に助かるものです。なにかしらそこで音を作ろうという話になるのでこのSSDさえ持っていけばデータがあるのでそこでみんなで音楽を作ることができます。Logic自体にもファイルを取り込む機能があります。音声ファイルさえあればそこでまたレコーディングができます。今の時代はまず自身の作業場でステイホームで音を作り、そのデータを持ってチームのメンバーの自宅でさらに音楽を広げたりデータを使ってセッションすることが主流です。なのでこのSSDは制作に関してもとても現代的かつ時代にもフィットした機器ですし、僕らのようなチームで制作するクリエイター向きでもあります。でもこのSSDはケーブルもなくコンパクトなのが売りですからポケットに簡単に入ってしまうので本当のこと言うと無くすのが怖いです。でもSDカードに比べれば裸では持ち歩けますがやはりUSBメモリー並みに小さいのでこれからも何本か買って増やして僕らがSANAGARAで作っているポーチに入れようと思っています。値段も以前よりは安くなっているしこれで1TBですからね。最高ですよ。

——チームを持つ若者たちにも役立ち現代的感覚で使用できるSSD、とてもおもしろい話でした。これからもHIKOからの音楽とカルチャーを融合させた発信を期待して待っています。今日はどうもありがとうございました。

自宅で作業中

自宅で作業をするHIKO。インタビューにもあったようにここでの制作を経てチームの家へとデータを持参して移動をしてまたそこで制作をするのが主流になっているそうです。そこにはバッファローのSSDが欠かせないアイテムとなっているそうで、それだけを持ってレコーディングセッションに行くのが当たり前になっていると話してくれました。身軽で羨ましい!

Creator's Favorite Foods

HIKOの好きな料理“この一品!” 「カフェ『ANGIE(アンジー)』 のカマンベールと生ハムのホットサンド」

HIKO曰く、「相模大野駅から近くにある喫茶店。喫煙可。ここが好きなのは薄暗くてさまざまな音楽が流れてる空間で瓶コーラやホットサンドを頂きながら一息つけるからです。値段もとにかく安いのでオススメです。」

Interviewer Profile

LAVA

作曲家、DJ、サウンドプロデューサー

90年後半からロンドンでDJのキャリアをスタート。その後3枚のオリジナルアルバムを世界中でリリースさせる。1枚目の”Aile Alegria”はドイツのフロアチャートで4位を記録。2019年6月には待望の新作”Som do Verde”を自身のレーベル”Mundo Novo“よりリリースさせる。
音楽をまるでインテリアのように展開するそのサウンドスタイルで、選曲家としても不動の地位を築き上げ、各方面からのオファーは絶えない。今後も音楽を通して世界中へのコミュニケーション、リレーションを積極的に行っていく。

今回登場した商品

SSD-SCTU3Aシリーズ

本商品は、USB 3.2(Gen.1)よりも高速な転送規格USB 3.2(Gen.2)に対応し、約600MB/sのリード速度と、約500MB/sのライト速度※を実現したスティック型SSDです。ACアダプターが不要なケーブルレスモデルで付属のUSB変換コネクター(A to C)を使うことで、Type-C対応端末でも、ケーブルレスでご利用いただけます。本体重量はたったの約17gと移動の多い方の大容量データの持ち運び用途に最適です。またPCのみならずテレビ録画にも利用可能で、録画対応液晶テレビと直接接続して本製品に番組を録画・再生することができます。さらに米軍納入品の選定に用いられる米国MIL規格「MIL-STD-810G 516.6 procedure IV」準拠しており、万が一の落下による衝撃から保存されたデータを守ります。

2021年7月、バッファロー調べ。あくまで特定のテスト環境で得られた結果であり、必ずしも全ての動作環境で同様の結果が得られることを保証するものではありません。詳細は商品ページをご確認ください。