#203 ラッパー/作詞家/小説家 KURO(HOME MADE 家族) 作家名 サミュエル・サトシ

Wi-Fi環境を良くするのは人間の血液を良くするのと同じ。その決め手がWi-Fiルーターでした

第203回の@Professional Usersはラッパー、作詞家、小説家のKURO。HIP-HOPユニット「HOME MADE 家族」のメンバーとして2004年にメジャーデビュー。そこから立て続けにヒット作品を生み出し、結果8枚のオリジナルアルバムと27枚のシングルをリリース。2009年には日本武道館でのライブも成功させました。現在HOME MADE 家族は活動休止中ですが、読書家としても知られるKUROは作家名義「サミュエル・サトシ」としてKADOKAWAより2019年『マン・イン・ザ・ミラー 「僕」はマイケル・ジャクソンに殺された』で作家デビューを果たします。2020年には河出書房新社から2作目になる『ブラインドから君の歌が聴こえる』を刊行。日本のビートボクサーのパイオニア、AFRAとも新たなる作品を発表し独自の文化的発信を精力的に続けています。そんなKUROが自宅スタジオにバッファローのWi-Fiルーター、WSR-5400AX6S-MBを導入したとのこと。人気の音楽家、そして作家でもある彼の作業場でどうバッファローの最新ルーターが活躍しているのか?早速LAVAがお話を伺いしました。

プロクリエイターが選んだ商品

Wi-Fi(無線LAN)商品やサービスをご紹介。

Creator's Profile

KURO / サミュエル・サトシ

1996年、大学時代のCLUB仲間であったMICRO、U-ICHIと共にHIP HOPユニット「HOME MADE 家族」を結成。グループでは、Rap、作詞、作曲、時々ハーモニカを担当。
ネイティヴに近い発音で繰り出される英語のRapは、他の日本人アーティストの追随を許さないクオリティーの高さを誇る。また、英語が堪能であることとは逆に、情景描写など日本語を大切にしたストーリー性の高い小説的なリリックを書くのが得意で、客演のオファーも多く、SEAMO、AZUなどに加え、槇原敬之など、幅広くJ-POP界からの信頼も厚い。また浦田直也(AAA)やMay J.、人気声優・福山潤への歌詞提供など作家としても評価が高い。

また読書家としても知られ、開高健、沢木耕太郎、原田宗典、David Ritz、ピーター・ギュラルニックらを愛読。
インターネットラジオ局「Backstage Café」では、水曜21時の番組「RADIO NEXUS」のレギュラーパーソナリティを2020年5月まで務め、大好きなブラックミュージックと本の話を届けてきた。
近年では執筆活動にも注力しており、サミュエル・サトシの名前で作家としても活動中。2019年3月「マン・イン・ザ・ミラー ~『僕』はマイケル・ジャクソンに殺された~」でKADOKAWAより小説家デビュー。2020年5月には二作目となる作品「ブラインドから君の歌が聴こえる」を刊行。精力的に活動中。

ワークス

●ヒプノシスマイク「ベイサイド・スモーキングブルース」入間銃兎(CV.駒田航)作詞
●ヒプノシスマイク「One and Two, and Law」天国 獄(CV:竹内 栄治)作詞
●福山潤「KEEP GOING ON」作詞、Additional Rap
●槇原敬之「ほんの少しだけ」作詞、Rap
●ACE COLLECTION「LOVE YOU」英語詞
●May J.「STORY OF LOVE」作詞


Interview

音楽も、小説も、はじめたきっかけはマイケル・ジャクソンでした。

——KUROが音楽の世界に入っていった経緯を教えてください。

子供の頃のスターはマイケル・ジャクソンでよく真似をして踊っていました。洋楽のブラックミュージックが好きだったので日本語でのラップってなんかかっこよくないなと思っていたんですが、RHYMESTERという日本のヒップホップグループが出てきて「これはかっこいい!」と一発で影響されたんです。自分でもやってみたいと思いルーズリーフに思いつく”韻”をたくさん使って想いを綴りインストのレコードの上にラップを乗せてみたんです。そこに得意なマイケル・ジャクソンの踊りも加えて文化祭で披露したらめちゃくちゃ受けたんです。人前でやる喜びをそこで知ってしまいました。ステージ上で輝いていたと友達に言われた時は嬉しかったですね。

——なるほど、それ見たかったな(笑)。HOME MADE 家族のメンバーとは大学で知り合ったんだよね?

はい、東京から名古屋の大学に行ったんですがそこでメンバーのMICROとU-ICHIと知り合いました。そこから自分たちなりにネットワークを作っていき、「東海3県のクラブで呼ばれたらライブをやる」を基本テーマに知り合いをどんどん増やしていき、レギュラーイベントを名古屋のJB’sというクラブでデビュー後も9年間やり続けました。

——Ki/oon Records(当時)からのデビューでしたね?

RHYMESTERのいるKi/oon Records(当時)からでした。でも最初は鳴かず飛ばずでしたが、「アイコトバ」というシングルが大阪のFM802でヘビーローテーションされて知名度が上がったんです。その後の「サンキュー!」がさらに広まってライブも精力的にやるようになりました。1年に1回は必ず全国ツアーに出て2009年には日本武道館でもライブをやることができました。

—— HOME MADE 家族が大事にしている音楽の部分はどんなところですか?

車の中で家族みんなで楽しめる音楽っていうのが根底にあります。HIP-HOPは若者だけの音楽という印象がありますが、大人が聴いても楽しめるHIP-HOPにしたかったんです。車の中で家族で聴いても違和感のない音楽。まずそこに必要なのが人を傷つけるような歌詞は書かないという自分の中での決まりごとでした。聴いた時に誰かを傷つける音楽にしたくなかったんです。僕はシカゴ生まれで12歳までアメリカにいました。MICROもケンタッキーに4年間いたことがあるんです。なので僕らはアメリカのファミリー的要素、アットホームな要素が体に染み付いています。アメリカって家族でやるバーベキューをすごく大事にしてるんですよね。そこで音楽かけて親戚や友達も呼んで頻繁にパーティーをします。その経験もあって家族や友人を大事にするムードがバンド内にもあって、それがファンにも伝わったと思います。そして多くの年齢層の方にHOME MADE 家族の音楽は響いたんだと思います。ライブには家族で来る人たちも多いですね。

KUROさんのライブ活動

ここからはKUROの現在の活動を自身に説明してもらいます。「実弟とeNBAND(えんばん)というバンドを組んだり、不定期に代官山のSPACE ODDで『BUMP!』というイベントを開催しています。ソロでは、ブルースハープを拭きながらラップしています。「HIP HARP」と名付けて自分の新たなスタイルにしています。」

ビートボックスのパイオニアとコラボ

「日本のビートボックス界のパイオニア、AFRAのビートEP『AFRA BEAT』に、ラッパー/小説家のKUROがラップを乗せたフリーミックステープ『AFRA BEATS KURO : Social Distance Match - side A -』がYouTubeにて無料で公開中です!」

—— KUROと遊んでいても話していてもライブを観にいってもその感じは僕にも伝わります。なので今の話はよくわかるな。とてもオープンマインドでノリもよく楽しい。人も大切にする。それがそのままHOME MADE 家族の音楽に現れているんだよね。現在HOME MADE 家族は活動休止中とのことだけど作家としても大活躍していますね。その話を聞かせてください。

活動休止後に単純に自分のできることを探してみたいと思いました。ものを書くことは好きだったので「シミルボン」という書評サイトに投稿をしたら1位をとったんです。その文章をKADOKAWAの編集者が読んでくれて小説を書いてみませんか?とオファーしてくれたんです。HOME MADE 家族も活動休止中だし思い切って飛び込んでみようと書き出してみました。毎日書いて九段下のKADOKAWAに持っていくんですが赤ペンで直されまくり(笑)。どう直すかは教えてくれないんです。なので指摘された部分を自分で見て考えて直さないといけない。それが凄く勉強になりました。言葉ってこんなに考えないといけないんだと歌詞を書いている時とは全然違う感覚を得ました。そしてようやく2019年の3月18日にKADOKAWAから『マン・イン・ザ・ミラー 「僕」はマイケル・ジャクソンに殺された』という小説でデビューをしました。

——僕も読んだけど題材が最初音楽を始めるきっかけにもなったマイケル・ジャクソンだったね。

そうなんですよね。小説でもマイケルがまた最初の人になりました。評判もとてもよかったので翌年には長編小説の「ブラインドから君の歌が聴こえる」を河出書房新社から刊行しました。現在3作目を執筆中です。

著書第1作 “マン・イン。ザ。ミラー”

「サミュエル・サトシ著の「マン・イン・ザ・ミラー 「僕」はマイケル・ジャクソンに殺された」です。“インパーソネーター”とは、本物になりきってパフォーマンスするエンターテイナーの呼称です。小説のモデルとなった人物は、マイケル本人に“Excellent!”と言わせたほどのクオリティーを誇る男。だが追求すればするほど評価は自分になく、マイケルにあることを悟り、自己同一性の喪失に苦しみます。仲間と出会い、主人公の環境は激変。2009年マイケルの死を迎え“インパーソネーター”が最後に導き出した答えとは……。」
KADOKAWA 1,400円+税

著書第2作 “ブラインドから君の歌が聴こえる”

「サミュエル・サトシ著の「ブラインドから君の歌が聴こえる」です。ハンディキャップを背負ってしまった人気ヒップホップグループの天才DJが、ブラインドサッカーというパラスポーツと出合うことで、失意のどん底から這い上がり、人生に光を見出す青春小説。「人はもう一度、夢を見ることができるか?」というのをメインテーマに、綿密な取材によって創作された著者2作目となる渾身の長編小説です。」
河出書房新社 1,700円+税

大容量の音の生データもスムーズに取り扱えて自動でつながりやすい帯域に切り替えてくれます。この賢いルーターを導入してからWi-Fiがすごく快適になりました。

——現在バッファローの最新Wi-Fiルーター、WSR-5400AX6S-MBを自宅で使用していますね。

はい、コロナということもありますが当然執筆は自宅で行っていますし、音楽の制作も自宅スタジオでやることが増えました。それもありネットも多く使うから自宅のWi-Fi環境を良くしようと思いバッファローのWi-Fiルーター、WSR-5400AX6S-MBを導入してみました。

最新Wi-Fiルーター

KUROさんが導入したバッファローの無線LANルーター、WSR-5400AX6S-MBです。

KUROさんにお使いいただいている無線LANルーターの詳細はこちら。

——使ってみてどうですか?

僕は制作でMacBook Proを使用しています。音楽ソフトはLogic Proです。最近では音のミックスダウンも自分でやっています。その際に多くのプラグインも使っていて音のデータを圧縮しないでミュージシャンやエンジニアとやりとりをしています。wavのデータだったらそのままのサイズで送り合っています。そんな時にこのバッファローのルーターだと5GHz帯が高速化されていて圧縮されていない大きなサイズのデータのやりとりでも超スムーズにできるようになったんです。今まで使っていたルーターはWi-Fi 5に対応するものでしたがこのバッファローのルーターはWi-Fi 6に対応してくれます。以前使っていたルーターの転送速度(※理論値)が1733Mbpsだったのが1733の約2.7倍にアップグレードされていて、段違いで送信するスピードや立ち上がりが早くなりました。最も顕著に変わったのがワイドバンド。5GHz160MHzに対応するようになり動画配信がより見やすくなりました。例えばNetflixやHulu等の動画配信だと以前は繋がりにくい時間帯があって映像が化けたりぐちゃぐちゃすることがありましたが、このバッファローのルーターにしてからはそれがまったくなくなりました。

動画配信など大きなデータも安定して通信

ルーター自体は僕のスタジオに置いてあるのでテレビのあるリビングまでは遠い位置にあります。でもこのルーターにはバンドステアリングLite機能というのがあって、2.4GHzと5GHzを自動で使いわけてくれるんです。ちょっと電波が届きにくくなるとルーターが勝手により遠くまで届く2.4GHzに切り替わって届きにくさを自動で解消してくれるんです。今までは自分のスマホで切り替えていたんです。ちょっと遠くて届かないなと思うと5GHzから2.4GHzに自分で切り替えていました。それをオートマティックに切り替えてくれます。自宅には携帯が繋がりにくい場所があるんですが、それが今では自然と繋がるようになりました。自宅で自分で携帯持ちながらチェックしてそれに気づきました。相当賢いルーターです。

遠くまで届く2.4GHz帯と速度の速い5GHz帯を効率よく使える

あとはセットアップがめちゃくちゃ楽でしたね。無線引っ越し機能で簡単に古いルーターの設定を引き継げます。煩雑な煩わしさもなく、ボタンひとつで切り替えられます。セットアップが苦手という人にもお薦めですし、自分の両親でも簡単にセットアップできるはずです。

スマホなどの端末の無線再設定が不要

——ネットの繋がりはどうですか?今だとオンラインでのミーティングとかもあるよね。

繋がりはとてもいいです。小説を書く際には調べものがたくさんあるのでネットを頻繁に見ますが、それがなくてもネットは凄く見ますし動画も見ます。ルーターを変えてからは現時点ではストレスはまったくありません。そして今はオンラインでミーティングをすることも本当に多く、オンラインで取材されることも多いです。相手のネットワーク環境が悪いとすぐに止まりますが、こっちはバッファローに変えてからは全然止まらないしディレイもありません。大事な会議の時にこちらの環境ひとつで改善ができるなら絶対にルーターは高性能のものに変えた方がいいです。僕はバッファローのハードディスクも使っていますが、昔から他メーカーよりも丈夫な印象があります。無骨で壊れない安心感があって使っています。でも今ではデザインもよくなってこのルーターもマットブラックでスタイリッシュ。とても好きなデザインです。あと現在ヒューマンビートボクサーのパイオニアとも言われるAFRAと曲を作っています。YouTuberのHIKAKINはAFRAを見てヒューマンビートボクサーを始めたんです。そのAFRAとのデータのやりとりもネットで行っていて、その際にもこのルーターの充実さに助けられています。コロナになってから自分の制作環境をガラッと変えました。今までは制作はレコーディングスタジオだったりクリエイターやエンジニアの家だったり。今はなるべく一通りのことは自分でやれるようにしようとコロナをきっかけに思うようになりました。国から出た助成金も自宅スタジオ用の機材にあてました。大事なのはインフラを整えること。そう思うとWi-Fi環境を良くすることは人間の血液を良くすることと同じです。それがあってそれ以外の機材が生きると思います。なのでルーターを変えたことはめちゃくちゃ大きかったです。これからもエネルギーのある音楽、そしてより良い小説を発信していきますのでよろしくお願いします。

——文化人としてますます磨きのかかるKURO独自のフォーカスで発せられる音楽や小説をこれからも楽しみにしています。今日はどうもありがとうございました。

作業中のKUROさん

自宅で作業中のKURO。HOME MADE 家族が活動休止中のなか攻めることを止めず本を2冊も出し、それが評判となり現在3作目も執筆中。そしてヒューマンビートボクサーのAFRAとのコラボレーションも話題です。常に前を向き、人や繋がりを大切にする男。愛に満ち溢れた本当の意味での色男の活動を心から楽しみにしています。

Creator's Favorite Foods

KUROの好きな料理“この一品!” ハラカラ三軒茶屋店の「アボカドチェダーチーズバーガー」

KURO曰く、「究極の天日塩(土佐の塩丸)を使用。ここのアボカドチェダーチーズバーガーは、まじで旨いです。
マヨネーズ、ケチャップ、マスタードを使わないので、胃に優しいハンバーガーを食べたいときに来ます。オススメ!」

Interviewer Profile

LAVA

作曲家、DJ、サウンドプロデューサー

90年後半からロンドンでDJのキャリアをスタート。その後3枚のオリジナルアルバムを世界中でリリースさせる。1枚目の”Aile Alegria”はドイツのフロアチャートで4位を記録。2019年6月には待望の新作”Som do Verde”を自身のレーベル”Mundo Novo“よりリリースさせる。
音楽をまるでインテリアのように展開するそのサウンドスタイルで、選曲家としても不動の地位を築き上げ、各方面からのオファーは絶えない。今後も音楽を通して世界中へのコミュニケーション、リレーションを積極的に行っていく。

今回登場した商品

WSR-5400AX6Sシリーズ

本商品は、Wi-Fi 5GHzがワイドバンド160MHzに対応し、最大4,803Mbps(理論値)、2.4GHzが最大573Mbps(理論値)、有線LANは最大1Gbps(理論値)の高速通信が可能です。新たな規格「Wi-Fi EasyMesh™」に対応し、つなぐだけで親機と中継機が通信しあい、メッシュネットワークの自動最適化を行えます。Wi-Fi 6対応端末に対し、通信速度や安定性を向上させる「ビームフォーミング」、複数端末の通信を同時に処理できる「MU-MIMO」、Wi-Fi 6高速化技術「OFDMA」、アクセス集中による影響が少ないIPv6(IPoE / IPv4 over IPv6)各通信サービスに対応。複数端末が同時にスマートフォンをWi-Fiにつないだ際も、快適な高速通信を提供します。カラーはシャンパンゴールド・マットブラックをラインナップしているプレミアムモデルです。