#206 アクセサリーデザイナー kaai
ネットの作業をスピードアップさせるWi-Fiルーターがクリエイティブの時間を増やしてくれました。
第206回の@Professional Usersはアクセサリーデザイナーのkaai (カアイ)さん。持ち前の絵画能力を活かしグラフィックデザインや壁画制作で活躍しますが結婚と子育てですべてのクリエイティブから一度離れます。好きだったアンティークやヴィンテージパーツを使ったアクセサリーをママ友にプレゼントしたことをきっかけに火がつき、アクセサリーブランド”kaai (カアイ)を立ち上げ、SNSでも注目され今や大人気のブランドとなりました。実はLAVAもkaaiのコレクターであり、kaaiのブローチをせっせと集めているファンのひとりなのですが、そんな魅力の詰まったアクセサリーを制作するアトリエにkaaiさんが バッファローの提供でWi-Fiルーター「WSR-5400AX6S-CG」を導入しました。そしてアトリエがご自宅の地下ということでWi-Fi中継「WEX-1800AX4」も同時に導入。 3階建のアトリエ兼ご自宅でバッファローの最新Wi-Fiルーター&中継機がどう人気のアクセサリー制作に役立っているか?LAVAが早速kaaiさんにお話を伺いました。
プロクリエイターが選んだ商品
(バッファロー提供)
Creator's Profile
東京都出身
女子美術造形科グラフィック短期大学卒業
職業履歴:
●エディトリアルデザイン
●テキスタイルデザイン図案
●壁画制作
●内装デザイン
kaaiアクセサリー販売履歴:
伊勢丹新宿店・梅田阪急・roomsSHOP・赤坂蚤の市
kaaiブランドコンセプト:
世界の色々なヴィンテージパーツを組み合わせたり、コンテンポラリーパーツを組み合わせて、コラージュの様な唯一無二な作品を制作しております。
Interview
kaaiは世界中のヴィンテージパーツを組み合わせて一点ものの作品を生み出しています。
——kaaiさんがアクセサリーデザイナーになっていった経緯を教えてください。
もともと絵を描くのは好きでしたね。姉も描いていましたので一緒にお絵描き教室に通っていましたがあまり人に習うのが好きじゃない私はすぐに行く前にお腹が痛くなっちゃう(笑)。結局好きな絵を先生が描かせてくれないので通うのはやめました。その姉が女子美に行きとても楽しそうに見えたんです。それで私も高校から女子美を受験し合格しました。
——どんな学生だったんですか?
まず勉強はあまりしませんでしたね。課題は徹夜でやってました。なので今でも夜型(笑)。その時に仲の良かった友達と代々木公園のフリーマーケットでなにか売ろうよとなり、その時に初めてアクセサリーを作って売りました。アクセサリーを入れる箱なんかも作って一緒に売りましたがとにかく楽しかったんです。
——高校からそのまま美大に進んだんですよね?
はい、女子美大へは推薦で行けることになりました。通うまでの間に時間があったのでアルバイトで洋服の販売をやったんですが社員よりも多く売ったんです。それが本社に伝わりスカウトされたんですがやはりデザインがやりたかったので女子美の短大に進みました。大学では高校時代とあまり変わらずまた遊んでばかり。ディスコ三昧(笑)。
——卒業後はいろんな仕事に就いてますね。
テキスタイルの図案を描く会社、グラフィックデザイン会社、次もグラフィック。でもグラフィックはあまり好きじゃないって気づいて。それから友人に誘われて船橋の「ららぽーと2」の外壁の色を決める色彩計画にも参加しました。その後インテリアデザイン会社に移って初めてパソコンでの仕事をしましたね。そこの会社の下請け会社に壁画家がいたんです。その人に会っているうちに壁画に興味を持って4年間、フリーの壁画家になり渋谷のパルコの壁画も描きました。そして予定にはなかったんですが結婚(笑)。29歳の時です。子供も生まれ仕事も完全にやめて育児生活に入りました。3人を育てました。
壁画作品
こちらがkaaiさんが20代の頃の壁画の仕事で制作した作品です。見事。
——その間にはまったく絵やデザインはやらなかったんですか?
いえ、そんな中でも幼稚園の看板を描いたり謝恩会の壁紙を描いたりしていましたよ。ある時私がつけているネックレスをママ友が見て「それどこで買ったの?」と言われるようになったんです。自分で作ってるというと「私にも作って!」と結構な数のママ友に言われ始めました。それがきっかけで自宅にママ友たちや主人の友人も呼んで飲みながらアクセサリーの販売を始めるようになったんです。それが進化していって近所の飲み屋さんで雑貨を作る人やお菓子を作る人と一緒に販売を開始しました。
——常に飲んでますね(笑)。でも楽しそうです。
はい(笑)。そこから手作り市にも出店するようになり本格的に販売を開始しました。審査も受けて「装苑蚤の市」にも出店できるようになり、それがきっかけで新宿ルミネのバイヤーからも声がかかりルミネでの販売もスタートしました。あとは「赤坂蚤の市」や新宿伊勢丹でも販売を始めました。
——僕も大ファンのkaaiというブランドについて教えて下さい。
kaaiは世界中のヴィンテージパーツを組み合わせコラージュしたような作品を生み出します。すべて一点もの。主にピアス、ネックレス、ブローチ、時々ネックレスも制作します。kaaiは私の1番下の娘の名前からとりました。
アクセサリー作品(1)
ここからはkaaiの作品をkaaiさんご自身に紹介してもらいます。まずは僕も集めているブローチ類。「世界の様々なヴィンテージパーツやフランスヴィンテージリボンをコラージュしたブローチです。」
アクセサリー作品(2)
「ヴィンテージフランスパーツ、ヴィンテージオニキスロケットがトップのこなれたお洒落を楽しんでほしいです。」
——とにかく僕はkaaiのブローチを一目見た時から心奪われまして、子供のようにたくさん集めたくなりましたが、やはり最大の魅力はヴィンテージパーツのセレクトですよね。そもそもなぜヴィンテージパーツをメインに扱おうと思ったんですか?
父がアンティーク好きでクラシックカーが特に好きだったんです。私もその影響でクラシックなものが好きになったんですが、父が古いセドリックに乗っていて私もそれに乗りたくて免許をとったんです。ほんとワクワクしましたね、そのセドリックに乗るたびに。同時に古着も大好きでしたしアンティークの時計も集めていました。なのでアクセサリー作りを始めた時から自然とヴィンテージパーツを使うようになっていったんです。
アクセサリー作品(3)
「フランスヴィンテージパーツを組み合わせたカジュアルシックなピアスです。」
アクセサリー作品(4)
「フランスヴィンテージパーツ、ドイツヴィンテージパーツ、イギリスヴィンテージパーツを合わせた個性的なピアス。シンプルな服装にも、様々なファッションにも合わせてほしいです。」
——パーツの仕入れに関しては?
フリーマーケットで仕入れることが多かったです。初期は自分でパーツも作っていました。今はネットでも購入しています。あとは知り合いから買ったりゆずってもらったり。海外に行く友人に買ってきてもらったり。まずは好きなパーツが見つからないと作り出せません。
——組み合わせはやはり直感ですか?
はい。絵を描いている時と同じ感覚ですかね。思いつきと直感で組み立てます。だからやり直したりもしません。わたしの中では可愛い系、シックなもの、キッチュなもの、素材重視のもの、この4つで分けています。デパートの1階にあるようなものではなく、個性的でありそれでいてkaaiらしいもの。これを作りたいです。「これはkaaiのものですよね?」と他の人が見てすぐにわかるものにしたいです。
アクセサリー作品(5)
「個性的なヴィンテージパーツで色々組み合わせたコラージュのような作品。独特な世界観を耳元で味わってほしいなと思いながら作ったピアスです。」
——僕はもうわかります!kaaiのアクセサリーってとにかく収集したくなるんです。買ったらまた欲しくなる。なんかそういう魔法が仕込まれているんですよ。手に持っていたくなる。もちろん洋服につけるんですが同時に眺めてもいたくなる。スタイリッシュでかっこいいからなんですよね。
そう言ってもらえて本当に嬉しいです。毎日作っていますからこれからもいろんな場所で販売しますので楽しみにしていてください。
LAVAもkaaiのコレクター
LAVAはkaaiのブローチをせっせと集めているファンでもあります。お気に入りのコレクションです。
情報発信はインスタが中心、スマートフォンをフル活用しているので、スマートフォンで高速に情報更新できるWi-Fi環境が必要でした。
——では最近kaaiさんがバッファローの提供でアトリエに導入したWi-Fiルーター「WSR-5400AX6S-CG」とWi-Fi中継機の「WEX-1800AX4」について聞かせてください。
はい。 まずkaaiの制作場所の環境からお話ししますね。kaaiの制作アトリエは自宅の地下にあります。自宅は地下を含む2階建の一軒家です。基本パソコンはアクセサリーの制作では使いませんがスマートフォンは日々使用します。私の情報発信はインスタグラム。ここでは自身のアクセサリーの新作のアップを1週間に2〜3回やります。インスタからの購入も可能ですが、店頭での販売が優先になるので購入できる店舗情報とイベント会場の情報を随時アップしています。インスタに載せる作品の写真が営業面ではとても重要になるんですが、それは自分でiPhoneで撮影しています。インスタの更新もiPhone、お客様とのやりとりもインスタのメッセージを使ってやっています。Twitterもやっていますがほぼインスタが中心です。
——アクセサリーの写真の背景もとてもかっこいいですよね。あれもkaaiさんが自分で考えて撮影してるんですか?
はい。背景にはヴィンテージもののレースや洋書を自分で選んで撮影をしてアップしています。なので自宅のアトリエでは常にiPhoneを使ってプロモーションを行なっているのでスマホは手放せないものになっています。でも少し前までは自宅のWi-Fi環境がよくなかったんです。理由はうちは2階建でアトリエは地下にあります。1階にWi-Fiルーターを置いてあったのですが、我が家は家族が多く常に電波を取り合ってる状態。なので私がネットで仕事をしないといけない時にかなり手こずってしまうことが多かったんです。作ってすぐにアップというリズムが大切なんですが、それが自分の思い通りに進まないことも多々あり正直ストレスでしたね。そこで知り合いからバッファローの機器がいいと聞いたので今回バッファローからWi-Fiルーター「WSR-5400AX6S-CG」とアトリエが地下なのでそこにWi-Fi中継機の「WEX-1800AX4」を提供いただきました。「WSR-5400AX6S-CG」は以前と同じく1階に設置しました。
2階建ての1階にWi-Fiルーター
導入したバッファローのWi-Fiルーター「WSR-5400AX6S-CG」は家族みんなで共用するため。従来のWi-Fiルーターと同じく1階に設置しました。
地下のアトリエにWi-Fi中継機
仕事場であるアトリエでは頻繁にネットにアクセスするため、地下でも電波をカバーできるように中継機を置いています。
kaaiさんご使用のWi-Fiルーターの詳細はこちら。
kaaiさんご使用のWi-Fi中継機の詳細はこちら。
——使ってみてどうでしたか?
とってもよくなりました!まず我が家は2階に娘たちの部屋があるんですが、そこで娘たちが常にYouTubeを観ています。そして息子もYouTube。私が地下でインスタグラム。1階では主人がNetflix。このWi-Fiルーターにはこんな環境の人たちに有効なOFDMAという機能があって、多くの端末が使用される現場にとても向いているWi-Fiルーターなんです。以前はNetflixなんて画面がすぐに止まってずっとクルクルクルクル回っていました。その都度Wi-Fiルーターをいじったり、なにかをやめたりしてめんどくさかったです。当然私の作業も止まってしまいますし。でもWi-Fiルーターを変えてからはまったく問題がなくサクサク動いています。
たくさんの端末と同時につながる
それとスピードがかなりの勢いで速くなりました。私の制作の場合は新作をアップする際、まずアップロードの速度は速ければ速いほどいいです。その理由はアップしてはまた新作を続々とアップしていくのが私のスタイルで、逆にそのアップロードが遅れると営業面に影響がでます。通販で販売している時はなおさらです。このWi-Fiルーターにはスマホでの作業スピードもアップするというビームフォーミングという機能があると聞いていたので楽しみにしていました。実際にアトリエでの私のiPhone、本当にスピードアップして安定性も増しました。地下に設置した中継機がこれまた威力を発揮してくれていて、「Wi-Fi EasyMesh™」という機能がベストな通信経路を自動的に見つけてくれて、うちのような地下もあり2階建のような環境にも即座に対応してくれます。機器の設定も設置も私のような機械音痴の人間でも簡単に行えます。正直ここまで家中に電波が飛んでくれるとは思っていなかったので驚いています。
移動するスマートフォンでも通信が安定
家中を複数のWi-Fi機器でカバー
それとネットの必要性、重要性をコロナになって改めて知りました。家にいる時間が多くなったことで私のようなスタイルで作業している人間は以前よりも好きなものを見つけやすくなり、発見も多くなりました。それがkaaiの作品作りに活かされています。私は音楽を聴きながら作業をしているんですが、その音楽も常に新しいものをインスタやYouTubeからゲットしています。なのでコロナになり家でやることが増えた時にネット環境が良くなったことは大きいです。コロナの中で自分で試したいことがあって、それは家から一歩も外に出ずにどれだけ買い物ができるかというもの。洗剤、食料、洋服、あとは制作に使う接着剤など、一気にネットで買ってみた結果無駄な時間が一切なくなりました。それに出ていかなくなったので交通費もかかりません。時間ができた分制作にまわせます。もしネットがなかったりWi-Fi環境が悪かったら自分で出歩かなくてはならない。今思うとそれは時間の無駄です。ネット環境が良くなると作業のスピードアップにもつながり、無駄な時間はなくなりよりクリエイティブな時間がもらえるようになります。この新しいバッファローのWi-Fi環境から私は多くの貴重な時間をもらえたと思っているんです。
作業中のkaaiさん
もちろんアクセサリーの制作は手作業。そして商品たちをiPhoneを使いインスタグラムでどんどんプロモーションして販売していきます。この底辺を支えているのが自宅内に飛ぶバッファローWi-Fiルーターによる電波。この三つの要素が重なり合いkaaiアクセサリーは僕らのところに届いてくれるのです。日々制作の手が止まらないというkaaiさん。ネット環境も良くなりアトリエでの作業環境の充実さも増してさらに新作が続々と生まれそうです。
時代と今の私のクリエイティブがうまく融合できたことはネット環境が充実したことで得られたものです。それに気づけたことが本当によかった。あとは好きなものを観ているとその世界に私は入っていけます。それはYouTubeでもNetflixでも。なのでそれを鑑賞する時間がクリエイティブにもとても大事です。ということでネット環境がよくなったことで作業は進みますが朝まで色々見すぎて毎晩徹夜です(笑)。
——さすが夜型クリエイター。でも確かにコロナが色々なことを僕らに教えてくれましたよね。ネット環境の最適化が本当に大事だと気づいた人は多いと思います。さらによくなったアトリエ環境の中で生まれる大好きなkaaiアクセサリーの素敵な進化も楽しみにしています。今日はどうもありがとうございました。
kaaiさんと2ショット
何度も言っていますがkaai大ファンの僕です。彼女の作品には下北沢の「ヴィンテージフェスティバル」というイベントで出会いました。ひと目見て気に入りいくつか購入したのですが、また欲しくなる。そしてまた買ってまた欲しくなる。不思議な魅力を持ったアクセサリーなんです。お値段もお手頃ですし、これが世界にひとつしかないと思うとまた欲しくなる!すかさずインスタのメッセージでオーダー(笑)。kaaiさんのセンスと直感から生まれる唯一無二のヴィンテージアクセサリー、心の底から新作を楽しみにしています!
Creator's Favorite Foods
kaaiの好きな料理“この一品!” ガウムブッダのひよこ豆とスパイスカレー
kaaiさん曰く、「近所のお店、エスニック料理屋 ガウムブッダのひよこ豆とスパイスカレーです。揚げ春巻きやチャウミンも好きです。店内は異国情緒溢れる空間で、お酒のおつまみも美味しくてあれもこれも食べたくなるお店。家族でよく行くお店です。」
Interviewer Profile
LAVA
作曲家、DJ、サウンドプロデューサー
90年後半からロンドンでDJのキャリアをスタート。その後3枚のオリジナルアルバムを世界中でリリースさせる。1枚目の”Aile Alegria”はドイツのフロアチャートで4位を記録。2019年6月には待望の新作”Som do Verde”を自身のレーベル”Mundo Novo“よりリリースさせる。
音楽をまるでインテリアのように展開するそのサウンドスタイルで、選曲家としても不動の地位を築き上げ、各方面からのオファーは絶えない。今後も音楽を通して世界中へのコミュニケーション、リレーションを積極的に行っていく。
今回登場した商品
WSR-5400AX6Sシリーズ
本商品は、Wi-Fi 5GHzがワイドバンド160MHzに対応し、最大4,803Mbps(理論値)、2.4GHzが最大573Mbps(理論値)、有線LANは最大1Gbps(理論値)の高速通信が可能です。新たな規格「Wi-Fi EasyMesh™」に対応し、つなぐだけで親機と中継機が通信しあい、メッシュネットワークの自動最適化を行えます。Wi-Fi 6対応端末に対し、通信速度や安定性を向上させる「ビームフォーミング」、複数端末の通信を同時に処理できる「MU-MIMO」、Wi-Fi 6高速化技術「OFDMA」、アクセス集中による影響が少ないIPv6(IPoE / IPv4 over IPv6)各通信サービスに対応。複数端末が同時にスマートフォンをWi-Fiにつないだ際も、快適な高速通信を提供します。カラーはシャンパンゴールド・マットブラックをラインナップしているプレミアムモデルです。
WEX-1800AX4
本商品は、高速Wi-Fi規格Wi-Fi 6(11ax)4ストリーム(2×2 + 2×2)に対応したWi-Fi中継機です。5GHz帯と2.4GHz帯がともにWi-Fi 6(11ax)に対応したデュアルバンド同時接続が可能で、中継先の端末までWi-Fi 6で接続が可能です(※1)。5GHz帯は最大1,201Mbps(理論値)、2.4GHz帯では最大573Mbps(理論値)の通信に対応しています。Wi-Fi 6対応端末に対し、通信速度や安定性を向上させる「ビームフォーミング」に対応しており、室内を移動するスマートフォンを的確にとらえて最適に接続、中継先でも死角の少ない快適な通信環境を構築できます(※2)。またスリム筐体で、廊下や壁面上部のコンセントへなど場所を選ばず設置可能。標準の2個口コンセントに挿した場合、上のポートを塞がずにご利用いただけます。
※1 端末側もWi-Fi 6(11ax)に対応している必要があります。
※2 端末側もビームフォーミングに対応している必要があります。