#209 ヘアデザイナー/サロン経営　角 薫

第209回目の@Professional Usersはヘアデザイナーであり RUALA取締役の角 薫 (すみ かおる）さん。トップスタイリストになると誓い18歳で青森から上京。その夢が24歳で実現し、当時働いていた原宿のサロン"ACQUA（アクア）"は全国規模で超有名店となります。「カリスマ美容師」という言葉が流行し、まさにその渦中にいた角さんも大ブレークします。その後2011年に独立し”dea”をオープンさせ、2016年には”RUALA”をオープン。ヘアデザインだけでなく「美と健康」もテーマに未だ多くの女性ファンを持つ売れっ子ヘアデザイナーです。そんな角さんがRUALA店内でのWi-Fi状態の悪さを理由にバッファローのWi-Fiルーター、WSR-5400AX6S-MBを新たに導入しました。現代のサロンでWi-Fiがどう活躍しているのか？そしてWi-Fiはサロンで今なぜ必要なのか？角さんのこれまで歩んできた道のりの話と共に東京、原宿にあるRUALAでLAVAがお話を伺いました。

——角さんがヘアデザイナーになっていくまでの経緯を教えてください。

私は実家が青森ですが母が「角理容」という理髪店を経営する理容師でした。実家が床屋だったんです。でも母は自分の髪は美容室に行って切るんですがそこは床屋さんとは違い華やかな女性の写真や髪飾りが展示してある場所で、その雰囲気が大好きになっていつも母について美容室に行っていたんです。男性客ばかりの床屋ではなく女性たちの美しい空間を魅力的に感じました。そしてもし美容師になれれば私も華やかな場所で働けるんだなってイメージをするようになりました。それが幼稚園の頃です。

——早い目覚めですね。小学生の頃は？

明星のヘアカタログを集めて愛読し始めました。ひたすら読み続けるもうオタクの部類ですね（笑）。中学では教室の壁にクラス全員の夢を貼っていたんですが、友達が将来の夢はメーキャップアーティストと書いていたんです。友達に聞いたら美容師以外にもヘアメイクという仕事があると教えてくれて俄然やる気が出てきました。
そして美容師免許を持っていたほうがヘアメイクになりやすいという情報を得て青森から東京の学校に行くことにしました。上京してからどこで働きたいかと色々調べていたら”OPERA”というサロンを発見しました。中学高校時代は成績が常にトップで、母にも上京するお金を出してもらっていたので絶対トップスタイリストにならないと、と当時の私は物凄くギラギラしていたんです。OPERAは東京の超有名店ですからなんとかそこで働きたいと思ったんです。

——結果は？

面接で5年後の夢はOPERAのトップスタイリスト、10年後は角薫として活躍すると言いました。その時は350人がOPERAの面接を受けましたが受かったのは5人。私はその中に入れました。

——70分の1！とんでもなく狭き門ですね。それは凄い。OPERAがACQUAになったのはその後すぐですか？

はい、私が入社してから3ヶ月後です。その時に社長がこれから日本一のサロンを作ると言ったので私も燃えました。

——「カリスマ美容師」という言葉が出てきたのもその頃ですね？

はい、当時ACQUAが日本武道館でヘアショーを開催していたんです。それを見たくて入場するのに並んでいた美容師たちがテレビのインタビューを受けて「ACQUAの美容師は自分たちのカリスマなんです」と言い、そこからカリスマ美容師という言葉が生まれました。私は当時アシスタント4年目でとにかく忙しく、睡眠時間は3時間程度でしたね。5年目でスタイリストとして髪を切るようになりトップスタイリストになるという目標が24歳で実現しました。時代の波にも乗り1年でトップの座をつかみました。雑誌の取材も本当に多かったです。その後28歳でACQUA原宿店の店長になりスタッフは全部で70名になりました。まさに巨大店舗です。でも今までは自分のことだけを考えてやれたことがトータルで色々考えなければならなくなりました。売り上げ、クレーム処理、スタッフ間のトラブル。正直その時は自分では気づいてませんでしたが、かなり疲れていましたね。自分をとりまく環境がすべて変わりました。店長を8年経験した後、36歳でACQUAを卒業して独立しました。

——まずは”dea” ですね。

はい。女神の意味から名付けたdeaというサロンを神宮前にオープンさせました。でも時代の変化もありそこは3年半でクローズ。そこから半年はフリーランスの美容師として場所を借りて活動しました。そして2016年1月5日、もう一度神宮前にサロン”RUALA”をオープンさせました。

——ではRUALAについて聞かせてください。

店名のRUALAのALAはイタリア語で「翼」。ハワイ語では「道」です。RUは角かおるとパートナーちはるの「る」（笑）。お客様にはここに来て翼を休めてくださいというメッセージがあります。そして美しくなってまた外へと羽ばたいていく。道についてはRUALAのスタッフのために美容師としての道を作るという意味もあります。その道の先は独立でもいいし、そこから羽ばたいて欲しいという私からスタッフに向けたメッセージも店名に入れました。

——お店の特徴を教えてください。

ヘアデザインはもちろん、髪の毛は自身の本質が出るのでお客様の内面から健康のことまで考えて提案しています。ヘア材はもちろん、体にいいものを使っています。ライフスタイルの提案、健康面のサポート、そして女性ならではのお悩み。髪のボリューム、白髪、薄毛、細毛、そういう悩みも30歳を過ぎると増えていきます。なので頭皮ケアについてはかなり力を入れています。髪に悩みを持っている方には是非来て欲しいですね。自分のプロフィールにはよく「髪のお医者さん」とも書いているんですよ。来ていただけるお客様の感想としては髪の持ちがいい、手入れしやすい、髪の毛が綺麗で健康的になる、というのが多いですね。

——これからの角薫のビジョンは？

私はおそらく一生現役美容師です。80歳になっても90歳になっても。ここ原宿周辺ではおばあちゃんで美容師をやっている人はいません。でも地方には高齢者の美容師は結構いるんです。美容師は大正時代からある仕事でそれをやるのは女性だけでした。唯一女性が働けると認められたのは美容師と看護師です。この歴史ある仕事には定年退職もありません。なので自分の健康をキープしながら、歴史的価値のある美容師という仕事を死ぬまで続けていきたいと思います。それに多くのお客様から「角さん、一生美容師やめないでね」と言われてますので。

——みなさんのために一生お願いします。では最近RUALA内に導入したバッファローのWi-Fiルーター、WSR-5400AX6S-MBについて聞かせてください。まずはなぜ以前のものから変えようと思ったのでしょうか？

RUALAではまずレジのシステムがWi-Fiで繋がっています。iPadでカードの決済をするので。でも結構な頻度で機能しなくなることが多かったんです。Wi-Fiルーターに問題があるのかビルの構造上なのかよくわからなかったんですが、とにかくうまく繋がらないことがよくありました。最近はテレワークも増えたからだと思いますがお客様がカラーをしながら待ち時間にパソコンをあけて仕事をしている人もいます。ひとりが使うと電波が微弱だからかレジが機能しなくなり、スタッフもiPadや自身のスマホで予約の管理やカルテを見たりしますので、色々なシチュエーションでWi-Fiを店内で使うことが多いからさらに機能しなくなっていきます。最近のサロンでは各席にiPadが常備してあります。そうすることで毎月雑誌を買わなく済むんです。端末用のアプリでdマガジンというのがあって、そのアプリを入れればたくさんの雑誌をiPadで見られます。うちはまだそのシステムは導入していませんが、これからのことを考えるとそういったアプリを入れて経費をおさえることも必要ですし、その上でWi-Fi環境は絶対によくしないといけないんですよね。なので現在のサロンのWi-Fiの状態と今後のことも考えてバッファローのWi-Fiルーター、WSR-5400AX6S-MBに変えてみました。

——使ってみてどうでしたか？

全然変わりました！まず仕事上私たちは店内で動画を見ることが多いです。他のサロン情報やYouTube、TikTokやインスタグラム、それらを見て情報収集をすることが日々のルーティンワークです。以前のルーターだと途中で止まったり、アップさせたいのにクルクル回り時間がかかったり、挙げ句の果てに見られなかったり。でもこのルーターに変えた途端、止まらないどころかスピードも速くもなりすぐに繋がるようになりました。すぐに見られる。すぐにアップできる。言うことなしです。新機能のWi-Fi 6を使用してのOFDMAというのがあって、私たちのサロンのように多くの人が同時にWi-Fiを使う現場にも向いているのがこのルーターの売りだったので、まさに今まで悩んでいたことがこれで一気に解消されました。

あと私は自分がスマホでハイクオリティーで撮った動画をお客様によく見せるんです。でも以前のだとなかなか再生されず「やり直してください」と出てきました。それは自分のスマホの容量が原因だと思っていたんですが、新しいルーターに変えたらその動画がすべてちゃんと再生できるようになり感激しました。ワイドバンド5GHz160MHz対応という機能が大きなデータの動画もスムーズに見させてくれるんです。実はその動画は正直言うと自分が飼っている猫の動画なんですが、それをお客様に見せるととても喜んでくれるんです。大切なお客様とのコミュニケーションです。一度もう再生できないならと高画質では撮らないように設定を変えたんですが、サクサク見られることになったんでまた高画質で撮ってます。

実はデザインもとても気に入っています。形も好きです。シンプルでかっこいい。こういったものって隠した方がいいと思っていましたがこれだったら出しておいても全然オーケーですよね。それと以前のルーターから今のルーターに変えるのがとっても簡単でした。最初実は手こずってセットアップできなかったんですが、それはレジの電源を付けっぱなしで作業していたからで営業を終えてレジの電源を落としてから接続したらとてもスムーズに変えられました。私はそういうのが本当に苦手なんですが、説明書を読んだら「かんたんセットアップ」という機能があることを知ってその通りやったらすぐにできました。こんな簡単にできるの？と驚いたぐらいです。

実は多くのスタッフが Wi-Fiが店内にあったのに実は使用しないでネットを見ていました。その方がスムーズだったそうです。でもバッファローのルーターになってかたらは全員がWi-Fiをオンにして使っています。

——今の美容師も以前よりもプロモーションの仕方がSNSなどの登場で変わってきていますよね？

そうなんです。若い美容師たちは集客をするのにインスタ、TikTok、特に今の主流はインスタのリール動画を使ってプロモーションをすることです。なのでより店内のネット環境は必要になっています。リール動画の特徴は美容師自身がお客様とのやりとり、セットをしているところをすべて撮影して編集、テロップを入れ、すべて自分で作れるところです。それをインスタやTikTokにアップします。それがお薦め動画に入れば全国の人が見てくれます。そして最近はリール動画を見ている人が圧倒的に多いんですよね。リール動画だとフォローしていない人でも見ることができるんです。なので今ではリール動画は美容師には必須アイテムになっています。お客様のビフォー、アフターをアップする美容師さんも多いですね。例えば長い髪を一気に短く変えてそれが本当にお客様を美しく変えるんです。まるで魔法のように。それを見たら誰でもスタイルを変えてみようかなと思うはずです。でもそれもすべてネット環境がよくないと動画も撮れませんし、アップもできません。もちろんそれをお客様に見せることもできないです。なので今後、サロンにおいてのWi-Fi環境のグレードアップはマストです。お客様は今は店内でヘアカタログは見ません。全部スマホでインスタやPinterestで理想のヘアスタイルを美容師に見せてくれます。その時にネット環境が悪いと仕事にならないんですよね。Pinterestは得にたくさんの写真が簡単に確認できるアプリなのでどんどん見られないとお客様も困りますよね。スマホを見ているお客様、店内レジ、店内でテレワークをしているお客様、動画でお客様にスタイリングを見せているスタッフ、これらが一気に店内にいますが今では完璧にすべて止まらずに動いています。変えて本当によかったです。

——どうもありがとうござます。今のサロンでのWi-Fi事情がよくわかりました。たしかにWi-Fi環境が悪いと仕事になりませんね。是非これからもガンガンWi-Fiを使ってRUALAの店内大盛況につなげていってください。今日はどうもありがとうございました。