#211 タイムアウト東京 副代表 東谷 彰子

色々持ち歩きたくない私は、高速で壊れにくいこのSSDに全部詰め込んで世界を飛び回ってます。

第211回目の@Professional Usersは世界の「街」の情報をいち早く全世界に伝えた有名情報メディア、「タイムアウト東京」の副代表、東谷 彰子(とうや あきこ)さん。幼い頃に過ごしていた海外で感じた「ニュース」のあり方を追求するためまずはTOKYO FMにて番組制作に携わり、その後ORIGINAL Incに入社。世界の情報誌「タイムアウト」の東京版のコンテンツのディレクターとして様々なクリエイティブを担当し活躍しています。最近ではイギリスのBBCラジオでの番組制作を手掛け、幼少からの想いであったニュースの追求を今では自身の感覚と切り口で伝える人となりました。そんなスーパークリエイターの東谷さんが海外での仕事でも威力を発揮するからという理由でバッファローの外付SSD、SSD-PH1.0U3-BCを愛用しているとのこと。早速LAVAが東京、恵比寿にあるTime Out Café & Dinerを訪れお話を伺いました。

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Creator's Profile

ORIGINAL Inc. 取締役副社長 タイムアウト東京副代表 OPEN TOKYO編集長 東谷 彰子

東谷 彰子

ORIGINAL Inc. 取締役副社長
タイムアウト東京副代表
OPEN TOKYO編集長

幼少期はマニラで、中学高校はバンコクで過ごす。 1996年に帰国し、早稲田大学教育学部英語英文学科に入学。卒業後はTOKYO FMに入社。1年間の秘書部勤務を経て、ディレクターとして多様なジャンルの番組制作を担当。2010年1月、ORIGINAL Inc.入社。タイムアウト東京コンテンツディレクターとして、取材、執筆、編集、企画営業、PRなど幅広い分野で活躍。国内外にアーティストから学者、スポーツ選手まで幅広いグローバルなネットワークを持つ。企業や省庁、自治体向けの高品質な多言語対応は高い評価を得ている。

Interview

思いをやめないこと、考え続けること、それをやめないで生きる

——東谷さんがタイムアウト東京の副代表になるまでの経緯を教えてください

中学2年生から父の仕事の関係でタイのバンコクで6年間暮らしました。その間にクーデターがあったり、道路が浸水したり色々なことがありました。タイでも日本のNHKのニュースを見ることができるんですが、日本の報道と、私が実際にタイで体験したことに差があると思ったんです。クーデターの際は、実際に学校が休みになったり、危険なこともありましたが、私たちは比較的穏やかに暮らせていました。でも、日本でニュースを見た知り合いたちからは、心配で毎日電話がかかってきました。そこで思ったんです。当事者と当事者でないもののギャップをできるだけ正しく伝える仕事に就きたいと。

——へー、でもまだ高校生ぐらいだったのにそこまで考えて将来のビジョンを持つとはすごいですね。そして帰国後は?

大学で勉強をしながら報道を正しく伝えるにはアナウンサーになるのがいいかと思ってテレビ局41社、そしてラジオ局1社の合計42社で面接を受けました。

——そして結果は?

2社受かってひとつだけ受けたラジオ局のTOKYO FMに入社しました。最初は役員の秘書でしたが、会社全体を自分なりのフォーカスで見ることができたのでよかったです。でも秘書に向いていないことは自分でもわかっていて1年やって制作部に異動させてもらえましたが、その秘書時代にとてもいい経験ができたことがありました。美しい海に囲まれた国の大統領が来社する際、秘書部でお土産を選ぶことになりました。その国の海を感じさせつつ、日本的なものはなんだろうとか考えて、ブルーからエメラルドグリーンにグラデーションする江戸切子の作品を選んだんです。それを選んだのは当時の上司ではありましたが、素晴らしいなと思い、その後の私の人生にとても役立つエピソードになりました。「ただひたすら相手が喜ぶことを考える。」そういう姿勢で仕事をしていこうと決めました。

——それは本当に素晴らしいエピソード。相手に愛を与え続ける人生、僕も学びたいです。そしてTOKYO FMで番組制作開始ですね。

はい、男女の隔たりなく働きまくった8年間でした。家にも帰れない日々でしたがとにかく楽しく、そして一生懸命働きました。日本を代表するミュージシャンやアーティストとも仕事ができましたし、怒られたりしながらもたくさん学ぶことができました。生放送のワイド番組では有名無名合わせて千人以上のインタビューをしましたね。ADとしては日本を代表するシンガーソングライターの番組を担当したのですが、彼女がスタジオに入ってくると必ず「なんか面白い話をしなさい」って言われるので、相当鍛えられました(笑)。でもいつも彼女が、面白い話を私たちにしてくれるんです。「なんで流れ星に願い事をするんだと思う?」って聞かれたことがありました。流れ星はいつ現れるかわからない。現れてもすぐに消える。だからその数秒の間に願い事を言えるくらい、常に思い続けること。考え続けること。その話が今でも印象に残っています。思いをやめないこと、考え続けること、それをやめないで生きる、それが大切なことだと、その方は教えてくれました。

——そんな素敵な言葉を直接聞けるポジションは羨ましいです。間接的ですが僕も聞けてよかったです。その後タイムアウトですね。

はい、2010年にORIGINAL Incに入社してタイムアウト東京のコンテンツ制作の仕事を始めます。タイムアウトは世界333都市、59カ国に広がるシティガイドです。1968年 にロンドンで創刊されて、日本では2009年に設立されました。最初に応援してくれたのは、ロンドンでタイムアウトをよく使っていたムッシュかまやつさんです。「僕にとってタイムアウトって名前は、60年代からあって、すごく懐かしいというか、古い友達に会ったような気がするの。とても大切なもので、わくわくする。ひとつ、タイムアウトで東京を面白くしてください!」って。

グローバルに展開する情報メディア

東谷さんに説明していただきます。「世界333都市59カ国に展開するタイムアウトの東京版を運営しています。海外のパブリッシャーや編集部のスタッフとコミュニケーションをとることも多く、各地に出張や旅に出るたびに、おすすめ店舗のリストが届きます。また、世界中のさまざまなニュースに接するたびに、彼は、彼女は大丈夫かな、悲しんでないかな、喜んでいるかな、と多くの顔が思い浮かぶようになったのは、タイムアウトのネットワークによるものです。」

——それはよくわかります。僕はロンドンでDJを始めましたがまだ右も左もわからない頃、いつもタイムアウトのクラブ情報をチェックして毎日タイムアウトマガジン を持ち歩き夜な夜なクラブに行っていました。本当に細かい情報まで書いてあるんです。2005年にアメリカでリリースした時、マンハッタンの「スシサンバ」という人 気店でリリースパーティーができたんですが、その情報をタイムアウトが載せてくれた時はもう天にも登るような気持ちになりました。なので実は今日東谷さんに会えることは個人的にも楽しみだったんです。

それは私にとても嬉しい話です。タイムアウトは「食や映画、ナイトライフなど各カテゴリーをディープに掘り下げながら、色々な文化に橋をかける」。街の中の行動をより豊かにするメディアです。タイムアウトはプッシュ型ではありません。これをやりなさいといった強制的なメディアではないんです。自分はこう思ったけどあなたはどう?的なメディア。決して一方通行ではなんです。2009年に日本版のタイムアウト「タイムアウト東京」を立ち上げた時は紙ではなくデジタルオンリーの媒体としてスタートしました。デジタル展開のみのタイムアウトは日本が最初でしたね。タイムアウトの創業者のトニーもそれを快くOKしてくれました。彼はとてもカジュアルに接してくれ、ものごとを本質で見られる人でした。

——現在タイムアウトで東谷さんが手掛けていることを教えて下さい。

メインは営業です。相手はデベロッパーや自治体が多いのですが、地域や施設の魅力を外国人に伝わるように編集し、多言語化していく仕事が多いです。タイムアウトはお出かけを促進するメディアで、読者は出かける先を探しています。日本に来た外国人観光客もそうですし在日外国人にも東京を中心とした日本の面白いところを発信しています。日本はおすすめトップ10みたいなもので人気のあるものを紹介しますが、タイムアウトは100や1000も選んでおくことがあります。ウェブサイトには数万ものヴェニューのデータベースを用意しています。たくさんあるデータベースから、さまざまな切り口やテーマをつけて読者に紹介しています。そのために、編集部のスタッフは日々、取材、取材です。あとは「オープンマイク」というイベントを定期的に行っています。会場にはマイクを用意しておくのですが、主に音楽好きの在日外国人が集まって、歌ったり、演奏したりパフォーマンスをするイベントです。東京在住の外国人の方々が集まりやすいコミュニティを作っています。

——今日は僕も大好きなタイムアウトのお話が聞けて大変幸せでした。ではパソコンの話をしましょう。パソコンは日々仕事で使っていますか?

はい、まずパソコンがなくては仕事になりません。コミュニケーション、企画書作り、リサーチ、会議、オンラインミーティング、海外とのやりとり、ほぼ仕事のすべてをこのお気に入りのノートパソコン、MacBook Airでやっています。

——東谷さんにとってデータを保存する重要性とはどんなところですか?

私たちは1回取材したところを繰り返し紹介することが多くあります。そこではストックしておいたインタビュー素材や画像を使うので、過去に取材したもののデータ保存はとても大事ですし、絶対バックアップはとります。私は国内、国外の出張が多く、世界中で会議や打ち合わせをしています。これまでやってきた事例やプロジェクトをクライアントに紹介することも多く、以前は自社の雑誌をたくさん持ち歩いていましたが、今はデータ化して小さなSSD一つで手軽に持ち運べています。そして 今回このバッファローの外付けSSD、SSD-PH1.0U3-BCを見つけて使っています。

MacBook Airと一緒に持ち運べる、コンパクトな外付けSSD
MacBook Airと一緒に持ち運べる、コンパクトな外付けSSD

こちらが東谷さんご愛用のバッファローの外付けSSD、SSD-PH1.0U3-BCです。小さなMacBook Airと一緒に持ち運べるSSDが欲しかったとのことで、軽くてコンパクトなのに大容量1TBという点でも満足されていらっしゃいます。

外付けSSDの詳細はこちら。

——使ってみてどうですか?

まず軽い!思ってた以上にコンパクトです。また、このデザインや形もあるのでしょうが、手に持った感じが小さくてもなんかしっくりくるんです。そしてこのサイズで1TBの大容量。もうこれだけで大満足です。最近、オンライン会議で資料を画面共有することが増えましたよね。私のパソコンはいろんなデータがデスクトップに散らかってるんです。会議でそれを見られるのは本当に恥ずかしい。高速データ転送がこのSSDの売りの部分でもあるらしいのですが、今は、会議前にこのSSDに素早くデスクトップのファイルを移動していくという基本姿勢ができたのでスッキリです。あとはUSB Type-Cのケーブルがついているので変換アダプターを使わなくてもすぐに挿せるのが便利です。色々と持ち歩きたくない人には本当に向いていると思います。それから、データの持ち運びで重要になってくるのが壊れにくい部分だと思います。このSSDには衝撃に強い耐衝撃機能が備わっていて、万が一落としたりぶつけてもデー タを守ってくれるんです。私はこれをいつもかばんの中に直接入れているので、耐久性に優れているのは助かります。出張に行く際にも安心です。

万が一の落下から大切なデータを守る。

オフィスでも外でも大活躍のSSD
オフィスでも外でも大活躍のSSD

オフィスでお仕事中の東谷さんとお外でお仕事中の東谷さん。そしてもう1点は田んぼの近くでリモートワークをしている写真です。どちらの現場でも軽量かつ大容量のSSDが東谷さんのワークスタイルにピタリとはまり仕事もサクサクとはかどるそうです。

さっきの保存という話に戻りますが、もともと私はラジオ局で働いていたのでインタビューなどの大事なデータはアナログとデジタルで必ずふたつのバックアップをとるという習慣がついています。ラジオ時代は、ひとつはアナログのテープで、デジタルはTOKYO FMの機材を使って保存していました。絶対に音声をなくさないようにしていたんです。その習慣で、今でも何カ所かに大切なデータがあると安心します(笑)。このSSDに保存しておくだけでも安心しますし、仕事がしやすいです。先ほど触れましたが、この手に持ちやすい形も好きですし、私は自分の持ち物も洋服も黒が多いのでこのブラックも大好きです。実は最近イギリスのBBCラジオのワールドサービスで私が取材してナレーションを担当した番組が流れました。内容は日本人女性の社会進出についてで、7人の女性にインタビューをしたものです。まさか40社も落ちた45歳の私が、名門BBCラジオで番組の制作ができるなんて夢にも思っていなかったです。そしてその番組クレジットにも私の名前が載って。その仕事でもこのSSDを使わせてもらいました。まさに海を超えたプログラムに役立たせてもらっています。

名門BBCラジオで番組制作に関わりました

インタビューでもお話ししてくれたBBCについてです。「私のキャリアは東京のラジオ局からスタートしました。長くラジオには関わってきたものの、まさか、"You’re listening to the BBC World Service and I’m Akiko Toya(お聴きの放送はBBCワールドサービスで、私は東谷彰子です)"と、名門BBCで自分自身を紹介する日がくるとは思っていませんでしたので、大きなチャレンジとなりました。これまで多くの方々にインタビューをしてきましたが、英語のナレーションは初めての挑戦でした。お時間がありましたらぜひ聴いてみてください。日本女性の社会進出、変化がテーマの番組です。」

私は思うんですが自分がそうだったようにいろんな人にはいろんなキャパシティーがあります。生きる選択肢は様々であっていいと思うんです。海外の人のようにすることがすべてではありませんが、日本ももっと声を上げていいのではないかという思いも込めて、BBCの番組も制作をしました。よりアカデミックな知識も身につけながら、なお一層勉強をして、女性の社会進出や、ダイバーシティな環境づくりなど、日本の遅れをとった部分を自分なりに改善して、役に立てていけたらなと思っています。

——BBCでの番組制作はこれまでの東谷さんの集大成とも言えますね。幼少時代からのストーリーを聞いてきたからより僕には伝わりました。多くのメディアが愛に包まれた意識を持ちながらまさにおっしゃった「ただひたすら相手が喜ぶことを考える」をメインテーマで進めば世界の情勢も変わっていくんだということも今日わかりました。そして東谷さんのいる情報のトップの世界でバッファローのSSDが活躍していることも嬉しく思います。これからも日本代表のメディアクリエイターとして世界中で活躍してください。今日はどうもありがとうございました。

タイムアウト東京副代表の方に会えて本当に光栄でした
タイムアウト東京副代表の方に会えて本当に光栄でした

インタビュー中にも触れましたがタイムアウトマガジンはロンドンでDJ武者修行をしていた僕にとっては本当に欠かすことのできない必需品でした。現にそこで見つけたクラブからネットワークを広げていったんです。そんなタイムアウトの副代表と会えるだけでも嬉しいのに、東谷さん自体が魅力的で活力のある女性でした。彼女自身のテーマでもある「ただひたすら相手が喜ぶことを考える」、そして「日本の遅れをとった部分を自分なりに改善して役に立てていけたら」という想い。情熱をささえているのは勢いだけでなく根をささえる堅実で確固たるビジョンなんだと改めて教えてもらえました。またゆっくりワールドワイド感覚で話しましょうね!

Creator's Favorite Foods

東谷 彰子の好きな料理“この一品!” 「新潟の里山十帖でいただく炊き立てのお米」

東谷 彰子の好きな料理“この一品!” 「新潟の里山十帖でいただく炊き立てのお米」

東谷さん曰く、「これは品種はコシヒカリで、南魚沼の田んぼで育った有機米です。夜も朝も、卓上のコンロで炊いて提供してくださいます。炊き立ては本当に艶々と輝いていて、思わず歓声があがる美味しさです。」

Interviewer Profile

LAVA

LAVA

作曲家、DJ、サウンドプロデューサー

90年後半からロンドンでDJのキャリアをスタート。その後3枚のオリジナルアルバムを世界中でリリースさせる。1枚目の”Aile Alegria”はドイツのフロアチャートで4位を記録。2019年6月には待望の新作”Som do Verde”を自身のレーベル”Mundo Novo“よりリリースさせる。
音楽をまるでインテリアのように展開するそのサウンドスタイルで、選曲家としても不動の地位を築き上げ、各方面からのオファーは絶えない。今後も音楽を通して世界中へのコミュニケーション、リレーションを積極的に行っていく。

今回登場した商品

SSD-PHU3-Cシリーズ

本商品は、USB3.0/3.1(Gen1)よりも高速に転送できるUSB3.2(Gen2)に対応したポータブルSSDです。内蔵SSDにはSSD本来の転送速度が発揮されるNVMe SSDを採用。約1,000MB/s※の高速なファイル転送を実現しました。Type-Cケーブル1本でUSB Type-C端子を搭載するSurface GoやMacBookに接続できるほか、USB Type-A端子搭載のパソコンと接続するためのUSB Type-C to Aケーブルも付属。多くのパソコンで使用できます。また米軍納入品の選定に用いられる米国MIL規格「MIL-STD-810G 516.6 Procedure IV」に準拠しており、万が一の落下による衝撃などから保存されたデータを守ります。添付のWindows用ソフト「データ消去ユーティリティー」で、ドライブ内のデータを消去することができ、本体を廃棄する際など、保存した情報の復元・漏洩を未然に防止します。

※2021年5月、バッファロー調べ。あくまで特定のテスト環境で得られた結果であり、必ずしも全ての動作環境で同様の結果が得られることを保証するものではありません。詳細は 商品ページ をご確認ください。