#215 サウンドデザイナー 染谷 和孝、音響会社経営者 浅賀 達也

コピーの高速化、大容量、持ち運べるサイズ感、そして安心してデータを管理できる、進化したSSD

第215回目の@Professional Usersはサウンドデザイナーの染谷 和孝(そめや かずたか)さん。今まで多くの会社にてサウンドデザイン(効果音、映像作品の音響制作)を手掛けてきたサウンドデザイナー。染谷さんが携わった作品は数多く、まさに日本を代表する映像と音を長きにわたりクリエイトし続けるビジュアル&サウンドクリエイターです。今回はもうひとり、染谷さんが現在所属する音響会社、株式会社ソナの代表取締役、浅賀 達也(あさか たつや)さんにもインタビューに加わっていただき、「いい音」のお話、そして最近導入したバッファローの外付けSSD、SSD-PHP4.0U3-BAについて東京、中野にあるソナのスタジオにLAVAが伺いたっぷりとお話を伺いました。

プロクリエイターが選んだ商品

静かで衝撃に強く、コンパクトで大容量を実現するSSD/ソリッドステートドライブの総合情報はこちら。

Creator's Profile

サウンドデザイナー 染谷 和孝

染谷 和孝

1963年東京生まれ。東京工学院専門学校卒業後、(株)ビクター青山スタジオ、(株)IMAGICA、(株)イメージスタジオ109、ソニーPCL株式会社を経て、2007年に(株)ダイマジックの7.1ch対応スタジオ、2014年には(株)ビー・ブルーのDolby Atmos対応スタジオの設立に参加。2020年に株式会社ソナ制作技術部に所属を移し、サウンドデザイナー/リレコーディングミキサーとして活動中。2006年よりAES(オーディオ・エンジニアリング・ソサエティー)「Audio for Games部門」のバイスチェアーを務める。また、2019年9月よりAES日本支部 広報理事を担当。

主な受賞作品

1993 たむら しげる監督作品 「銀河の魚」 
    第6回国際エレクトリック シネマフェスティバル グランプリ受賞
    ハイビジョンアワード 選定委員長賞受賞
    IMAGE DU FUTURA 入賞
    毎日映画コンクール 大藤 信郎賞受賞

1998 たむら しげる監督作品「クジラの跳躍」
    文化庁アニメーション大賞 グランプリ受賞
    PPAアウォード・ミキシング技術 VP部門ゴールド賞受賞

1999 坂上 忍監督 映画「ジャンクフードジェネレーション」
    JPPAアウォード・ミキシング技術 ドラマ部門ゴールド賞受賞

2000 スクウェア制作「バウンサー」 
    JPPAアウォード・ミキシング技術 プログラム部門ゴールド賞受賞

2000 キングレコード(株)制作「ねこぢる草」
    JPPAアウォード・ミキシング技術 ドラマ部門ゴールド賞受賞
    ファンタジア映画祭 「最優秀短編賞」、「批評家賞」受賞

2002 ニッテンアルティー制作 岩井俊二監督 「コーセーサロンスタイルTVCM」
    JPPAアウォード・ミキシング技術 CM部門ゴールド賞受賞

2003 ピクト制作「NTTドコモ北海道TVCM」
    JPPAアウォード・ミキシング技術 CM部門ゴールド賞受賞

2005 スクウェア制作 「ファイナル・ファンタジーⅦ/DC」
    JPPAアウォード・ミキシング技術 VP部門ゴールド賞受賞

2006 スナップ制作 李 闘士男監督 映画「お父さんのバックドロップ」
    JPPAアウォード・ミキシング技術 VP部門ゴールド賞受賞


Work List(Game)

・Final Fantasy-10,10-2,11,12
・Final Fantasy 7 DC
・Soul Canlibur 3,4
・Takken 5,6
・Metal Gear Solid 4
・Sonic The Hedge hog,World Adventure(Sound Edit + Mixing)
・Final Fantasy-13,13-2,3(Sound Edit + Mixing)
・FF12 The Zodiac Age(Final Mixing)
・NieR:Automata(Sound Edit + Pre+Final Mixing)
・Dragon Quest Ⅺ(Foley + Foley Pre Mixing)
・ANUBIS ZONE OF THE ENDERS:MARS(SD + Atmos Mixing)
・BABYLON'S HALL(SD + Mixing)
・Hi-Fi RUSH (SD + Atmos Mixing)


Work List(Movie)

・「お父さんのバックドロップ」リコーディングミキサー+サウンドスーパーバイザー
・「明日の記憶」ミキシングスーパーバイザー
・「大帝の剣」プリミックス
・「ヒートアイランド」プリミックス+リコーディングミキサー
・「水グモもんもん」(ジブリ美術館用映画)サウンドデザイン+リコーディングミキサー
・「特命係長・只野 仁 / 最後の劇場版」プリミックス+リコーディングミキサー
・「Rookies 劇場版」プリミックス+リコーディングミキサー
・「カイジ」、「カイジ2」プリミックス
・「ホタルノヒカリ」プリミックス+サウンドエディット
・「あらしのよるに」出会い篇、きずな篇 プリミックス+リコーディングミキサー
・「図書館戦争」フォーリープリミックス
・「相撲道~サムライを継ぐ者たち」サウンドスーパーバイザー+リコーディングミキサー
・「Recording of Memories」サウンドスーパーバイザー+リコーディングミキサー

Interview

エンタメ界の音作りの歴史を知るサウンドデザイナーと最高の音響環境を作り上げる会社が出会い「いい音」をとことん追求

——今回はサウンドデザイナーの染谷和孝さんと染谷さんが所属する株式会社ソナの代表取締役、浅賀達也さんにも参加していただきお話を伺います。まずは染谷さんがサウンドデザイナーになっていった経緯を教えてください

染谷(以下染):中学生の時にギターを弾くようになり音楽にどんどんとのめり込み、フォークギターからエレキギターへと変わっていき日々音楽三昧な学生時代を過ごしました。音響に興味を持つようになったきっかけは高校の文化祭で柔道場をコンサート会場にしたんですがPAが必要になり私がPAエンジニアをやることになったんです。その時に初めてミキサーなどのPA機器を触ったんですがときめいたんですよね。ボリュームひとつで色々と音のバランスが変わったり、エコーをかけると音楽自体が変わったり、凄いなって思いました。そこから録音できるラジカセやワイヤレスマイクを買ってきて音を録音することを始めたんです。

——なんかわかります。僕も中学生の頃にラジカセ2台を駆使して変な音楽を作っては喜んでましたね。イコライザーのつまみを触るだけで興奮した時代でした。その後は音楽の学校に通ったんですか?

染:はい、大学に行くか専門学校に行くかで悩みましたが吉野金次さんという伝説のレコーディングエンジニアがいて、その方が「ミキサーはアーティストだ」という本を出していてそれを読んで「あ、ミキサーになろう」って(笑)。それで音響の専門学校に通い2年間ミキサーの勉強をしました。当時はエンジニアの就職先があまりない時代だったのでなかなか仕事がなかったので、まずはテレビの技術スタッフの会社に入り歌番組やゴルフ番組の収録をしていました。それを2年ぐらいやってビクターの青山スタジオにアルバイトで入ります。

——なんか映画がきっかけだったんですよね?

染:そうなんです。当時観た映画”Back To The Future”でマイケル・J・フォックスがスケボーに乗るシーンで”Power Of Love”がかかるんですが、それが映像と音楽が完全にマッチしていて感動したんです。そこで音楽だけでなく映像と合った音楽を作りたいと思ったんです。

——そこでしたか。

染:はい。なのでそういった所で働こうと思いポストプロダクション(映像の音処理をする会社)のIMAGICAに入りました。でもそこではバラエティー番組がメインで「ドリフの大爆笑」などいろいろな番組を担当しました。「ドリフ」では年配の女性が40人くらい来て笑い声の録音とかをしていましたね。

——えー!あの後ろで笑ってるおばさまたちの声ですね!それは凄い!

染:ちなみに「志村けんのだいじょうぶだあ」ではその笑い声は40人の女子高生です(笑)。それも録りましたが。

——いや、最高です。

染:もっと言うと「新日本プロレス」の収録もしていてキラーカーン対アンドレザジャイアントの試合ではリング下で集音マイクを抱えていたんですがふたりがリングから落ちてきて死ぬかと思いました(笑)

——その話、今度ゆっくりお願いします(笑)。

染:でも2年半、IMAGICAではバラエティーばかりでしたね。その後は東急系のポストプロダクションに入社してコマーシャル全般、あとはレーザーディスクの仕事をしました。そこで初めてサウンドデザインの仕事をしたんです。絵本作家のたむらしげるさんの「銀河の魚」という作品が日本初のハイビジョン作品として映像化され販売されたんですが、そのサウンドデザインを手がけることができました。

大相撲のドキュメンタリー映画「相撲道」
染谷さんの手掛けた作品

「サウンドスーパーバイザーを担当した、世界初のDolby Atmos音響フォーマットを採用した大相撲のドキュメンタリー映画「相撲道」。半年間にわたり境川部屋、高田川部屋に密着取材を行い、厳しい朝稽古から日常生活までを描く。極限まで自分と向き合い、常に勝ち続けなければならない「相撲道」。国技館での緊張感と迫力をDolby Atmosで再現したドキュメンタリー映画です。」

——サウンドデザインというのはどういうお仕事なのかを簡単に教えてください。

染:起源としては、効果音、映像作品の音響制作全般の責任を持ち作品の完成まで導く仕事です。先ほど話した「銀河の魚」が文化庁の賞も取り、そこからゲームや日本映画作品のサウンドデザイナーとしての仕事が増えていきました。その後は自身のスキルアップも含めてソニーPCLのスタジオに移籍したんですがそこで新しいスタジオを作ることになったんです。それがジョージ・ルーカス監督がスタートさせたTHX音響再生基準の中の pm 3という基準を導入したスタジオです。これは厳しい音響再生基準に特化したもので、わかりやすく言うとスタジオでの制作時の音と映画館の音が違いすぎるので、スタジオと映画館の互換性を統一させるためのスタジオです。ルーカスフィルムがTHXのライセンスを売り、それをアジアで最初に採用したのがソニーPCLの408スタジオになります。そして、そこでお会いしたのがソナの浅賀達也さんです。

——なるほど。ではここからは染谷さんが所属する株式会社ソナの代表取締役、浅賀達也さんにも入っていただきます。浅賀さんの会社の話とそのTHXの話の続きをお願いします。

浅賀(以下浅):はい。ソナがTHXの音響と設計を担当しました。このTHXの商品パッケージ自体をTHX pm 3といって、そのpm 3を世界中に普及させたいのでソニーPCLさんとスタジオを作りました。その後にルーカスフィルムとソナがパートナーシップ契約を交わし、日本国内にTHXスタジオを最大で17スタジオを作りました。私たちの会社ソナは1975年に創業しまして私は2016年に3人目の代表取締役になりました。主だってのクライアントは映画会社、テレビ局、ポストプロダクション、音楽制作会社、レコード会社、ゲームメーカー、音楽学校などでそれらの音響設計を手がける会社です。ここは建築的にもシステム機器的にも両方の面から設計ができる会社です。ソナのポイントはスタジオメイキングができる人と建築ができる人がどちらもいることで「いい音」にするためのモニターシステムを完璧に手がけることができ、建築サイドからも音を作りあげることができます。制作環境を良くしていい作品を作っていただけるよう空間を完全な状態にしていく会社です。お客さまの模範になるスタジオ、そして模範になるサウンドデザイナーを入れて他のスタジオの方々に対して音響会社としてのリーダーシップをとっていける会社を目指しています。そして今まで培ってきた音響技術をこれからはギャラリーやホテル、そして店舗などにも活かしていきたいと考えています。

染谷さんと彼の所属する株式会社ソナ 代表取締役 浅賀さん
染谷さんと彼の所属する株式会社ソナ 代表取締役 浅賀さん

今回特別にインタビューにご参加していだいた株式会社ソナの代表取締役、浅賀 達也さん(写真右) 。ソナは音へのこだわり、空間での高音質へのクリエイティブに対し一切妥協しない世界を代表する音響会社です。僕は浅賀さんと以前から知り合いでしたが、彼の「いい音」を目指す姿勢にはいつも勉強させてもらっています。こういう人物がいるからこそ僕らサウンドプロデューサーやDJもより良い現場で仕事ができるんです。

——そして染谷さんが2019年にソナに入社しますが、現在ソナで手掛けているクリエイティブを教えてください。

染:ゲーム作品や映画の音響制作がメインです。最近では嵐のライブ映画、あとは3代目 J Soul Brothersのライブ映画制作も手がけました。どちらもDOLBY ATMOSというフォーマットに合わせた制作をしています。

素晴らしい音響環境のソナ社内スタジオ
素晴らしい音響環境のソナ社内スタジオ

東京、中野にあるソナの会社内にあるスタジオです。14台ほどあるDOLBY ATMOSフォーマットのスピーカーレイアウト(9.1.4ch)から鳴らされるサウンドシステム、やばかった。インタビュー中も言いましたが、これで聴き続けると他で聴けなくなります。それほどパンチのある素晴らしい音でした。ずーっとこの音で大好きな映画たちを観続けたいです。

音響制作中の様子
音響制作中の様子

ソフトのATMOSレンダラーの画面です。この緑色の丸い点が音源の位置を表しています。

——僕もこのソナスタジオでDOLBY ATMOSのサウンドを聴かせていだきましたが、これで映画を観てしまうともう家のテレビには戻れなくなります。ダイナミックであり細かいところまでかなり再現されてる最強のサウンドシステムです。浅賀さん、音が良くなることでなにが最も良くなるんでしょう?

浅:せっかく音響空間を作り上げても音源自体が良くないと駄目なんです。そしていい作品を作っても空間の音響システムが悪かったら意味がありません。その完璧なマッチングをクリエイトし空間自体を良くし、そこに来た人、観ている人、聴いている人に幸福感をもたらせます。いい音を作っていくためにこの空間を作り続けたいのです。

染:やはりエンドユーザーが楽しめることが最優先です。今では様々なところで映画コンテンツが観られるので、それぞれのフォーマットに合わせてちゃんとした音源を作っていきたいですね。音が良くなるとエンドユーザー満足につながる。これにつきますね。

浅:あとはこのスタジオに学生を呼んでいい音で音楽を聴いてもらうこともしています。私たちは音楽学校で教えることもしているので授業の一環としてもやっていますが、優れたオーディオフォーマットの勉強はいい音を次世代に伝えていく大事なリレーションシップでもありますね。

今のサウンドデザインの世界ではSSDを使うのが当たり前になっています。そしてよりよい音質を確保するためには転送レートが重要です。

——音のリレーションシップ、大事です。ソナの掲げる「いい音」がさらにたくさんの人に届くことを僕も楽しみにしています。ではパソコンの話をしましょう。まずは染谷さんが作業でお使いのパソコンとソフトを教えてください。

染:スタジオのメインのパソコンは新型のMac Pro。ソフトはPro toolsがメインです。また、ATMOSレンダラーというソフトを使っていて、これはDOLBY ATMOSを作るためのソフトです。スタジオ内の音の位置情報を常に管理・表示しており、スタジオで扱うすべてのデータの集積が必要になります。私たちの仕事は保存をしたり修正したりすることが日常で行われています。なのでその多くのデータのやりとりをスムーズにするためにはまずある程度の転送速度が必要になります。例えば、私たちのフィールドでは音楽は48kがユージュアルでそこから96k、ハイレゾになっていくと192kとどんどんと大きくなっていきます。そうなっていくと転送レートが微妙になっていきますので転送速度が約束されているSSDが必要になってきます。すでに今のサウンドデザインの世界ではSSDが当たり前になっているというのも事実です。日常的に使うものは今やほとんどがSSDに移行していると思います。録音する際にトラック数が多いものだとデータ容量が必要で、さらに音質を確保するための転送レートが必要になります。やはりそうなるとSSDのような安定したメディアにデータを入れることが必要になってくるんですね。そこで新たにバッファローの外付けSSD、SSD-PHP4.0U3-BAを導入しました。

染谷さん愛用のSSD
染谷さん愛用のSSD

サウンドデザインの世界ではSSDを使用するのが当然だとのこと。その中でも選んだのはバッファローの外付けSSD、SSD-PHP4.0U3-BAです。圧倒的な転送速度と大容量が決め手。

染谷さん愛用のSSDの詳細はこちら。

——お使いになってみてどうでしたか?

染:まずは転送スピード。思ってた以上に速くてびっくりしました。コピーで言うと4分の1ぐらいになっていますね。データにもよりますが、1TBコピーするのに約50分。以前だと3時間ぐらいかかっていました。いや、下手するともっとかかっていましたね。はるかに今までのものよりも速いので家に帰るのが早くなりました(笑)。そういった意味でもSSDが絶対にいいです。このSSDの最も売りの部分のCopyBoosterという機能で以前よりもコピー速度がぐんぐんと上がっています。スタジオでは作業終了後にコピーをする時間もスタジオ使用料の中に入ってしまうのでコピー速度は速い方がいいに決まっています。金銭的にもですし時間に余裕があるということは他のことにも目を向けられます。当然レコーディングの内容も良くなっていきますよね。なので作業用のものは今やSSDしか使っていません。このスタジオ内でもノートパソコンで作業をして、それをデスクトップの方にコピーするというルーティーンワークが日々あるので、このコピー速度には本当に助かっています。

ファイルコピーを高速化

あとは4TBという大容量。私たちの仕事は音だけではなく映像のクリエーティブもあるので、その都度映像も取り込まなければなりません。なので4TBは相当嬉しいです。最初2TBぐらいで十分かなと思っていたんですが4TBにして大正解でした。やはり4TBが今のサウンドエンジニアには基準でしたね。昔から考えたら信じられないのですが。それと持ち運びが楽です。コンパクトなので受け渡しも楽ですし、耐衝撃や防塵、防滴仕様なので大事なデータを守ってくれている感がひしひしと伝わってきます。私たちの作業もスタジオとスタジオを行き来し、データをSSDで渡したり預かったりが頻繁に行われます。落とすしぶつけるし、濡れてしまうこともあるんです。持ち運ぶと言うリスク中で起きてしまうアクシデントを未然に防いでくれているのも嬉しいポイントです。

屋外への持ち運びに安心

あとはこのSSDの売りでもあるUSB Type-AとUSB Type-Cへの両対応。私はMacでの作業が殆どですが、現場によってはWindowsのところもあるのでその相互性があるのはエンジニア系の方たちには特に喜ばれる部分ですね。そしてその全ての機能を簡単に持ち歩けるしこの大きさ。スマホよりも小さいです。名刺入れぐらいですね。でもSSDでこの4TBの容量がやはり一番ですかね。大きな仕事をするとデータは全部で2TBぐらいになります。なので4TBあるとデータの制御をする必要もないですし色々と気を使わなくてすみます。使うフォーマットがwavのファイルで効果音やダイアログの素材が混在しますが、やはり重要なのは音の素材です。これが容量的には一番大きいです。このSSDをマスターにするともうひとつのSSDにコピーをしていきます。SSDからSSDへのバックアップですね。ちょっと前まではSSDはデータ不良が多かったです。コピーするとコピー自体ができないことが多かったんです。パソコンとの相性もあったんでしょうが。でもこのSSDに変えてからはそれはなくなりました。それと「みまもり合図」という機能がSSDの劣化を予測してくれて、そろそろバックアップをとっておこう、そろそろ買い換えようというタイミングを教えてくれます。これもいいサービスですね。SSDはアクセスする回数に限界があると言われていてまだ私はその経験はないですが、そういった部分も含めて「みまもり合図」は安心できるシステムだと思います。

異常を検知したら即お知らせ

ハードディスクもそうですが使えば劣化していきますからね。常にバッファローがサポートしてくれている感じがして安心して使えます。私たちサウンドデザイナーが最も安心して作業が行える一番大切な部分は、なんのストレスもなくデータを管理できるということです。作業的にもかなり緻密な仕事ですし、同じものが作れないというクリエーティブでもあります。そして大切なクライアントとの仕事でもありますからなにかあってからでは遅いんですよね。コピーの高速化、大容量、持ち運べるサイズ感、そして安心してデータを管理できるという部分、すべてにおいて進化したSSDであり私たちサウンドデザイナーにも適したSSDだと思います。

——どうもありがとうございます。僕も以前はスタジオであまりにデータのコピー時間が長いので家に帰ってスタジオのエンジニアに家のポストにハードディスクを入れてもらうということをしていました。もうそういったことがなく進行できるのは今更ながら素晴らしいことですね。浅賀さんと染谷さんが目指す「いい音」がさらにこのSSDにバックアップされていくことでしょう。今日はどうもありがとうございました。

作業中の染谷さん
作業中の染谷さん

ソナスタジオで作業中の染谷さん。染谷さんのプロフィールにある履歴を見れば一目瞭然ですがこれは氷山の一角で、今までのキャリアを全部載せたらとんでもない数になりそうです。それほどに染谷さんは素晴らしいエンジニアであり、多くの「いい音」をエンドユーザーに今なお届けている人物なのです。そんな方がバッファローのSSDを現場で大いに使ってくれているのが本当に嬉しいですね。

共にいい音を作っていきましょう
共にいい音を作っていきましょう

浅賀さんと染谷さんと3人で。余談ですが染谷さんはインタビューしていて発覚しましたが僕の高校の先輩でした(笑)。なんか音のフィールドにいるもの同士、やはりつながりがあるんだなと改めて思ってしまいました。僕も今後は空間音楽のプロデュースにより一層力を入れていくことなるので、ソナとも今まで以上にお付き合いさせていただきたいと思っています。浅賀さん、染谷さん、共にいい音を作っていきましょう!

Creator's Favorite Foods

染谷 和孝の好きな料理“この一品!” 「自家製ポテトサラダ」

染谷 和孝の好きな料理“この一品!” 「自家製ポテトサラダ」

染谷さん曰く、「じゃがいもの料理が好きです。じゃがいもは非常に素朴な野菜ですから、料理する人の腕の良し悪しが顕著に反映されます。特にポテトサラダやタラモサラダが好きで自分でも作りますが、常に美味しく仕上げることがとても難しいと感じます。音源の良さを最大限に引き出す、ミキシングすることに似ているかもしれませんね。」

Interviewer Profile

LAVA

LAVA

作曲家、DJ、サウンドプロデューサー

90年後半からロンドンでDJのキャリアをスタート。その後3枚のオリジナルアルバムを世界中でリリースさせる。1枚目の”Aile Alegria”はドイツのフロアチャートで4位を記録。2019年6月には待望の新作”Som do Verde”を自身のレーベル”Mundo Novo“よりリリースさせる。
音楽をまるでインテリアのように展開するそのサウンドスタイルで、選曲家としても不動の地位を築き上げ、各方面からのオファーは絶えない。今後も音楽を通して世界中へのコミュニケーション、リレーションを積極的に行っていく。

今回登場した商品

SSD-PHPU3Aシリーズ

本商品はUSB 3.2(Gen.2)に対応し、約1,050MB/sのリード速度と約1,000MB/sのライト速度を実現。(※1)またアクセス方法の改善により大容量データの連続書き込み時でも高速転送が可能なポータブルSSDです。Windows用高速アプリ「CopyBooster(コピーブースター)」を利用することでデータ転送の効率化を図り、書き込み時間をさらに短縮することが可能。プロユースなど動画編集時の大容量データの移動や、スムーズなバックアップに効果的です。また端子部分にはキャップも付属し、外出時の持ち運びや屋外での利用の際にも大切なデータを守ります。「IP55」の防塵・防滴性能を持つほか、米軍納入品の選定に用いられる米国MIL規格「MIL-STD-810H 516.8 procedure IV」に準拠し、当社が独自に行った2.1mからの落下試験(※2)にも合格しており、高い耐衝撃性も実現しています。

※1.2022年10月、バッファロー調べ。あくまで特定のテスト環境で得られた結果であり、必ずしも全ての動作環境で同様の結果が得られることを保証するものではありません。詳細は商品ページをご確認ください。
※2.詳細は商品ページをご確認ください。