パソコンいらずでCDの音楽を手軽にスマホへ。 Wi-FiでスマホとつながるCDレコーダー「ラクレコ」。

―「ラクレコ」はどのような方をターゲットに想定されているのですか？

村上：パソコンやデジタル・ガジェットに精通している方よりも、それらにあまり詳しくない方がメインターゲットですね。昔からたくさんのCDコレクションを持っておられる音楽好きや、語学等のCD教材がご自宅にある方も「ラクレコ」でお持ちのCDをより活用頂けると思います。
日下部：他にも、インディーズ・バンドやアイドル、アニメ関連をはじめ、発売はCDだけでサブスクに含まれていない楽曲って意外に多いですよね。ですがそうした楽曲ほどコアなファンが多く、スマートフォンでいつでも聴きたいというニーズが高そうだと考えました。「ラクレコ」はそうした方々に対する、「新しいCDとの付き合い方」の提案なんです。

―開発にあたってこだわった点や、苦労した点を教えてください。

大村：「ラクレコ」はデジタル・ガジェットに詳しくない方に向けた商品です。それだけに、接続もとにかく簡単でなくてはならないですし、せっかく楽しみに購入してくださったお客様が「うまくつながらない」とがっかりしていただきたくありません。そのために、Wi-Fiの電波強度をはじめ接続性や安定性といった細部のチューニングは徹底的に煮詰めましたね。
日下部：今回、バッファローとしても類似のジャンルがない、チャレンジングな商品です。だからこそ、世に送り出す前にチーム外のメンバーにもとにかく触ってもらって、フィードバックをもらい、商品を改善する。そのPDCAサイクルにはかなりの時間を費やしました。使いやすいユーザーインターフェースとは何なのかを話し合い、誤解を生まないアイコンやテキスト、デザインを心掛けるようにしました。アプリ内のボタンの位置ひとつとっても、チーム内で何度も話し合いを重ねて生まれたんですよ。
村上：ハードディスクやWi-Fiルーターなどは、比較的これまでの経験の積み重ね、いわばセオリーでつくっていくことがほとんどです。一方で、「ラクレコ」に関してはすべてが初めての経験。私たちはもちろん、バッファロー全体で見ても、誰も正解を知らない商品です。だからこそ、自分たちだけでなく社内のさまざまな意見に耳を傾けました。バッファローは「ラクレコ」以前にも長い歴史の中で、たくさんの新ジャンルを開拓してきました。いわば、知恵と工夫の宝庫なんです。だからこそ、内にこもらずとにかく意見を聞くことにこだわりましたね。

―「ラクレコ」は発売当初から多くのお客様からたくさんの評価をいただいています。新ジャンルの商品がお客様に喜ばれた感想はいかがですか？

大村：「サブスク時代のCDレコーダー」という「ラクレコ」の提案がお客様にはまった結果だと考えています。私たちが狙っていたことが大きな評価とともに受け入れられたことは、やはりうれしいですね。

ラクレコのWi-Fiをスマホに登録するだけの簡単接続。CDから取り込んだ楽曲は、無料アプリ「ラクレコ」を使ってお好みの音質で楽しめます。サブスクに登録されていないこだわりの楽曲や、英語をはじめとした語学教材など、CD資産をフル活用できます。
端末に合わせたケーブルを選んで、スマホにつなぐだけでかんたんに取り込めるケーブルモデルも追加。