新規格『Wi-Fi 6E』に対応した 『トライバンドWi-Fiルーター』 登場

太田：「Wi-Fi 6E」に対応し、最大2.5Gbps対応のINTERNETポートを搭載する国内初^※1のWi-Fiルーターであるということです。最新規格だからこそ得られる様々なメリットをいち早くお客様にお届けしたい思いから、急ピッチで開発を進めてきました。ただし、単に新規格に対応したWi-Fiルーターというだけでなく、バッファローのDNAともいえる「かゆいところに手が届く」使いやすさにはこだわり抜きました。例えば、つなぐだけで親機と中継機が互いに通信しあい、メッシュ状にネットワークを構築する「Wi-Fi EasyMesh™」にも対応。大きな家でもすみずみまで快適な電波を届けます。今回は開梱してすぐ「Wi-Fi EasyMesh™」を構築できるよう設定を済ませたルーター(コントローラ)・中継機(エージェント)のセットモデル「WNR-5400XE6/2S」も同時発売します。
二井：今回はハードウェアの面でも革新的なデザインに挑戦しています。一部の方にはWi-Fiルーターとは「隠す」「人目に触れない場所に設置する」ものという認識があるのではないでしょうか。実際には家具や家電の裏などに設置してしまうと電波減衰によって屋内の電波環境は悪化してしまいます。Wi-Fiルーターは可能な限り、遮蔽物のない開けた場所に設置するのがいい。「WNR-5400XE6」ではインテリアと調和する「見える場所に設置できる」デザインを目指しました。筐体色はホワイトを基調にし、LEDについても光り方はもちろん、カラーにもこだわって何種類もの部材を比較検討し選びました。加えて、配線類がなるべく目に触れないよう背部にへこみを設け、すっきり設置できるデザインにしています。この部分は接続口が目立ちにくいよう下から挿す仕様にしましたが、LANケーブルの太さや固さ、コネクター部分のサイズは様々なので、どんな市販ケーブルを挿しても筐体が立てられるよう多くのケーブルでテストしました。ケーブルの固さなどによっては筐体が前に倒れてしまう可能性がありますが、スタンドを付けることで前傾を回避できるデザインになっています。また、このスタンドは壁掛け設置時のフックとしても使用が可能です。こうした工夫はスペック上に表れないものではありますが、機能を最大限に生かしてもらい、満足できる通信環境を享受してもらうためには重要なこだわりであると考えています。

―「Wi-Fi 6E」への対応にあたり、苦労した点はありますか？

太田：新たな周波数6GHzに対応するということで、とにかく情報が乏しい点が苦労したところですね。既存規格であれば先行商品を参考にできますが、まだどこにも対応商品のない「Wi-Fi 6E」では、それが不可能でした。しかも、6GHzに対応する端末がないため、多数の端末を接続した際の安定性を確認する社内試験などの実施も難しい状況でした。
二井：通常の開発であれば、市販されているスマートフォンなどを使ってトライアルを重ねるのですが、今回それができませんでした。開発サンプルをかき集めたり、海外のチップベンダーに協力してもらうなどハードウェアとファームウェア両チームが、いつも以上に協力しながら試験を進めていった形ですね。

―2022年9月の電波法改正により、通常使用できるようになったわけですが、イメージしていたパフォーマンスと現実にはどのような違いがありましたか？

太田：実際に想定した性能が発揮できるのかと緊張しましたが、結果は「イメージ通り」。安心してお客様に届けられる商品に仕上がったと自信を持っています。
二井：価値のある帯域が使える製品をどこよりも早くご用意できました。今度はたくさんの方々にこの帯域をご使用いただき、皆様の「喜び」に繋げられたらと思います。

2022年9月、電波法改正により生まれた新たなWi-Fi規格「Wi-Fi 6E」。国内で初めて対応し、最大2.5Gbps対応のINTERNETポートを搭載する商品がバッファローの「WNR-5400XE6シリーズ」だ。新たな周波数6GHzが加わることで、これまでにないストレスフリーの通信環境が生まれる。