Windowsのロゴで止まって起動できない時の対処法(Windows 10/Windows 11)

パソコンを起動しようとしたら、なぜか立ち上がらない。 黒い画面にWindows 11/Windows 10のロゴが出た後、ロゴの下のマークがくるくると回り続けて、そこから先に進まない。ある日突然起こるパソコンの起動トラブル…。今すぐパソコンを使いたいのに!中には家族の写真などの大事なデータが入っているのに!いったい何が原因でこんな状態になってしまうのでしょうか?こんな時にはどのように対処すればいいのでしょうか?

目次


1.考えられる原因と対処法

黒い画面にWindowsのロゴとくるくるマーク。起動時にこの画面が表示されている時、パソコンはWindows 11/Windows 10のシステムファイルを読み込もうとしています。読み込みが終わると次の起動ステップに進むのですが、何らかの理由で読み込みが終わらないと、この状態が延々と続きます。また、この画面で固まってしまい、先に進めなくなることがあります。

Windowsのロゴが表示されているということは、パソコン本体には問題がなく、内蔵HDD/SDDなどの起動デバイスも認識されているということです。システムファイルの読み込みが終わらない原因としては、以下が考えられます。


Windows Updateに時間がかかっている

Windows 11/Windows 10には、定期的にシステムファイルを更新する「Windows Update」という機能が搭載されています。Windows Updateは主にシステム終了時と起動時に行われるのですが、大規模な更新が行われる時には、更新プログラムの読み込みに時間がかかり、Windowロゴ画面が30分から1時間以上続くことがあります。

この状態を「止まってしまった」と勘違いして強制終了すると、更新が完了できず、次回起動時にまた同じ状態になってしまいます。また、更新途中に強制終了をすると、システムファイルが破損する可能性もありますので、すぐに強制終了せずに1〜2時間待つようにしてください。

Windows Updateが行われる時には、スタートメニューの電源アイコンに印が付きます。この時に「更新してシャットダウン」で終了すると、次回起動時に更新が行われ、起動に時間がかかる可能性があります。時間に余裕がある時は、「更新して再起動」でWindows Updateを完了した上で、システムを終了しておくとよいでしょう。


Windows Updateが原因でエラーが発生している

Windows Updateが行われた後に、パソコンの動作が不安定になったり、起動できなくなったりすることがあります。Windows Update後に起動できなくなった場合は、「更新プログラムのアンインストール」を実行して更新前の状態に戻すことで、解決できる可能性があります。

更新される直前の状態に戻すため、失われるデータは最小限で済みますが、大事なデータが保存されている場合は、作業を行う前にデータ復旧を行うことをお勧めします。



◎「更新プログラムのアンインストール」を実行する方法

電源ボタンを長押しして強制終了を何度か繰り返すと、自動的にスタートアップ修復が起動し、自己修復が行われます。

自動修復完了後の画面で「詳細オプション」をクリックします。

「詳細オプション」をクリックします。

「更新プログラムのアンインストール」をクリックします。
以降は画面の指示に従って進めてください。

システムファイルやデバイスドライバーが破損している

何らかの理由でWindows 11/Windows 10のシステムファイルが破損していると、起動に必要なファイルを読み込むことができず、Windowsロゴ画面から先に進まなくなります。また、ドライバーが破損して、起動デバイスが認識できないときにも、同じ症状になります。この場合は、Windows 11/Windows 10に標準搭載されている「システムの復元」「初期状態に戻す」などの機能を実行し、正常に起動していた以前の状態に戻すことで解決できる可能性があります。

「システムの復元」は、以前に保存しておいた復元ポイントを選んで、その時の状態に戻す機能です。復元ポイントの日付以降に保存したデータやインストールしたアプリなどは削除されます。復元ポイントは通常、自動で保存されるように設定されていますが、機能が無効になっている場合は保存されず、システムの復元を行うことはできません。

「初期状態に戻す」は、購入時の状態に戻す機能です。この作業を行うと、保存してあったデータやインストールしたアプリなどは、すべて削除されます。

いずれの機能も、パソコンが以前の状態に戻るため、それ以降に保存したデータは削除されます。また、復元に失敗した場合は、それ以前のデータも消失してしまう可能性があります。必要なデータがある場合はこの作業を行う前に、データ復旧を行うことをお勧めします。


◎「システムの復元」を実行する方法

電源ボタンを長押しして強制終了を何度か繰り返すと、自動的にスタートアップ修復が起動し、自己修復が行われます。

自動修復完了後の画面で「詳細オプション」をクリックします。

「詳細オプション」をクリックします。

「システムの復元」をクリックします。
以降は画面の指示に従って進めてください。

◎「初期状態に戻す」を実行する方法

電源ボタンを長押しして強制終了を何度か繰り返すと、自動的にスタートアップ修復が起動し、自己修復が行われます。

自動修復完了後の画面で「詳細オプション」をクリックします。

「このPCを初期状態に戻す」をクリックします。
以降は画面の指示に従って進めてください。

パソコンの内蔵HDD/SSDが故障している

HDD/SSDが認識されていても、HDD/SSD内のデータ記憶領域が劣化・破損していると、Windows 11/Windows 10のシステムファイルの一部が読み取れず、起動できなくなることがあります。この場合はHDD/SSDを交換して、Windows 11/Windows 10をインストールし直す必要があります。



2.修理前にデータ復旧が必要な理由

パソコンの修理が必要な場合、多くの方がメーカーや修理業者に依頼されます。ここで一つ覚えておいていただきたいのは、パソコン修理の際には、内部のデータがすべて初期化され、購入時の状態に戻されてしまう場合があるということです。依頼される前に、サービスの適用範囲や注意事項を入念に確認し、リスクを理解した上で修理に出してください。

パソコンに重要なデータが保存してあった場合は、修理を依頼される前にデータ復旧業者にご相談いただき、データの安全を確保しておくことをお勧めします。パソコンの内蔵HDD/SSDなどのストレージが故障して認識されない状態でも、保存されているデータが残っていれば、取り出して復旧できる可能性があります。

パソコンのデータ復旧ならアドバンスデザイン(株)へ

パソコンのデータ復旧は、当社と同じメルコホールディングスグループの所属企業であるアドバンスデザイン(株)へのご相談・ご依頼をお勧めします。

アドバンスデザイン(株)とは

株式会社バッファローをはじめとするメルコホールディングスグループに所属しているデータ復旧専門企業です。

データ復旧の健全化を目的とする一般社団法人日本データ復旧協会(DRAJ)の常任理事企業です。

1995年の創業以来、数多くのデータ復旧実績を誇っています。

アドバンスデザインでは、必ず事前にメディアの診断を行い、障害レベルとお見積もりをご提示し、ご納得いただいてから作業を行いますので、安心してご相談ください。診断・お見積りは無料で、お見積り後に作業を行わない場合もキャンセル料はいただきません。


PC起動しない症状と対処法についてもっと知りたい方は、下記のページをご覧ください。