Androidスマホバックアップ入門ガイド

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Androidスマホには大切な思い出や情報がいっぱい詰まっていますよね。突然の故障や不具合で、そのデータが消えてしまったら...想像しただけでドキッとします。でも、心配はいりません。適切なバックアップを取っておけば、そんなトラブルにも落ち着いて対処できます。
ただ、Androidスマホのバックアップ方法はいくつかあって、「どれを選べばいいんだろう?」と迷っている人も多いかもしれません。
そこで、Androidスマホの代表的なバックアップ方法を3つ紹介します。それぞれの特徴や良い点、注意点を知れば、自分に合った方法を見つけやすくなるはずです。この記事を読めば、Androidスマホデータを守るのに役立つ方法が分かります。それでは解説していきます。

2025年7月執筆時点の情報を元に記載しています。

Androidスマホのバックアップ方法の紹介

Androidスマホのバックアップ方法には、主に3つの方法があります。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

「Google One」でバックアップする

「Google One」でバックアップする

Google Oneは、Googleが提供するクラウドストレージサービスです。このサービスにはさまざまな機能がありますが、その中の一つがGoogle Oneのバックアップ機能です。
Google Oneのバックアップ機能を使うと、Androidスマホのデータをインターネット上に保存できます。
Google Oneのバックアップ機能では、バックアップするデータの種類を選択できます。Androidスマホの設定やアプリのデータ、写真、メッセージなど、さまざまな項目から自分にとって重要なものを選んでバックアップできるので、限られた容量を効率的に使えます。これにより、機種変更時や不具合発生時も、優先度の高いデータを復元しやすくなります。
ただし、無料で使えるのは15GBまでです。15GBを超える容量が必要な場合は、月額料金が発生します。写真や動画をたくさん保存する場合は、容量不足に注意が必要です。
Google Oneのバックアップ機能は、手軽さと安全性を兼ね備えたバックアップ方法として、多くのAndroidスマホユーザーに利用されています。

パソコンにバックアップする

パソコンにバックアップする

パソコンを使ったバックアップは、Androidスマホのデータをパソコン上に直接保存する方法です。
この方法の特徴は、インターネット接続なしでバックアップができること、そしてAndroidスマホの設定やアプリのデータを含む包括的な保存ができることです。AndroidスマホをUSBケーブルでWindowsパソコンと接続し、Windowsの標準ファイル管理ソフト「エクスプローラー」を使用してバックアップを行います。
パソコンの大容量ストレージを活用してデータを保存でき、手元で管理できることや、通常のWindowsパソコンの操作と同じようにファイルやフォルダーを整理できることが魅力です。
この方法は、プライバシーを重視する場合や、クラウドサービスの月額料金などの追加コストを避けたい場合におすすめです。

MacはAndroidがUSBケーブル接続でファイル転送に使用するMTP(Media Transport Protocol)に対応していません。そのためにMacでAndroidスマホをバックアップするにはMTPを利用できるサードパーティー製のアプリを使用します。

Androidスマホに直接つなぐストレージにバックアップする

Androidスマホに直接つなぐストレージにバックアップする

AndroidスマホにスティックSSDなどの外部ストレージを直接接続してバックアップを行う方法をご紹介します。この方法の特徴は、パソコンを必要としないこと。
インターネット環境が不要で、外出先でも簡単にバックアップが取れます。データの転送は、通常、Androidスマホに標準搭載されているファイル管理アプリ(Files by Googleアプリなど)か外部ストレージに対応した専用アプリを介して行います。これらのアプリを使用することで、写真やビデオなど、必要なファイルを選んでバックアップすることができます。
現在使われているほとんどのAndroidスマホはUSB Type-C端子対応の外部ストレージが使えます。
この方法は、パソコンを所有していなかったりパソコンの操作に自信がなかったりする方や、クラウドに依存しすぎるのは怖いと思うような方におすすめです。

バックアップ方法別 特徴比較

Androidスマホのバックアップ方法には、Google One、パソコン、直接接続する外部ストレージの3つがあることをご紹介しました。それぞれの特徴を表にまとめると、以下のようになります。

Google One パソコン Androidスマホに直接つなぐストレージ
インターネット接続 必要 不要 不要
自動バックアップ Wi-Fi接続時に可能 ※1 不可 不可
コスト 15GBまで無料※2 買い切り 買い切り
パソコン要否 不要 必要 不要
※1.設定によりモバイル接続時にも可能
※2.有料で容量追加可能

Google Oneは自動バックアップが可能で手軽ですが、容量に制約があります。一方、パソコンや外部ストレージは大容量のバックアップが可能ですが、自動的に行われないと、つい忘れてしまうこともあるでしょう。
どれかひとつを選択するのではなく、複数の方法を組み合わせて行うというやり方もあります。たとえばGoogle Oneで優先的なデータを定期的にバックアップし、月に1回はパソコンや外部ストレージで全体のバックアップを行うという方法です。ご自身の使用状況やデータの重要性に応じて、適切な方法を選択するとよいでしょう。

Androidスマホのバックアップ手順

Google One バックアップ

Google Oneのバックアップ機能は、Androidスマホのデータバックアップによく使われている方法です。ケーブルをつなぐ必要がなく、インターネットさえあればどこでもバックアップを取れるのが大きな魅力です。設定さえしておけば、自動でバックアップを取ってくれるので、バックアップを忘れる心配もありません。

バックアップできるデータ

Google Oneのバックアップ機能は、たとえば以下に記載のようにさまざまなデータのバックアップに対応しています。

Androidスマホの設定

アプリのデータ

写真と動画

連絡先

SMSやMMSのメッセージ

通話履歴

Googleアカウントのデータ

Google OneはAndroidスマホの主要な情報をバックアップできます。新しいAndroidスマホに機種変更したときや、Androidスマホをリセットしたときに、このバックアップデータを使えば、元の状態に戻せます。

設定手順

Google Oneのバックアップ機能の設定は簡単です。以下の手順で設定することができます。

Androidスマホの「設定」アプリを開きます。

「Google」をタップします。

「バックアップ」をタップします。

「Google One バックアップ」をオンにします。
※必要に応じて「バックアップの詳細」からバックアップ対象を個別に設定変更します。

これで設定完了です。Wi-Fiに接続していて、Androidスマホが充電中の時に自動的にバックアップが行われます。
手動でバックアップを取りたい場合は、「今すぐバックアップ」をタップすれば、すぐにバックアップを開始できます。

Google Oneにバックアップする際の注意点

Google Oneの無料利用容量は15GBまでです。15GBを超える容量が必要な場合は、月額料金が発生します。容量不足の際は、不要なデータを削除してストレージの空きを増やす対応も可能です。

パソコンを使ったバックアップ

パソコンを使ったバックアップは、Androidスマホとパソコンを直接つないでデータを保存する方法です。USBケーブル経由と、Wi-Fi経由の2つの方法があります。どちらの方法でもバックアップが可能ですが、ここでは手順がよりシンプルなUSBケーブル経由の方法を紹介します。

バックアップできるデータ

パソコンを使ったバックアップでは、Androidスマホのほとんどのデータをバックアップできます。設定情報、アプリ、写真や動画、メッセージなど、Androidスマホ内の多くの情報をまとめて保存できます※。Google Oneのバックアップ機能と比べて、より包括的なデータ保存が可能です。

Androidスマホによって、取り出せるファイルが異なる場合があります。

パソコンを使ったバックアップの設定手順

パソコンを使ったバックアップ設定の手順は、パソコンを扱える方にとっては非常にシンプルでかんたんです。以下の手順で設定することができます。

AndroidスマホをパソコンにUSBケーブルで接続します。

Androidスマホの通知バーから「USBファイル転送モード」タップします。

パソコンがAndroidスマホを認識したら、ファイル管理ソフト(エクスプローラーなど)で必要なファイルをパソコンにコピーしてバックアップを行います。

Androidスマホに直接つなぐストレージを使ったバックアップ

Androidスマホに搭載されているUSB Type-C端子に直接ストレージをつないでデータを保存する方法です。exFATでフォーマットされたUSBメモリー、外付けSSD、カードリーダーを使用してSDカードなどさまざまなメディアにAndroidスマホから直接保存することができるため、PCを使用しなくても柔軟なバックアップデータの管理を行えます。

バックアップできるデータ

Androidスマホに直接つないだストレージにデータをバックアップするにはファイル管理アプリやバックアップ用のアプリを使用します。使用するアプリによって対応しているファイルが異なるので、用途に合わせたアプリを選びましょう。

「Files(Files by Google)」を使用したバックアップ手順

AndroidスマホはGoogle純正のファイル管理アプリ「Files(Files by Google)」を無料で入手して使用することができます。「Files(Files by Google)」では以下の方法でUSB Type-Cポートにつないだ外付けストレージにAndroidスマホ内のほとんどのデータをバックアップできます。

AndroidスマホのUSB-CポートにUSBストレージをつなぎます。

Androidスマホのロックを解除します。

「Files(Files by Google)」のアイコンをタップしアプリを起動します。

コピーしたいデータが保存されているカテゴリをタップします。

コピーしたいファイルを選択します。

画面右上の三点が縦に並んだアイコン(ケバブメニュー)をタップします。

メニューから「コピー」をタップします。

コピー先のストレージを選んでタップします。

コピー先のフォルダーを表示して、「ここにコピー」をタップします。

この方法は、パソコンの操作やクラウドの契約が不要で、USBメモリーや外付けSSDなどのストレージさえあればAndroidスマホをバックアップすることができることがメリットです。

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まとめ

突然の故障やデータ消失のリスクからデータを守るために、こまめにバックアップを取ることは必要です。どれかひとつと言わずにさまざまな方法を併用するのがいいでしょう。特に重要なデータは外部に保存するとより安全です。
バックアップは面倒に感じるかもしれませんが、大切なデータを守るためにとても重要な作業です。この機会に、定期的なバックアップを習慣づけてみてはいかがでしょうか。