【かんたん解説】M.2 SSDとは?NVMeとは?
M.2 SSDとは何だろう?
パソコンに接続するSSDのインターフェースの中で急速に利用が拡大しているのがM.2(エムドットツー)と呼ばれるインターフェース規格です。
ノートパソコンなど小型PC向けに開発された規格の一つで、パソコンのマザーボード上のスロットに直接差し込める形になっていて、基板の種類によって以下3種類のサイズが存在します。
M.2 type2280|22mm × 80mm
使用例:最も主流となるサイズで、デスクトップPCで主に使用できます。
M.2 type2260|22mm × 60mm
使用例:このサイズが採用されたSSDは極めて少数で必要とされるシーンは少ないです。
M.2 type2242|22mm × 42mm
使用例:ノートPCや産業用途など、小型化が優先される場合に使用されます。
M.2の規格の種類
それでは、もう少し詳しくM.2(エムドットツー)という規格についてご説明します。M.2はパソコンに内蔵される拡張カードにおいて接続端子となる規格のことであり、この接続端子を持つデータを読み書きできる記憶装置を「M.2 SSD」と呼びます。
M.2は2014年に発売されたIntel 9シリーズ以降のマザーボードに搭載された新しいストレージの接続規格であり、小型ノートパソコンの普及などデバイスのサイズに合わせて、ストレージ用の面積を小型化することを目的に開発されました。
マザーボードと拡張カードを接続するM.2は、従来あるさまざまなインターフェース規格に対応しています。代表的なインターフェースとしては「Serial ATA」や拡張スロットの利用に使われる「PCI Express」があります。 また従来のコネクターとの互換性はないものの、データ転送の技術自体は互換性を持っています。 M.2は接続端子に新しい規格が採用され、データ転送に関しては従来技術を取り入れた規格となっており、高速なデータ転送が実現できました。
主にストレージで使われる端子はB KeyとM Key、B&M Keyの以下の3種類です。
マザーボードのスロット側の規格と接続するデバイスの規格を一致させないと動作しないため、
事前にしっかりチェックしておきましょう。
M.2の効果的な利用方法
M.2は高速のデータ転送を実現し、お使いのパソコンをより早く、より高性能なスペックを追求する方におすすめの商品です。
OSのインストール、ゲームのインストール、アプリ・写真/音楽などの保存、動画編集の作業ドライブなど幅広い用途に対応可能です。
ハイスペック商品を利用するときに気になるのが「発熱」という方も多いと思います。
M.2の高速データ転送には大きな電力消費するため、場合によっては発熱が原因で転送速度が落ちてしまうことがあります。そんなときはヒートシンクなどをしっかり取り付けることで、発熱を抑えて高速性能を引き出してみてください。
NVMeとSATA接続の比較
M.2 SSDは大きく分けて以下の2つの接続の種類があり、端子部の切り欠きによって判断できる仕様です。
NVMe接続
NVMeは読み書きの圧倒的な高速データ転送が特長です。
主にPCI-Express接続を用いており、SSD側に搭載されているNVMeコントローラーが高速なデータ転送を実現します。その分、価格は高めではありますが、高性能や高速化を追求する方におすすめです。
SATA接続
SATAはM.2が普及し始める初期に一般的に使われてきた接続方法です。
NVMe接続のストレージと端子が似ていますが、NVMeとは別の通信規格で動作し端子の形状も異なるため、互換性はありません。
NVMeと比較して速度が遅く、発売時期が古い商品が多いことから容量単価も高くなる傾向にあります。
おすすめのM.2 SSDは?
バッファローではキオクシア(KIOXIA)ブランドの商品を取り扱っています。M.2 SSDについて詳しく知りたい方は商品ページをご覧ください。
キオクシアとは?
2019年10月1日、私たちは東芝メモリからブランド名を刷新し新たなスタートを切りました。
新たな社名である「KIOXIA(キオクシア)」は日本語の「記憶(kioku)」と、ギリシャ語で「価値」を表す「アクシア(axia)」に由来します。
「『記憶』で世界をおもしろくする」をミッションに掲げ、メモリ技術を通した情報の生成・蓄積・活用につながる技術開発や技術提供から、それらに付随する感情、思い出、体験といった「記憶」に紐づく技術をコアとして、未来の世界に新しい価値提供を目指していきます。
国産フラッシュメモリを搭載
SSDにはキオクシアの国内工場で生産されたフラッシュメモリを採用。世界初のNAND型フラッシュメモリを発明してから30年以上の技術力を活かし、信頼性の高いメモリ製品をご提供いたします。
徹底した品質管理体制
先端技術の粋を集めたスマートファクトリーにてフラッシュメモリを生産。製造装置、検査装置から集まるビッグデータをAI 技術で解析し、生産性向上や品質管理に努めております。
「シーケンシャルリード速度」「シーケンシャルライト速度」の値はあくまで特定のテスト環境で得られた結果であり、必ずしも全ての動作環境で同様の結果が得られることを保証するものではありません。テスト環境等の詳細は各商品ページをご覧ください。
KIOXIA EXCERIA PRO NVMe Gen4x4 SSD
対応インターフェース規格 | PCI Express® Base Specification Revision 4.0 (PCIe®) (PCIe® Gen4x4) |
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フォームファクター |
M.2 Type 2280-S2-M
(コネクタタイプ:M key Socket)
|
シーケンシャルリード速度 | 7,300 MB/s |
シーケンシャルライト速度 | 6,400 MB/s |
容量ラインナップ | 2TB, 1TB |
KIOXIA EXCERIA PRO NVMe Gen4x4 SSD
対応インターフェース規格 | PCI Express® Base Specification Revision 4.0 (PCIe®) (PCIe® Gen4x4) |
---|---|
フォームファクター |
M.2 Type 2280-S2-M
(コネクタタイプ:M key Socket)
|
シーケンシャルリード速度 | 7,300 MB/s |
シーケンシャルライト速度 | 6,400 MB/s |
容量ラインナップ | 2TB,1TB |
KIOXIA EXCERIA PLUS G2 NVMe SSD
対応インターフェース規格 | PCI Express® Base Specification Revision 3.1a (PCIe®) (PCIe® Gen3x4L) |
---|---|
フォームファクター |
M.2 Type 2280-D3-M
(コネクタタイプ:M key Socket)
|
シーケンシャルリード速度 | 3,200 MB/s |
シーケンシャルライト速度 | 3,400 MB/s |
容量ラインナップ | 2TB,1TB,500GB |
KIOXIA EXCERIA PLUS G2 NVMe SSD
対応インターフェース規格 | PCI Express® Base Specification Revision 3.1a (PCIe®) (PCIe® Gen3x4L) |
---|---|
フォームファクター |
M.2 Type 2280-D3-M
(コネクタタイプ:M key Socket)
|
シーケンシャルリード速度 | 3,200 MB/s |
シーケンシャルライト速度 | 3,400 MB/s |
容量ラインナップ | 2TB,1TB,500GB |
KIOXIA EXCERIA G2 NVMe SSD
対応インターフェース規格 | PCI Express® Base Specification Revision 3.1a (PCIe®) (PCIe® Gen3x4L) |
---|---|
フォームファクター |
M.2 Type 2280-S2-M
(コネクタタイプ:M key Socket)
|
シーケンシャルリード速度 | 2,100 MB/s |
シーケンシャルライト速度 | 1,700 MB/s |
容量ラインナップ | 2TB,1TB |
KIOXIA EXCERIA G2 NVMe SSD
対応インターフェース規格 | PCI Express® Base Specification Revision 3.1a (PCIe®) (PCIe® Gen3x4L) |
---|---|
フォームファクター |
M.2 Type 2280-S2-M
(コネクタタイプ:M key Socket)
|
シーケンシャルリード速度 | 2,100 MB/s |
シーケンシャルライト速度 | 1,700 MB/s |
容量ラインナップ | 2TB,1TB |
KIOXIA EXCERIA G2 NVMe SSD
対応インターフェース規格 | PCI Express® Base Specification Revision 3.1a (PCIe®) (PCIe® Gen3x4L) |
---|---|
フォームファクター |
M.2 Type 2280-S2-M
(コネクタタイプ:M key Socket)
|
シーケンシャルリード速度 | 1TB, 500GB: 1,600 MB/s 250GB: 1,200 MB/s |
シーケンシャルライト速度 | 1,700 MB/s |
容量ラインナップ | 1TB,500GB,250GB |
まとめ
幅広い用途でパソコンの高性能化・高速化を可能にするM.2 SSDは、ハイスペックを求める方にとって魅力的であり、今後もますます人気のストレージになると思われます。
昨今は商品の種類も増加しつつあり、ハードルが高いと感じるかもしれないですが、今回ご紹介したコネクターの違いやサイズなどを事前にしっかりとチェックして、購入していただければ思います。
M.2 SSDを導入して、ぜひパソコンの高速化を体感してみてください。