簡単構築!自宅にNASを導入しよう!
※ 本情報は2024年4月時点の情報です。
1.NASで自宅のパソコン、タブレット、スマホのデータをまるっと管理しよう
NASはネットワーク接続することでパソコンやスマホ、タブレットのデータまで保存・共有できるHDDです。業務で便利に使っている人も多いのではないでしょうか。
そんなNASには、自宅で使える家庭用モデルのラインナップが揃っています。ここではバッファローが提供する家庭用NAS「LinkStation(リンクステーション)」を例に、自宅にNASを導入する方法を解説していきます。パソコンのほか、スマホやタブレットも複数台を所有しているご家庭も多いはず。そんな家族の大切なデータを保存するのにぴったりな方法をお伝えします。
1-1 NASの基本ー外付けHDDとNASの違い
NASは、Network Attached Storage(ネットワーク接続型ストレージ)の略で、ネットワークに接続ができるネットワーク対応HDDとも呼びます。
外付けHDDが、パソコンやテレビなどのデバイスに対し、USBケーブルで1対1で接続することに対して、NASはネットワークを介し、パソコンやスマホのほか、LANやWi-Fiで接続しているテレビやレコーダー、音楽プレーヤーなどとも同時に接続することができます。複数の端末でストレージを利用したい場合は、NASを利用しましょう。
1-2 自宅にNAS導入でどう変わる?メリット4選
メリット1.ファイルの保存と共有が自宅のどこからでもできる
NASの一番のメリットは、同時に複数のデバイスからアクセスしてデータ共有が可能なこと。家族みんなが好きなときに好きな場所からアクセスして、自分のハードディスクを使うようにNASを使うことができます。
メリット2.容量が大きくなりがちな音楽データの保存・再生やテレビ録画もNASで管理
CDから取り込んだ音楽データをNASに保存しておけば、家中のパソコン、スマホ、タブレットなどで音楽を再生して楽しめます。家族間で音楽データを共有したい場合にもおすすめです。
「iTunesサーバー」に対応したLinkStationであれば、NASに保存した音楽ファイルをパソコンやアプリのiTunesが自動的に発見してくれるので再生も簡単。
また「DTCP-IPサーバー機能」を搭載しているので、テレビやレコーダーに録画したテレビ番組をNASにダビング(ムーブ)もでき、ずっと残しておきたい番組の保存も可能です。NASをテレビ録画用HDDとしても使用できます。NASにダビング(ムーブ)した録画番組は、専用のアプリを通じてスマホやタブレットで再生ができ、テレビを設置した部屋以外の場所でも視聴できます。
メリット3.みんなに配りたい写真や動画のシェアもラクラク
家族がそれぞれ撮影した写真をNASで一括して保存できるため、過去の思い出がばらばらのデバイスに残っている、なんてこともありません。「LinkStation」は、リモートアクセスを実現する機能が搭載されているので、遠方に住む家族や親戚、友人などに運動会や旅行といったイベントで撮影したデータを共有することも可能です。
「LinkStation」では「WebAccess」機能でリモートアクセスが実現可能
メリット4.外出先でもデータ確認・利用ができる
「リモートアクセス機能」が搭載されているNASの場合、写真や動画のデータを外部に送ったり、外出先から自宅のNASに保存しているデータにアクセスすることも可能です。出先でデータを利用したい人のニーズにも対応します。
2.NASを導入する前に抑えておきたいポイント
自分にあったNASの選び方 ー 初めてにおすすめなのは?
初めてNASを自宅に導入するなら、初期設定が簡単なHDD内蔵型のNAS「LinkStation」がおすすめ。
「LinkStation」の場合は、NAS導入をするためのソフトも提供していますので、初期設定から設定変更まで、コマンド入力など難しい作業をする必要がありません。購入後の商品保証にも対応しています。
「LinkStation」の場合は、NAS導入をするためのソフトも提供していますので、初期設定から設定変更まで、コマンド入力など難しい作業をする必要がありません。購入後の商品保証にも対応しています。
商品について詳しく知りたい方は下記のページを参照してください。
NASには、HDDが別売のNASキットも存在します。NASキットは、自分でHDDを選定して組み立てる必要があり、手間がかかります。
3.NAS「LinkStation(リンクステーション)」で導入(セットアップ)方法を解説
自宅にNASを導入する方法について説明します。NASはモデルによって設定方法が異なる場合がありますので、今回は「パソコンでLinkStation LS720Dシリーズをセットアップする場合」を例に解説します。
3-1 まずはネットワーク環境を整える
まずは、NASをネットワークに接続します。NASのネットワーク接続は有線LANで行いますのでLANケーブルを準備し、NAS本体とご自宅にあるルーター(Wi-Fiアクセスポイント)のLAN端子をLANケーブルでつなぎます。
3-2 NASを使うためのソフトウェアを準備する
LANケーブルの接続が完了したら、初期設定を行うためのソフトウェアをパソコンに準備します。LinkStation用に用意されている「NAS Navigator2」をバッファローWebサイトからダウンロードしてください。ダウンロードしたファイルをダブルクリックして解凍、インストールを完了してください。ソフトは、以下のページに公開しています。
3-3 設定画面にログインする
ソフトウェアのインストールが完了したら、パソコンでNASを使えるように初期設定を行います。まずはNASとパソコンが同一のネットワークに繋がっていることを確認しましょう。そしてパソコンで「NAS Navigator2」を起動し、NASを選択すると表示されるメニューから「Web設定画面を開く」を選択。初期設定ウィザードが表示されますので、管理者パスワードを設定してください。
ログインできたら「NAS Navigator2」の初期設定は完了です
ログインできたら「NAS Navigator2」の初期設定は完了です
4.実際に機能を使ってみよう
ログインを行うと、自分が使いやすいように、NASのフォルダーを増やしたり減らしたりといった設定変更ができるようになります。今回も代表例として、「LinkStation LS720Dシリーズ」をもとに、フォルダー作成から、フォルダーの権限設定までの流れを紹介します。NASの操作感のイメージを掴んでください。
4-1 ファイルの共有フォルダーを作る
まずは、家族みんなが使えるフォルダーを作ってみましょう。
①設定画面で[ファイル共有]をクリック。
②「共有フォルダー」が表示されるので、フォルダーアイコンの右横にある設定アイコン(歯車)をクリック。
③左上の[共有フォルダーの作成]をクリック。フォルダー名を入力しOKをクリックすると共有フォルダーが完成。
慣れてきたら、家族それぞれのフォルダーを作っておくと、ファイル整理がしやすくなりますね。
4-2 使えるユーザーを設定する
ここで設定するユーザーとは、NASにアクセスできる(実際に使う)人たちのことです。家族で使用する場合は、それぞれの名前を登録しておくと便利です。
①設定画面で[ファイル共有]をクリック。
②「ユーザー」アイコンの右横にある設定アイコン(歯車)をクリック。
③左上の[ユーザーの作成]をクリック。ユーザー名を入力しOKをクリックすると完了。
4-3 アクセス制限をつける
作った「共有フォルダー」にそれぞれアクセス制限をつけることができます。追加したユーザーごとに権限を設定できるので、たとえばお父さん専用、お母さん専用、家族みんなで共有フォルダーなどを作ることも可能です。
①設定画面で[ファイル共有]をクリックし、「共有フォルダー」アイコンの右横にある設定アイコン(歯車)をクリック。
②アクセス制限をかけたいフォルダーをクリックして「アクセス制限」タブをクリック。
③「共有フォルダーのアクセス制限設定」を「有効にする」を選択。
④ユーザーのアクセス制限を選択してOKをクリックで完了。
5. さらに便利な機能を導入するなら
パソコンでの利用を軸に、NASの基本機能を利用するための導入方法を解説してきました。ここでは、さらにNASを使うメリットが大きくなるよう、さらに便利な導入方法を紹介します。
5-1 スマホで操作できるようにしよう
自宅でもスマホを使う時間が多い方は「NAS Navigator2」のスマホ版アプリ「SmartPhone Navigator」をスマホにインストールしておくと、手元でNASの設定変更ができるので便利です。
インストールした後は、パソコンの初期設定と同じようにログインをして利用できます。
インストールした後は、パソコンの初期設定と同じようにログインをして利用できます。
また、インターネット経由になりますが、LinkStationに保存した写真、動画ファイルを表示・再生したり、スマホで撮影した写真などを直接LinkStationに保存ができる「WebAccess」機能を利用できます。この場合は、専用のアプリをインストールしておきましょう。こちらのアプリはNASを使う家族それぞれのスマホに導入しておくと便利です。
5-2 パソコンデータのバックアップ設定
OS標準のバックアップ機能を利用して、NASにデータを保存することができます。
Windows 11のパソコンをお使いの方なら「コントロールパネル> システムとセキュリティ」内にある「バックアップと復元(Windows 7)で、保存先をNASに設定できます。Macをお使いの方なら「Time Mmachine」機能でデータをまるっとバックアップできます。これらの機能を活用して、NASを保存先に指定しておけば安心ですね。
5-3 クラウドストレージと連携
NASのデータをクラウドストレージサービスと連携して定期的なデータ保存が可能になります。現在LiinkStationで使用できるクラウドストレージサービスは以下になります。事前にサービス利用の登録が必要になりますので、ご自身の使い方や利用サービスの状況にあわせて準備してください。
6. NAS導入でよくあるギモン
6-1 NASとファイルサーバーはどう違うの
NASはファイルサーバーの一種であり、本来は並列に比較するものではありません。一般に「ファイルサーバー」という場合は、高機能で高度なセキュリティーを搭載している企業や団体向けのファイル共有システムを指すことが多く、ファイルサーバーの中でもより機能がシンプルな単体の機器を「NAS」と呼んでいます。
詳しくは下記の記事で解説しています。
詳しくは下記の記事で解説しています。
6-2 NAS導入はLinuxが分からないとダメ?
NASを自作する際は、設定を行うために、LinuxなどOSの知識が必要になるでしょう。一方、既製品のNASを導入する場合は、WEB設定画面が一通り用意されていますので、OSの知識は不要です。
バッファローの「LinkStation」ではWEBブラウザーから簡単に設定、変更ができるのはもちろん、専用アプリが充実しているのでLinuxを利用したことがない方でも迷うことなく自宅にNAS導入が可能です。難しいコマンドを覚える必要はありません。