外付けハードディスク(HDD)を認識しない?そんな時はここに注意

「外付けハードディスク(HDD)をパソコンにつないでも認識しない」
「外付けハードディスク(HDD)が動かない、電源が入らない」

当社データ復旧サービスへのお問い合わせの中で特に多いのが、外付けハードディスク(HDD)のトラブルについてのご相談です。
家族との思い出の写真など、大切なデータを保存した外付けハードディスクが突然使えなくなったら一大事ですよね。

この記事では、外付けハードディスクが認識しない時、動かなくなった時に確認すべきことをまとめました。

読み込んでいるけどフォルダやファイルが開けない。

「フォーマットしてください」とエラーが表示される。

電源を入れても外付けHDDが動いていない。

そもそも外付けHDDを認識しない・電源自体が入らない。

外付けHDDを認識しない、電源が入らない。

外付けHDDから変な音が聞こえる。

「アクセスできません。アクセスが拒否されました」などのエラーが表示される。

このような状態になるとつい焦ってしまいますが、まずは以下の対処をしてから次にどうするかを考えましょう。

①外付けHDDの電源を落とす
②外付けHDDの電源ケーブルをコンセントから外す
③外付けHDDをPCから外す

まずは外付けHDDが通電しない状態にして、保存されているデータを保護することをお勧めします。

焦って色々な事を試してしまうとハードディスクの状態が悪化し、復元可能だったデータが復元できなくなってしまう可能性があります。
まずは機器がどういう状態なのかを知るために情報を集め、どう対応すべきかをよく考えてから、次の行動に移ることをお勧めします。
インターネットで「外付けHDD 認識しない」「外付けHDD 動かない」と検索をすると色々な情報が出てきますが、専門用語が多くわかりづらい場合もあり、どのページを見れば良いのか迷われるかもしれません。
このページではできるだけ分かりやすい表現で対処の仕方を説明していきます。

目次

1. ハードディスクが認識しない、動かないのはどんな時?

ハードディスク(HDD)が認識されない、動かない時に考えられる原因は大きく分けて3つあります。

①物理障害が発生している
②論理障害が発生している
③外付けHDD付属のUSBケーブルやACアダプタが故障している

専門用語が多くてわかりづらいですね。
次の章ではそれぞれの障害について分かりやすく説明していきます。

2. ハードディスクの障害の種類について

外付けハードディスク(HDD)が認識しない原因、動かない主な原因として、本体の物理障害、論理障害、または電源/USBケーブルの故障などが挙げられます。

2-1. ハードディスクの物理障害とは

物理障害とは、物理的な要因でハードディスク(HDD)が認識しなくなった状態、動かなくなった状態のことです。
物理的な要因というのは、ハードディスクの中にある部品が破損したり、外れたり、動かなくなったりして、正しく動作しなくなることです。主に以下のような原因によって発生します。

・落とす、倒すなど、強い衝撃が加わる
・水没する
・高温下で使用する
・動作中に停電や落雷が起きる
・経年劣化で部品が摩耗する

物理障害が発生したハードディスクを修理してデータを取り出すのは非常に困難です。

2-2. ハードディスクの論理障害とは

論理障害とは、ハードディスク(HDD)自体には物理的な問題がないのに、保存されているデータの破損やプログラムの問題などによって不具合が起きている状態のことです。

・フォーマットを促すエラーが表示される
・フォルダやファイルが開けない
・ファイル名が変わってしまった
・安全な取り外し以外の方法で外付けHDDを取り外し、ファイルシステムにダメージが加わった

このようなデータ関連の不具合は、論理障害である可能性が高いです。
一般的に論理障害はデータ復旧しやすいと言われていますが、障害の程度によっては復旧が難しくなることもありますのでご注意ください。

2-3. 製品付属のUSBケーブルやACアダプターの故障

外付けハードディスク(HDD)とパソコンをつなぐUSBケーブルにも断線、端子の接触不良、内部基板の劣化などの障害が発生することがあります。

またACアダプターも経年劣化などによって、外付けハードディスクへの電力供給が不安定になることがあります。

お使いの外付けハードディスクがバッファロー製品の場合は「付属品購入のご利用ガイド 」から付属品をご購入いただけます。

3. ハードディスクが認識しない、動かない、電源が入らない時の注意点と対処法

冒頭でもご説明した通り、ハードディスク(HDD)が認識しない、動かない、電源が入らないなどの症状が発生した時には「電源を落とす」ことが重要です。焦って何度も再起動を繰り返すことは、ハードディスクに負担がかかるためお勧めしません。

またデータ復旧ソフトの使用については、データ保全の観点からお勧めはできません。論理障害であれば解決できる可能性がありますが、解決できなかった場合に残っていたデータの上に新しいデータが書き込まれ、復旧できなくなる危険があります。

ハードディスクが認識しない、動かない場合にやるべきこと

まずは次の2点を確認し、症状を正しく把握することから初めましょう。

3-1. 外付けハードディスク(HDD)の電源/USBケーブルの接続が正しいかどうかを確認する

意外に見落としがちなのが電源やケーブルの接続不良です。
外付けハードディスク(HDD)電源スイッチがオフになっている、ケーブルが外れたり緩んだりしているなど、初歩的な接続ミス、操作ミスが起きていないかを確認しましょう。

外付けハードディスクの電源が入っているかどうかは、本体ランプの点灯/点滅で確認できます。ランプが点灯/点滅していない場合は以下をお試しください。

製品の付属品ではない電源/USBケーブルをお使いの場合は、付属品と交換してください。付属品がお手元にない場合、バッファロー製品であれば以下のURLからご購入いただけます。

USBケーブルからの電源供給で動作するバスパワータイプの外付けハードディスクをUSBハブ経由で接続している場合は、電源供給が十分でない可能性があります。USBハブを経由せずに直接パソコンにつないでみてください。

パソコンに複数のUSBポートがある場合は、別のUSBポートにつないでみてください。

パソコンがもう1台ある場合は、別のパソコンにつないでみてください。

そんな当たり前のこと…とお思いになるかもしれませんが、上記によって実際に解決されたお客様も多数いらっしゃいます。一度お試しください。

3-2. デバイスドライバが認識されているかどうかを確認する

機器の電源や接続ケーブルに問題がなかったら、パソコンのデバイスマネージャーを開き、外付けハードディスク(HDD)が認識されているかどうかを確認します。
デバイスマネージャーでの確認方法はこちら をご参照ください。

デバイスが認識されているのにフォルダやファイルが開けない場合は、データが破損している可能性が高いです。
この場合は自力で解決することが難しいため、専門のデータ復旧業者に相談されることをお勧めします。

4. 「フォーマットしてください」と表示される時の注意点

外付けハードディスク(HDD)に大切なデータが保存されている場合は、「フォーマットしてください」と表示されていても絶対にフォーマットしないでください。

フォーマットとは、製品を初期化して購入時の状態にすることです。保存されていたデータはすべて消えてしまいます。
「フォーマットしてください」という表示が出るのは、何らかの原因でハードディスクが認識できてないからであり、フォーマットしても元の状態にはなりません。

大切なデータが保存されている外付けハードディスクが認識しなくなった場合や動かなくなった場合は、フォーマットする前に当社データ復旧サービスにご相談ください。

5. まとめ

外付けハードディスク(HDD)が突然認識しない時、動かない時にやるべきことを、できるだけわかりやすくまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?

改めて重要な点を確認しておきましょう。

①まずは外付けHDDを接続しているケーブル類をチェックする
②むやみに再起動をしたり、データ復旧ソフトを使ったりせずに、電源をオフにしてケーブルを外す
③専門のデータ復旧業者に相談する

ハードディスクは精密機械です。自己判断で対処をすると状態が悪化する可能性があります。
当社データ復旧サービスは、相談・診断・見積り無料ですので、大切なデータのトラブルに見舞われた場合は、お気軽にご相談ください。

最後にハードディスクの寿命についてご説明します。

ハードディスクは消耗品で、いつか必ず故障する時がやってきます。
技術開発によって製品の信頼性は向上し続けていますが、それでも機械である以上、いつかは寿命が来てしまうということを忘れないようにしてください。
ご家族の思い出の写真など、大切なデータは1台のパソコンや外付けハードディスクだけでなく、複数の機器に保存する「バックアップ」を実施していただくようお願いいたします。