メーカーのデータ復旧だから、有償とは限らない。無償でデータが戻ることもある

バッファローは、ハードディスク、NASなどデータを記憶するストレージ機器を開発・製造・販売するメーカーです。 それら機器のデータ復旧においても、メーカーとしての立場があり、他のデータ復旧事業者とは、全く違うポリシーを持っています。

ハードディスク、NASなどストレージ機器が動かない、データが見えないなどは、ユーザにとっては大変な事態です。バッファローはストレージ機器のメーカーとして、その緊急事態に備えたデータ復旧サービスを持っています。

バッファローのデータ復旧サービスでは、保証期間内で 論理障害 軽度の診断の場合、無償でデータ復旧を行っています。しかし、無償でお客様にデータが戻るケースは、それだけではありません。

ストレージ製品でデータが見えなくなる理由はさまざま。バッファローのデータ復旧サービスでは、障害の原因によっては、無償でお客様のデータを見える状態にして、お返しすることがあります。(ただし、バッファロー製品に限ります。)

目次

無償返却の例 1

USBハードディスクが認識されなくなった

USBハードディスクの本体および内蔵するHDD(ハードディスク)単体に全く異常が無く、PCでも認識し、データにも正常にアクセスできる。しかし、いっしょに送られて来たACアダプタが他メーカーのものだった、他の 機器用のものだった。というケース。
お客様に連絡したところ、PCの配置を変更した際に、ACアダプタを間違えて別の機器のものを繋いでしまったということが判明。

バッファロー データ復旧センターでは、ACアダプタの取り違い、ACアダプタの故障、USBケーブルの断線など初期診断の段階でUSBハードディスク本体に障害が無い場合、データ復旧を行わず、そのまま無償で返却いたします。
ACアダプタの故障・紛失、USBケーブルの断線については、別途代替品の購入を案内しています。

他のデータ復旧事業者に依頼した場合は、確実に見積金額が提示され、無償でデータが戻ることはありません。

バッファローデータ復旧センターでは、機器を送付頂く際、ACアダプタ、USBケーブル、NASの場合はLANケーブルなど、付属品や、接続に使っていたケーブル類の同梱をお願いしています。

無償返却の例 2

NAS(ネットワーク接続ハードディスク)が認識されなくなった

NASの本体および内蔵するHDD(ハードディスク)単体に全く異常が無く、テスト環境のネットワーク経由で、設定されていた固定IPアドレスに、正常にアクセスできる。
お客様に連絡したところ、会社で無線ルータを更新したとのこと。 無線ルータの更新のため、社内のローカルIPアドレスのセグメントが変わっており、IP自動取得にしていたPCには影響が無かったが、固定IPアドレスにしていたNASだけアクセスできなくなってしまっていました。

バッファロー データ復旧センターでは、NASなどの設定ミス、ネットワーク環境の変化などでデータにアクセスできなくなってしまったケースでは、NAS本体に障害が無い場合、設定変更の必要性をお知らせして、データ復旧を行わず、そのまま無償で返却いたします。

他のデータ復旧事業者に依頼した場合は、確実に見積金額が提示され、無償でデータが戻ることはありません。

バッファロー データ復旧センターでは、お申し込みの際、少々多くの質問事項の入力をお願いしています。 機器が不調となった前後に行ったこと、環境の変化など、お知らせいただけると解決の手がかりになり、データ復旧が必要な場合でも、復旧品質の向上につながります。

無償返却の例 3

RAID機能搭載のストレージ機器(NAS、複数HDD搭載USBハードディスク)が認識できなくなった

RAID(レイド)とは、複数のHDD(ハードディスク)を1つのドライブとして管理する技術。複数のHDDでアクセス速度を向上したり、安全性を向上したり、アクセス速度と安全性の両方を向上するなどいろいろなモードがあります。
安全性を向上するモードとして、RAID1(ミラーリング、1ドライブ壊れてもデータ保持)、RAID5(1ドライブ壊れてもデータ保持)、RAID6(2ドライブ壊れてもデータ保持)などが代表的で、構成するHDDの一部が壊れてもデータを保持し、一部欠けた状態でもデータにアクセスできる冗長性を持っています。
ただし、壊れたHDDの状態によっては、RAID機能搭載のストレージ機器の起動に障害を及ぼしている場合があり、壊れたHDDをストレージ機器に入れたままでは、起動できないことがあります。

バッファロー データ復旧サービスでは、RAID機能搭載のストレージ機器で、障害のあるHDDを取り外して起動できる場合、お客様の環境でもデータのバックアップが可能であるため、お客様にご連絡の上、障害HDDを明示して、無償で返却することがあります。
機器としては、故障部分はありますが、お客様環境でデータが見えるので“データ復旧サービス”としては、「異常なし」という診断結果となります。

他のデータ復旧事業者に依頼した場合は、見積金額が提示され、無償でデータが戻らない事例を伺ったことがあります。

無償で返却したRAID機能搭載のストレージ機器のマニュアルを参照して、障害のあるHDDの取り外しをご自分で行っていただきます。
RAID機能搭載のストレージ機器は、起動時エラー表示や 警告音を発します。バックアップを取ってから、マニュアルを参照して、交換用HDD(ハードディスク)を調達いただき、ご自分で元の冗長性のあるRAIDの状態に再構築(リビルド)することができます。

無償返却の例 4

無線ルータや NASに繋げていたHDDのデータがPCに繋ぐと見えない

無線ルータのUSBポートにHDD(ハードディスク)を繋げて、NASのようにデータを共有できる機能があります。また、NASのUSBポートには、データのバックアップや、データ容量の追加を目的にUSBタイプのHDD(ハードディスク)を繋ぐことが出来ます。
その無線ルータや NASに繋げていたHDD をPCに繋いだらデータが見えない とデータ復旧の依頼がやってきます。

無線ルータやNASの多くは、LinuxというOS(オペレーティングシステム)で動作しており、Windowsや Macとは全く違うフォーマット形式でハードディスクを管理しています。
そのため、無線ルータやNASに繋げていたHDDをパソコンに繋いでも、データが見えません。

バッファロー データ復旧センターに、パソコンと異なる形式でフォーマットされた正常なハードディスクをお預けいただくことがあります。このようなケースでは、バッファローの無線ルータやNASがあれば、正常にデータにアクセスし、お客様の環境でもデータのバックアップが可能であるため、お客様にご連絡の上、無償で返却することがあります。

接続環境に支障があっただけで、お客様環境でデータが見えるので“データ復旧サービス”としては、「異常なし」という診断結果となります。

他のデータ復旧事業者に依頼した場合は、確実に見積金額が提示され、無償でデータが戻ることはありません。

まとめ

バッファロー データ復旧センターでは、上記のようにお客様の環境で、データが見える状態になる機器について、無償で返却するケースが多々あります。
ストレージ機器のメーカーだからできること、メーカーにしかできないこと、データ復旧事業の専業ではないからこそできることがあります。