あなたのハードディスクは大丈夫?壊れる前に定期バックアップを

あなたの外付けHDDは、使い始めてどれくらい経っていますか?

この質問にすぐに答えられない方は意外と多いのではないでしょうか。これは外付けHDDだけでなく、生活用品や家電製品全般に言えること。毎日当たり前のように使っている物は、壊れたり調子が悪くなったりしない限り、使用年数を気にしたりしないものです。「そういえば、いつから使っているんだっけ?」と購入日を確認してみると、思っていた以上に古くてびっくりさせられることも。

家電製品は、ある日突然壊れます。予兆がある時もあれば、何の前触れもなく急に動かなくなることもあります。そんな時、多くの家電製品は買い換えれば済みますが、外付けHDDはそういうわけにはいきません。そこに保存されている大切なデータは、買い換えることができません。

目次

ハードディスクはいつか必ず壊れる

ハードディスクは恒久的なデータの保存場所ではありません。動作中のハードディスクの中では、プラッタというデータ保存用の磁気ディスクが高速で回転しており、その上を磁気ヘッドが高速で動きながら、データを書き込んだり読み取ったりしています。プラッタと磁気ヘッドの間にはほんのわずかな隙間しかなく、動作中に衝撃を与えると接触によって故障することがあります。また熱のこもりやすい場所で使ったり、USBケーブルをいきなり抜いたりすることも故障の原因になります。外付けHDDをできるだけ長く使うためには、使用上の注意点を守り、正しく取り扱うことが大切です。

しかし、正しく取り扱っていても、いつか必ず壊れる時はやってきます。お使いの環境や使用状況によっては数年で寿命になることもあります。「カチカチ」と異音がしたり、読み書きに時間がかかるようになった時は要注意。故障予測サービス「みまもり合図」を使って、定期的にハードディスクの状態を診断しましょう。診断の結果によっては、まだ動作していても早めに買い換えることをおすすめします。

壊れた時に備えて、バックアップでデータを二重化

では、異音などの予兆がなければ、診断で問題がなければ、ハードディスクは安全なのでしょうか? 残念ながら必ずしもそうとは言えません。それでもやはり突然壊れてしまい、データを失う可能性はあるのです。

大切なデータを守るための最良の方法は、バックアップをとっておくことです。バックアップとは別のメディアにデータをコピーして、データを常に二重にしておくこと。2つのメディアが同時に壊れる可能性は少ないので、もし1台が壊れても、もう1台にデータが残っていれば大丈夫。壊れたら新しいハードディスクに交換して、またデータを二重にする。これを繰り返していれば、大切なデータを失う心配はありません。

おすすめのバックアップ方法は、パソコンの仕様や使用環境によって異なります。

1. 内蔵HDDと外付けHDDで二重にする。

パソコンの内蔵HDDが大容量の場合は、外付けHDDが1台あればバックアップが可能です。内蔵HDDのデータが外付けHDDに自動的にバックアップされるように設定することで、データは常に二重になります。

外付けHDDは常にパソコンに接続。

2. 2台の外付けHDDで二重にする。

パソコンの内蔵HDDの容量が少ない場合は、2台の外付けHDDを使ってデータを二重化できます。1台をメインディスクとしてデータ作成や更新などの作業用に使い、そのデータがもう1台に自動的にバックアップされるようにします。

2台の外付けHDDは常にパソコンに接続。

3. ネットワーク対応HDD(NAS)と外付けHDDで二重にする。

移動しながら使うノートパソコンなど、外付けHDDを常に接続しておけない環境では、NASと外付けHDDを使ったバックアップがおすすめです。NASをメインディスクにしてデータ作成や更新などの作業用に使い、そのデータがNASに接続した外付けHDDに自動的にバックアップされるようにします。バッファローのNASには、自動バックアップ機能が搭載されていますので、簡単にバックアップ体制を構築できます。

パソコンとNASはWi-Fiルーターで接続。

故障は定期交換&グレードアップのチャンス

機器が故障するのはもちろん残念なことですが、いつか壊れるのは仕方のないことです。自動バックアップの体制さえ整えておけば、壊れても安心。ハードディスクを交換する良い機会になり、最新モデルにグレードアップするチャンスにもなります。外付けHDD・NASは年々大容量化し、性能も向上していますので、最新モデルに交換することで、パソコンの利用環境がより便利で快適になるはずです。

外付けHDD・NASを最新モデルに交換するメリット

大容量化:大容量モデルに交換することで、画質の向上による動画や写真の大容量化に対応できます。

高速化:USB2.0モデルからUSB3.0モデルに交換することで最大転送速度(規格値)が約10倍にスピードアップします。

故障予測:故障予測サービス「みまもり合図」対応モデルに交換することで、故障を予測して早めに対処できるようになります。

静音化:ファンレスモデルや静音ファン搭載モデルに交換すれば、動作音が静かになります。

規格値とは、規格策定時に定められた性能を表す数値、実際の速度と区別するために用いられます。

バックアップする前に故障してしまったら

バックアップをしていない外付けHDDが故障してしまっても、まだあきらめてはいけません。中のデータが残っていて、取り出せる可能性があります。復旧ソフトウェアを試したり、再フォーマットしたりせずに、まずは一度、当社データ復旧サービス窓口にご相談ください。ご相談・診断・お見積りは無料です。