SDカードに保存した写真が見つからない…。そんな時の復元方法

「思い出の写真を間違って削除してしまった…。」
「ある日突然、デジタルカメラがSDカードを認識しなくなった…。」
これらSDカードに関するトラブルは、いつ起きてもおかしくはありません。
そうならないためにも、日頃からデータ管理は気をつけたいものです。

しかし万が一、SDカードのデータが消えてしまった時は、どうするのが良いのでしょうか?
困ってしまう前に、日頃から適切な対処方法を知っておくことが重要です。
正しい対処法でSDカードを扱えば、データを復元できる可能性は残されています。

今回は、SDカードに関するトラブル事例と正しい対処法、データ復旧・復元の方法についてご紹介いたします。

目次

1.SDカードからデータが消えるトラブル事例

コンパクトで持ち運びにも便利なSDカードは、デジタルカメラやビデオカメラ、スマートフォンなど様々な媒体で使われている記録メディアです。
32GB、64GBといった大容量のデータを保存できるSDカードがラインナップにあり、写真だけではなく動画ファイル等の大容量データを保存する機会が増えきているので、取り扱いには注意が必要です。

そんなSDカードに関する気をつけておきたいトラブルの事例をご紹介します。

●間違ってデータ(写真・動画・ファイル等)を削除してしまった。

うっかり自分で削除してしまったケースや、子どもがデジタルカメラを触った際に事故的に削除されてしまうケースなどの事例があります。

●SDカードのデータをフォーマットしてしまった。

SDカードの中に入っている写真の確認を怠り、デジタルカメラ本体などに搭載してあるメニューから、フォーマットや初期化などの操作をうっかり行ってしまうと写真が全て消去されてしまいます。

●SDカード自体が故障している。

コンパクトな記憶メディアなので、扱う際には物理的な破損のリスクも高くなります。接触部分が欠けたり、折れまがるなどの破損した事例があります。

●デジタルカメラやUSBカードリーダーで認識されない。

機器側の接触部分に汚れがたまっている場合や、接触部分が経年劣化で摩耗している場合なども接触不良の原因となり、SDカードが認識されないことがあります。

2.SDカードのデータが消えた時の対処法

SDカードのデータが消えてしまった時に、どのように対処したかでデータが復元できるかが決まります。落ち着いて、正しい対処法をとれば、データ復元できる可能性があります。
ケースによって、対処法が異なるので以下をご確認ください。

2-1.まずは原因を思い出してみる

便利なSDカードですが、小さくてデリケートな記録メディアでもあります。
SDカードを認識しなくなる原因、データが消えてしまう原因は大きく分けて2つあります。1つは、接触部が破損しているなどSDカード自体が故障する「物理障害」。もう1つは保存されているデータに問題が起こる「論理障害」です。今回は「論理障害」を中心にさまざまな原因をご紹介しますので、心当たりがないか確認してみてください。

物理障害の対処法など詳しくは過去にご紹介したこちらの記事(SDカードがパソコンで認識しない?そんな時の対処法)をご覧ください。

●論理障害の対処法

論理障害とは、ファイルシステムの破損によりデータが読み込めない状態です。
その多くは、SDカードがデータを読み書きしている最中にSDカードを抜いてしまうなどが原因と考えられます。その場合、SDカードのフォーマット(初期化)を行うことで正常に認識されることがありますが、SDカード内に保存していたデータが全て消えてしまうので注意が必要です。
もし、データを認識していなくてもデータ自体は残っている可能性があるので、復元したい大事なデータであれば現状維持のまま保管しておくことをおすすめします。

2-2.絶対にダメ!データのフォーマット

論理障害が発生している場合、SDカードを読み込んだ際に「フォーマットしてください」とエラー表示が出てくるケースがありますが、絶対に実行してはいけません。
SDカードの中に保存されているデータに何らかの原因でアクセスできないことで、見えなくなっていてもデータ自体は残っている可能性があります。データを元に戻したい場合は、フォーマットせずにSDカードにデータが保存された状態で、復元作業をするのがおすすめです。

3.データ復元できる仕組みを理解する

先ほどご説明したように、「消えてしまった!」と思ったデータでも、まだSDカードの中に残っている可能性があります。データ復元ができた例をもとに、仕組みをご紹介します。

SDカードの中に「誕生日の写真」「旅行の写真」「運動会の動画」など家族との大切な思い出がデータとして保存されているとします。ですが、ある日突然、誕生日の写真データが消えてしまいました。それが、以下の状態です。

SDカードのデータは、専門用語を使わずにわかりやすく説明すると
「住所録(データの住所)」と「データ」別々に保存されています。(下記の図を参照)

なので、「消えてしまった!」と思ったデータは実は「住所録(データの住所)」だけが無くなった状態で、SDカードの中にはまだ残っているのです。この状態から、ファイル名とデータを改めて、紐づけることでデータを復元することができるのです。

また、もしデータの住所が復元できなかった場合は、残っているファイル名を手がかりに復元する方法もあります。

4.SDカードのデータ復旧・復元方法

データを復元できる仕組みはご理解いただけましたでしょうか?
ここからは、データの復旧・復元方法についてご紹介していきます。

復元方法としては「復元ソフト」を利用して自力でデータ復元させるか、「データ復旧サービス」に依頼して専門家にお願いする方法の2択になり、どちらにすべきか迷われると思います。
そこで、それぞれのメリット・デメリットをご紹介しますので参考にしてみてください。

4-1.復元ソフトのメリット・デメリット

まずは、「自分でなんとかできないかな」と考えると思います。
そんな時、解決方法を探してネットで検索すると無料のものから有料のものまで、復元ソフトが数多く紹介されています。

費用が比較的かからず、時間さえあればすぐにデータ復元できる手軽さはありますが、失敗した場合のリスクも検討しておく必要があります。

●復元ソフトのメリット

専門業者に依頼するよりコストを抑えてデータ復元できる

自分だけで完結するのでデータ復元までの時間を短くできる

●復元ソフトのデメリット

ソフトを使う専門知識が少し必要になる

SDカードの物理障害は対応できない

原因が物理障害だった場合、症状を悪化させる可能性がある

復元ソフトを使ったデータ復旧・復元の詳しい内容は関連記事(価格だけで選んではいけない大切なデータの復旧・復元。不慣れなソフトを使用するリスクを理解していますか?)をご覧ください。

4-2.データ復旧サービスのメリット・デメリット

「自分で復旧するのは怖い。自信がない。」という方はデータ復旧サービスを利用して、専門家にお願いするのがおすすめです。
物理障害や論理障害など幅広い障害に対して対応が可能なことが特徴です。

●データ復旧サービスのメリット

症状を専門家が判断するので適切な対応ができる

物理障害が原因でも対応可能

●データ復旧サービスのデメリット

ソフトで復元するよりも高額な負担になる場合がある

データ復旧までに時間がかかる場合がある

大切なデータを預けるため、相談先の選定から慎重な判断が必要になる

物理障害などの幅広い障害に対応できるデータ復旧サービスは、費用と時間がかかる分、安心を得ることができます。失敗が許されない、どうしてもデータ復旧・復元が必要な場合は、専門家に相談するのがおすすめです。でも、大切なデータを預ける相談先を選ぶ際に迷ってしまうという方も多いかと思います。そんな時は、DRAJ(一般社団法人 日本データ復旧協会)加盟企業から探すことをおすすめします。

5.まとめ

復元ソフト・データ復旧サービスそれぞれのメリット・デメリットを理解した上で、判断していただくことをおすすめします。もし、自分でデータ復旧・復元できないと判断された場合は、ぜひバッファローのデータ復旧サービスの無料診断をご利用ください。
バッファロー社商品であれば、論理障害の軽度なケース(※1)は無料で対応が可能です。
もちろん、他社製品もお値打ち価格でデータ復旧・復元させていただきます。
まずは、データが元に戻せるかを無料で診断させていただきますので、お気軽にご相談ください。

※1 以下の条件にすべて当てはまる場合は、データ復旧のサービスを無償で提供いたします。

バッファローの対象商品であること※2

商品の保証期間内であること

障害レベルが軽度の論理障害であること

※2 条件により有償サービスとなる場合があります。詳しくはこちらをご覧ください。