データ復旧サービス
データ復旧サービス ≫ お役立ち情報 ≫ データ復旧コラム ≫ HDDが落下したらどうする?正しい対処とデータ復旧の方法
  • twitter
  • はてなブックマーク
  • pocket

2025.5.23

HDDが落下したらどうする?正しい対処とデータ復旧の方法

HDDが落下したらどうする?正しい対処とデータ復旧の方法

ポータブルHDD(ハードディスク)は大容量データの持ち運びができ、外出先や出張先でのPC作業などにとても便利ですが、移動中や使用中にうっかり落下させたり、衝撃を与えたりして、データが読めなくなる事例も多く見られます。大事なデータが保存されているHDDに落下などでダメージを与えてしまった時にはどうすればいいのでしょうか? そんな時の正しい対処の仕方と、読めなくなったデータの復旧方法について解説します。

1. HDDを落とした後によく見られる症状

HDDを落とした後によく見られる症状

HDDはプラッターや磁気ヘッドなどの精密部品で構成されており、落下などで衝撃を受けると障害が発生するおそれがあります。障害の程度は、影響がほとんど感じられないような軽微なものから致命的なものまで様々です。以下によくある事例をご紹介しますので参考にしてください。

1-1. HDDをPCにつないでも動作音が聞こえない

落下などによってHDDに強い衝撃が加わると、HDD内部の部品や電子基板が故障して、全く動作しなくなることがあります。HDDをPCにつないでも認識せず、HDDの動作音(プラッターが回転する音など)が聞こえない場合は、HDDに致命的な障害が発生している可能性があります。

1-2. HDDをPCにつないでも認識しない

HDDを落とすと、HDDを構成しているプラッターや磁気ヘッドなどの部品が落下時の衝撃で故障し、正常に動作しなくなることがあります(物理障害)。また、ファイルを開いている時やデータをコピーしている時にHDDを落としたり、ケーブルが抜けてしまったりすると、本体は無事でもデータが損傷し、PCにつないでも認識しなくなることがあります(論理障害)。

1-3. PCで認識されるが、保存されていたファイルやフォルダが見つからない

落下などによってHDDに障害が発生すると、デバイスとして認識はされるものの、ファイルやフォルダが表示されなくなることがあります。データの損傷であれば修復できる可能性がありますが、構成部品の損傷など物理的な障害が発生していると修復は困難です。

1-4. ファイルを開く時やコピーをする時などに、以前より時間がかかる

落下したHDDのファイルを開く時、保存する時、コピーする時などに以前より時間がかかる場合は、HDDを構成しているプラッターやスイングアームなどの部品が破損している可能性があります。多くの場合、そのまま使用し続けると状態が悪化するため注意が必要です。

1-5. HDDから異音が聞こえる

落下したHDDをPCにつないだときに「カチカチ」「カタカタ」「ガガガガ」など、いつもと違う音が聞こえる場合は、HDDに物理的な障害が発生している可能性があります。磁気ヘッドがプラッターに接触すると、プラッターに傷が付きデータ復旧ができなくなるため注意が必要です。

1-6. 最初は問題ないが、だんだん状態が悪化する

落下したHDDが問題なく使用できる場合でも、障害が発生していないとは限りません。使用し続けるうちに状態が悪化し、1-1〜5のような症状が現れることがありますので注意が必要です。以下の事例を参考にしてください。

HDDの落下によるデータ障害の復旧事例

HDDの異常を検知したら即お知らせ!故障予測サービス「みまもり合図」

「みまもり合図」は、HDDやSSDに搭載されている自己診断機能「S.M.A.R.T.」情報をもとに、PCに接続された外付けHDD、ポータブルHDD、SSDの健康状態をチェックして、異常時にアラートで知らせるアプリです。以下のページから無料でダウンロード、インストールして使用できます。サポート対象のHDDを落としてしまった場合は、みまもり合図を使って状態を確認することもできます。

故障予測サービス「みまもり合図」の詳細はこちら

注意重要なデータが保存されている場合は、みまもり合図で確認する前にデータ復旧の専門業者にご相談ください。

バッファロー正規データ復旧サービスに相談する

2. HDDを落とした時の対処法

HDDを落とした時の対処法

落下による衝撃を受けたHDDは、障害が発生している可能性があり、そのまま使い続けるのは危険です。またPCで認識できなくなっても、多くの場合、保存されているデータは残っており、全部または一部のデータを復旧できる可能性があります。重要なデータが保存されている場合は以下を参考に、データを守り、復旧することを最優先に対処しましょう。

①すぐにPCから外す

落下によって衝撃を受けたHDDは、その後問題なく使えたとしても、使用し続けることで状態が悪化する可能性があります。また使用しなくても、PCに接続したままにしていると、状態が悪化したり、保存されているデータが消失する可能性があります。重要なデータが保存されているHDDを落としてしまった時は、安全な方法でPCから取り外して使用を中止してください。

②データ復旧の専門業者に相談する

PCから外した後は、できるだけ早くデータ復旧の専門業者に相談し、HDDの状態を診断してもらうことをおすすめします。バッファロー正規データ復旧サービスは、無料で診断を行い、データ復旧が必要な場合は料金をご確認いただいた上で復旧作業を行います。HDDが正常な場合は費用が発生せず、そのまま返却されるので安心です(診断依頼品の持ち込み、送付にかかる費用はお客様のご負担になります)。他社製のHDDにも対応していますので、HDDを落としてしまった時は一度ご相談ください。

バッファロー正規データ復旧サービスに相談する

③バックアップをとる

HDDに保存されているデータが有料で復旧依頼するほど重要ではない場合は、専門業者に頼らずに自分で対処する方法もあります。PCにつないで認識したら、すぐに他のHDDやSSDにデータをコピーしてバックアップを作成しましょう。ただしバックアップ中にHDDの状態が悪化して、コピーに失敗したり、認識されなくなったりする可能性もありますので、絶対に失いたくない重要なデータが保存されている場合は、バックアップ作業を行う前にデータ復旧業者に相談しましょう。

④新しいHDDに替える

事前にデータをバックアップしていた場合、専門業者でデータ復旧した場合、落下した後にバックアップができた場合は、新しいHDDにデータをコピーして、落下したHDDと入れ替えましょう。落下したHDDはもし問題なく使用できたとしても、その後に状態が悪化する可能性があり、そのまま使い続けることはおすすめしません。データ復旧業者で問題がないと診断された場合以外は、落下してしまったHDDは安全に処分しましょう。

3. HDDを落とした時にやってはいけないこと

HDDを落とした時にやってはいけないこと

HDDに保存されているデータを守り、データ復旧の成功率を高めるためには、データの損傷や消失につながる行為を行わないことが重要です。望ましくない行為、やってはいけない行為を以下にまとめましたので参考にしてください。

3-1. PCに接続したままにする

障害が発生したHDDをPCにつないで通電した状態のままにしておくと、HDDの状態が悪化して認識しなくなったり、データの復旧が困難になる場合があります。

3-2. PCに何度も接続し直す

HDDを何度もPCに接続し直すと、そのたびにHDDの起動・停止が繰り返され、HDDに過剰な負荷がかかります。特にHDDに障害が発生している場合は状態悪化、データ消失の原因になります。

3-3. 電源を入り切りする

電源スイッチがあるHDDでは、電源の入り切りを何度も繰り返すことはやめましょう。3-2と同様にHDDに負荷がかかり、状態悪化やデータ消失の原因になります。

3-4. HDDを接続したままPCを再起動する

PCは起動するたびに接続されているデバイスにアクセスし、情報収集や設定などを行います。再起動を繰り返すとHDDに過剰な負荷がかかり、状態悪化やデータ消失の原因になります。

3-5. そのまま使い続ける

落下による衝撃を受けたHDDは、問題なく使用できたとしても障害が発生している可能性があります。使い続けることで状態が悪化し、認識できなくなったり、データ復旧ができなくなったりする可能性があります。

3-6. 自分でデータ復旧する

ファイルシステムの損傷などの論理的な障害であれば、Windowsに搭載されている機能や市販のデータ復旧ソフトウェアなどを使って、HDDを修復できる可能性があります。ただし操作ミスや修復の失敗などにより状態が悪化したり、データを消失したりする可能性があるため、重要なデータが保存されているHDDのデータ復旧を自分で行うのは危険です。

4. HDDの落下によるデータ障害を防ぐために

ポータブルHDDを長く安全に使用するためには、適切な製品選びや普段の使い方が重要です。以下の点に注意して、落下によるHDDのデータ消失を未然に防ぎましょう。

4-1. 衝撃に強いHDDを選ぶ

HDD製品の中には、落下時の衝撃を吸収する機構や、頑丈なケースを採用しているものがあります。重要なデータを持ち運ぶ場合は、あらかじめ落下する可能性をふまえて衝撃に強いHDDを選ぶことをおすすめします。

4-2. 滑りにくいHDDを選ぶ

HDD製品の中には、滑りにくい材質や形状のケースを採用しているものがあります。HDDを持つ手がうっかり滑ってしまったり、デスクに置いたHDDが滑り落ちてしまったりするトラブルを防ぐためには、滑りにくいケースを採用しているHDDを選ぶのも良い方法です。

4-3. 丁寧に扱う

HDDは精密機器であり、強い衝撃が加わると故障する可能性のある製品です。HDDをデスクに置く時や持ち運ぶ時などに雑な扱いは禁物です。常に丁寧に取り扱うよう心がけましょう。

4-4. 不安定な場所で使用しない

HDDを落下させないためには、デスクの端や膝の上など落下しやすい場所に置かないことが大切です。HDDは精密機械であることを常に意識して、できるだけ安全な場所、落下の危険が少ない場所に置いて使用するようにしましょう。

4-5. 動作中に動かさない

HDDに障害が発生しやすいのは、データの読み書きが行われている時です。データの保存やコピーを行っている最中にHDDを落下させたり、ケーブルが抜けたりすると、障害が発生しやすくなります。動作中はHDDを動かさないようにしましょう。

4-6. ケースに入れて持ち運ぶ

持ち運びの際にはクッションケースに入れるなど、できるだけ衝撃や負荷がかからないように工夫しましょう。雨の日には水がかからないように、ビニールケースに入れて持ち運ぶのもおすすめです。

4-7. 定期的にバックアップをとる

HDDには寿命があり、いつか必ず故障します。落下などの事故によって障害が発生することもあります。いざという時にデータを失わないように、重要なデータは定期的にバックアップを取って、二重三重に保存しておくようにしましょう。

5. 落としてしまったHDDのデータの復旧はバッファローへ

落としてしまったHDDのデータの復旧はバッファローへ

落としてしまったHDDの診断やデータ復旧をしたい場合は、信頼できる業者に依頼されることをおすすめします。バッファローのデータ復旧サービスは診断・見積り無料、一律固定料金で安心してご利用いただけます。HDDのメーカーならではの高い技術力、万全のセキュリティ体制で対応させていただきます。

バッファローデータ復旧サービスに依頼する

  • facebook
  • twitter
  • はてなブックマーク
  • LINE