パソコンや外付けHDDが水没したらどうすればいい? 正しい対処法とやってはいけないこと

近年、天候不順による水害が多発しています。当社にも、家屋の浸水などによりパソコンや周辺機器が水没してしまったという方から、多くのご相談が寄せられています。当社では、大規模な災害が発生した際に、当社商品の修理やデータ復旧サービスを無償で行う活動を実施していますので、災害に遭われた際にはお気軽にご相談ください。

水没したHDDのDHDデータを復旧するためには、水没後に適切な方法で保管しておくことが重要です。いざという事態に大切なデータを守るために、正しい対処法を覚えておきましょう。

目次

1. パソコンや外付けHDDが水没した時にやってはいけないこと

試しに電源を入れてみる

いったん水没したパソコンや外付けHDDは、時間が経って乾いたように見えても、内部に入り込んだ水はすぐには乾きません。もし乾いていたとしても、水と一緒に入り込んだ異物が残っている可能性があります。安易に電源を入れると、漏電の発生などにより、機器にさらなるダメージを与えてしまう危険があります。場合によっては、感電や火災などの深刻な事故につながる恐れもあります。一度水没した機器は、絶対に電源を入れないようにしてください。

水洗いする

災害地では、家具や日用品についた泥を水で洗い流すことがあります。でもパソコンや外付けHDDには決して水をかけないでください。かけた水と一緒に、泥やゴミが内部に入り込み、データ復旧が難しくなる可能性があります。

日光やドライヤーで乾燥させる

HDDは内部にほこりなどが入りにくい構造になっていますが、密封はされておらず、防水仕様ではありません。水没して内部に汚れた水が入ったHDDを、日光やドライヤーで乾燥させると、水が蒸発した後に細かなゴミが内部に残ってしまいます。HDDのデータは内部の「プラッタ」という部品に保存されていますが、プラッタの表面にゴミが貼り付いてしまうと、データの復旧は非常に難しくなります。水没したHDDのデータを復旧しやすい状態に保つためには、乾燥させずに湿ったままの状態にしておくことが重要です。

HDDを分解して内部を掃除する

HDDは精密機械です。データを保存する「プラッタ」とデータを読み書きする「磁気ヘッド」の間隔は数ナノミリメートルしかなく、細かなほこりが侵入しただけでも故障の原因になります。専門の知識や技術を持たない一般の方が、水没したHDDを分解掃除して、再び動作できるようになる可能性は限りなく低く、試してみることはお勧めできません。分解することによって、プラッタに傷を付けるなど状態を悪化させてしまう可能性もありますので、データを復旧したいHDDは絶対に分解せずに、専門業者にご依頼ください。

2. パソコンや外付けHDDが水没した時の正しい対処法

前述の通り、水没したHDDのデータを復旧するためには、内部を乾燥させずに湿ったままの状態にしておくことが重要です。放置したまま日数が経ってしまうと、自然乾燥によってデータ復旧が困難になってしまうため、水没後はできるだけ早く以下の対処をしていただくようお願いいたします。

①表面の汚れを拭き取る

パソコンや外付けHDDの表面を、固く絞ったタオルなどで拭き取ります。キーボードの隙間や通気口などからゴミが入り込まないように、注意して拭くようにしてください。ゴミが入り込みそうな状態の場合は、無理に拭き取らずに汚れたままで大丈夫です。

内蔵HDDについては、ゴミが入り込むリスクが高いため、拭き取りは不要です。

②濡れたタオルで包む

外付けHDDは、水で濡らして強めに絞ったタオルで包みます。水道水が使えない場合は、できるだけきれいな水をお使いください。タオルがない場合は不要な衣類や新聞紙などでもOKです。
パソコンも同じ方法で大丈夫ですが、外付けHDDと比べて本体が大きく、タオルなどで包むのが難しいかもしれません。可能であればパソコンから内蔵HDDを取り出し、内蔵HDDを濡れたタオルで包んでください。

③ビニール袋に入れる

濡れたタオルなどで包んだ後、ビニール袋に入れて密封状態で保管することで、乾燥を防ぐことができます。チャック付きのビニール袋がない場合は、ゴムで止める、口を固く縛るなどして、できるだけ密封に近い状態を保つようにしてください。

④データ復旧のご依頼は迅速に

水没後、商品のご依頼・ご送付が早ければ早いほど、データを復旧できる可能性は高くなります。①〜③の処置をしていただいた後は、できるだけ早く、以下の窓口までご連絡いただくようお願いいたします。

3. パソコンのデータ復旧はアドバンスデザイン(株)にご相談を

パソコンのデータ復旧は、当社と同じメルコグループの所属企業であるアドバンスデザイン(株)へのご相談・ご依頼をお勧めします。

アドバンスデザイン(株)とは

株式会社バッファローをはじめとするメルコグループに所属しているデータ復旧専門企業です。

データ復旧の健全化を目的とする一般社団法人日本データ復旧協会(DRAJ)の常任理事企業です。

1995年の創業以来、数多くのデータ復旧実績を誇っています。

アドバンスデザインでは、必ず事前にメディアの状態を確認してお見積もりをご提示し、ご納得いただいてから作業を行います。診断・お見積りは無料で、お見積り後に作業を行わない場合もキャンセル料はいただきませんので、安心してご相談ください。

4. HDDやUSBメモリーなど、記憶メディアのデータ復旧はバッファローデータ復旧サービスにご相談を

バッファローでは、HDDやUSBメモリーなどの記憶メディアを対象とした、データ復旧サービスをご提供しています。

Web申し込みフォームからお申し込みいただいた後、トラブルが発生した機器を当社へお持ち込み、またはご送付いただきます。お預かり品の状態を診断し、お見積りをご提示した上で、復旧作業のご注文をいただきます。

復旧内容の詳細についてはこちらをご参照ください。

復旧料金

当社のデータ復旧サービスは、お客様に安心してご利用いただけるよう、3段階の障害レベルを設定し、一律固定料金制にてご注文を承っています。必ず事前にメディアの診断を行い、障害レベルとお見積りをご提示し、ご納得いただいてから作業を行います。診断・お見積りは無料で、お見積り後に作業を行わない場合もキャンセル料はいただきません。復旧用のメディアの代金も復旧料金に含まれており、作業後に追加料金が発生する心配がありません。

詳しい料金についてはこちらをご確認ください。