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2022.04.28

録画データを残すならブルーレイ?外付けHDD(録画用ハードディスク)?テレビ番組を永久保存するおすすめの方法とは

外付けHDDを誤ってフォーマット(削除)してしまった場合の対処法

テレビ番組の楽しみ方といえば、昔は放送時間に見る「リアルタイム視聴」が普通でしたが、最近は録画して後から見る「タイムシフト視聴」派が増えています。テレビの種類も、外付けHDD(録画用ハードディスク)に番組録画できるタイプが主流になっています。

録画した番組は見終わったら削除するのが一般的ですが、中には、繰り返し見たいドラマや好きなアーティストが出演している歌番組など、気に入った番組を永久保存版として残しておきたいという人もいます。そんな時、録画番組をそのまま外付けHDDに残しておいても大丈夫なのでしょうか?

外付けHDDやブルーレイ以外にも保存の仕方はいろいろあります。テレビで録画した番組をずっと残しておきたい場合のおすすめの保存方法をご紹介します。

1. 外付けHDD(録画用ハードディスク)保存の問題点

ずっと残しておきたい録画番組を、そのまま外付けHDD(録画用ハードディスク)に残しておくことはおすすめしません。その理由は大きく2つあります。

理由1:外付けHDDが故障すると見られなくなる

外付けHDDは複雑な構造をした精密機械です。衝撃、振動、停電、水漏れなどが原因で故障することがあります。大きなトラブルがなくても、長く使ううちに劣化して正常に動かなくなります。外付けHDDが故障すると、録画してあった番組は見られなくなってしまいます。

理由2:テレビが故障すると見られなくなる

外付けHDDを最初にテレビに接続すると、そのテレビ用にフォーマットされ、そのテレビでしか使えない状態になります。番組の著作権を守るために、他のテレビでは見られない仕様になっているのです。そのためテレビが故障すると、録画してあった番組は見られなくなってしまいます。

テレビも外付けHDDも他の家電製品と同じように、いつか必ず寿命が来ます。ずっと残しておきたい大切な録画番組を外付けHDDにそのまま保存しておくのは、とても危険なことです。トラブルに遭う前に、他のメディアにダビングするなどの対策をしておきましょう。

2. 録画番組を他のメディアにダビングする方法

それではどんな対策をすればいいのでしょうか?外付けHDD(録画用ハードディスク)に録画したテレビ番組を残しておくおすすめの方法を5つご紹介します。

① 新しい外付けHDD(録画用ハードディスク)にダビングする [安全レベル★]

多くのテレビには、複数の外付けHDD(録画用ハードディスク)を設置して、録画データをダビングする機能があります。使っている外付けHDD(録画用ハードディスク)が古くなってきたら、故障しないうちに新しい外付けHDD(録画用ハードディスク)を増設して、録画番組をダビングしておきましょう。これで古い外付けHDD(録画用ハードディスク)が故障しても録画データを失う心配はありません。

しかしこの方法は万全とはいえません。多くのテレビではダビングすると録画データはムーブ(移動)されるため、元の外付けHDD(録画用ハードディスク)に録画データは残りません。新しい外付けHDD(録画用ハードディスク)の方が故障してしまうと、録画データを失うことになります。またテレビが故障した場合にも、録画番組は見られなくなってしまいます。この作業はあくまでデータ保全の第一段階とお考えください。

②HDDレコーダーにダビングする [安全レベル★★★]

テレビの中には、同じメーカーのHDDレコーダー(ハードディスクレコーダー)にネットワーク経由でダビングできるものがあります※1。テレビの外付けHDD(録画用ハードディスク)からレコーダーにダビングすれば、録画データがコピーされて2つになり※2、どちらかが故障してもデータが残ります。

多くのHDDレコーダーは編集機能を搭載しているので、レコーダーにダビングすれば、不要な部分を削除して必要な場面だけを残せるようになります。DTCP-IPに対応したレコーダーなら、他の部屋のテレビやスマホなどからネットワーク経由で番組を見られるようになるというメリットもあります。

※1. テレビからレコーダーへのダビング機能はメーカー、製品によって異なります。
   詳しくは各メーカーの製品情報をご確認ください。

※2. 地上デジタル放送、BSデジタル放送などのダビング10対応番組に限ります。有料チャンネルなどコピーワンスの番組をダビングした場合は、コピーではなくムーブされるため、元の外付けHDDに録画データは残りません。

DTCP-IP対応HDDレコーダー「nasne®」

テレビ番組は何回ダビングできる?

デジタル放送の番組は、著作権を保護するために、録画・ダビングできる回数が制限されています。主にダビング10とコピーワンスの2種類の方式があります。

ダビング10

番組を1回録画した後、さらに別のメディアに9回コピーできます。地上デジタル放送、デジタル放送では通常ダビング10の番組が放送されています。

コピーワンス

番組を1回だけ録画できます。録画したデータは別のメディアにコピーすることができないため、ダビングするとムーブ(移動)され、元のメディアに録画データは残りません。WOWOWやスカパーなどの有料放送では通常コピーワンスの番組が放送されています。

DTCP-IPってなに?

DTCP-IPとは、デジタルコンテンツを違法にコピーすることなく、ネットワーク上の機器同士でコンテンツを配信・再生できるようにする技術です。DTCP-IP対応のネットワーク機器に保存した録画データは、ネットワーク上の他のDTCP-IP対応機器(テレビ、パソコン、タブレット、スマホなど)で再生することができます。

③ブルーレイにダビングする [安全レベル★★★★]

テレビ番組の録画データを最も安全に保存しておけるのがブルーレイ(ブルーレイディスク:BD)です。ブルーレイはハードディスクのように機械的に故障することがない、比較的安心なメディアです。ブルーレイに保存した番組はプレーヤーがあれば再生できるので、別のテレビやパソコンなどで番組を再生して楽しめるというメリットもあります。

テレビの外付けHDD(録画用ハードディスク)からブルーレイにダビングする場合は、通常ブルーレイレコーダーにネットワーク経由でダビング(コピー)した後、レコーダーのHDDからブルーレイにダビング(ムーブ)します。テレビにブルーレイドライブが搭載されている場合は、直接ブルーレイにダビングできます。

ただしブルーレイは、紫外線、高温、高湿、経年劣化などによりデータを読み取れなくなることがあるので注意が必要です。安価なブルーレイの中にはエラーが起きやすいものもあるので、信頼できるメーカー製のブルーレイを選びましょう。ダビング10の番組は最大10枚のブルーレイに保存することができるので、念のため複数のバックアップをとっておくことをおすすめします。

ブルーレイとDVDはどう違う?

ブルーレイとDVDは、見た目はよく似ていますが、保存できる動画の画質と時間が大きく違います。DVD にデジタル放送の番組を保存すると画質が粗くなってしまう上に、最高画質では約1時間分しか保存できません。ブルーレイならデジタル放送そのままの最高画質で約3時間、圧縮したハイビジョン画質で10時間以上の録画が可能です。大切な番組はDVDではなく、ブルーレイに保存しましょう。

※一般的なブルーレイディスク(25GB)とDVD(4.7GB)を比較した場合。
 録画できる時間は、ディスクの容量、録画モード、放送レート等によって変動します。

④NASにダビングする [安全レベル★★★★]

ネットワーク機器へのダビングに対応したテレビの場合は、録画データをNAS(ネットワーク対応HDD)にダビングするという方法もあります。テレビの外付けHDD(録画用ハードディスク)からNASにダビングすれば、録画データがコピーされて2つになり※3、どちらかが故障してもデータが残ります。

DTCP-IPに対応したNASなら、ダビングした番組を他の部屋のテレビやパソコン、スマホなどからネットワーク経由で見られるようになります。もちろんテレビの外付けHDD(録画用ハードディスク)に残っている番組は、今まで通りテレビで見て楽しめます。

※3. 地上デジタル放送、BSデジタル放送などのダビング10対応番組に限ります。有料チャンネルなどのコピーワンスの番組をダビングした場合は、コピーではなくムーブされるため、元の外付けHDDに録画データは残りません。

DCTP-IP対応NASはこちら

NASってなに?

NAS(ネットワーク対応HDD)とは、ネットワークに直接つないで、同じネットワーク上の機器からデータの読み書きができるハードディスクです。企業のデータ共有サーバーとして広く普及していますが、最近では家庭でも、家族みんなの動画・写真・音楽データなどを1か所に集めて共有するためのサーバーとして、またデータのバックアップ用として利用する方が増えています。

⑤SeeQVault対応外付けHDD(録画用ハードディスク)にダビングする [安全レベル★★]

先ほど外付けHDD(録画用ハードディスク)に録画した番組は、他のテレビにつないでも再生できないと説明しましたが、実は例外があります。「SeeQVault™」に対応した外付けHDD(録画用ハードディスク)を使用すれば、他のSeeQVault対応テレビにつないで、録画番組を再生することができます。

SeeQVault対応のテレビを使用している場合は、録画したデータをSeeQVault対応の外付けHDD(録画用ハードディスク)にダビングすることで、今後のテレビの故障に備えることができます。また他の部屋のテレビにつないで、録画した番組を楽しめるようになります。

ただしSeeQVaultはダビング10に対応していません。SeeQVault形式で録画・ダビングすると、ダビング10の番組もコピーワンスとなり、その後はムーブしかできなくなります。録画データを複数にすることはできないので注意が必要です。

※SeeQVaultは、以下の条件をすべて満たしている場合に機能します。
・録画に使用するテレビと外付けHDD、再生に使用するテレビが、すべてSeeQVaultに対応していること
・外付けHDDがSeeQVault方式でフォーマット(初期化)されていること
・録画に使用するテレビと再生に使用するテレビが同じメーカーの製品であること
 詳しくはこちらをご参照ください。

「SeeQVault™」の詳細はこちら

再生できなくなった録画番組のデータを復旧
バッファローの「テレビ録画復旧サービス」

今回ご紹介した方法はすべて、外付けHDD(録画用ハードディスク)が故障する前の対策です。では、外付けHDD(録画用ハードディスク)が故障し、再生できなくなってしまったときはどうすればいいのでしょうか?

そんなときは当社データ復旧サービスの「テレビ録画復旧サービス」をご利用ください。トラブルが発生した外付けHDD(録画用ハードディスク)をお預かりして、保存されている番組データを復旧します。そのまま元のテレビまたはレコーダーにつないで以前と同じようにご利用いただけます。

「テレビ録画復旧サービス」は一律固定料金制で、診断・お見積り・復旧作業前のキャンセルは無料。後から追加料金が発生する心配がありません。復旧したデータは、スタッフがご自宅を訪問して、元のテレビまたはレコーダーに接続・動作確認した上でお渡しするので安心です。

※テレビ番組を録画したブルーレイ/HDDレコーダーの内蔵HDD/SSDは対象外です。

「録画番組引越しサービス」が便利

また、外付けHDD(録画用ハードディスク)の故障予測ランプが点灯している、動作が不安定になっているなど、すでに故障の予兆が表れていて、録画番組が再生できている場合は、故障する前に「録画番組引越しサービス」のご利用がおすすめです。

「テレビ録画復旧サービス」の詳細はこちら
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